⊕ヒトのキョウカイ⊕【未来転生したオレは、星を軽くぶっ壊すチート機械少女と共にこの幻実(せかい)で生きて行く…。】

Nao

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ヒトのキョウカイ7巻(シャロンの扉)

13 (飛行準備)

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 翌日…11月15日土曜日…。
 朝からレナが ファントムの実機での訓練を行い、ファントム側にレナの機動を学習して貰って、昼には普通に動かせるようになっていた。
 機体の設定としては アシスト増し増しで、ほとんどの動作にファントムが補整を掛けている状態で、総合戦闘能力はいくらか下がってしまっている…。
 ただ、それでもAAAランクを持っているだけあって、一般パイロットとしてなら レベルは それなりに高い…。
 レナは DLでエースにはれる程の特別な何かは無いが、味方の状態や性能を常に把握していて、効率良く味方機を動かして敵を撃墜するやり方が得意だ。
 つまりレナは 単体の戦力では無く 小隊自体をまとめて運用する小隊長に向いている。
 と言う事でオレは レナ機の設定を変更して、パイロットが見れる情報量を増やして判断材料を増やした…。
 通常のパイロットでは 膨大ぼうだいな情報量におぼれて適切な判断が出来ないのだが、判断材料が増えた事で 未来を予測しつつ効率良く動いている…。
 夕方になる頃には 操作を最小限にしたほとんどどオートパイロット状態の機体に音声で指示を飛ばすやり方に変わり、更に動きが良くなって行った。
 レナは RリアルTタイムSストラテジーが得意そうだな…。

 更に翌日…。
 ナオとレナは フルメンテに出していたグロックとウージーマシンピストルをマトイから受け取る…。
 とは言っても レナのグロックはともかく、ナオのウージーマシンピストルは バラバラに分解された状態で出され、オレが薬品で洗浄された1つ1つのパーツをしっかりと確認して信用を確保して組み立てて行く…。
い仕事だ。」
 オレはそう呟き、ワンマガジン50発の試射を行い、ホルスターに仕舞う…。
 弾は50×6マガジンの合計300発…。
 それと、装甲車を撃ち抜ける高価なタングステン徹甲弾が50発の1マガジン…。
 普段は自衛として過剰と言う事もあり、リボルバーだけを携帯して 他の銃は こっちに預けている。
 テロリストをやっていた時も、業務外での銃の所持は認められていなく、銃の保管資格を持つガンスミスに預けていた…その時の習慣だ。
 最後に300発を自分の手で一発一発、確認しながら入れて行き、完全武装が完了…。
 まぁ…パイロットスーツは向こうで買うので 今はジャージ姿なのだが…。

 オレのこだわりで 思いのほか時間が掛かり、次にレナが一週間分の買い物をする。
 ミートキューブと水は ファントム内で生成出来るし、そもそも現地にはレストランも普通にあるので趣向品しゅこうひんほとんどになる。
 後は変えの下着だろうか?流石にこれは部屋にあるのだろう…レナは 買う事は無かった。
 オレは ARでメシが食えるし、コックピット内は120V電源が完備だ…充電も出来るのでケーブルを3本も持って行けば 問題無いだろう…。
 つまり、最後に向かうのはトヨカズの店『ノスタルジア』になる…。
 この店は 規格遅れの旧型や もう実物は存在しなくデータだけの存在になったレトロパーツなどを3Dプリンターを中心とした工作機械で製造して売っている…。
 オレが ここに来たのは 最新型の相互通信用の義体ケーブルの為になる。
 これは機器への大容量通信と大電力の供給を同時に出来るケーブルで、ナオの型はエレクトロン内では広く普及しているが、人側では ついこの間生産が始まった最新型な為、完全に輸入品のマニアックなパーツになっている…。

