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ヒトのキョウカイ5巻 (亡霊再び)
27 (自粛要請)
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「おおお…スゲ~!!」
家電店に来たジガが ガラスケースの商品を見て 嬉しい悲鳴を上げる。
「そんなに凄いのか?」
ナオが聞く…旧時代のPCなら分かるけど、今のコンピューターは 完璧に門外だ…。
トヨカズなら詳しいんだろうが…残念ながら ここにはいない。
「コイツは 先月出来た最新型のキューブ…。
こっちは 義体用のナノカーボンアクチューエーター…。
デバイスに、量子通信機…おお…これ?
ちょ…マジか…。
店員さーん…。」
ジガが興奮気味に手を振り、店員を呼ぶ。
「はい、どうしましたか?」
パイロットスーツにヘルメットを被った完全装備の上にエプロンを付けている店員がやって来た。
「このキューブ…外装…量子転換装甲だよな…。
てことは デュプリケーターか?」
「ええ…1週間程前に入荷した物です。
よくご存じで…。」
「てか…何で こんなに小さいんだ?
コイツの生産都市は?」
「インダストリーです。」
「あそこか…。」
あの都市は 開発はしないが、設計図さえ持ち込めばどんなものでも大量生産してしまう 工業特化都市だ。
「デュプリケーターって、空間ハッキングで物を作るプリンターだったよな…。」
オレがジガに聞く。
「ああ…しかも ナオが持っているファントムと同じ技術の物なんだなコレが…。」
「な…。」
オレが棚にある キューブを見る。
ファントムのキューブに比べ 一回り程大きいが、カタログスペックを見ると処理能力は ファントムキューブの10倍はある…これなら もっと色々な物が積めるだろう。
「それにしても…どうして…。」
「あーワームの騒ぎで 各都市が防衛力を短時間で上げないと行けない事もあって、インダストリーに外部生産を頼んだ事で 隠していた技術がインダストリーに流失したんですよ…。
実際、机位のサイズのデュプリケーターは トランスヒューマンやポストヒューマンの都市では以前からありましたし…。」
店員が言う。
「そう言う事か…。」
オレの隣のクオリアが納得したように言う。
「どう言う事?」
「つまり QDLを既に開発していて 保安上 隠していた都市が、DLの数を揃える為に更新をし始めたと言う事だ。」
今までは 敵に攻められた時用の切り札としての少数精鋭のQDLだったが、ワームに対抗するには 数を揃えなくてはならないので、大量生産を委託していた訳か…。
「お姉さん…コレ在庫いくつある?」
オレが店員に聞く。
「大量購入は 他のお客様の事もありますので、売れるのは6個までとなります。」
「分かった…それで…。」
「全部で120万UMになりますが…。」
「あー大丈夫…大丈夫。」
ここに来てから 2カ月で、ワーム侵攻事件の報酬、量子フライトユニットの運用試験…戦傷手当に、スレイブロイドファクトリーからの報酬…学園祭のレースの参加報酬…と命を張っただけあって 500万近く稼いでいる…。
オレは 店員とレジに行き…在庫を出してもらい購入…。
カーボンじゃない普通のプラスチックの箱に収められたキューブをリュックに入れる。
砦学園都市じゃ作って無い石油製品だ…石油を生成出来るのか?
