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ヒトのキョウカイ7巻(シャロンの扉)
14 (ヒトの小型化)
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翌日…午前10時…。
砦学園都市の地上倉庫に繋がっているエレベーターが作動し、入国管理官と一緒に上に上がる。
入国管理官が待機室に入った所で 2人はキューブからファントムを召喚し、駐機姿勢のファントムに ジャージの上にボディアーマーを着たナオが装甲に足をかけて 素早くコックピットブロックの中に乗り込み、ハッチを閉鎖する。
パイロットスーツ姿のレナは慣れない手つきで ゆっくりとだが、確実に上がり乗り込んだ。
オレは後部座席に荷物を置き、ベルトで固定…。
キーを挿し、機体を起動させステータスチェックが始まる…。
各種項目が表示され、流れて行く…。
確認中にシートベルトを慣れた手つきで装着し、確認と同時にダイレクトリンクシステムを起動…。
オレのブレインキューブから義体に接続されていた信号が ファントムの身体に接続が移り、ナオ機が立ち上がる…。
ナオ機は屈伸、伸脚など準備体操を行い、身体を同期させる。
しばらくするとレナ機が準備体操をせずに動き出し、倉庫のスライドドアを開けて 外に出て行き、ナオ機がそれを追う。
空は快晴…そろそろ 短い夏が終わり、寒くなり始める頃だろう…。
2機は背中にあるスラスターで垂直離陸し、ゆっくりと高度3000mまで上がり、薄い雲を越えて行く…。
更に速度を上げて上昇し、高度1万mに到着…。
周りの空気が非常に薄く、パイロットスーツ無しでは 生存が出来ないし、揚力で浮いているエアトラS2では失速回避の為、ブースターで加速している地点だ…。
だが、揚力では無く、運動エネルギー自体を操作して機体を支えているファントムは 失速なんて まずあり得ない…。
「よし、それじゃあ…ファントムでの初めての宇宙…行くぞ!」
『こっちはOK…でも本当に3Gしか掛からないの?』
「ああ…3Gで4.5分て所かな…。
そこまで キツくはないはずだ…。」
3Gは ジェットコースターの最大加速度で、耐Gスーツ無しの一般人でも耐えられる安全限界…。
パイロットスーツを着ていれば十分に耐えられるレベルだろう…。
「操作をオートパイロットに切り替え…行くぞ…3…2…1…GO!!」
2機のファントムが1秒ごとに時速100km程 加速し、10秒で音速を突破…更にどんどん加速をして行く…。
通常、この加速度では燃料効率が非常に悪いので6Gで加速するのだが、燃料を消費しないで運動エネルギーを直接操作して動いているファントムは それとは無縁だ…。
通常なら失速するはずの大気密度でゆっくりと加速し、4.5分で高度100km…秒速8kmの速度までたどり着いた…。
目の前には黒い宇宙の背景に宝石のように輝く白い地球が映っていて…やっぱり綺麗と感じる…。
「うん…問題無く 普通に成功だな…。
どうだ?レナ…。」
『大丈夫…これ位なら…』
レナのバイタルを確認…脈拍、心拍数が高いが、この状況なら許容範囲だろう…。
「一周、周ったら降下だ…それまで 60分待機…。」
オレは ダイレクトリンクシステムをOFFにして、義体に再接続…。
真っ暗なコックピットブロックの中でARディスプレイを開き、周囲の状況を確認して行く…。
『空気を抜かないで宇宙まで行けるし、加速Gも抑えられるのは良いんだけど…。
狭いね…。』
レナが言う…。
「まぁDLのコックピットって、こんなもんだろう…。
むしろ小さいとは言え、後部座席が付いているんだからサイズとしては 意外と広いんだぞ…。」
通常、DL内での戦闘待機ではハッチを開けた状態で待機する…と言うのも、コックピットブロック内では 腕もロクに伸ばせない環境だ…。
