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二章「K」
1.再開
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あれから、"吸血鬼"という存在に出会ってから、僕は学校に行くのをやめた。やっぱりつまらなかった、満たされなかった。先生もクラスメイトも、始めこそ止める素振りは見せたが、結局最後は無関心という様子だった。本当に人間関係ってのは薄っぺらい。親に関しては終始無関心な様だった。
それからというもの僕は夜になる度家を出た。刺激の塊のはずの夜という概念。昼間と違い危険と隣り合わせの存在だったはずが、夜の間はなぜだか心が安らいだ。素の自分でいることができた。
僕は、Kを探すことにした。ハンカチを返す約束をしていたものの、集合場所や時間などを決め忘れていたのだ。
最初にあの古びたビルに行ってみた。Kがいる場所の心当たりは此処以外なかった。屋上のドアのノブを回す。やはりドアの鍵は開いていた。
ドアを開けようとすると、ぎぎぃ、という前回と同様の不快な音とともにバキッというドアから到底鳴ってはいけない音がなる。やっぱり限界だったんだなこのドア....。役目が終わったドアノブを花瓶の横に置き、屋上でKを探す。Kの気配はなかった。しかし、そこには一つ人影があった。
人影、四十代くらいの男は柵の前に靴を丁寧に並べ、屋上の端に魂が抜けたように突っ立っていた。
――いやね、此処は多いんだよ、人生に疲れたーとかで飛び降り自殺する人。
ふと、頭の中にKの言葉が蘇る。自殺?
「ダメだ!戻れ!」
屋上に叫び声が響き渡る。自分が此処までの大声を出せることを僕は今日初めて知った。
「....! ァ......っ....!」
男はこちらに気づいたようだがバランスを崩してそのまま僕の視界からフェードアウトしていった。バァンという鈍い音が空間を揺らす。その音はバクバクと五月蝿い鼓動にかき消されて僕の鼓膜に届くことはなかった。男は、たった今自ら命を絶った男は光のない、どこか感情が読めない――
――Kと同じ目をしていた。
「助けなきゃ....!」
こういう時、人間は急に冷静になる時がある。僕は我に返った。
屋上の階段を駆け下りる。もしかしたらまだ息があるかもしれない。
当然このビルが低くないことくらいは知っている。飛び降りたら、吸血鬼に受け止められない限りは助かることはないということも身を以て体感した。でも、何もしないのは嫌だった。薄っぺらい人間には、なりたくなかった。そうだ、もしかしたら下にクッションが置いてあるかもしれない。電線に引っかかって助かるかもしれない。Kがまた、軽口を言いながら飄々と受け止めているかもしれない。
――俺は俺の目的で吸血鬼を殺しているだけさ。その結果、殺されるはずだった哀れなガキが偶々命拾いした。ただそれだけの話だ。
頭にまた、Kの言葉が蘇る。しかし、その小さな希望すらも今は信じるしかなかった。
最後の一段を降りる。それと同時に大粒の汗が地面に落ちた。
僕は男が落ちたと思われる地点まで走った。そこに死体はなかった。
「助かったのか....?」
荒ぶる呼吸を整えながら、周りを確認する。男の姿は見当たらない。
―バキッ。
突然、後ろからなにかの破損音がする。そうか、と僕は思った。やっぱりKが来てくれたんだ、とそう思った。
「助かったK―」
振り向くとそこには、中心から真っ二つに折れた電灯の上に乗る化け物、吸血鬼の姿があった。当然、その吸血鬼はKなどではない。
吸血鬼は赤い目を光らせると休むまもなく僕に飛びかかってきた。
走った。とにかく走った。今は助けてくれる味方の吸血鬼などはいない。捕まったら終わりだ。しかし、幸運なことにこの吸血鬼は前回のやつほど素早くはなかった。それに僕は昔から運動神経が良い。短距離走にはあまり自身がないが、持久走なら常に学年上位だった。
路地裏に入り、曲がり角を曲がり、フェンスを飛び越え、塀を乗り越える。いける、このままならこいつを撒ける。心にゆとりができると後ろを確認する余裕も出てくる。やつの姿は確認できなかった。良かった、逃げ切った。僕は一息つくと、地面に倒れ込んだ。
