19 / 207
ヒトのキョウカイ1巻(異世界転生したら未来でした)
19 (機械仕掛けの魔法使い)
しおりを挟む
暗い部屋に電気スタンドの灯りが1つ、パイプ椅子と机があり警察が高圧的に机を叩く、そんな光景を想像をしていた。
が、ふかふかのソファーが向かい合う形で2台あり、テーブルにはコーヒー…。
部屋にはトイレ、簡易キッチンなど一通りが揃《そろ》っていて、照明も明るく、四方にマイク内蔵型の監視カメラが設置されている事を除けば、取調室と言うより応接室と言う感じだ。
ナオの腰には リボルバーが全弾装填状態でぶら下がっており、要求通り武装解除はされていない。
ナオはソファーに深く腰掛けた状態でこれから取調だと言うのに足を伸ばし、かなり場慣れした感じがしている。
ドアをノックされ、開き取調官が入ってくる。
取調官の視線がナオに向いた所で、1息ほど場慣れした態度を見せ、その後ゆっくりと姿勢を戻して取調に備える。
「今回カンザキ・ナオトさんの取調を担当する ブライアンです。
よろしくお願いいたします。」
褐色《かっしょく》の肌にスキンヘッドの見た目で、ネクタイ無しの背広を着ていて、靴も蛍光灯からの光を反射する程 磨かれている。
腰を見るが、ハンドガンの類は装備されておらず、後は背広の中にショルダーホルスターで銃を隠し持っている可能性だ。
「随分と用心深い人ですね…。
私は デスクワークが基本なので銃なんか持っていませんよ…。」
腰と背広に向かう視線を見たのか ブライアンは そう言い、背広のボタンを外し上着をめくる。
しっかりアイロン掛けされている白いYシャツ、ショルダーホルスターの類や内ポケットの銃などは見当たらない。
「オレよりアナタの方が用心深いと思いますがね…オレの態度より真っ先に武装確認したでしょう…。」
ブライアンは少し驚き、口調を少し崩して
「武装した相手と話すんです…当然でしょ?」と答える。
「アナタ盛大にブーメラン食らっている事をご存じで?」
ここの警察はすべて軍人だ…。
有事しか活躍の無い軍隊は、必要ではあるのもの平時は比較的暇だ。
その為、この都市の軍隊には治安維持などの警察の仕事も含まれる。
つまりこのブライアンは、最低でも年間30日の軍事カリキュラムをこなしている人になる…。
ナオも礼儀としてホルスターを外しテーブルに置いた。
「安全確認は出来ました…どうぞお掛けください。」
「あなたも重要参考人だと理解しています?」
名目上、重要参考人扱いにはなっている物の事実上、容疑者だ。
ブライアンは向かいのソファーに腰を下ろしタブレットPCの中の書類データを確認する。
「はい…では始めます。まずは基本情報の確認から…。」
タブレットPCに表示されていたのは、昨日のステルスキラーとの戦闘の映像だ。
肝心のステルスキラーは見当たらず、オレがナイフを素振りをしている状態になってる。
「こちらは、ケインズからの通報時の映像です。あなたで間違いないでしょうか?」
画面を拡大し画面内のナオに指を差し確認を取る。
「ええ、オレですよ…。」
「映像を見る限り、戦闘をしていたとの事でしたが…。
相手側が映っていません…状況を詳しく聞かせて貰ってよろしいでしょうか?」
「ええ、レーザーサイトを相手に向けて、貫通したので敵に実体が無い事を確認…。
ただコンバットナイフが一瞬だけ実体化して、オレを攻撃してきたので甲手で受け止めました。
ナイフの軌道はただ浮かんでいるだけじゃなくて、ヒトが切り付ける動作です。
オレを斜め上から攻撃してきた事から、角度から見て身長160cm、受けた時の質量から考えて体重80kg程度の相手です。」
ナオがジェスチャーを交えて答える。
「へぇそこまで分かるもんなんですね。」
「で、クオリアが原因は ハナダで気絶させれば解決すると解析したので、病室に行ってハナダに非殺傷弾を1発頭に撃ち込んで気絶…。
クオリアから敵の反応が消えたと報告を受けた直後にあなた達、警察が突入してきたという訳です…これが使用した弾薬ですね。」
ナオは空薬莢《からやっきょう》と未使用の銃弾が入ったシリンダーを入れたポリ袋をブライアンに出す。
「証拠品として回収させて頂きます。」
「45口径非殺傷弾3発に、殺傷弾3発、それにシリンダー…。
警察持ちで頂きますよ」
「発注して置きます。
銃弾の売店の管理官が出勤が8時からですから3時間ほど待ってもらう事になりますが…。」
「そう言えばしょっ引かれたのが3時でしたっけ…随分早い取調だと思ってましたが…。」
「常時何人かは、当直で待機していますから…。
あ~それとステルスキラーでしたか?彼の存在が謎で調書が書けないのですが…。」
「そっちはクオリアに聞いてくれ…もう来てるんでしょ?」
「いえいえ まだ迎えに行った車が帰ってきた報告は 来ていませんよ…あっ来たかもしれません。」
ブライアンは、頭の中でコールがあったのか?
