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ヒトのキョウカイ2巻(エンゲージネジを渡そう)
29 (平和を創る者)
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時間は、午後1時丁度…それまで賑やかに喋っていたヒト達がいきなり静かになる。
全世界一斉ライブ配信が始まり、司会者台にコンパチが付き 周りを見渡す。
「まずは皆様…遠路はるばるお越し頂き誠にありがとうございます…。
エレクトロンを代表しまして感謝します。」
コンパチは胸に手を当てて会釈する。
彼女は英語で喋っているが 翻訳アプリを通して トニー王国語に変換される。
「皆さんもご存じに通り、半月前に突如 海からワームが現れ、砦学園都市を襲いました。
幸い現場の大使館にエレクトロンがいた為、最悪の事態は避けられましたが、死者、重傷者共に膨大《ぼうだい》です。
それでは まずはワームの概要《がいよう》から…砦学園都市エレクトロン大使館、職員兼外交官『クオリア・エクスマキナ』です。」
クオリアが最善列の席から立ち上がり、ゆっくりと壇上《だんじょう》に上がる…。
公演台の前に立ち、目の前にARウィンドウを出し高速でタッチして行き、プレゼンアプリを立ち上げる。
そして壇上《だんじょう》の壁に大きなARモニタが現れ、プレゼンが映し出された…。
「砦学園都市エレクトロン大使館、職員兼外交官『クオリア・エクスマキナ』です。
5年前のラプラス事件での唯一の生き残りで 先日のワーム侵攻事件の当事者です…。
今回は2つの事件から今後を予測し、それに対して対策を行います。」
普段、敬語 何て使わないクオリアが、やけに丁寧に話している。
「さて、この動画は私のアイカメラの映像です。」
ARモニタの中で大量のワームが上から落ちて来て…こちらに近づいてくる。
そこで動画が止まって ワームにグリッド線が表示され、3Dグラフィックとして映し出される。
「これがワームです。
ワームは4本足で前面が硬い甲羅に覆われ、その硬度はモース硬度10…ダイヤモンド並です。
皆さんもご存じの通りダイヤモンドはハンマーで簡単に割れますが、この甲羅はある程度の衝撃耐性も持っています。
次に 攻撃は体当たりのみ…ですが、5tを超える質量での体当たりはDLにとっても脅威です。」
ワームの突進を疲労で反応の遅れたDLのコクピットに直撃し、吹き飛ばされる…コクピットは大きく凹《へこ》むが如何《どう》にか耐え、ジョイントが手足や頭をパージし、コクピット部分が地面に転がる。
「この通り、ワームの直撃を受けた場合 コクピットのS級複合装甲は1度だけなら耐えられますが、2度目は耐えられません。」
「ワームへの対処法は 大きく分けて2つ…。
ワームの体当たりを誘い、回避して 背後からライフルによる攻撃で駆除する方法…。」
DLがワームの体当たりを回避し、背後から発砲し駆除するシーンをループ再生させる。
「ワームが横一列で来た場合、周りの障害物の関係で避けられない可能性が高いです。
なのでワームの足を撃ち抜き、転倒させる事でワームの進行速度の低下と後続の渋滞による機動力低下を狙います。」
映像が切り替わり、正面にワームがいて左右にビルがあり回避が出来なくなり、DLはワームの前足を撃ち抜き、転倒させて後続を止める…。
そしてその後はワームを踏み台にして後方にまわり、発砲する…。
「DLで十分 対処は可能ですが、敵の物量でパイロットが疲弊《ひへい》し、撃墜されるパターンが多いです。
補給が望め無い状態での長時間戦闘の訓練を徹底的にやるべきでしょう。」
ARディスプレイのスライドが切り替わる。
「さて、対処法が分かった所で 続いてワームの生態です。
注意として この情報は現在分かってる時点での物です…。
この情報が 誤りの可能性も十分にあります。」
情報の信憑性が低い事を言いつつ クオリアが説明を始める。
