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前の彼女
やる事が増えたので
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八月の残り数日と九月、十月、十一月、十二月までは会社に居られることになったけど、それ以降、どうなるか分からない。
それだからこそ、ちゃんとやって行かなきゃいけないんだろうけど、私はここ数日、井村君とばかり『ディア』の話をしている。
富塚君は何やら始まった仕事のせいで会議に出ることが多くなっていた。
そして、荒戸さんのやる気はなくなる一方のようで、課長に私は荒戸さんの仕事手伝って! とは言われなかったけれど、ファイル整理とかデータの更新やっといて! と言われた。
それってつまり……。
「だからぁ、ここはー……」
怖い富塚さんに教わりながら、やるってことだ……。
泣く……というのは仕事中だからやっちゃいけないことだけど。
厳しい。
そんな訳で最近は仕事の隙間時間に富塚さんは私の席と井村君の席の間にやって来て、私にどんどんと教えて行く。
それ、絶対荒戸さんにはもっと優しく教えてたよね? っていう所まで来ていた。
もうちょっと、このキビキビ感がなければ良いのに……そんな文句も言えない。
ゴロゴロと、今日も椅子を探しては、近い所から持って来て、さてと……という感じで私に教え始める。
それはもう、仕事できる人なわけだから、メモ書きに戸惑っているとブチ切れそうな感じが出ているわけである。
「えーっと……、それで? 分かんなかった?」
「あ、いや……あの、メモが……」
泣きそうになって来る。楽しんでない? この状況? そう思ってしまう……けれど、涙声の私は本当なので、後でどうにかしてもらおう。
「じゃあ……また最初からで……」
「あ、はい……、すみません……」
このやりとり……いつまで続くん? という感じで一人、また一人……と課長も社員の人達、皆が帰って行った。
なのに!
「じゃあ、最初から一人でやってみて」
「はい!」
怖いよー、これ……。本当、いつまで続くん? だよぉ~。
明日、誕生日なのに。
もう本当に泣いちゃおうかな……。
残業します……っていうの、一時間にしてあるけど……それ過ぎちゃうかな……。
「出来たじゃん! 日下!!」
「はいっ! そうですね……」
気付いてらっしゃったのか……と思う。この状況……。
「あの……、お帰り時間だと思うんですけど……」
「そうだね……、俺の家、来てもらおうかな……。まだまだだから」
「え?!」
「嘘だと思う? だって、これじゃあ、荒戸さんにまた行っちゃうよ? この仕事」
「だ、大丈夫! メモ! メモさえ、ちゃんと出来れば! 出来るから!!」
私は必死に訴えた。この怖い富塚さんは今、優しくなろうとしてくれているのか、仕事のような厳しさのままなのか……どちらかはっきりしてくれぇ!!
「あー、じゃあ、いつか使うかも……って思ってたやつ。くれてやるよ」
え……、何か言葉遣いが雑。
「何それ……」
恐る恐る訊く。
「メモ。これのやり方の」
「それ、早くちょうだいよ!」
「家にあるんだもん。無理。きっと荒戸さん居なくなったら、日下だろうな……って思ったから作っといたんだー、いつだったか」
「うー……、なのに今までイジメてたね?!」
「いや……、日下の泣き顔ってそんなに見る機会ないじゃん? だから余計に力入っちゃって怖かった?」
「うん……」
正直に言おう。仮病使って、もう午後はこれ以上出来ません。帰ります! したくなった。
「ねえ、今、何の仕事やってんの? 会議ばかりだよね? 富塚君」
「うーん……」
富塚君は帰る為の支度を始めた。だから、私もエクセルを閉じて、退社時間をやり、パソコンを終わらせる。
「何か、紫垣さんが言い出した事が本格化してね、それで会議ばかりなんだよね……。まあ、それも九月入れば落ち着くと思うんだけど」
「何の会議?」
「茶弁当《ちゃべんとう》の会議」
「茶?」
「そうそう、ほら、うちの会社の商品をもっと……ってことでね。何が良いか、出し合ってる所」
「へえ……」
そんな会議をしてるのか……この人達は。
私はそれ以上は良いとバッグを持つ。
「日下、待ってよ? 俺も一緒に帰るんだから」
「でも、富塚君は足速いから大丈夫。私、先に行ってるね?」
だって、そうしなければ、何か勘付かれるかもしれないじゃない……。
そんなことないと、富塚君は言うけれど。
ほら、やっぱりすぐに追い付かれてしまった。
「明日、日下の誕生日じゃん? あそこのケーキ買おうと思ってるんだけど、どう思う?」
「あそこって?」
「ほら、あんまりクリームが甘くない所」
「ああ……、何かあるね、あそこ。美味しいよね」
「そうそう、じゃ、そこの明日買うから、早く帰る為にも俺、明日は車で帰るから」
「え!?」
「日下はちゃんと電車で帰ってきなね?」
「ええー……!」
そこは乗せて行ってほしい……。だって、その後、富塚君の家に行くんでしょう? 私……。
「じゃあ、駅に迎えに来て? 車で来れるでしょ?」
ちょっと甘えてみた。
「良いけどさ。日下、ケーキ置いてから行くから少し遅くなるかもよ?」
「良いよ。そうしたら、ちょっと近場のお店見てるから。来たら連絡して」
「はいはい、分かりました」
良しっ! 私は言ってみて良かったぁ! という少し嬉しい気分でいたけれど。
考えてみれば、それは三十歳になるということで。
あんまり喜ばしい事ではないかもしれない。
けれど、まあ、良いか……美味しいケーキ食べれるし。
そして、私の誕生日。
さらっと帰って行った富塚君。
私は電車に乗り、少しわくわくしていた。
どんなケーキ買ってくれるんだろう、甘いの嫌いな人が。
それに車で行くって、店閉まってなければ良いけれど。
約束通り、富塚君は駅に迎えに来てくれた。
そして、富塚君の家に着き、ケーキを見せてくれた。
だけど。
何か……これ、ケーキの箱、大きくない?