 店内には、先日DLマスターズで一緒に戦ったレンの中の人のロータスが椅子に座っていてオレ達を出迎えてくれた…。
 ロータスの仕事は店の在庫の出し入れ程度で 基本はドラムがやってくれる為、効率重視で買えれば良いだけなら 朝10時から夜8時まで…。
 接客販売は 仕事の状況によっても変化するが、3時から6時までの3時間は確実にいて、嬉しい事に接客を求めて この時間帯に合わせて来る客が多い。
 今は午後3時15分で接客販売の時間になる…。
「いらっしゃい…ナオ、レナ…輸入用の義体ケーブルでしたっけ?」
 予め連絡を受けていたロータスが立ち上がり、棚から真空包装された2mケーブルを3本取り出し持ってくる。
「店長が義体のヒトが増えるからって、発注してましたが…まさか3本も売れるなんて…。
 予め言っておきますが これ輸入品の最新型なのと まだ大量流通していない事もあって 結構高いですよ…1本1万トニー…。」
「うわ…確かに高いな…。
 でも割と妥当な金額かな…。」
 通常のケーブルなら3000トニー位…今まで使っていたのもこれだが オレの義体のバッテリー容量が多い事もあり、充電完了までの速度が遅く、長い5mの通信ケーブルに繋いだまま部屋の中を移動する事も多かった。
 これなら 2時間程度で満充電に出来るので、寝ている間に終わらせる事が出来る…。
 性能を考えれば絶対に欲しいし、1万と言う金額も都市同士の物流自体が少なくなっている事を考えれば妥当だとうな金額だろう…。
「えーと3万トニーね…。」
 オレがキャッシャーに手をかざして精算を終える。
「ありがとうございました…。
 でも、3本も良いのですか?」
「ああ…予備は必要だしな…。
 それにちゃんと儲けた金は 使って回してくれよ…これは投資だ…。」
 金は支払ったら消えるのでは無く、買った企業にその金額が儲けとして移るだけだ…。
 そして、その金がまた別の何かに使われる事で経済が発展していく…。
 少し高いようにも感じるが、これでわずかな経済効果でも生めるなら安い投資だ。

 しばらくDLマスターでの話題で盛り上がり、次のお客さんが店に入って来た事で話が中断…。
 オレとレナは、邪魔にならないように ロータスに一言 言って店を出て帰宅する…。
「結局一日かかったな…。」
 ビルの隙間から 赤く染まる夕方の空を見上げナオは言う。
「ま、楽しかったから良いけどね…。
 明日は9時に食堂に集合…。
 10時にエレベーターで上がって離陸…で良い?」
「ああ…スーサイドがある 北海道まで1万km…10時間か…。
 宇宙まで上がった方が早いな…。」
「またやるの?前みたいに気絶したら墜落するよ…。」
 エアトラS2で高度100kmまで加速して上がった時に 加速Gに耐えられず気絶したレナが言う…。
「別に気絶しても 飛行中はオートパイロットなんだから 問題無いだろう…。」
「まぁ…あの狭いコクピットの中に10時間入れられるよりかはマシかな…。」
 レナが苦笑いしてオレに言う。
飛行計画書フライトプランは出しておくから、明日の9時にな…。」
「うん…少し早いけど…おやすみ…。」
「はいおやすみ…と…。」
 2人はそれぞれの部屋に戻った。

 さて、飛行計画書を作らないとな…。
 ナオが部屋に戻ってベットに座り ARウィンドウを出し項目を入力して行く…。
 昔の人は…と言うより オレより昔の人なのだが…家庭用の車が 渋滞の無い空を飛ぶ未来を想像していたらしい…。
 何だが 現実には 地球上には1万5000もの飛行機が常に飛び、空港では渋滞 遅延は当たり前だった…。
 でもって…そんだけの数がいれば、当然、交通事故も普通に起きると言う物で…それを防止する為の飛行計画書だ…。
 今は1万5000から1000機位まで 機体数が減っていて 正直 空はガラガラで、AIが互いの位置を常時送信し続けている状態なので まず衝突事故は起きないのだが、ファントムは エアトラS2に搭載されているAIのコパイを使っていないし、新型機と言う事もあり 航空システムとしての信用は低い…。
 なので接触事故を起こさないように コパイなどの航空機に 飛行計画書で注意喚起する必要がある。
 オレは飛行計画書のアプリを立ち上げ、出発地と目的地、出発時間などを入力…。
 新型機なので 機体のスペックを入力して実行…。
 即座に複数の飛行プランが表示され、高度100kmに上がってからの軌道降下でスーサイドに行くルートを選択…。
 飛行計画書が思いのほか簡単に自動生成され、国連の航空管理局にデータを送る…。
 これで 周りのエアトラS2が いつもより多めに間隔かんかくを取ってくれるだろう…。
 オレは一通りの作業が終わった所でベットに寝転がり、VRでDLマスターズの世界にダイブした。
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