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48. 俺だけに見せて (*遊んではいません)
しおりを挟む久の恋人としての姿は俺だけが知っている。そうでありたいと心から思う。
ちらちらと視線を感じるたびに口の中でぴくりと震えるそれが可愛くて弱い刺激と強い刺激を交互に与え続ける。足の間にいても聞こえる呼吸音に耳を澄ます。たまに漏れる微かな声が、久が恋人の俺だけにこの行為を許してくれるのだというただでさえ官能的なこの状況をさらに色めかせる。
「葉……もうそれやだ、もういい…っぅ」
上気した頬に潤んだ瞳、そこに「わかってんだろ」とでも言うような強気な表情を浮かべる。そのちぐはぐさが俺の理性に穴を開ける。否、酒の入った状況でそんなものはこれまでも機能していなかったかもしれない。ぐいと肩口の布を引かれるままにソファに腰をかけると、無言のままの久が俺の両肩に手を置いて膝立ちで跨る。
「久がしてくれるの?」
不満げに目を細める久にこちらも目を細めて返す。
「…とりあえずちゃんと慣らそっか」
「ん」
再びつんとした唇がたまらない。この唇が次に開かれた時、自分の名前を呼んでほしいといつも思う。密かに赤く染まった耳がじくじくとした情を掻き立てて、自分だけしか触れられないよう閉じ込めてしまいたい気持ちになる。
こめかみや耳、首筋に唇が触れると、微かに絡めた指を締めるのが俺をたまらなくさせる。
「久、ちゅーしていい?」
「なに、今更。すきに…ン、」
言葉を最後まで待てずに深いキスを落とす。キスをしている間、このしっかりと閉じられた瞼が開くことない。俺がどれだけ好きに唇を貪っても眉根を寄せたり逆に眉尻を下げたり、涙がじわりとその睫毛を濡らしたりするだけだ。この愛おしさは俺だけが知っていれば良い。
「ん、んっ……はっ…ン、もっ…いい…も、ぃからっ葉…」
中指と薬指の飲み込まれた右手に久の指がそっと触れて、唇が離れる合間の途切れ途切れの言葉に耳を傾ける。
「ほんとに?痛くない?」
入れていた指をくぷりと三本に増やすと、僅かに腰が跳ねる。
「んっ!…平気…ぅ、あ…葉…んん…、は…はやく」
「久、自分で腰下ろそう?」
肩に置かれていた久の手を取って足の間でかたくなったそこに手を添えさせる。久が小さく短い肯定をしてゆっくりと腰を下ろす。眼前に現れた胸の突起を舌先で弄ぶと微かな甘い声が耳をくすぐる。熱い肉棒がヒクヒクと震えるそこに押し当てられ、入らないままぬるりと割れ目を滑るのが繰り返される。
「…久、はやく久んなか入れて」
「っ、…葉」
甘えるような、不満をぶつけるようなその声と表情に抑え込んでいた笑みが浮かぶ。僅かに寄った眉根まで愛おしい。
「可愛すぎ」
「っせぇ…、なぁ、葉大…」
「うん、押さえてるから頑張って」
「…ン…ふっ」
切なげな表情で慎重に腰を下ろすその姿に張れた中心が痛む。一年前まで夢に見ることすら許されなかった光景が目の前に広がっている。その遠慮がちな息遣いも熱帯びた体温も触れるたびに信じられないほどの多幸感を与えてくれる。
「久。腰止まってる」
「むり…も、むり、できない入んない」
小さく左右に首を振って「葉がして」と消えそうな声で呟いた久の腰を掴み下ろして自身の屹立したものを深く埋めていく。
「はっ…あッ⁉っ…んぃ…まっ、まって、ゔ―~ッ…あっ…あっ、」
「してって久が言ったんだよ」
「~~ッ、ふっ……は、あ…あっ」
「きもちい?」
トントンと揺さぶられながら目を合わせて頷いてくれる。濡れた目が煽情的で好きだと告げる度に俺
を締め付けるのがたまらない。本人すら意識しないような細かな一挙一動が俺の脳を焼いて久から離せなくさせる。もとを正せば、そもそも離れられないからここまで拗らせてきてしまったのだけれど。久の沼には底がない。もうずっと前から抜け出せない場所にいたのに、恋人になってからもっともっと深く沈んでいく。
緩く動くとねだるように腰を動かすのが可愛い。余裕なく悩ましい声をあげるのを聞くのも好きで様々な刺激を絶え間なく与えたくなる。ふいに服が先走りや白濁液に汚れていることに気が付いてここがリビングだということを思い出した。既に幾度か達した久は蕩けた表情で俺に身を預けている。
「ベッドいこっか」
「…ん」
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