「ワームは 厳密には少し違いますが、量子通信によるP2P方式で脳情報や思考を常にバックアップを取っていると考えられます。
その為、個体の概念が薄い社会性動物です…該当例はハチやアリなどでしょうか…。
更にそのネットワークを持つワームが 天の川銀河中に拡散している為、1匹1体匹は倒せても、宇宙規模で拡散している相手の殲滅は実質不可能です。」
客席のヒトがざわつく…。
当たり前だろう…最強と言われているエレクトロンでも 対処不可能な宇宙生物なんて存在するとはオレも思っていなかった。
「そして 更に厄介な点…それは学習による『対応進化』です。
これはワームが負ければ 負ける程 敗因をワームが学習し、自分自身を作り替え対応して行きます。
実際、私達も半年程度で対応が出来なくなりました。」
半年?短すぎる…。
多分エレクトロンが火力制限を掛ければ もう少しは伸びるのだろうが…それは問題の先延ばしにしかならない。
「現状での対策手段は?」
質疑応答はまだ先だと言うのに 焦った1人の男が立ち上がり手を上げて答える。
「現状でワームが成長し、ラプラス化した場合 事実上の敗北です。
こちらには打てる手がありません。」
「ですが…5年前にはラプラスに勝ったのでは?」
「…。」
クオリアが司会者台にいるコンパチに顔を向け、コンパチはうんと頷いた。
「私達は ラプラスに勝っていません…表現としては封印が近いです。」
「なら、その封印方法とは?」
「ラプラスは 確率と時間上にいる自分達と量子通信をする事で 未来予知や確率変動をする事が可能です。
つまり、ワームの特性を二次元押し上げた感じになります。
攻撃を与えたとしても被弾していない確率が存在するならば、その確率にいる自分と同期し身体を再構築しますし、時間が見える為、何が起きるかを事前に把握して対処します…。
その為、作戦が筒抜けの状態で戦わないと行けません。
なので、ラプラスを無効化をするなら 確率も時間も閉じているブラックホールの特異点に封印するしかないのです…事実上の敗北と言った理由は分かりましたか?」
「ええ、ブラックホールを作って押し込めば、拡散は防げるでしょうが、太陽系の星はすべてブラックホールの中に飲み込まれる事になります。」
男が座る。
「そう…なので使えないのです…私からは以上です。」
クオリアが一礼し、ARディスプレイを消して、席に戻る。
「ありがとうございました。
さてクオリアが言いました通り、現状私達には滅びる以外の道が無い状況です…。
これを回避するには ワームを観測し糸口を見つける必要性があります。
その為、各都市から1個小隊と 各都市の研究者の協力をお願いしたいのです。」
客席のヒトが それぞれの都市のヒト同士で会話を始める。
如何《どう》するのか、自分の都市と連絡を取っている者もいる。
そして最初に手を挙げたのはヒトでは無くドラムであった。
天尊の横についていたドラム…。
「ジェームズ・天尊のスレイブロイドの『ジム』です…。
今、母国『スレイブロイドファクトリー』から連絡を受けました。
『スレイブロイドファクトリー』都市は全力でサポートを行うとの事です。」
隣にいる天尊も立ち上がる
「『天尊カンパニー』都市の天尊です。
対価は必要ですが、商売相手として協力する事は可能です。」
天尊は この戦争で都市間の物の行き来が活発になれば、自分の会社が儲けられる為、かなり乗り気だ。
「私の都市は武器を持たない平和な都市だ…。
だが武器以外の物資の製造には協力しよう。」
次に手を挙げたのは、武力を禁止して口で戦う『ピースクラフト』都市の外交官だ。
今の地球の都市で軍事力を出せる都市が少ない。
そう言った事もあり、先に後方支援なら出来ると言ってしまうのだ。
これで最低限の対面は保てる。
オンラインで各都市の回答がやって来る…。
集計は席にいるハルミが担当している。
全体から見て 兵を送れる都市は少ない。
長年、外敵がいなく平和だったからだ。
それでも どうにか軍を持っている所は、自分の都市の防衛の為の戦力でギリギリだ。
結局…他の都市より、自分の都市を優先してしまうのがヒトなんだ。
