⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

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ヒトのキョウカイ4巻(オレいつの間にか子持ちになっていました。)

08 (皆、違って、みんないい)

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 水曜日がやって来た…。
 初等部の寮の生徒が中心になり、職員と一緒に遊びに行く日だ。
 砦学園都市の休日は企業によって様々だが 水曜日と日曜日は 学生は完全に休みで 職員が休日に子供達を連れ出し、購買欲を刺激させる事で 物を買ってくれる客に教育する。
 そして物を買って貰えれば 企業に金が入り、その金はより良い製品を作る為の投資に回される。
 そうやって好循環で回し続けているのが この都市だ…。

 さて、ジガとロウが初等部の生徒と合流し、職員と一緒に歩く…。
 今回の目的地は ニューアキバだ。
 ロウの服装はジーンズの短パンに半袖のTシャツを着て、牙のネックレスをしてる。
 服装は登校日と比べ、いくらか まともになり、同学年のカズナと歩きながら話している。
「カズナは 何しに 行くの?」
「私は とくに…ないかな。」
「なら何で 行くの?」
「みんなと いっしょに かいものするの たのしいから…かな?」
「ん?買わないのに?」
「そう…みてるだけで たのしいの」
 ロウは分からないと言う顔をしながら「なら ロウ 服 買いに行くから カズナ 一緒 来る?」と言う。
「おもしろそう…いく」
「ジガ カズナも 行くって…。」
「OK、分かった。」
 生徒たちはローラーコンベアの『動脈』に乗る為、Y字で2階建ての中央道路に向かう。
 道路の真ん中には 上の階へのハシゴがあり、2階に上がると動脈が見える。
 動脈は 生活物資を運ぶローラーコンベアで パレットに乗せられて 運ばれている。
 名前の通り、この都市の物流の動脈で 各場所に必要なだけの物資を正確に送っている。
 そして、ここに流れるのは物流パレットだけでは無く 椅子のついた客席パレットも走っていて、人の輸送も行っている。
 客席パレットが乗客を感知すると速度を落とし 飛び乗れる位の速さになる…。
 それでも軽く走らないと乗れないんだが…。
 生徒が小走りで慣れたように客席パレットに乗り込み、椅子に座って行く。
 ジガとロウとカズナも特に苦労なく、乗り込めた。

 2機のスピーダーがアーチの看板を持つ、ニューアキバの入り口が近づき、生徒たちは降り、ジガ達も降りる…。
「とっ」
「ほい」
 ハシゴを降り、道路の左右を確認して ニューアキバのゲートに向かう。
「治ったみたいだな…。」
 旧時代の文化を保存する為に存在するニューアキバを守るスピーダーが『ようこそνニューアキバへ』の看板を2機で持ち上げている。
 DLは自立出来ない為 フィギュアの台座の様な物に固定されていて、左側のDLは赤・黄・青のトリコロールカラーの機体で頭にあるV型アンテナが特徴…。
 右側は赤い機体で角上のブレードアンテナがあり、肩にスパイクシールドが装備されている…が、パーツの問題か単眼カメラではなく、2つの複眼カメラになっている。
 2機共に某有名ロボットアニメの思い出す外見だ。
 ワーム侵攻事件でニューアキバを防衛した際の戦闘で 各パーツが衝撃で疲労を起こし、オーバーホールが必要だった。
 1週間前に ここに来た時には疲労状態で脚を折り畳み、駐機姿勢で座っていたが 完全に治ったみたいだな…。

 服屋のスライドドアが開き中に入る。
 中は ソファーに座る数名の客と その隣にある自動販売機…雰囲気としては、休憩所と言う感じだ。
 ただ、壁側には棚があり、白色の服や下着が見本として置いてある…。
 その隣には試着室があり、奥の部屋には大型の服用の3Dプリンターが並んでいて 1機のドラムが見える。
「さてと、まずは試着だな…試着室に行くぞ。」
「分かた」
 試着室にロウを入れてカーテンを閉め、ロウが服を脱ぎ、黒い下着姿になる。
 上にはスポーツブラをしていて、下は動きやすそうなショートパンツ姿だ。
 ジガは 試着室の横にあるコンソールからジガはそこに端末に触れ、服のデータをFポート経由で送る。
「じゃあ 試着行くぞ…」
 ジガはコンソールのタッチパネルのボタンを押し…実行。
 ロウの身体をシステムがスキャンし、ARで服を再現していく…。
「おお~」
 服の質感まで完全再現されているARの服に感激し、ロウはカーテンを開けて外にいるジガに顔を向ける。
「ロウ これ 気に入った。」
 ロウが服をジガに見せるが、試着室から出たロウはもう下着姿だ。
「あれ?戻た?」
 ロウは黒い下着姿の自分の身体を見る。
「試着室から出たからだ。」
 それを聞くとロウはまた試着室に戻り「おお~」と叫ぶ。
「はいはい…じゃあ実体化させるから、服を着な」
 ARが解除されて下着姿に戻り「分かた…。」と少しがっかりとした声でロウは言った。

