拒絶少女は世界を拒絶する

犬派のノラ猫

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ドキドキ☆温泉旅行編!

可愛さ

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地獄絵図からしばらくして少し正気に戻った
ダメな大人達は晩御飯を目の前にして座った。



「はぁ…ちょい飛ばしすぎたな?」

「そうですね」

「そうねぇ~…」

「…すこし?」

見て?ナナシさんくたばってるよ?
せっかくの美味しそうな晩御飯を放置してるよ?

「ナナシさん、食べないんですか?」

「……食べるわようるさいわね」

お酒とお酒のせいじゃない理由で顔が真っ赤の
ナナシさんは秋兎からかなり離れて座った


「…ナナシ?気にするな?」

「だまれアー君。」

「はいはい、痴話喧嘩はそれくらいにして頂きましょ?」

「「痴話喧嘩じゃない!」」

「息ピッタリ…」


「はい、それじゃあ皆さん!」

「「「「「「いただきます!」」」」」」

ステーキにお刺身…茶碗蒸し
おいしい…

「酒に合うわ!」

「タマミさんまだ、飲むのね…」

「当たり前でしょナナシー!…ナナシーも飲む?」

「今日はもういらないわ。」

「ボクが付き合いますよタマさん?」

「あら…ビッキー…付き合ってくれるの?」

「はい…」

「ビッキー…」

「タマさん…」

「響?」

悪乗りでラブコメしてる二人を見て
響さんの後ろに立ちいつの間にか見下ろしていた
魅里ちゃんは響さんの頭に鉄槌(新聞紙を棒状に丸めたやつ)を降した


「地味に痛い!な、何するんだ魅里!?」

「だまれ、二度と口を開くな…アタシ以外に」

「何その譲歩!?」

もう、好きすぎよね!
大好きが止まらないのね魅里ちゃん!

「今、叩いたので腕が痛いから食べさせて」

「え?いや、なにを…」

「食べさせて!!」

「はい。」

響さん、将来尻に敷かれるタイプだな…
でも、実は主導権は響さんが握ってるんだろうな…


「いいな、何か」

私がそんなことを考えていると秋兎がこっちに来て

「おう、食ってるかセツナ!」

「食べてるわよ喧しいわね?」

「食べてるなら良かった!一杯食べて大きくなれよ!」

「セクハラよ?」

「まじで?」

「うん」

「進研ゼミじゃ教えてくれなかったぞ?」

「社会で学びなさい。」

秋兎が釈然としない顔をして再び食べ始めると
深花ちゃんが秋兎の所に行き


「お兄ちゃん!肉と魚を交換して欲しい!」

「いいだろう深花…しかし兄ちゃんも肉は楽しみにしている。刺身一枚とステーキ1切れはレートが合わないと思わないかね?」


「そ、そんなことない!お刺身おいしい!」

「確かに刺身はうまい…」

「でしょ!?」

「では、聞くが深花は俺が刺身を出せば肉をくれるのか?」

「え?普通に嫌だよ?」

嫌なんだ…

「自分で分かってるじゃないか?学校で教わっただろ?人にされて嫌なことは?」


「しない…確かに深花は強欲だったよ…強欲の深花だったよ…」


「なら、別のもプラスで差し出しな!」

「ぐぬぬ…なら…」

すごく考えたらしい深花ちゃんはお刺身を箸で持ち上げると

「あ、あぁ~ん」

あ~んした。
こ、こいつ自分の可愛さを理解している!
深花ちゃん恐ろしい子ッッ!

「深花…成長したな…そんな照れ顔までマスターして…」

何か満足そうな秋兎はお刺身を食べた

「うん…3割増しでうまい!いいだろう!肉をやる!」

「わぁ~い!じゃあ…」

深花ちゃんは喜んだ後に口を開け

「…何を企んでいる深花?」

「食べさせて欲しいんだよ?」

「……いいだろう」

秋兎はステーキに少しわさびを乗っけて
深花ちゃんの口に入れた

「うん…美味しいよお兄ちゃん」

幸せそうに笑う深花ちゃんを見て
何かモヤモヤより可愛さが勝ち


「かわいいって卑怯だな」

と、私は思わず呟いた。
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