「ありがとうございました。」
「さてと…」
同じ階の公園に向かい…1番最初にジガが切り出す。
「30でどうだ?」
「だろうな…。」
ナオは買ったばかりのキューブの1つをジガに|無償譲渡《むしょうじょうと》し、30万UMを貰う。
「レナはどう?」
「私も30で買っとく…」
レナにも1つ…。
「私もだ…。」
レナとクオリアに1つずつ渡し、それぞれ30万を貰う。
「さて…後は 研究都市に1つ、トヨカズに1つで 残りの1個はオレだな…。」
「それにしても、良く分かったな…。」
クオリアが言う。
「ジガも欲しがっていたし、エレクトロンでも欲しいんだろ…。
学園都市のレナは勿論…研究都市も、それにトヨカズも欲しいだろうしな…。」
今回あえて オレが買って 皆に転売したのは、記録上『ナオが購入した』事にする為だ。
エレクトロン側も、学園都市側も、このキューブの構造解析をしたいはずだが、構造解析をした事実を残したくない…あくまで、開発が偶然に被ったと言う方向で運びたいはずだ。
だから、ジガもクオリアも自分で買わなかった…。
こっちに説明をする事でオレに買わせるようとしていたので、オレは そのまま乗った感じになる。
「まさか…手に入るとは思えなかった。」
ナオが歩きながら言う。
構造解析を1から やらなきゃいけないので、今回の作戦にコイツを投入出来ないだろうが 構造解析が出来れば、今の10倍の処理能力を得られる。
「長年、平和で競技としてのDL開発が主だったからな…。
今回のワームのせいで、戦闘用の技術開発が再開されるだろう…。」
「まぁ…下手に実践投入しなきゃ良いんだが…。」
下手にQDLでワームと戦い、学習された場合 打つ手が無くなる。
「そうだな…。
でも、通常兵器で対応が出来なくなった時の手段を先回りして作って置くのは良い事だ。」
クオリアがそう言った。
販売店が多い区画を抜け、娯楽店が多い区画に入り、カラオケ店に通りかかる…。
「あれ?やって無い?」
カラオケ店はシャッターが下りている。
それとここの区画は出歩いている人が少ない。
次、映画館。
「ここも…。」
プール。
「またあ…。」
大浴場
「何で…。」
ゲーセン
「もう…」
販売系の店舗は無事だが、主な娯楽施設は全滅している。
「どおなってるのよぉ!!」
レナが とうとうブチぎれた。
ナオが周りを見るが、ヒト通りは他の階に比べて明らかに少ないし、その少ないヒトも通り抜けるのが大半だ。
「クオリア…コレって…。」
「ああ…エクスプロイトウイルスへの感染を防ぐ為の自粛だな…。」
「面倒だな…。
空調はしっかりしているし、艦に住んでいるんだから 感染リスクは対して変わらないだろうに…。」
「そう、しかも ネオテニーアジャストにピンポイントに利くウイルスだから、純粋種には効かないはずだし、発症してからの自然治癒で直るレベルが、9割…残り1割の重症も適切な処置をすれば十分助かる…。
これは最新の統計データだから信憑性も高い。」
「だよな…てことは知らないのか?
下手に自粛すると、経済が麻痺して 経済が理由の自殺が大量発生するぞ…。」
「マスコミが煽っているからな…。
地球人に集団自粛の空気が出来上がっているから、上もそれに逆らうのは難しい…。
普通、人は 統計やグラフの数字で物事を判断しないからだ。
だから 経験や感情が優先されて、答えが分かっているのに自爆する。」
クオリアが言う。
「痛い所だな…。」
例え数字上は正しくても、それを人が受け入れるかは別問題だ。
だけど、政府の政策までが 統計を使われない…。
いや、正確には『統計を見れば問題が明らか』なので 統計データが使えない…と言うべきか…。
常に政府が発表している事と実際にやっている事は真逆と考えて調べ無いと、民主主義は成り立たない。
国民が馬鹿な国家は 有能な無能政治家に騙されるしか無く、これが多数決の弱点でもある。
これが日本の抱える問題で、実質中国になった原因でもある。
結局レナは換えの下着などの日用品を買い…ナオとクオリアは 自然が多い公園でベンチに腰掛け待機…。
カズナは 人の数が少ない事を良い事に、背中に背負っている電動キックボードで走り回る。
ロウも カズナの後についてジョギングを始めた。
さて、残るジガだが、唯一開いている娯楽施設…風俗街に入って行った。
ジガ曰《いわ》く『こう言う所に文化が出るんだ』との事…。
まぁ さすがに覗くだけだろうな…うん。
予定より 少し早くなったが、夕食を取り、6時の便でドロフィン1に帰宅した。
家電店に来たジガが ガラスケースの商品を見て 嬉しい悲鳴を上げる。
「そんなに凄いのか?」
ナオが聞く…旧時代のPCなら分かるけど、今のコンピューターは 完璧に門外だ…。
トヨカズなら詳しいんだろうが…残念ながら ここにはいない。
「コイツは 先月出来た最新型のキューブ…。
こっちは 義体用のナノカーボンアクチューエーター…。
デバイスに、量子通信機…おお…これ?
