6 / 8
5ページ目:模したもの
しおりを挟むケージが開くと、隅でうずくまっていた僕の目の前に男性器を模した置物が差し出された。しばらく僕に見せつけてからケージの中央に設置された。今日は外へ出されないみたいだ。こんなことはあの日以来初めてだった。
『さあ、今日はこれを使おう。きっとシルビーも気に入るはずだ』
彼は弱々しく抵抗する僕を掴み上げ、お尻に直接ローションを注入すると、男性器形の置物が設置されている場所へお尻を向けさせて僕を押し込んだ。
「ひぎっ!!」
『いっちに、いっちに』
彼は何か言葉を繰り返しながら容赦なく僕を上下に動かし、ずぷずふと置物を出し入れさせた。先っぽの出っ張りがお尻の中のコリコリした部分にひっかかる度に僕の口から下品な声が漏れ出た。
「ん゛ぉ…!おお゛♡…ほ、おっ!♡」
『はははっ、シルビーも気に入ったんだな。さあ、次は自分でやってごらん』
グッと最奥に押し込まれながらも、やっと彼の手から解放された僕はなんとか男性器を模した置物を抜き、地面にべしゃりと倒れこんだ。ひゅーひゅーと肩で息をする。
『おやおやダメじゃないか。自分でやるんだよ』
彼の手によって僕はまたお尻に置物を入れられた。
どうやら彼は僕がこれに挿され続けてるのを望んでいるらしい。彼の言う通りにしないと、きっともっと酷い目に遭わされる。だから僕はこのまま座っていることにした。
「…っん…ふ…」
『…シルビー。ほら、動くんだ。足を立てなさい。』
彼の望むようにしていたのに彼はなにかを言いながら僕の上半身を持ち上げ、また出し入れをしてすぐに止めた。そこで僕はようやく理解した。
ああ、僕は自分で動いて自分のお尻をちんちんでほじらないといけないんだ…。
僕はゆっくりと腰を上下に動かした。悔しくて恥ずかしくて涙がこぼれた。それでも、ここじゃ誰も僕を助けてくれない。
「…はー…はー…。ふ…ぅ、ゔぅ~っ!ん゛♡…えぐっ、…ぁ、ゔ♡」
『よーしよし!上手だシルビー。小さい体でなんと淫らな生き物なんだ。しかし、もう少しテンポよくできないものか…』
彼がパンパンとリズムよく手を叩き始めた。今度はすぐにわかった。このリズムにあわせて動かなければ。僕は恐怖と気持ちよさにうち震えながら必死で体を動かした。
「ん゛、ぅ♡ぁっあ゛っはぁ…っ…♡」
顔を歪めて喘ぐ僕を彼は満足そうに見つめていた。
22
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる