⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

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ヒトのキョウカイ5巻 (亡霊再び)

26 (可哀想なのは、クジラ?ウサギ?)

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 10月4日(土)…。
 模擬戦が終わり、機体の改造も進み始め、フェニックス小隊とはいくらか仲良くなりつつ、ここに来て最初の土曜日を迎えた。
「え?デバート艦に?」
「そう、明日は私達の小隊の休日…デパート艦に行けるけど 如何《どう》する?」
「そりゃあ…行くが…」
 艦自体に食料生産ドックに生活用品の製造設備を搭載し、居住区画に、病院、ショッピングモールや、プールに大浴場、レストランに、運動場や映画、カラオケ、ビリヤード何かの複合施設…それに、どこの都市でもある風俗関係と多彩に詰め込んだクルーズ客船だ。
 旧時代のトニー王国も 長期航海用の戦艦と同行する娯楽艦があったが、それよりも圧倒的に大きい500m艦だ。
「こっちはどうするか?」
 オレが手を見る…。
 手にはキューブが握られていて、ケーブルが有線で首に接続されている。
「それずっとやってるでしょう…まだ時間はたっぷりあるんだから、少しは休みなさい。」
「そうだ…ナオは少し休んだ方が良いと思う…。」
 隣にいるクオリアが言う。
「そう言うクオリアもね…何やってるか知らないけど…。」
「ふむ…私が休まないとナオも休めないか…。
 分かった今日は休日にしよう。」
「ロウとカズナは?」
「もちろん」「いく」
「じゃあトヨカズは?」
「ああ~オレ、パス…今朝から頭、ガンガンする…。
 マイクロマシンは低酸素症って言ってる…てことで、薬飲んで寝てる。」
 パイロットスーツのヘルメットを被り、ベットにトヨカズが横になる。
「私は問題ないけどロウとカズナは?」
 レナが二人に聞く。
「ロウ、元々外にいた」「だいじょうぶ…。」
 ロウとカズナがそう答える。
「まぁ1度行ってみたいとは思ってるけど…まだ来週もあるだろう。
 そっちになったら行くよ…楽しんで来い。」
「後はジガね…」
「ウチは空いてる…工業部品とかは 見て見たいな…。」
「それじゃあ12時の便を予約するから、それまでに甲板のエレベーター前に集合ね…。」
「おう…12時な」
「分かた」「うん」
「了解」「あいよ…。」

 上空にエアトラS2がやってくる…デパート艦には定期便以外のエアトラS2の着艦は保安上出来なく、変わりにデパート艦が1時間に1回各艦に定期便を出している。
 甲板には デパート艦に行く軍人がゾロゾロそろっていて、こちらと合わせて30人だ。
 ヘリモードのエアトラS2が甲板に降り、プロペラを回転させたまま、後部ハッチを開ける。
 軍人達が慣れたように乗り込み オレ達も一番後ろに乗り込む…人数は30人で定員限界丁度…いや…32…。
「うわ…っ」
 何をとち狂ったのか 浮かび上がるエアトラS2のコックピットには機長席にも副操縦席にも人が座っていない。
 もう随分ずいぶん昔になるが オレの乗っているエアトラが落ちた時は、機長がトイレで踏ん張っていた時で、人が運転していなかった。
 そして、多少治安の悪い空域を飛んでいた事もあり、どっかの歩兵バカが、スティンガーミサイルをぶっ放し、スティンガーを回避する為に人外なアクロバット軌道で、回避して プロペラとローターを片方を犠牲にして 近くの海に緊急着水した。
 機内の客がシェイクされ、トイレにいた機長は そうとうに災難だっただろう…。
 あの状態で 空中分解を回避し、全員無事で海に緊急着水をさせたのだから、コパイの腕は相当…何だろうが、どうも落ち着かない。
 オレは アクロバット飛行で機外に放り出されないようにシートベルトをきつく締めた…。
 エアトラS2が浮かび、中間モードを挟みプロペラ機モードとなる。
 デパート艦を囲むように配置されている6隻の空母は、デパート艦から50kmの間隔を維持して航行している。
 50kmだと遠いように感じるが、エアトラS2の巡航速度が時速500km…分速で8.3kmなので、6分…。
 加速や減速を入れても精々せいぜい10分程度で到着する距離だ。

 予想通り、10分程度で着艦体勢に入る。
 AI管制だと空中待機などの渋滞が無くて助かる。
 デパート艦の外見は500mの大きさを持つクルーズ客船で、空母と違い 甲板の上が6階建ての建物になっていて、屋上が真っ平で そこがヘリポートになっている。
 それと、小型のレーザー発生器も側面に取り付けられていて、ある程度の自衛能力はある見たいだ。
 エアトラS2が最上階の甲板に着陸して、オレ達を降ろし、甲板で待っていたデパート艦の人を乗せて すぐさま飛んでいく。
 ヘリポートには 物資搬入用のエレベーターはあるが、やはり 空母と比べてスペースが無く…実際、エアトラS2は 空母側に置いているのだろう…見渡す限り、エアトラS2は止まっていない。
 甲板脇にある建物に入り、横幅が通常の倍近く広い階段を下って行く…。
 どうやら、物の搬入に使う以外は この階段を使うようだ。
 デパート艦は12階建てで、屋上の下の11階が倉庫、1階が製造設備と動力室になっており、ショッピングモールは10階になる。
 取り合えず、何があるのか11階から2階まで一通り歩く。
 通りすぎる人は、女子供が多く、殆《ほとん》どがマスクをしていて、作戦に参加するDLパイロットは、パイロットスーツにヘルメットを被った状態の完全防御している。
 これは、エクスプロイトウイルスのせいか…はたまたトヨカズのように、低酸素症を嫌っての事か…。
 女子供は 軍人の家族だろう…そして 店員は女性が圧倒的に多い。
 艦内は広々とした設計で、テナントの数が少ないが 店舗当たりのスペースが大きく、各階の真ん中辺りには ガラス張りされた自然公園などスペースが必要な物や、建物の外観にとても気合が入っている風俗店…。
 正直子供が来る所に設置されていて 入りにくいと思っていたが、普通に男性が入って行ってる…。
 周りの女性も不審な目を向けないので、風俗は受け入られている文化なのだろう…。
 あー女性も入って行った…女性向けも有るのか…。
 カラオケ、映画、大浴場、プールと時間が掛かるのは後回しにして、まずはフードコートで食事だ。
 最下層の食料プラントが近いからか、食べ物系は2階に集中していてフードコートもここに位置する。