閉鎖状態で長時間の待機をさせられるのは かなりのストレスで、DL開発初期には ハッチが開か無くなり、コックピットブロックで数時間閉じ込められて閉所恐怖症を発症した人もいる…。
今はVRやARなどの娯楽システムで いくらか軽減は出来るようになったが、それでもストレスである事には変わりない…。
オレは シートベルトを外してシートを倒し、2mのスペースを確保…。
140cmの小柄なオレが寝ころび…低重力で浮かぶ…。
横は狭いと感じるが、奥行きはそれなりにあるので窮屈は感じない…。
「レナ…コックピット内は大丈夫か?」
オレがレナに聞く。
『大丈夫…ARで外を映しているし、足はなんとか伸ばせる…。
これがトヨカズなら少しキツイんだろうけど…。』
トヨカズの身長は 旧時代の男性と比較すれば小柄な160cm…。
だが、150cm位が普通の この世界では大柄の部類になる…。
このコックピットは 身長2mのアメリカ人でもギリギリ操縦する事は出来るが、アメリカ軍が180cmの身長制限をかける程度には狭い…。
そう考えると ネオテニーアジャストの設計思想の人の小型化は理にかなっている。
身長が低いから小スペースで済み、体重も軽いので推進剤も抑えられ、身体が小さいので消費する食料や酸素も抑えられる…。
そして その割に筋力の比率が高く、純粋種と比べパワーは劣るが機械のアシストを使えば十分にカバーが可能だ。
こう考えると宇宙での生活の為に最適化された種族のように感じる…。
ナオが ファントムの予定されていた進路と実際の進路に僅《わず》かな誤差が生じている事に気づく…。
周回軌道の速度には若干速く、端数として切り捨てた速度計算と極小の大気による抵抗などの複合要因だろう…。
まぁ…進路修正の回数を増やせばいいのだが…地上管制無しでの降下だとエアトラS2が目標から最大30kmのズレ…この機体だと50km位はズレるか?
とは言え、ただ落ちるだけのカプセル型の宇宙船とは違い、ある程度の高度になれば 自走出来るエアトラS2やファントムには そこまでの問題にならない…。
例え100kmの誤差が出ようと、時速1000kmを出せるこの機体なら6分程度の誤差にしかならないからだ。
「よし…降下軌道に入った…ベルトを閉めろ…。」
オレが座席を戻し、シートベルトを閉める…。
『OK…誤差はどれ位 出てる?』
「50kmは行くかも…エアトラS2と違って、大型の機材は積んでないからな…。」
2機のファントムが反転し…スラスターで量子光を噴射…減速が始まり、夜の地球に落ちて行く…。
降下中に装甲に大気がぶつかり、進路を僅《わず》かにズラされて行き、その僅《わず》かが積み重なって行く…。
特にエアトラS2の流線形と違い、ファントムは人型なので その影響を受けやすいく、最終的に50kmの誤差を生んでしまう…。
「さあて、何処に降りれるかは運だな…。」
計画通りに減速を行い…高度5万mから微調整…。
スカイダイビングのように、両手両足を広げて 空気抵抗を増やし、更に減速…。
MaxGは4G程度か…。
無線からレナの『ヒッ…ヒッ…ヒッ』と言った息の音が聞こえる。
耐G用の呼吸法だ…レナのバイタル状態は問題無しか…。
完全に オートパイロットだと言う事もあるのだが、降下中に他の機体やパイロットの状態を確認出来る程には余裕がある…。
高度1万m…速度が音速以下までに減速され、再加速…時速1000kmを維持する。
「さてと どれ位ズレたか…おう、30km…上々…。」
オートパイロットモードから マニュアルモードに切り替え、後ろから付いて来ている レナ機が多少ぐらついているが すぐに機体を立て直せた…。
映像補整されているとは言え、夜の暗闇の中、ナオ機とレナ機は慎重にファントムは雲の中に入り雲を抜ける…。
下には北海道の山があちこちに見え始める…が、山の緑が見えない…。
別に雪が降っている訳じゃない…木を切り倒して禿山にしてまで建てた、自称クリーンエネルギーの太陽光パネルが この高度から確認出来るレベルの数がそのまま放置されている…。