右手の親指と小指を伸ばした電話のジェスチャーをし、親指を耳に当てる。
思考通話でしゃべっているのか、ブライアンの唇は動かず、左手でARウィンドウを開き何か操作している。
「お連れさんが来ましたよ…今こっちに向かっています。」
数分経ち、クオリアが取調室に入ってき、ナオの隣に座る。
「お疲れ、書類まとめるのに時間がかかってな…。
早速だが、1TB以上のメディアはあるだろうか?
今回の行動ログを提出したいのだが…。」
「先ほど頼んでおきましたから…もう そろそろ来ますよ…ほら来た。」
コンコンとドアをノックし、警官が立方体のメディアをクオリアに渡す。
クオリアは右手でメディアを掴《つか》みデータを書き込んでいく。
クオリアの手には『Fポート』と呼ばれる接触通信の端末が入っており、その相手が規格に対応していれば、触れた記録媒体にアクセスする事が出来る。
「書き込みを完了した…私はこれを証拠として提出する。」
「はい確かに受け取りました…。
では、ステルスキラーについて話してもらえますか?」
「?……データは送ったが?」
「公式のカメラがある所であなたの口頭で話を聞きたいのです…。
わざわざ迎えを出したのもそれが理由です。」
「情報の正確性より段取りを優先するのか…。
分かった。こちらの慣習に従おう。」
「詳しくはデータを見てくれればいいとして、概要を簡単に説明するとハナダの思い込みが原因だ。」
「思い込み?」「いやいやいや実際に切られたし」
ブライアンとナオがそう答える。
「量子論の実体化だ…まずそこに暗殺者がいると思い込む。」
クオリアが真ん中のテーブルを指で差し、ブライアンとナオに言う。
「この時、空間に暗殺者が存在する『概念』が放たれ、1ヨクト%の可能性で存在する事になる。
ここで重要なのは、思い込む事で0%から1ヨクト%に出来る事。」
「ヨクト?」
「10の-24乗だ。
コインを100回投げて、全て表が出る確率よりは高い。
作為無しでギリギリ起こせる可能性だ。」
「それで、この概念の存在確率を51%以上にする。
そうすると実体化する…おそらく、ハナダと周囲の人間がサイレントキラーがいると思ったせいで、50%付近になったのだろう。
周りの人間は切り付けられるイメージが大きかったのか、実体化したのはナイフだけだったがな…。」
「実際にありえるのか?」
「他人まで影響を出せるレベルになったのは今回が初だ。
実際にあり得たのだから、あり得たとしか言えない。
他の方法として空間をハッキングして作為的に存在確率を上げる方法もあるが、行った際に発生する量子光は観測出来なかった。
可能性としては、ハナダが電子的な特殊薬物を使っていた可能性がある…。
だがエレクトロンが把握《はあく》していない薬物となると やはり可能性は低いようにも感じる…。
やはり何かしらの未知のファクターが絡んでいると予想するのが現実的だろうか?」
「とにかくハナダを電子解析してワクチンを作るしかなですね…。
ただこっちは、ほぼオカルトだし…再現性もないだろうしな…。」
ブライアンは悩む。
「どうやって実体化したかは謎だが…再現は可能だ。」
クオリアは右手を2人に見える位置に置き、手のひらが緑色の粒子の量子光が現れる。
「概念を入れた」
そして粒子が集まり、形を形成して量子光が弾けて消えた。
「確率操作…。」
手のひらにあるものは、焼きパンだった。
「どうぞ」
パンをブライアンに差し出し、ブライアンは食べてみる。