「滑り込んで買えた」
「けど、種類なくてホール?」
「いや、ホールはホールなんだけど……」
そう言って、ケーキの箱を慎重に開けてくれる。
チョコレート味って一目で分かる茶色い丸い五号のケーキだった。苺もちゃんと乗ってるし、チョコレートのプレートはなくて何かほっとした。
「お誕生日おめでとうだけど、ごめんね?」
「良いよ、ホール……。本当はね、ここのお店ならホールのでも良いなって思ってたんだ……。だから、ありがとう」
「良かったぁ……」
ほっとしたように富塚君は言った。
こうなるって、ちょっと思ってたし。
「食べてみる?」
「うん! これ、まだ食べたことないから!」
そう、と言って富塚君は笑って包丁でケーキを切り始めてくれた。
夕飯まだだけど、まあ、良いか……。
「日下は大きい方が良いでしょ?」
「うん! 富塚君はご飯食べてて良いよ? 私、これ食べたら帰るし」
「え? 何言ってんの? 日下。これからでしょ?」
「何が?」
素で言ってしまった。だって、私、言ったよね? 普通で良いって。
「ご飯、ちょっと寿司頼んじゃったもん。二人分」
「え? 宅配の?」
「そう」
「何してんすか!! 富塚さん!」
と言ったら、笑って。
「だって、日下、喜ぶ顔見たかったんだもん。それくらいはさせてよ」
と言って来て、それから三度目があったのは必然的だった。
それだからこそ、ちゃんとやって行かなきゃいけないんだろうけど、私はここ数日、井村君とばかり『ディア』の話をしている。
富塚君は何やら始まった仕事のせいで会議に出ることが多くなっていた。
そして、荒戸さんのやる気はなくなる一方のようで、課長に私は荒戸さんの仕事手伝って! とは言われなかったけれど、ファイル整理とかデータの更新やっといて! と言われた。
それってつまり……。
「だからぁ、ここはー……」
怖い富塚さんに教わりながら、やるってことだ……。
泣く……というのは仕事中だからやっちゃいけないことだけど。
厳しい。
そんな訳で最近は仕事の隙間時間に富塚さんは私の席と井村君の席の間にやって来て、私にどんどんと教えて行く。
それ、絶対荒戸さんにはもっと優しく教えてたよね? っていう所まで来ていた。
もうちょっと、このキビキビ感がなければ良いのに……そんな文句も言えない。
ゴロゴロと、今日も椅子を探しては、近い所から持って来て、さてと……という感じで私に教え始める。
それはもう、仕事できる人なわけだから、メモ書きに戸惑っているとブチ切れそうな感じが出ているわけである。
「えーっと……、それで? 分かんなかった?」
「あ、いや……あの、メモが……」
泣きそうになって来る。楽しんでない? この状況? そう思ってしまう……けれど、涙声の私は本当なので、後でどうにかしてもらおう。
「じゃあ……また最初からで……」
「あ、はい……、すみません……」
このやりとり……いつまで続くん? という感じで一人、また一人……と課長も社員の人達、皆が帰って行った。
なのに!
「じゃあ、最初から一人でやってみて」
「はい!」
怖いよー、これ……。本当、いつまで続くん? だよぉ~。
明日、誕生日なのに。
もう本当に泣いちゃおうかな……。
残業します……っていうの、一時間にしてあるけど……それ過ぎちゃうかな……。
「出来たじゃん! 日下!!」
「はいっ! そうですね……」
気付いてらっしゃったのか……と思う。この状況……。
「あの……、お帰り時間だと思うんですけど……」
「そうだね……、俺の家、来てもらおうかな……。まだまだだから」
「え?!」
「嘘だと思う? だって、これじゃあ、荒戸さんにまた行っちゃうよ? この仕事」
「だ、大丈夫! メモ! メモさえ、ちゃんと出来れば! 出来るから!!」
私は必死に訴えた。この怖い富塚さんは今、優しくなろうとしてくれているのか、仕事のような厳しさのままなのか……どちらかはっきりしてくれぇ!!
「あー、じゃあ、いつか使うかも……って思ってたやつ。くれてやるよ」
え……、何か言葉遣いが雑。
「何それ……」
恐る恐る訊く。
「メモ。これのやり方の」
「それ、早くちょうだいよ!」
「家にあるんだもん。無理。きっと荒戸さん居なくなったら、日下だろうな……って思ったから作っといたんだー、いつだったか」
「うー……、なのに今までイジメてたね?!」
「いや……、日下の泣き顔ってそんなに見る機会ないじゃん? だから余計に力入っちゃって怖かった?」
「うん……」
正直に言おう。仮病使って、もう午後はこれ以上出来ません。帰ります! したくなった。
「ねえ、今、何の仕事やってんの? 会議ばかりだよね? 富塚君」
「うーん……」
富塚君は帰る為の支度を始めた。だから、私もエクセルを閉じて、退社時間をやり、パソコンを終わらせる。
「何か、紫垣さんが言い出した事が本格化してね、それで会議ばかりなんだよね……。まあ、それも九月入れば落ち着くと思うんだけど」
「何の会議?」
「茶弁当《ちゃべんとう》の会議」
「茶?」
「そうそう、ほら、うちの会社の商品をもっと……ってことでね。何が良いか、出し合ってる所」
「へえ……」
そんな会議をしてるのか……この人達は。
私はそれ以上は良いとバッグを持つ。
「日下、待ってよ? 俺も一緒に帰るんだから」
「でも、富塚君は足速いから大丈夫。私、先に行ってるね?」
だって、そうしなければ、何か勘付かれるかもしれないじゃない……。
そんなことないと、富塚君は言うけれど。
ほら、やっぱりすぐに追い付かれてしまった。
「明日、日下の誕生日じゃん? あそこのケーキ買おうと思ってるんだけど、どう思う?」
「あそこって?」
「ほら、あんまりクリームが甘くない所」
「ああ……、何かあるね、あそこ。美味しいよね」
「そうそう、じゃ、そこの明日買うから、早く帰る為にも俺、明日は車で帰るから」
「え!?」
「日下はちゃんと電車で帰ってきなね?」
「ええー……!」
そこは乗せて行ってほしい……。だって、その後、富塚君の家に行くんでしょう? 私……。
「じゃあ、駅に迎えに来て? 車で来れるでしょ?」
ちょっと甘えてみた。
「良いけどさ。日下、ケーキ置いてから行くから少し遅くなるかもよ?」
「良いよ。そうしたら、ちょっと近場のお店見てるから。来たら連絡して」
「はいはい、分かりました」
良しっ! 私は言ってみて良かったぁ! という少し嬉しい気分でいたけれど。
考えてみれば、それは三十歳になるということで。
あんまり喜ばしい事ではないかもしれない。
けれど、まあ、良いか……美味しいケーキ食べれるし。
そして、私の誕生日。
さらっと帰って行った富塚君。
私は電車に乗り、少しわくわくしていた。
どんなケーキ買ってくれるんだろう、甘いの嫌いな人が。
それに車で行くって、店閉まってなければ良いけれど。
約束通り、富塚君は駅に迎えに来てくれた。
そして、富塚君の家に着き、ケーキを見せてくれた。
だけど。
何か……これ、ケーキの箱、大きくない?
「滑り込んで買えた」
「けど、種類なくてホール?」
「いや、ホールはホールなんだけど……」
そう言って、ケーキの箱を慎重に開けてくれる。
チョコレート味って一目で分かる茶色い丸い五号のケーキだった。苺もちゃんと乗ってるし、チョコレートのプレートはなくて何かほっとした。
「お誕生日おめでとうだけど、ごめんね?」
「良いよ、ホール……。本当はね、ここのお店ならホールのでも良いなって思ってたんだ……。だから、ありがとう」
「良かったぁ……」
ほっとしたように富塚君は言った。
こうなるって、ちょっと思ってたし。
「食べてみる?」
「うん! これ、まだ食べたことないから!」
そう、と言って富塚君は笑って包丁でケーキを切り始めてくれた。
夕飯まだだけど、まあ、良いか……。
「日下は大きい方が良いでしょ?」
「うん! 富塚君はご飯食べてて良いよ? 私、これ食べたら帰るし」
「え? 何言ってんの? 日下。これからでしょ?」
「何が?」
素で言ってしまった。だって、私、言ったよね? 普通で良いって。
「ご飯、ちょっと寿司頼んじゃったもん。二人分」
「え? 宅配の?」
「そう」
「何してんすか!! 富塚さん!」
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