呼吸はさっきよりも上がっていて、心臓の鼓動はBPM600を刻んでいた。僕はえづきながらもなんとか呼吸を整える。心臓の方はしばらく落ち着いてくれそうになかった。
しかしその鼓動のおかげで、なんとか自分は生きているんだと実感することができた。
周りを見渡してみる、ずいぶん遠くまで逃げてきてしまったようだ。困った。逃げてきた路地は複雑に入り組んでいて、戻るのは難しいかもしれない。
目の前にあった如何にも路地裏という雰囲気を醸しているダンプスターの中でガサガサと物音が鳴る。ドクっと一度心臓が大きく鳴いた。
あの赤い瞳が脳裏に過る。野良犬であってくれ、とダストボックスをの中の"何か"に祈りを捧げる。その"何か"は、僕なんて気にしてないらしくゴミ漁りに夢中になっていた。
野良犬であっても、"奴ら"であっても、関わらないほうが身のためだ。僕はバレないようにこっそりと踵を返す。
そのとき、足元にあった石に足が当たり、カランという音が鳴る。同時に、ダンプスターからの物音が止まった。
やっち落ち着いてきていた心臓が再び勢いを取り戻す。ゴクッと生唾を飲み込むと、ダンプスターに目を向ける。
ダンプスターの上から、茶色い耳がひょこっと飛び出す。一気に体の力が抜ける。本当に驚いた。吸血鬼以前に心臓発作で死ぬところだった。
僕は地面に手をつくと、ふぅと長い息を吐き出した。耳の主が、今度はダンプスターの中からひょこっと頭をのぞかせた。
――その目は赤く光っていた。
その目が、犬の個性によるものでも、光の反射によるものでもないことを僕は一瞬で理解した。間違いない、吸血鬼だ。犬型は流石に予想外だった。
そういえばKと他の吸血鬼とでは容姿が全く異なっていた。姿も能力も個体ごとに異なる、これが吸血鬼という存在なのだろう。
犬の姿をした吸血鬼は、ゴミ箱から出ると、こちらをゆっくりと観察しながら、距離を測ってきた。この吸血鬼には他の吸血鬼にない"圧"があった。無闇に動くと殺される。そう、直感で確信した。
吸血鬼がこちらめがけて駆け寄ってくる。さっきの吸血鬼と比べても速い。なんとかギリギリのところで吸血鬼の突進を交わすと、僕は数歩引き、体勢を立て直す。後方を確認する。行き止まりだった。おそらくさっきの攻撃は僕を壁に追い込むためのものだったのだろう。完全にやられた。
もう逃げる道はない。深く息を吸い、目を瞑る。今度こそは、走馬灯を見ることができるだろうか。
ガルゥという鳴き声とともに吸血鬼がこちらに近づいてきているのを肌で感じた。
「終わったな。」
僕は路地裏に吐き捨てるように、そう呟いた。
僕が死を覚悟した時、ズゴォンという音が狭い路地裏に響き渡った。目を瞑り、視覚を封じていた分、僕の鼓膜はより繊細にその音を受信した。
「また、会ったな。」
聞き覚えのある声が僕の緊張を解く。目を開けると、感情の読めない、光のない目がこちらを見つめていた。
「元気だったか、少年?」
あぁ、やっぱりこの吸血鬼は僕のことを名前で呼ぶ気はないらしい。
それからというもの僕は夜になる度家を出た。刺激の塊のはずの夜という概念。昼間と違い危険と隣り合わせの存在だったはずが、夜の間はなぜだか心が安らいだ。素の自分でいることができた。
僕は、Kを探すことにした。ハンカチを返す約束をしていたものの、集合場所や時間などを決め忘れていたのだ。
最初にあの古びたビルに行ってみた。Kがいる場所の心当たりは此処以外なかった。屋上のドアのノブを回す。やはりドアの鍵は開いていた。
ドアを開けようとすると、ぎぎぃ、という前回と同様の不快な音とともにバキッというドアから到底鳴ってはいけない音がなる。やっぱり限界だったんだなこのドア....。役目が終わったドアノブを花瓶の横に置き、屋上でKを探す。Kの気配はなかった。しかし、そこには一つ人影があった。
人影、四十代くらいの男は柵の前に靴を丁寧に並べ、屋上の端に魂が抜けたように突っ立っていた。
――いやね、此処は多いんだよ、人生に疲れたーとかで飛び降り自殺する人。
ふと、頭の中にKの言葉が蘇る。自殺?