ちょ…マジか…。
店員さーん…。」
ジガが興奮気味に手を振り、店員を呼ぶ。
「はい、どうしましたか?」
パイロットスーツにヘルメットを被った完全装備の上にエプロンを付けている店員がやって来た。
「このキューブ…外装…量子転換装甲だよな…。
てことは デュプリケーターか?」
「ええ…1週間程前に入荷した物です。
よくご存じで…。」
「てか…何で こんなに小さいんだ?
コイツの生産都市は?」
「インダストリーです。」
「あそこか…。」
あの都市は 開発はしないが、設計図さえ持ち込めばどんなものでも大量生産してしまう 工業特化都市だ。
「デュプリケーターって、空間ハッキングで物を作るプリンターだったよな…。」
オレがジガに聞く。
「ああ…しかも ナオが持っているファントムと同じ技術の物なんだなコレが…。」
「な…。」
オレが棚にある キューブを見る。
ファントムのキューブに比べ 一回り程大きいが、カタログスペックを見ると処理能力は ファントムキューブの10倍はある…これなら もっと色々な物が積めるだろう。
「それにしても…どうして…。」
「あーワームの騒ぎで 各都市が防衛力を短時間で上げないと行けない事もあって、インダストリーに外部生産を頼んだ事で 隠していた技術がインダストリーに流失したんですよ…。
実際、机位のサイズのデュプリケーターは トランスヒューマンやポストヒューマンの都市では以前からありましたし…。」
店員が言う。
「そう言う事か…。」
オレの隣のクオリアが納得したように言う。
「どう言う事?」
「つまり QDLを既に開発していて 保安上 隠していた都市が、DLの数を揃える為に更新をし始めたと言う事だ。」
今までは 敵に攻められた時用の切り札としての少数精鋭のQDLだったが、ワームに対抗するには 数を揃えなくてはならないので、大量生産を委託していた訳か…。
「お姉さん…コレ在庫いくつある?」
オレが店員に聞く。
「大量購入は 他のお客様の事もありますので、売れるのは6個までとなります。」
「分かった…それで…。」
「全部で120万UMになりますが…。」
「あー大丈夫…大丈夫。」
ここに来てから 2カ月で、ワーム侵攻事件の報酬、量子フライトユニットの運用試験…戦傷手当に、スレイブロイドファクトリーからの報酬…学園祭のレースの参加報酬…と命を張っただけあって 500万近く稼いでいる…。
オレは 店員とレジに行き…在庫を出してもらい購入…。
カーボンじゃない普通のプラスチックの箱に収められたキューブをリュックに入れる。
砦学園都市じゃ作って無い石油製品だ…石油を生成出来るのか?
「ありがとうございました。」
「さてと…」
同じ階の公園に向かい…1番最初にジガが切り出す。
「30でどうだ?」
「だろうな…。」
ナオは買ったばかりのキューブの1つをジガに|無償譲渡《むしょうじょうと》し、30万UMを貰う。
「レナはどう?」
「私も30で買っとく…」
レナにも1つ…。
「私もだ…。」
レナとクオリアに1つずつ渡し、それぞれ30万を貰う。
「さて…後は 研究都市に1つ、トヨカズに1つで 残りの1個はオレだな…。」
「それにしても、良く分かったな…。」
クオリアが言う。
「ジガも欲しがっていたし、エレクトロンでも欲しいんだろ…。
学園都市のレナは勿論…研究都市も、それにトヨカズも欲しいだろうしな…。」
今回あえて オレが買って 皆に転売したのは、記録上『ナオが購入した』事にする為だ。
エレクトロン側も、学園都市側も、このキューブの構造解析をしたいはずだが、構造解析をした事実を残したくない…あくまで、開発が偶然に被ったと言う方向で運びたいはずだ。
だから、ジガもクオリアも自分で買わなかった…。
こっちに説明をする事でオレに買わせるようとしていたので、オレは そのまま乗った感じになる。
「まさか…手に入るとは思えなかった。」
ナオが歩きながら言う。
構造解析を1から やらなきゃいけないので、今回の作戦にコイツを投入出来ないだろうが 構造解析が出来れば、今の10倍の処理能力を得られる。
「長年、平和で競技としてのDL開発が主だったからな…。
今回のワームのせいで、戦闘用の技術開発が再開されるだろう…。」
「まぁ…下手に実践投入しなきゃ良いんだが…。」
下手にQDLでワームと戦い、学習された場合 打つ手が無くなる。
「そうだな…。
でも、通常兵器で対応が出来なくなった時の手段を先回りして作って置くのは良い事だ。」
クオリアがそう言った。
販売店が多い区画を抜け、娯楽店が多い区画に入り、カラオケ店に通りかかる…。
「あれ?やって無い?」
カラオケ店はシャッターが下りている。
それとここの区画は出歩いている人が少ない。
次、映画館。
「ここも…。」
プール。
「またあ…。」
大浴場
「何で…。」
ゲーセン
「もう…」
販売系の店舗は無事だが、主な娯楽施設は全滅している。
「どおなってるのよぉ!!」
レナが とうとうブチぎれた。
ナオが周りを見るが、ヒト通りは他の階に比べて明らかに少ないし、その少ないヒトも通り抜けるのが大半だ。
「クオリア…コレって…。」
「ああ…エクスプロイトウイルスへの感染を防ぐ為の自粛だな…。」
「面倒だな…。
空調はしっかりしているし、艦に住んでいるんだから 感染リスクは対して変わらないだろうに…。」
「そう、しかも ネオテニーアジャストにピンポイントに利くウイルスだから、純粋種には効かないはずだし、発症してからの自然治癒で直るレベルが、9割…残り1割の重症も適切な処置をすれば十分助かる…。
これは最新の統計データだから信憑性も高い。」
「だよな…てことは知らないのか?
下手に自粛すると、経済が麻痺して 経済が理由の自殺が大量発生するぞ…。」
「マスコミが煽っているからな…。
地球人に集団自粛の空気が出来上がっているから、上もそれに逆らうのは難しい…。
普通、人は 統計やグラフの数字で物事を判断しないからだ。
だから 経験や感情が優先されて、答えが分かっているのに自爆する。」
クオリアが言う。
「痛い所だな…。」
例え数字上は正しくても、それを人が受け入れるかは別問題だ。
だけど、政府の政策までが 統計を使われない…。
いや、正確には『統計を見れば問題が明らか』なので 統計データが使えない…と言うべきか…。
常に政府が発表している事と実際にやっている事は真逆と考えて調べ無いと、民主主義は成り立たない。
国民が馬鹿な国家は 有能な無能政治家に騙されるしか無く、これが多数決の弱点でもある。
これが日本の抱える問題で、実質中国になった原因でもある。
結局レナは換えの下着などの日用品を買い…ナオとクオリアは 自然が多い公園でベンチに腰掛け待機…。
カズナは 人の数が少ない事を良い事に、背中に背負っている電動キックボードで走り回る。
ロウも カズナの後についてジョギングを始めた。
さて、残るジガだが、唯一開いている娯楽施設…風俗街に入って行った。
ジガ曰《いわ》く『こう言う所に文化が出るんだ』との事…。
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