「……焼きたて?」
「これ質量保存の法則はどうなっているんだ?」
ナオが聞いてみる…明らかに無から有を生み出している状態だ。
「質量保存の法則は、三次元物質までで使える法則…確率は四次元だから適応範囲外」
「四次元って時間じゃなかった?」
「立方体より上で、時間より下の次元の確率が証明されたから、時間が繰り上がった。
今は五次元…。」
「と言う事は、永久機関も実現も可能になった訳か…。」
「最大出力に問題があるが 永久機関は既にある。
エレクトロンが売っている商品だ。」
2人の前にARウィンドウが表示され、エレクトロンが運営している通販サイトが表示される。
商品名は『AQB』atomquantum batteryだ。
原子と量子で電池になるのか?おまけにAQと永久をかけていている。
写真が見た所、AQBと書かれたラベルを貼られた単1電池にしか見えない、ただ大きさが50cmと かなりデカい…。
お値段が脅威の10万UM…。
これ1つで家20軒分のフル電力に耐え、車は1つで、輸送機も2~3機もあれば十分に動かせるとの事。
「本当に何でもありな世界なんだな、この世界は…。」
「こちらからすると殆《ほとん》ど魔法と区別つかないですしね。
こりゃ上に説明するのに苦労しますわぁ」
「クラークだったか?
とりあえず、オレ達の取調は終了でいいか?」
「ええ問題ありませんよ…あーそろそろ」
『業務連絡です…5時30分になりました。
砦学園都市警察所は、6時で次のシフトに移ります。
各自、業務の引継ぎや帰宅の準備をお願いします。
本日は、砦学園都市警察所で働いて頂き、誠にありがとうございます。』
自動音声ながら、やけにかしこまった『業務終了のお知らせ』だった。
「よし終わった…。」
「定時まで時間潰していただけかよ」
ナオがブライアンに突っ込む。
「こっちのシフトで解放しますので、30分以内に警察署からの退出をお願いします。」
「私のドラムは?」
「こちらで預かっています。
武装解除と内部火器があるかの簡易スキャンをかけましたが…それ以外は手を付けていませんよ。」
「引取書は?」
「用意します…。」
その後オレらは、6時に警察署を出て、ドラムに乗り帰宅するのだった。
が、ふかふかのソファーが向かい合う形で2台あり、テーブルにはコーヒー…。
部屋にはトイレ、簡易キッチンなど一通りが揃《そろ》っていて、照明も明るく、四方にマイク内蔵型の監視カメラが設置されている事を除けば、取調室と言うより応接室と言う感じだ。
ナオの腰には リボルバーが全弾装填状態でぶら下がっており、要求通り武装解除はされていない。
ナオはソファーに深く腰掛けた状態でこれから取調だと言うのに足を伸ばし、かなり場慣れした感じがしている。
ドアをノックされ、開き取調官が入ってくる。
取調官の視線がナオに向いた所で、1息ほど場慣れした態度を見せ、その後ゆっくりと姿勢を戻して取調に備える。
「今回カンザキ・ナオトさんの取調を担当する ブライアンです。
よろしくお願いいたします。」
褐色《かっしょく》の肌にスキンヘッドの見た目で、ネクタイ無しの背広を着ていて、靴も蛍光灯からの光を反射する程 磨かれている。
腰を見るが、ハンドガンの類は装備されておらず、後は背広の中にショルダーホルスターで銃を隠し持っている可能性だ。
「随分と用心深い人ですね…。
私は デスクワークが基本なので銃なんか持っていませんよ…。」
腰と背広に向かう視線を見たのか ブライアンは そう言い、背広のボタンを外し上着をめくる。
しっかりアイロン掛けされている白いYシャツ、ショルダーホルスターの類や内ポケットの銃などは見当たらない。
「オレよりアナタの方が用心深いと思いますがね…オレの態度より真っ先に武装確認したでしょう…。」
ブライアンは少し驚き、口調を少し崩して
「武装した相手と話すんです…当然でしょ?」と答える。
「アナタ盛大にブーメラン食らっている事をご存じで?」
ここの警察はすべて軍人だ…。
有事しか活躍の無い軍隊は、必要ではあるのもの平時は比較的暇だ。
その為、この都市の軍隊には治安維持などの警察の仕事も含まれる。
つまりこのブライアンは、最低でも年間30日の軍事カリキュラムをこなしている人になる…。
ナオも礼儀としてホルスターを外しテーブルに置いた。
「安全確認は出来ました…どうぞお掛けください。」
「あなたも重要参考人だと理解しています?」
名目上、重要参考人扱いにはなっている物の事実上、容疑者だ。
ブライアンは向かいのソファーに腰を下ろしタブレットPCの中の書類データを確認する。
「はい…では始めます。まずは基本情報の確認から…。」
タブレットPCに表示されていたのは、昨日のステルスキラーとの戦闘の映像だ。
肝心のステルスキラーは見当たらず、オレがナイフを素振りをしている状態になってる。
「こちらは、ケインズからの通報時の映像です。あなたで間違いないでしょうか?」
画面を拡大し画面内のナオに指を差し確認を取る。
「ええ、オレですよ…。」
「映像を見る限り、戦闘をしていたとの事でしたが…。
相手側が映っていません…状況を詳しく聞かせて貰ってよろしいでしょうか?」
「ええ、レーザーサイトを相手に向けて、貫通したので敵に実体が無い事を確認…。
ただコンバットナイフが一瞬だけ実体化して、オレを攻撃してきたので甲手で受け止めました。
ナイフの軌道はただ浮かんでいるだけじゃなくて、ヒトが切り付ける動作です。
オレを斜め上から攻撃してきた事から、角度から見て身長160cm、受けた時の質量から考えて体重80kg程度の相手です。」
ナオがジェスチャーを交えて答える。
「へぇそこまで分かるもんなんですね。」
「で、クオリアが原因は ハナダで気絶させれば解決すると解析したので、病室に行ってハナダに非殺傷弾を1発頭に撃ち込んで気絶…。
クオリアから敵の反応が消えたと報告を受けた直後にあなた達、警察が突入してきたという訳です…これが使用した弾薬ですね。」
ナオは空薬莢《からやっきょう》と未使用の銃弾が入ったシリンダーを入れたポリ袋をブライアンに出す。
「証拠品として回収させて頂きます。」
「45口径非殺傷弾3発に、殺傷弾3発、それにシリンダー…。
警察持ちで頂きますよ」
「発注して置きます。
銃弾の売店の管理官が出勤が8時からですから3時間ほど待ってもらう事になりますが…。」
「そう言えばしょっ引かれたのが3時でしたっけ…随分早い取調だと思ってましたが…。」
「常時何人かは、当直で待機していますから…。
あ~それとステルスキラーでしたか?彼の存在が謎で調書が書けないのですが…。」
「そっちはクオリアに聞いてくれ…もう来てるんでしょ?」
「いえいえ まだ迎えに行った車が帰ってきた報告は 来ていませんよ…あっ来たかもしれません。」
ブライアンは、頭の中でコールがあったのか?
右手の親指と小指を伸ばした電話のジェスチャーをし、親指を耳に当てる。
思考通話でしゃべっているのか、ブライアンの唇は動かず、左手でARウィンドウを開き何か操作している。
「お連れさんが来ましたよ…今こっちに向かっています。」
数分経ち、クオリアが取調室に入ってき、ナオの隣に座る。
「お疲れ、書類まとめるのに時間がかかってな…。
早速だが、1TB以上のメディアはあるだろうか?
今回の行動ログを提出したいのだが…。」
「先ほど頼んでおきましたから…もう そろそろ来ますよ…ほら来た。」
コンコンとドアをノックし、警官が立方体のメディアをクオリアに渡す。
クオリアは右手でメディアを掴《つか》みデータを書き込んでいく。
クオリアの手には『Fポート』と呼ばれる接触通信の端末が入っており、その相手が規格に対応していれば、触れた記録媒体にアクセスする事が出来る。
「書き込みを完了した…私はこれを証拠として提出する。」
「はい確かに受け取りました…。
では、ステルスキラーについて話してもらえますか?」
「?……データは送ったが?」
「公式のカメラがある所であなたの口頭で話を聞きたいのです…。
わざわざ迎えを出したのもそれが理由です。」
「情報の正確性より段取りを優先するのか…。
分かった。こちらの慣習に従おう。」
「詳しくはデータを見てくれればいいとして、概要を簡単に説明するとハナダの思い込みが原因だ。」
「思い込み?」「いやいやいや実際に切られたし」
ブライアンとナオがそう答える。
「量子論の実体化だ…まずそこに暗殺者がいると思い込む。」
クオリアが真ん中のテーブルを指で差し、ブライアンとナオに言う。
「この時、空間に暗殺者が存在する『概念』が放たれ、1ヨクト%の可能性で存在する事になる。
ここで重要なのは、思い込む事で0%から1ヨクト%に出来る事。」
「ヨクト?」
「10の-24乗だ。
コインを100回投げて、全て表が出る確率よりは高い。
作為無しでギリギリ起こせる可能性だ。」
「それで、この概念の存在確率を51%以上にする。
そうすると実体化する…おそらく、ハナダと周囲の人間がサイレントキラーがいると思ったせいで、50%付近になったのだろう。
周りの人間は切り付けられるイメージが大きかったのか、実体化したのはナイフだけだったがな…。」
「実際にありえるのか?」
「他人まで影響を出せるレベルになったのは今回が初だ。
実際にあり得たのだから、あり得たとしか言えない。
他の方法として空間をハッキングして作為的に存在確率を上げる方法もあるが、行った際に発生する量子光は観測出来なかった。
可能性としては、ハナダが電子的な特殊薬物を使っていた可能性がある…。
だがエレクトロンが把握《はあく》していない薬物となると やはり可能性は低いようにも感じる…。
やはり何かしらの未知のファクターが絡んでいると予想するのが現実的だろうか?」
「とにかくハナダを電子解析してワクチンを作るしかなですね…。
ただこっちは、ほぼオカルトだし…再現性もないだろうしな…。」
ブライアンは悩む。
「どうやって実体化したかは謎だが…再現は可能だ。」
クオリアは右手を2人に見える位置に置き、手のひらが緑色の粒子の量子光が現れる。
「概念を入れた」
そして粒子が集まり、形を形成して量子光が弾けて消えた。
「確率操作…。」
手のひらにあるものは、焼きパンだった。
「どうぞ」
パンをブライアンに差し出し、ブライアンは食べてみる。
「……焼きたて?」
「これ質量保存の法則はどうなっているんだ?」
ナオが聞いてみる…明らかに無から有を生み出している状態だ。
「質量保存の法則は、三次元物質までで使える法則…確率は四次元だから適応範囲外」
「四次元って時間じゃなかった?」
「立方体より上で、時間より下の次元の確率が証明されたから、時間が繰り上がった。
今は五次元…。」
「と言う事は、永久機関も実現も可能になった訳か…。」
「最大出力に問題があるが 永久機関は既にある。
エレクトロンが売っている商品だ。」
2人の前にARウィンドウが表示され、エレクトロンが運営している通販サイトが表示される。
商品名は『AQB』atomquantum batteryだ。
原子と量子で電池になるのか?おまけにAQと永久をかけていている。
写真が見た所、AQBと書かれたラベルを貼られた単1電池にしか見えない、ただ大きさが50cmと かなりデカい…。
お値段が脅威の10万UM…。
これ1つで家20軒分のフル電力に耐え、車は1つで、輸送機も2~3機もあれば十分に動かせるとの事。
「本当に何でもありな世界なんだな、この世界は…。」
「こちらからすると殆《ほとん》ど魔法と区別つかないですしね。
こりゃ上に説明するのに苦労しますわぁ」
「クラークだったか?
