⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

文字の大きさ
42 / 207
ヒトのキョウカイ2巻(エンゲージネジを渡そう)

11 (トイレの重要性)

しおりを挟む
 その頃ジガの本体?は…病院に行た。
「どうだ?センセー何か分かったか?」
 デスクで作業をしていたカレンが椅子を回しジガの方を向く。
「オマエが連れてきたアイツ…結構動くからマイクロマシンを飲ませて構造解析しているが、正直お手上げだ。」
 カレンが両手を上げ降参のポーズをする。
「現状で分かっている事は?」
「これを見てくれ」
 ARウィンドウを出し、ジガに見せる。
「まずこのロウと言う…獣人で間違いはない。
 ただ身体に鳥の特徴がみられる。」
「やっぱり…具体的には?」
「耳、尻尾、牙なんかは狼…肺が鳥の気嚢きのう…。
 足の血管は 熱交換式…ペンギンの物だ…。」
「ペンギンなら飛べないじゃん…。」
「そう、それに人と狼と鳥の三種族合成のキメラだ。」
「遺伝子工学は門外だからわからねーんだが…。
 たしか、哺乳類の狼は出来るけど、鳥類は遺伝子が離れすぎていて無理じゃなかったっけ?」
「いいや、人と鳥だけなら出来る…。
 だけど今回は狼も加わっているからな…。
 遺伝子の検査もしているけど…職人レベルで上手く融合している。」
 カレンはARウィンドウに表示されているロウの頭を突っつく。
「コイツの脳の容量は1600ccで人の1400ccと比べ200ccも多い…。
 古代種のネアンデルタール人に見られる特徴だ。
 言語野にも問題を抱えているし、もしかしたらコイツと掛け合わせているのかもな…。」
「それで日常生活に問題は?」
「言葉がつたない位だな…と言っても まだ若いからかもしれないが…。
 気嚢きのうのおかげで低酸素状態の外でも十分に動けるし、寒さにも強い…。
 更に獣人特有の腕力に人のように知恵も回る…氷河期で最強の生命体と言って言いだろう…。」
「なら暑さは?ここ20℃だろ…。」
「多少暑いみたいだな…さっきもTシャツ1枚で出歩いていた。」
「あーあの大きすぎてワンピースぽくなってるヤツか…。」
 ここに来る前に少し見に行ったがロウが、とりあえず着せたぶかぶかのTシャツだけで、よく動き回る為、前はともかく尻尾でTシャツがめくれて、後ろは丸見えだった。
「後、『空を飛んだ』とキミは言うが、鳥の遺伝子が入っていても力学上、空は飛べない。」
「多分、空間ハッキングの類だと思うんだけどな」
「なら、それこそ私は専門外だ…。
 『エクスマキナ』で調べたらどうだ?」
 ジガが考えるそぶりをして…。
「と言ってもな…いや…乗せて見るか…。」
「…?何に?」
 脈絡のない言葉が出てき、カレンが聞いてくる。
「明日ウチらが『エクスマキナ』に行くんだ。
 そこに一緒に乗せようかなって…。」
「良いんじゃないか?
 今は『緊急治療』の名目で入国している訳だが、移民にするにしても時間が掛かる…特に今は…。」
 通常生活が送れるレベルまで回復したが、まだまだ瓦礫は多いし、それをまとめる行政は特に忙しい…。
「じゃあ連絡とってみるか…。」
 ジガが耳に手を当て、アントニーにコールする…。
「あー都市長さん明日のフライト1名追加したいんだが…。
 あー問題ない……パイロットスーツか…分かった、どうにかする。」
「どうだった?」
「パイロットスーツが無いって…獣人で しかもSサイズだからな…。」
「動かない前提なら獣人のMサイズでも良いんじゃないか?」
「やっぱ、そうするしかないかな~」