 さて、服を着て戻って来たロウと一緒に休憩室にいるドラムに向かう。
「今、プリンター空いてるか?」
「ええ、現在6台中3台が動いています…1着でしょうか?」
「ああ、データを送る…。」
 ドラムが手をジガに差し出し、ジガが手を握り、試着室でロウの身体を採寸したデータも含めて、Fポート経由でデータを送る。
「受け取りました。料金は3000トニーになります…よろしいですか?」
「支払いはこっちで ロウ」
「うん」
 ロウはドラムと手を繋ぎ、目の前にARウィンドウが出る。
「YES で良い?」
「ああ、それで支払いが完了だ。」
 ロウがウィンドウをタッチし、支払いを終える。
「では、10分程お待ち下さい。」

 カズナがソファーに座り、ARウィンドウを出して、3Dプリンターに設置されているカメラの映像を見る。
 お腹の大きさに合わせて 円を描くように編み棒があって、物凄いスピードで服を編み込まれていて 服の下の部分から、どんどん生地が出来ていく…。
 これを手編みでやったらどの位の時間が掛かるのかな?
 糸の色は白で 最後に着色する見たい…。
「わあ~すごい」
 ロウの隣から可視化されたARウィンドウを見る…。
「わたしも つくってみようかな」
 カズナは試着室の中にあるコンソールに行き、店にある膨大なプリセットから気に入った物を試着する。
 私が好きな服はワンピースで リボンやフリルがついた可愛らしい物…。
 これ、かわいい…これにしょうかな…。
 機械に私の身体のサイズを測って貰い、コンソールからお金を払う。
 空いている3Dプリンターが動き出して私の服の作り始める。
「カズナ 買ったの?」
「うん きにいったから…。」
「買わないんじゃ なかったの?」
「う~ん。
 わたしは いくまえに『これがほしい』みたいなのは ないの。
 おみせに いってから ほしくなるから」
「ロウと 違う。」

「まぁ…カズナは 心に正直で、ロウは計画的か?
 狼って未来の事を考えないんじゃ無かったか?」
 ジガがロウに聞く。
「ロウ、弱いから、石拾ったり、槍作ったりしないと、狩り、出来ない。
 母さん見たいに、綺麗に喉元、食いつく事、出来ないから…。」
 どうやらロウは、自分が弱いから、色々準備しないと行けないと考えている見たいだ。
「でも、ワイズ母さんと違って火を使えるし 石も投げられるんだろう…。
 それがロウの良い所じゃないのか?」
 そもそも人は石を投げる事に特化した種族だ。
 身体が違えば生き残りの戦略が違うのも当然で、わざわざ同じにする事は無い。
「そう なのかな…。」
「ロウは、ロウのやり方で良いんだ。
 重要なのは『生き残る事』なんだからな…。
 ここでの生活は、ロウには大変だろうが、しっかりやれよ。」
 ジガがロウの頭を軽く撫でる。
「ん~分かた」

 ドラムが3Dプリンターから出来た服を丁寧に折り畳みこちらに持ってくる。
「おまたせしました…こちらになります。」
 ドラムがロウに畳んだ服を渡した。
 ロウは受け取ると早速その場でパーカーを羽織る。
 茶色で 狼の毛を思わせる、ふさふさな表面の生地…。
 パーカーのフードには デフォルメされた狼の鼻から上が描かれている。
「いい毛並み…気に入った。」
 続いて、ドラムから服を貰ったカズナが試着室で着替える。
「どうかな?」
 似合っているかどうか不安と言った感じでカズナが言う。
 純白なワンピースに胸元に赤いリボンがあり、スカート部分はフリルが付いている。
「ちゃんと可愛くなってるよ」
「そう…えへへ」
「じゃあ そろそろ皆と合流すんぞ…。」
「分かた…行こう、カズナ」
「うん」
 ロウに手を引かれ、多少動き辛そうにカズナが走る。
「いい友達になるだろうな…。」
「ちょ…ロウ!!…はやい…のおぉぉぉ」
 ロウの速度が早すぎて、カズナが苦労している。
 ……。
 まずは常識を教えないとダメだな。
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