とりあえず、オレ達の取調は終了でいいか?」
「ええ問題ありませんよ…あーそろそろ」
『業務連絡です…5時30分になりました。
砦学園都市警察所は、6時で次のシフトに移ります。
各自、業務の引継ぎや帰宅の準備をお願いします。
本日は、砦学園都市警察所で働いて頂き、誠にありがとうございます。』
自動音声ながら、やけにかしこまった『業務終了のお知らせ』だった。
「よし終わった…。」
「定時まで時間潰していただけかよ」
ナオがブライアンに突っ込む。
「こっちのシフトで解放しますので、30分以内に警察署からの退出をお願いします。」
「私のドラムは?」
「こちらで預かっています。
武装解除と内部火器があるかの簡易スキャンをかけましたが…それ以外は手を付けていませんよ。」
「引取書は?」
「用意します…。」
その後オレらは、6時に警察署を出て、ドラムに乗り帰宅するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
異世界のんびり放浪記
立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。
冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。
よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。
小説家になろうにも投稿しています。
辺境の落ちこぼれと呼ばれた少年、実は王も龍も跪く最強でした
たまごころ
ファンタジー
村で「落ちこぼれ」と呼ばれた少年アレン。魔法も剣も使えず、追放される運命だった。
だが彼の力は、世界の理そのものに干渉する“神級スキル”だった。
自覚のないまま危機を救い、美女を助け、敵を粉砕し、気づけば各国の王も、竜すらも彼に頭を下げる。
勘違いと優しさと恐るべき力が織りなす、最強無自覚ハーレムファンタジー、ここに開幕!
転生幼女の国家級チート図書館~本を読むだけで技術が進化する世界で、私だけ未来知識持ちでした~
ハリネズミの肉球
ファンタジー
目が覚めたら、私は5歳の幼女だった。
しかもそこは――
「本を読むだけで技術が進化する」不思議な異世界。
この世界では、図書館はただの建物じゃない。
本を理解すればするほど、魔道具も、農業も、建築も“現実にアップデート”される。
だけど。
私が転生した先は、王都から見捨てられた辺境の廃図書館。
蔵書は散逸、予算ゼロ、利用者ゼロ。
……でもね。
私は思い出してしまった。
前世で研究者だった私の、“未来の知識”を。
蒸気機関、衛生管理、合金技術、都市設計、教育制度。
この世界の誰も知らない未来の答えを、私は知っている。
だったら――
この廃図書館、国家級に育ててみせる。
本を読むだけで技術が進化する世界で、
私だけが“次の時代”を知っている。
やがて王国は気づく。
文明を一段階進めたのは――5歳の幼女だったと。
これは、最弱の立場から始まる、知識による国家再設計の物語。
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
追放された万能聖魔導師、辺境で無自覚に神を超える ~俺を無能と言った奴ら、まだ息してる?~
たまごころ
ファンタジー
王国一の聖魔導師アレンは、嫉妬した王子の策略で「無能」と断じられ、国を追放された。
辿り着いた辺境の村で、アレンは「ただの治癒師」として静かに暮らそうとするが――。
壊れた街を再生し、疫病を一晩で根絶し、魔王の眷属まで癒しながら、本人はただの村医者のつもり。
その結果、「あの無能が神を超えた」と噂が広がり、王と勇者は頭を抱えることに。
ざまぁとスカッとが止まらない、無自覚最強転生ファンタジー開幕!
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる