拒絶少女は世界を拒絶する

しばらくの休息を＿

しばらくの休息を

私はジェネス様が知らないであろう
前施設の最後や彼らのその後を
私が分かる範囲でお伝えした。

『うむ…完全にやられたね』

「はい。」

『あのオネェさんは完全に計算外だった。』

「そうですね…」

『それに…彼女もね』

「セツナと呼ばれていた彼女ですか？」

『いや、ボサボサの方だ…どうもあちらが気になる』


「なるほど…」

ジェネス様がおっしゃるなら何かあるのだろう


『今回は急ぎすぎたね。今度は入念に下調べをしよう。』



「はい。」

『そういえばフェイバーは？』

「いつの間にか…」

『彼女らしいね…自分最優先…嫌いじゃないよ』

私は嫌いだが…とは言わないでおこう。

『総理には残念だが失脚してもらおう。次期総理候補にそれとなく接触して根回しを頼むよ。』


「かしこまりました。」


『現総理の処分は任せる。なに、メディアにさえ出なくなって一般人になればみんな勝手に忘れる。』


「そうですね。」

『例え突然死したとしても少し報道されて終わりだろう。』


ここはそうゆう国だと
バカにするように少し笑い


『さて、雫の件だが』

「はい。」

『教育を君に任せるよ』

「私にですか？」

『こうゆうのは君の方が向いている。一般教養から体術…なんでもいい、君が必要だと思うことを教育したまえ』

「は、はぁ」

『その間、彼らにはしばらくの休息を与えよう。』


そう言ってジェネス様は
機械を自ら停止した。


「必要だと思うこと…ですか。」