こりゃあ補給層が厚くなるだろうな。
戦争をやるんだから 補給が手厚いのは嬉しいんだが、現場の兵が極端に少ないのも問題だ。
『なぁDLマスターズで廃プレイヤーに募集を掛けて見てはどうだ?』
ハルミが無線でコンパチに話しかける。
『いいですね…お友達も誘えますか?』
『どうだろ…アイツらは 死ぬ前提で動くからな…。』
命は一回しかないんだ…ゲーム感覚で死なれたら困る。
『一応スカウトはして見るさ…腕だけなら一流だからな』
コンパチにコードSで通信が入る…。
あらゆる通信より最優先で処理されるそのコードの意味は『重要な相談・報告かつ、命の危険有り』。
『エルダー・コンパチ…ワームの進行が観測されました…。』
『どこです?』
『座標と予測地点を送ります。』
データを受け取り、すぐさま確認をする。
厄介な事になりましたね…ふふふ。
退屈な日常を変えてくれる厄介事は、私の好物です。
ARウィンドウに表示されたワームの予測地点は、あらら…『ピースクラフト』…。
武力を一切持たなく外交能力で平和を勝ち取る都市です。
「相談中の所、失礼します。
ただいまワームの進行が確認されました。
戦闘開始は2日後…該当地域は、『スレイブロイドファクトリー』都市及び『ピースクラフト』都市です。
「馬鹿な…。」
ピースクラフトの外交官が立ち上がる…。
まさか、自分の都市にワームが攻めてくるとは思って無かったのでしょう…。
ですが、守る武力が無く、重要拠点の度合いから見れば必然なのです…。
ワームがそこまで考えたかは分かりませんが…。
「該当地域の戦闘許可を貰えますか?」
「『スレイブロイドファクトリー』は、火力制限付きでなら認めます。」
ジムが言う。
「ピースクラフトはぁ……ピースクラフトは…。」
頭を抱えながら外交官は悩む…。
「ピースクラフトは、ワームとの外交戦で決着をつけます。」
周りが一斉に騒がしくなる。
『ワームに外交戦?』『無理でしょ』と周りから聞こえる。
「わっワームの殲滅《せんめつ》が望めない以上…がっ外交による和平が平和への道だと考えます。」
その答えにコンパチの口元に笑みがこぼれた。
全世界一斉ライブ配信が始まり、司会者台にコンパチが付き 周りを見渡す。
「まずは皆様…遠路はるばるお越し頂き誠にありがとうございます…。
エレクトロンを代表しまして感謝します。」
コンパチは胸に手を当てて会釈する。
彼女は英語で喋っているが 翻訳アプリを通して トニー王国語に変換される。
「皆さんもご存じに通り、半月前に突如 海からワームが現れ、砦学園都市を襲いました。
幸い現場の大使館にエレクトロンがいた為、最悪の事態は避けられましたが、死者、重傷者共に膨大《ぼうだい》です。
それでは まずはワームの概要《がいよう》から…砦学園都市エレクトロン大使館、職員兼外交官『クオリア・エクスマキナ』です。」
クオリアが最善列の席から立ち上がり、ゆっくりと壇上《だんじょう》に上がる…。
公演台の前に立ち、目の前にARウィンドウを出し高速でタッチして行き、プレゼンアプリを立ち上げる。
そして壇上《だんじょう》の壁に大きなARモニタが現れ、プレゼンが映し出された…。
「砦学園都市エレクトロン大使館、職員兼外交官『クオリア・エクスマキナ』です。
5年前のラプラス事件での唯一の生き残りで 先日のワーム侵攻事件の当事者です…。
今回は2つの事件から今後を予測し、それに対して対策を行います。」
普段、敬語 何て使わないクオリアが、やけに丁寧に話している。
「さて、この動画は私のアイカメラの映像です。」
ARモニタの中で大量のワームが上から落ちて来て…こちらに近づいてくる。
そこで動画が止まって ワームにグリッド線が表示され、3Dグラフィックとして映し出される。
「これがワームです。
ワームは4本足で前面が硬い甲羅に覆われ、その硬度はモース硬度10…ダイヤモンド並です。
皆さんもご存じの通りダイヤモンドはハンマーで簡単に割れますが、この甲羅はある程度の衝撃耐性も持っています。
次に 攻撃は体当たりのみ…ですが、5tを超える質量での体当たりはDLにとっても脅威です。」
ワームの突進を疲労で反応の遅れたDLのコクピットに直撃し、吹き飛ばされる…コクピットは大きく凹《へこ》むが如何《どう》にか耐え、ジョイントが手足や頭をパージし、コクピット部分が地面に転がる。
「この通り、ワームの直撃を受けた場合 コクピットのS級複合装甲は1度だけなら耐えられますが、2度目は耐えられません。」
「ワームへの対処法は 大きく分けて2つ…。
ワームの体当たりを誘い、回避して 背後からライフルによる攻撃で駆除する方法…。」
DLがワームの体当たりを回避し、背後から発砲し駆除するシーンをループ再生させる。
「ワームが横一列で来た場合、周りの障害物の関係で避けられない可能性が高いです。
なのでワームの足を撃ち抜き、転倒させる事でワームの進行速度の低下と後続の渋滞による機動力低下を狙います。」
映像が切り替わり、正面にワームがいて左右にビルがあり回避が出来なくなり、DLはワームの前足を撃ち抜き、転倒させて後続を止める…。
そしてその後はワームを踏み台にして後方にまわり、発砲する…。
「DLで十分 対処は可能ですが、敵の物量でパイロットが疲弊《ひへい》し、撃墜されるパターンが多いです。
補給が望め無い状態での長時間戦闘の訓練を徹底的にやるべきでしょう。」
ARディスプレイのスライドが切り替わる。
「さて、対処法が分かった所で 続いてワームの生態です。
注意として この情報は現在分かってる時点での物です…。
この情報が 誤りの可能性も十分にあります。」
情報の信憑性が低い事を言いつつ クオリアが説明を始める。
「ワームは 厳密には少し違いますが、量子通信によるP2P方式で脳情報や思考を常にバックアップを取っていると考えられます。
その為、個体の概念が薄い社会性動物です…該当例はハチやアリなどでしょうか…。
更にそのネットワークを持つワームが 天の川銀河中に拡散している為、1匹1体匹は倒せても、宇宙規模で拡散している相手の殲滅は実質不可能です。」
客席のヒトがざわつく…。
当たり前だろう…最強と言われているエレクトロンでも 対処不可能な宇宙生物なんて存在するとはオレも思っていなかった。
「そして 更に厄介な点…それは学習による『対応進化』です。
これはワームが負ければ 負ける程 敗因をワームが学習し、自分自身を作り替え対応して行きます。
実際、私達も半年程度で対応が出来なくなりました。」
半年?短すぎる…。
多分エレクトロンが火力制限を掛ければ もう少しは伸びるのだろうが…それは問題の先延ばしにしかならない。
「現状での対策手段は?」
質疑応答はまだ先だと言うのに 焦った1人の男が立ち上がり手を上げて答える。
「現状でワームが成長し、ラプラス化した場合 事実上の敗北です。
こちらには打てる手がありません。」
「ですが…5年前にはラプラスに勝ったのでは?」
「…。」
クオリアが司会者台にいるコンパチに顔を向け、コンパチはうんと頷いた。
「私達は ラプラスに勝っていません…表現としては封印が近いです。」
「なら、その封印方法とは?」
「ラプラスは 確率と時間上にいる自分達と量子通信をする事で 未来予知や確率変動をする事が可能です。
つまり、ワームの特性を二次元押し上げた感じになります。
攻撃を与えたとしても被弾していない確率が存在するならば、その確率にいる自分と同期し身体を再構築しますし、時間が見える為、何が起きるかを事前に把握して対処します…。
その為、作戦が筒抜けの状態で戦わないと行けません。
なので、ラプラスを無効化をするなら 確率も時間も閉じているブラックホールの特異点に封印するしかないのです…事実上の敗北と言った理由は分かりましたか?」
「ええ、ブラックホールを作って押し込めば、拡散は防げるでしょうが、太陽系の星はすべてブラックホールの中に飲み込まれる事になります。」
男が座る。
「そう…なので使えないのです…私からは以上です。」