恐らく、処分費用を捻出出来無くて放置されたのだろう…。
雨風で太陽光パネルの成分が土壌に染み込み、汚染されたのか、太陽光パネルが風化する程の時間が経っているってのに周辺には草木が生えていない…。
「何処がクリーンエネルギーなんだか…。」
オレはそう呟き、ファントムを加速させる…。
座標はこの辺…見えた…最大望遠で確認…。
スーサイドは エクスマキナ都市やピースクラフト都市と同じドーム型で、ドームを覆う布が黒く太陽光パネルのシートになっている。
この眩しくない程度に活動が休止状態の太陽から、いくらエネルギーを捻出出来るのか多いに疑問だが、少なくとも山の太陽光パネルとは違い、設備維持はされている見たいだ…。
少しスーサイドから少し離れた場所にあるエアトラS2用の駐機場に進路を変更…。
駐機場には 機械翼でホバリングしているクオリアと、アニメに出てきそうな機械パーツを装備したメカっ娘のジガが飛んでいる…。
ナオ機とレナ機は 小型滑走路に着陸し クオリアとジガに誘導されて駐機場まで向かった。
エアトラS2用の四角い白線にファントム2機が歩いて行き、足を抱えて座った駐機姿勢になり、コックピットブロックがスライドして、オレがバックパックを持って 2m程ある高さから飛び降りる…。
「パイロットスーツ無しで大丈夫だったか?」
ジャージ姿で降りて来たオレをクオリアが気遣う。
「ああ…空調のテストもかねてな…。」
後ろでは、ゆっくりとバックパックを背負ったレナが降りて来る…。
が装甲に掛けていた足を踏み外した。
「わわわあ」
オレやクオリアが反応するよりも早く一番近くにいたジガが落ちるレナを受け止める。
「おっと危ねーな」
「ありがとう…。」
レナが如何にか ファントムから降り、2機のファントムが量子光に代わり霧のようにかき消えてキューブに戻った。
「さて…あっカナリアさんは?」
ナオは ファントムのキューブを拾い バックパックに仕舞いながら、クオリアに聞く…。
「中だ…今朝から音楽関係者と話している…。」
「一人で大丈夫なのか?」
「カナリアは、自分が発生させる音の反響音を耳で聞く事で音を見ている…。
流石に色は分からないが何処に何があるかは分かる。」
「潜水艦のソナー見たいな感じなのか?」
「そう それが近い…。」
カナリアさんは、目が見えなかった事で耳が発達したのだろう…。
更に義体の耳が彼女の耳の性能を大幅に引き上げた…。
「本当に不思議だよな人間は…。」
「そうだな…」
オレの言葉にクオリアが返し、皆で入国用のゲートに向かった。
砦学園都市の地上倉庫に繋がっているエレベーターが作動し、入国管理官と一緒に上に上がる。
入国管理官が待機室に入った所で 2人はキューブからファントムを召喚し、駐機姿勢のファントムに ジャージの上にボディアーマーを着たナオが装甲に足をかけて 素早くコックピットブロックの中に乗り込み、ハッチを閉鎖する。
パイロットスーツ姿のレナは慣れない手つきで ゆっくりとだが、確実に上がり乗り込んだ。
オレは後部座席に荷物を置き、ベルトで固定…。
キーを挿し、機体を起動させステータスチェックが始まる…。
各種項目が表示され、流れて行く…。
確認中にシートベルトを慣れた手つきで装着し、確認と同時にダイレクトリンクシステムを起動…。
オレのブレインキューブから義体に接続されていた信号が ファントムの身体に接続が移り、ナオ機が立ち上がる…。
ナオ機は屈伸、伸脚など準備体操を行い、身体を同期させる。
しばらくするとレナ機が準備体操をせずに動き出し、倉庫のスライドドアを開けて 外に出て行き、ナオ機がそれを追う。
空は快晴…そろそろ 短い夏が終わり、寒くなり始める頃だろう…。
2機は背中にあるスラスターで垂直離陸し、ゆっくりと高度3000mまで上がり、薄い雲を越えて行く…。
更に速度を上げて上昇し、高度1万mに到着…。
周りの空気が非常に薄く、パイロットスーツ無しでは 生存が出来ないし、揚力で浮いているエアトラS2では失速回避の為、ブースターで加速している地点だ…。