 高速回転している筒型宇宙船の中の端にある小部屋…トイレに行く。
「さーて生身のレナとトヨカズにはかなり重要な事だ…よく覚えておけ」
「トイレってそんなに重要?」
 ジガの言葉にレナが返す…。
「あったりまえだ。
 初期の宇宙開発の記録には 必ずトイレの話題が上がる程だ。
 排せつ物を防腐剤の入った袋に入れて食料と一緒に箱に入れてたり…排泄パックが発酵して袋が破裂して宇宙船内がう○こだらけになったり…他に無重力で 腹の調子が悪くなって液状化した…」
「うわぁ~重要だってことは分かったから…さっさと始めましょ」
 レナがもういいと言う風に手をクロスさせる。
「じゃあレナから行きますか…。」
 ジガがARウィンドウで設定を変えるとトイレが透明化される。
「うわっこれ変態プレイ?」
「スペースが無いんだから…こうするしかないだろ」
 レナとジガが中に入る。
 中の見た目は普通の水洗トイレで、気になるのは個室のスペースが大きい位だ。
「まず…ここで服を脱ぐ…はいやって。」
「はいはい…下着まででいい?」
「それで良いからやって。」
 レナが訓練した通りにパイロットスーツを脱ぐ…。
「服は壁にかけられるからかけな」
 下着姿になったレナはトイレの蓋をあける…普通のトイレだ。
「じゃあまずこれから…これが排せつ物パックだ…。」
 銀色のフィルムが施された袋で便座の形と同じOの字になっていて何重にも巻いているのかトイレトペーパーのロールのように盛り上がっている。
「まずこれを入れる…表、裏があるから気を付けろ」
 レナが便座を上げ、その下のO型ラックに排せつ物パックのロールを挿す。
「はい…出来た」
「で便座横のボタンを押す…。」
「はい」
 下で排せつ物パックが挟まれ、下に引っ張られてロールが回る。
「これで完成。はい次…便座を下ろして座る」
 レナが後ろ向きになり座った。
「次にトイレの下にベルトがあるだろう…それを引っ張って太ももで固定してボタンを押す」
 ベルトはシートベルトのようになっていて左右のベルトを太もも辺りで繋ぎカチッとはめる。
 ボタンを押すことで巻き取りが開始されベルトが締まる。
「これで準備完了…あとは出すだけ…あートヨカズ」
「何だいきなり」
「ナニは下に向けろ…じゃないと飛び散る」
「…分かったよ」
「はい出したら…ベルトを外してケツを拭く…これは除菌シートが横の箱の中にある…。
 拭き終わったら便器に捨てる。」
 レナがベルトを外し除菌シートを1枚取って便器に捨てた。
「宇宙では 手を水洗いする事は出来ないからもう一枚取って手を拭く…で捨てる。」
 レナが除菌シートで手を拭いて便器に捨てる。
「で、後は蓋を閉めてボタンを押す…」
 レナがボタンを押すと空気の抜ける音がする。
「今、真空パックしている…。
 蓋の密閉も使っているから開けるなよ」
 その後シューと言う空気の流れる音がして落下…。
「重力で下にある排せつ物パック室に落ちて冷蔵保存される…服を着たら見てみ…。」
 レナがパイロットスーツを着てドアを閉めトイレ下の蓋を開ける…。
 トイレの下には折り畳みコンテナがあり、固定されている。
「航行が終わったら折りコンを回収する…これで終了…後は残りの時間でひたすらトイレの練習だな
 無意識に出来るレベルまでやるぞ…。」
 レナとトヨカズが入れ替わりトイレに入る。
「あー忘れていた…。
 宇宙では腹の調子が悪くなる事がよくあるんだが…時間が掛かっても一回でに全部出せよ。」
「?」
「1人1日に12回で計算されているから、余程の事が無い限り大丈夫だと思うんだが…。
 液状化して使い果たした人が何人もいる。
 そうなったらトイレに行けなくなる…。」
「気を付けるよ…。」
 レナとトヨカズがはひたすらトイレ訓練を行い…その間ナオは移動訓練を行っていた。

「よーし終了…お疲れ…じゃあ帰ってVRでメシ食うか…。
 どうせ今日はミートキューブ位しか食えないんだし」
「は?聞いて無いんだが…」
「さっき言ったろ、宇宙では腹の調子がおかしくなるって…。
 しかもエアトラS2は遠心力を発生させられないからトイレは行けない。
 つまり腹を空っぽにするか吸収効率がいいミートキューブしかない訳だ。」
「あ~晩御飯が貧層になる。」
「だからVRでぱーっとやるんだよ…紹介したいヤツもいるしな…。」
「だれ?」
「ロウって言ってな…ワームに襲われた外の集落からここ来る途中で拾ったんだが…」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

永き夜の遠の睡りの皆目醒め

七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。 新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。 しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。 近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。 首はどこにあるのか。 そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。 ※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい

世界最弱と呼ばれた少年、気づけば伝説級勇者でした ~追放されたので気ままに旅してたら、全種族の姫たちに囲まれていました~

fuwamofu
ファンタジー
魔力量ゼロの落ちこぼれとして勇者パーティを追放された少年リアン。 絶望の果てに始めた自由な旅の中で、偶然助けた少女たちが次々と彼に惹かれていく。 だが誰も知らない。彼こそが古代勇者の血を継ぎ、世界を滅ぼす運命の「真なる勇者」だということを──。 無自覚最強の少年が、世界を変える奇跡を紡ぐ異世界ファンタジー!

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか
ファンタジー
《アルファポリス・レジーナブックスより書籍化されました》 ただいま女神様に『行ってらっしゃ~い』と、突き落とされ空を落下中の幼女(2歳)です。お腹には可愛いピンクと水色の双子の赤ちゃんドラゴン抱えてます。どうしようと思っていたら妖精さんたちに助けてあげるから契約しようと誘われました。転生初日に一気に妖精さんと赤ちゃんドラゴンと家族になりました。これからまだまだ仲間を増やしてスローライフするぞー!もふもふとも仲良くなるぞー! 初めて小説書いてます。完全な見切り発進です。基本ほのぼのを目指してます。生暖かい目で見て貰えらると嬉しいです。 ※主人公、赤ちゃん言葉強めです。通訳役が少ない初めの数話ですが、少しルビを振りました。 ※なろう様と、ツギクル様でも投稿始めました。よろしくお願い致します。 ※カクヨム様と、ノベルアップ様とでも、投稿始めました。よろしくお願いしますm(_ _)m

処理中です...