クオリアが一礼し、ARディスプレイを消して、席に戻る。
「ありがとうございました。
さてクオリアが言いました通り、現状私達には滅びる以外の道が無い状況です…。
これを回避するには ワームを観測し糸口を見つける必要性があります。
その為、各都市から1個小隊と 各都市の研究者の協力をお願いしたいのです。」
客席のヒトが それぞれの都市のヒト同士で会話を始める。
如何《どう》するのか、自分の都市と連絡を取っている者もいる。
そして最初に手を挙げたのはヒトでは無くドラムであった。
天尊の横についていたドラム…。
「ジェームズ・天尊のスレイブロイドの『ジム』です…。
今、母国『スレイブロイドファクトリー』から連絡を受けました。
『スレイブロイドファクトリー』都市は全力でサポートを行うとの事です。」
隣にいる天尊も立ち上がる
「『天尊カンパニー』都市の天尊です。
対価は必要ですが、商売相手として協力する事は可能です。」
天尊は この戦争で都市間の物の行き来が活発になれば、自分の会社が儲けられる為、かなり乗り気だ。
「私の都市は武器を持たない平和な都市だ…。
だが武器以外の物資の製造には協力しよう。」
次に手を挙げたのは、武力を禁止して口で戦う『ピースクラフト』都市の外交官だ。
今の地球の都市で軍事力を出せる都市が少ない。
そう言った事もあり、先に後方支援なら出来ると言ってしまうのだ。
これで最低限の対面は保てる。
オンラインで各都市の回答がやって来る…。
集計は席にいるハルミが担当している。
全体から見て 兵を送れる都市は少ない。
長年、外敵がいなく平和だったからだ。
それでも どうにか軍を持っている所は、自分の都市の防衛の為の戦力でギリギリだ。
結局…他の都市より、自分の都市を優先してしまうのがヒトなんだ。
こりゃあ補給層が厚くなるだろうな。
戦争をやるんだから 補給が手厚いのは嬉しいんだが、現場の兵が極端に少ないのも問題だ。
『なぁDLマスターズで廃プレイヤーに募集を掛けて見てはどうだ?』
ハルミが無線でコンパチに話しかける。
『いいですね…お友達も誘えますか?』
『どうだろ…アイツらは 死ぬ前提で動くからな…。』
命は一回しかないんだ…ゲーム感覚で死なれたら困る。
『一応スカウトはして見るさ…腕だけなら一流だからな』
コンパチにコードSで通信が入る…。
あらゆる通信より最優先で処理されるそのコードの意味は『重要な相談・報告かつ、命の危険有り』。
『エルダー・コンパチ…ワームの進行が観測されました…。』
『どこです?』
『座標と予測地点を送ります。』
データを受け取り、すぐさま確認をする。
厄介な事になりましたね…ふふふ。
退屈な日常を変えてくれる厄介事は、私の好物です。
ARウィンドウに表示されたワームの予測地点は、あらら…『ピースクラフト』…。
武力を一切持たなく外交能力で平和を勝ち取る都市です。
「相談中の所、失礼します。
ただいまワームの進行が確認されました。
戦闘開始は2日後…該当地域は、『スレイブロイドファクトリー』都市及び『ピースクラフト』都市です。
「馬鹿な…。」
ピースクラフトの外交官が立ち上がる…。
まさか、自分の都市にワームが攻めてくるとは思って無かったのでしょう…。
ですが、守る武力が無く、重要拠点の度合いから見れば必然なのです…。
ワームがそこまで考えたかは分かりませんが…。
「該当地域の戦闘許可を貰えますか?」
「『スレイブロイドファクトリー』は、火力制限付きでなら認めます。」
ジムが言う。
「ピースクラフトはぁ……ピースクラフトは…。」
頭を抱えながら外交官は悩む…。
「ピースクラフトは、ワームとの外交戦で決着をつけます。」
周りが一斉に騒がしくなる。
『ワームに外交戦?』『無理でしょ』と周りから聞こえる。
「わっワームの殲滅《せんめつ》が望めない以上…がっ外交による和平が平和への道だと考えます。」
その答えにコンパチの口元に笑みがこぼれた。
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