だが、揚力では無く、運動エネルギー自体を操作して機体を支えているファントムは 失速なんて まずあり得ない…。
「よし、それじゃあ…ファントムでの初めての宇宙…行くぞ!」
『こっちはOK…でも本当に3Gしか掛からないの?』
「ああ…3Gで4.5分て所かな…。
そこまで キツくはないはずだ…。」
3Gは ジェットコースターの最大加速度で、耐Gスーツ無しの一般人でも耐えられる安全限界…。
パイロットスーツを着ていれば十分に耐えられるレベルだろう…。
「操作をオートパイロットに切り替え…行くぞ…3…2…1…GO!!」
2機のファントムが1秒ごとに時速100km程 加速し、10秒で音速を突破…更にどんどん加速をして行く…。
通常、この加速度では燃料効率が非常に悪いので6Gで加速するのだが、燃料を消費しないで運動エネルギーを直接操作して動いているファントムは それとは無縁だ…。
通常なら失速するはずの大気密度でゆっくりと加速し、4.5分で高度100km…秒速8kmの速度までたどり着いた…。
目の前には黒い宇宙の背景に宝石のように輝く白い地球が映っていて…やっぱり綺麗と感じる…。
「うん…問題無く 普通に成功だな…。
どうだ?レナ…。」
『大丈夫…これ位なら…』
レナのバイタルを確認…脈拍、心拍数が高いが、この状況なら許容範囲だろう…。
「一周、周ったら降下だ…それまで 60分待機…。」
オレは ダイレクトリンクシステムをOFFにして、義体に再接続…。
真っ暗なコックピットブロックの中でARディスプレイを開き、周囲の状況を確認して行く…。
『空気を抜かないで宇宙まで行けるし、加速Gも抑えられるのは良いんだけど…。
狭いね…。』
レナが言う…。
「まぁDLのコックピットって、こんなもんだろう…。
むしろ小さいとは言え、後部座席が付いているんだからサイズとしては 意外と広いんだぞ…。」
通常、DL内での戦闘待機ではハッチを開けた状態で待機する…と言うのも、コックピットブロック内では 腕もロクに伸ばせない環境だ…。
閉鎖状態で長時間の待機をさせられるのは かなりのストレスで、DL開発初期には ハッチが開か無くなり、コックピットブロックで数時間閉じ込められて閉所恐怖症を発症した人もいる…。
今はVRやARなどの娯楽システムで いくらか軽減は出来るようになったが、それでもストレスである事には変わりない…。
オレは シートベルトを外してシートを倒し、2mのスペースを確保…。
140cmの小柄なオレが寝ころび…低重力で浮かぶ…。
横は狭いと感じるが、奥行きはそれなりにあるので窮屈は感じない…。
「レナ…コックピット内は大丈夫か?」
オレがレナに聞く。
『大丈夫…ARで外を映しているし、足はなんとか伸ばせる…。
これがトヨカズなら少しキツイんだろうけど…。』
トヨカズの身長は 旧時代の男性と比較すれば小柄な160cm…。
だが、150cm位が普通の この世界では大柄の部類になる…。
このコックピットは 身長2mのアメリカ人でもギリギリ操縦する事は出来るが、アメリカ軍が180cmの身長制限をかける程度には狭い…。
そう考えると ネオテニーアジャストの設計思想の人の小型化は理にかなっている。
身長が低いから小スペースで済み、体重も軽いので推進剤も抑えられ、身体が小さいので消費する食料や酸素も抑えられる…。
そして その割に筋力の比率が高く、純粋種と比べパワーは劣るが機械のアシストを使えば十分にカバーが可能だ。
こう考えると宇宙での生活の為に最適化された種族のように感じる…。
ナオが ファントムの予定されていた進路と実際の進路に僅《わず》かな誤差が生じている事に気づく…。
周回軌道の速度には若干速く、端数として切り捨てた速度計算と極小の大気による抵抗などの複合要因だろう…。
まぁ…進路修正の回数を増やせばいいのだが…地上管制無しでの降下だとエアトラS2が目標から最大30kmのズレ…この機体だと50km位はズレるか?
