【完結】触れたら最後

イツキカズラ

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47. 食いもんで遊ぶな (*苦手な方読み飛ばせます)

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 料理の皿は次々と空になり、クリスマスだからと多めに買ってきた酒の缶がだんだんと空になって机に並ぶ。酒の弱い俺は缶を一本空けきる前に席を立ってだらんとソファーに横たわっていた。程よくふわふわとして心地良い。葉大はまだ飲んでいる。

「葉―、あんま飲みすぎるなよ」
「心配してくれてるの?」
「MAX酔ってるお前の相手すんのがやなの」

 ぱやぱやとした空気をまとった葉大はそこまで酔っていないように見えるが、頬をなでる手がいつもより熱い。額に、瞼に、頬に、そして顔と顔の距離が近づいて唇が何度も重なる。

「久からちゅーして」
「…お前がしたいんならお前がしろよ」
「えー?久はしたくないんだ?」
「別に、そうは言ってない」
「そしたらほら」

 もう完全にそのつもりだ。目を閉じて待つ綺麗な顔にそっと手を添えて唇を押し当てる。

「…した」

 そのまま後頭部を押さえられて唇をついばまれる。僅かに開いた隙間を逃さず厚い舌が滑り込んでくる。レモンの味がして自分の頬まで朱が滲むようだった。

「ほんとかわいい」
「お前だけだよ、そんなこと言うの」
「うん。俺だけでいいんだよ」

 満足そうに葉大が笑う。じわりと上がった体温で顔が熱い。服の上からゆるやかに体をなぞる指が期待に突起したそこをかすめる。

「…っ…ふ…―…」
「久。好き、……すき」
「ん、俺も大好き」

 与えられる甘い刺激と快感にただでさえふわふわとしていた脳が溶けていく。漏れる吐息が羞恥心を煽って余計この行為に熱をもたせる。

「もう勃ってる。…かわい」

 服の上で動かされる指が片方、甘い余韻を残して離れ、反応してテントを張ったそこを下着の上から撫でる。取り出して反応を楽しむように少し擦って、すぐにまた胸へと手を戻す。
「ん…ッ、…っ」

 服の中へと手が伸びたと思うと、捲られて露わになった突起へと唇が寄せられる。執拗に舌で転がされたり吸われたりして、その気持ちよさに身をよじる。

「ちょっとまってて」

 前触れなく体が離れていく。いつもはこんなことはないのに、なんなんだろうか。そもそもこんな状態のまま放置するな。そう思って腕で自分の視界を覆ってそっぽを向く。戻ってきても目は合わせてやらないという気持ちでそのままの姿勢を貫いているとぼたりと冷たくもったりとした塊が胸の先を覆う。

「はっ、なに…?」
「余ってんのもったいないでしょ、有効活用」

 驚いて見ると、ケーキを作る時に余った生クリームを親指で塗り込まれていた。脇にはそのボウルが置かれている。

「おま、…んっ…食いもんで遊ぶなっ」
「遊んでないよ。ちゃんと食べてるでしょ」

 ちゅっと軽く吸われて声が漏れる。声を抑えても呼吸が荒いままでほとんど意味なんてない。溶けた生クリームの油でぬるぬるとした舌の感覚に腰が浮く。

「あま」

 ちろちろと敏感になったそこを刺激されてじくじくと体が火照る。声が出ないように深く呼吸をすると意識が下半身に向かってしまって少しでも鎮めたくて目を瞑って下唇を噛む。そんな努力も虚しく、舌と指の感触、加えてその音がじわじわと俺を追い詰める。不意に硬く張り詰めたそこに冷たいものが乗せられて目を見開く。上半身を起こしてその状況を視覚で認識した時にはすでにもう遅かった。生クリームで飾られた俺のものを口に含んだ葉大と目が合う。

「ほんとに!ばっか‼ちょ…あっ、汚いって…っ…ん」
「ひはらふらい……」

 黒い目がじっとこちらを伺っている。少し拗ねるような甘えるようなそんな眼だ。

「や、やだってか汚い、から…。っ…ん………はずい」

 会話している間も舌が生クリームを舐めとり、そこを確かめるように小さく吸われる。

「汚いと思ったことない」
「お前の感想聞いてない、……っ…好きにしろよ」
「ん、好きにしていいんだ?」

 意地の悪い声音を無視して目も合わせず沈黙を貫く。ちゅぷちゅぷと濡れた音が鼓膜へ響く。さきっぽを吸われると快感の波が腰に響く。熱い舌が気持ちいい。

「我慢してないでどこが気持ちぃか教えて、久。わかんないよ」
「ふ…っ……んっ、そこ、……そこ」
「んー?」
「…ッ…裏ぁ、そこの裏んとこと、さきっぽ………んっ……き…もちい」

 葉大にばれないよう、密かに視線を向ける。感覚と視覚情報が揃ったことで、自分が何をしているのか、されているのかがダイレクトに脳に伝わってきてしまってどうしたらいいのかわからなくなってまた視線をずらした。

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