「ホエールバーガー…。
 クジラか?」
 ナオがフードコートの店舗を見て言う。
 クジラ肉を油で揚げて、レタスと共にタルタルソースが かかっていて パンに挟んである。
 他の店も 肉はクジラ肉が中心で使われていて基本肉は天然物だ。
捕鯨ほげい問題ってどうなってるんだ?」
 オレがクオリアに聞いてみる。
「クジラやイルカは高等動物だから、っては行けない団体だったか?」
「そう…。」
「ここ600年間位ずっと絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅだけど?」
 クオリアの変わりにジガが答える。
「え?」
「いやあ~80種類いるクジラの種類を分けずに『クジラ』としているし、一応全部が絶滅危惧種扱いされているけど…。
 600年経って 地上の動物は気候変動で壊滅しているしているのに、いまだに絶滅していない。
 むしろ計測上は増え過ぎて、サメが大量発生したり、エサの小魚がクジラに絶滅され掛けていってのに未だに絶滅危惧種だからな…。」
「何でデータと食い違っているんだ?」
「そりゃあ…クジラが絶滅危惧種にした方が神聖視しんせいしされるからだろう。
 何よりビジュアルが良いしな…サメはパニック映画向けだろ…。」
 映画マニアのジガが言う。
「神聖視しているクセに結局金か…」
 確かに絶滅危惧種と言うタグを付ければ保護欲をそそられ、物を買い儲けられるのだろう。
 でも、他の魚は?
 そもそも哺乳類だけってのはいくら何でも、不公平アンフェアだ。
「まぁな…。
 ちなみに 今はちゃんと数を計測して食物連鎖を崩さない程度に捕っているから大丈夫な…。
 重要なのは保護するだけじゃあ、クジラの幸福には繋がらないって事…。
 とは言えウチらは 実体食は食えねーんだがな…。」
 ジガが少し苦笑いを浮かべる。
「ああ…そうか…。
 クジラ肉ってAR食品であるのかね…。」
 オレがジガに聞く「お嬢ちゃん達ポストヒューマンかね…。」
 ホエールバーガーの中年のおばちゃん店員がクオリアに聞く…お、マスクをしていない。
「ああ…クジラのAR食は流通しているだろうか?」
 クオリアが聞く。
「なら、ここにアクセスしな…ウチのVR店だ。」
 店員がメニューの端のQRコードを指す。
「おっ…あるのか…あー流石に買い切り型じゃないか…。」
 1回の消失型だ。
「そりゃあ こっちも商売なんでね…。」
 店員が笑って答える。
「じゃあ…買っときますか…ありがと…。」
 ジガとナオがホエールバーガーセットを購入…。
 テーブル席には『それ昼食?』と言いたくなるようなARのジャンボパフェを出すクオリア…。
 レナは ホエールステーキで、ジュージューと熱された鉄板皿でステーキが焼かれている。
「クジラのそれも天然物…楽しみだわ…。」
 カズナは クジラの竜田揚げだ。
 そして、何故なぜかロウはウサギの丸焼きステーキ…。
 この世界に来た時に 調べて見て分かったのだが、この世界での天然肉は 繁殖力の高いウサギか、毛皮、乳製品…荷物持ちと万能な羊が中心になり、大量の飼料が必要な、牛や豚は 安く美味しく手間がかからない人工肉が出来た事で生産され無くなり、ほぼ絶滅したとも言われている。
 外敵から守って貰い、食べ物に困らない快適で幸せな生活をして短い一生を終える…この利害関係の中で仲間達は効率よく増え、快適な生活を送って来た家畜は 人が肉を要らなくなった事で ほぼ絶滅した…ある意味で必然ではあるな…。
「「頂きます…。」」
 それぞれが 食べ物に祈り、食べ始める。
「そう言えば何でウサギ?」
 隣で黙々とスプーンでパフェを放り込むクオリアを見ながらナオが言う…。
 なんで、クジラ肉では無くウサギなのか?
「ロウ、良く食べてた。」
「へえ…ロウは外で暮らしていた時は、ウサギを食べていたのか…。」
「そう…飼ってた。
 竹とウサギの首を紐で、しばって、細い竹、あげる…。
 後、ワイズ母さん達が、たまにウサギを見に来る。
 そうするとウサギがいっぱい産んでくれる。
 雪がひどいと狩り 出来ないから、皆、喜んでいた。」
「………。」
 ロウの言葉に、ナオとレナ、カズナが絶句ぜっく…。
 そりゃあ産むはな…。
 首に紐でくくり付けられて、移動を制限、狼が定期的に来ることでウサギの生存本能を刺激して、万年発情期のウサギは交尾して、1度に10匹は生まれると…さぞかし優秀な食料になったのだろう。
 そもそも、狼と一緒に家畜を育てていたのが凄い…よく食われなかったな…。
 話が止まってしまったので 気まずくなり、オレとジガがホエールバーガーを大口を開けてガブリとかぶりつく…。
 クジラ肉の肉汁が染み渡り、程よく焦げた 玉ねぎとチーズにケチャップが絡まって とても美味く仕上がっている。
「おお…クジラ肉って行ける…。」
「あっホント…美味しい。」
 レナもステーキを切り分けて、食べて驚く…。
 隣では 塩コショウとシンプルな味付けの竜田揚げにフォークを刺し、カズナが食べる。
「おいしい…てんねんものって はじめて…。」
 ジー……。
 ロウは、カズナとレナに視線を送る。
「ロウ…たべる?」
 カズナが竜田揚げをフォークで刺し、ロウの口元に持って行く。
「食べる」
 ロウは、竜田揚げをパクリっと食べ、噛み締める。
「レナ~」
「ハイハイ…一切れどうぞ…。」
 レナもステーキを一切れ取り、ロウの皿に移す。
「ありがとう…お礼、カズナ…レナ…。」
 ロウは丁寧に、原型が残り過ぎているウサギの丸焼きを解体し、カズナとレナの皿に盛る。
「いや…わたしは、ウサギいい…かわいそう…。」
「確かに私もコレはね…。」
 カズナが引きつり、レナは少し苦笑いしている。
「どうして?…クジラ、食べれるのに…。」
 ロウの何気ない疑問に、カズナがはっとして、ウサギにフォークを刺し、口に運び、ゆっくりと肉を噛み締める。
 なるほど…クジラが可哀想ってこう言う事か…残念な事にこっちは微塵みじんも思っていないんだけどな…。
 レナも食べれるけどウサギの原型が残っているが、嫌なのか必要以上に切り分け食べる。
「ああ普通に美味しい。」
「うん、おいしい」
「良かった…。」
 ロウはそう言ってウサギの丸焼きの解体を再開し、口に運び始めた。
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