とは言え、ただ落ちるだけのカプセル型の宇宙船とは違い、ある程度の高度になれば 自走出来るエアトラS2やファントムには そこまでの問題にならない…。
例え100kmの誤差が出ようと、時速1000kmを出せるこの機体なら6分程度の誤差にしかならないからだ。
「よし…降下軌道に入った…ベルトを閉めろ…。」
オレが座席を戻し、シートベルトを閉める…。
『OK…誤差はどれ位 出てる?』
「50kmは行くかも…エアトラS2と違って、大型の機材は積んでないからな…。」
2機のファントムが反転し…スラスターで量子光を噴射…減速が始まり、夜の地球に落ちて行く…。
降下中に装甲に大気がぶつかり、進路を僅《わず》かにズラされて行き、その僅《わず》かが積み重なって行く…。
特にエアトラS2の流線形と違い、ファントムは人型なので その影響を受けやすいく、最終的に50kmの誤差を生んでしまう…。
「さあて、何処に降りれるかは運だな…。」
計画通りに減速を行い…高度5万mから微調整…。
スカイダイビングのように、両手両足を広げて 空気抵抗を増やし、更に減速…。
MaxGは4G程度か…。
無線からレナの『ヒッ…ヒッ…ヒッ』と言った息の音が聞こえる。
耐G用の呼吸法だ…レナのバイタル状態は問題無しか…。
完全に オートパイロットだと言う事もあるのだが、降下中に他の機体やパイロットの状態を確認出来る程には余裕がある…。
高度1万m…速度が音速以下までに減速され、再加速…時速1000kmを維持する。
「さてと どれ位ズレたか…おう、30km…上々…。」
オートパイロットモードから マニュアルモードに切り替え、後ろから付いて来ている レナ機が多少ぐらついているが すぐに機体を立て直せた…。
映像補整されているとは言え、夜の暗闇の中、ナオ機とレナ機は慎重にファントムは雲の中に入り雲を抜ける…。
下には北海道の山があちこちに見え始める…が、山の緑が見えない…。
別に雪が降っている訳じゃない…木を切り倒して禿山にしてまで建てた、自称クリーンエネルギーの太陽光パネルが この高度から確認出来るレベルの数がそのまま放置されている…。
恐らく、処分費用を捻出出来無くて放置されたのだろう…。
雨風で太陽光パネルの成分が土壌に染み込み、汚染されたのか、太陽光パネルが風化する程の時間が経っているってのに周辺には草木が生えていない…。
「何処がクリーンエネルギーなんだか…。」
オレはそう呟き、ファントムを加速させる…。
座標はこの辺…見えた…最大望遠で確認…。
スーサイドは エクスマキナ都市やピースクラフト都市と同じドーム型で、ドームを覆う布が黒く太陽光パネルのシートになっている。
この眩しくない程度に活動が休止状態の太陽から、いくらエネルギーを捻出出来るのか多いに疑問だが、少なくとも山の太陽光パネルとは違い、設備維持はされている見たいだ…。
少しスーサイドから少し離れた場所にあるエアトラS2用の駐機場に進路を変更…。
駐機場には 機械翼でホバリングしているクオリアと、アニメに出てきそうな機械パーツを装備したメカっ娘のジガが飛んでいる…。
ナオ機とレナ機は 小型滑走路に着陸し クオリアとジガに誘導されて駐機場まで向かった。
エアトラS2用の四角い白線にファントム2機が歩いて行き、足を抱えて座った駐機姿勢になり、コックピットブロックがスライドして、オレがバックパックを持って 2m程ある高さから飛び降りる…。
「パイロットスーツ無しで大丈夫だったか?」
ジャージ姿で降りて来たオレをクオリアが気遣う。
「ああ…空調のテストもかねてな…。」
後ろでは、ゆっくりとバックパックを背負ったレナが降りて来る…。
が装甲に掛けていた足を踏み外した。
「わわわあ」
オレやクオリアが反応するよりも早く一番近くにいたジガが落ちるレナを受け止める。
「おっと危ねーな」
「ありがとう…。」
レナが如何にか ファントムから降り、2機のファントムが量子光に代わり霧のようにかき消えてキューブに戻った。
「さて…あっカナリアさんは?」
ナオは ファントムのキューブを拾い バックパックに仕舞いながら、クオリアに聞く…。
「中だ…今朝から音楽関係者と話している…。」
「一人で大丈夫なのか?」
「カナリアは、自分が発生させる音の反響音を耳で聞く事で音を見ている…。
流石に色は分からないが何処に何があるかは分かる。」
「潜水艦のソナー見たいな感じなのか?」
「そう それが近い…。」
カナリアさんは、目が見えなかった事で耳が発達したのだろう…。
更に義体の耳が彼女の耳の性能を大幅に引き上げた…。
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