「ダメだ!戻れ!」
屋上に叫び声が響き渡る。自分が此処までの大声を出せることを僕は今日初めて知った。
「....! ァ......っ....!」
男はこちらに気づいたようだがバランスを崩してそのまま僕の視界からフェードアウトしていった。バァンという鈍い音が空間を揺らす。その音はバクバクと五月蝿い鼓動にかき消されて僕の鼓膜に届くことはなかった。男は、たった今自ら命を絶った男は光のない、どこか感情が読めない――
――Kと同じ目をしていた。
「助けなきゃ....!」
こういう時、人間は急に冷静になる時がある。僕は我に返った。
屋上の階段を駆け下りる。もしかしたらまだ息があるかもしれない。
当然このビルが低くないことくらいは知っている。飛び降りたら、吸血鬼に受け止められない限りは助かることはないということも身を以て体感した。でも、何もしないのは嫌だった。薄っぺらい人間には、なりたくなかった。そうだ、もしかしたら下にクッションが置いてあるかもしれない。電線に引っかかって助かるかもしれない。Kがまた、軽口を言いながら飄々と受け止めているかもしれない。
――俺は俺の目的で吸血鬼を殺しているだけさ。その結果、殺されるはずだった哀れなガキが偶々命拾いした。ただそれだけの話だ。
頭にまた、Kの言葉が蘇る。しかし、その小さな希望すらも今は信じるしかなかった。
最後の一段を降りる。それと同時に大粒の汗が地面に落ちた。
僕は男が落ちたと思われる地点まで走った。そこに死体はなかった。
「助かったのか....?」
荒ぶる呼吸を整えながら、周りを確認する。男の姿は見当たらない。
―バキッ。
突然、後ろからなにかの破損音がする。そうか、と僕は思った。やっぱりKが来てくれたんだ、とそう思った。
「助かったK―」
振り向くとそこには、中心から真っ二つに折れた電灯の上に乗る化け物、吸血鬼の姿があった。当然、その吸血鬼はKなどではない。
吸血鬼は赤い目を光らせると休むまもなく僕に飛びかかってきた。
走った。とにかく走った。今は助けてくれる味方の吸血鬼などはいない。捕まったら終わりだ。しかし、幸運なことにこの吸血鬼は前回のやつほど素早くはなかった。それに僕は昔から運動神経が良い。短距離走にはあまり自身がないが、持久走なら常に学年上位だった。
路地裏に入り、曲がり角を曲がり、フェンスを飛び越え、塀を乗り越える。いける、このままならこいつを撒ける。心にゆとりができると後ろを確認する余裕も出てくる。やつの姿は確認できなかった。良かった、逃げ切った。僕は一息つくと、地面に倒れ込んだ。
呼吸はさっきよりも上がっていて、心臓の鼓動はBPM600を刻んでいた。僕はえづきながらもなんとか呼吸を整える。心臓の方はしばらく落ち着いてくれそうになかった。
しかしその鼓動のおかげで、なんとか自分は生きているんだと実感することができた。
周りを見渡してみる、ずいぶん遠くまで逃げてきてしまったようだ。困った。逃げてきた路地は複雑に入り組んでいて、戻るのは難しいかもしれない。
目の前にあった如何にも路地裏という雰囲気を醸しているダンプスターの中でガサガサと物音が鳴る。ドクっと一度心臓が大きく鳴いた。
あの赤い瞳が脳裏に過る。野良犬であってくれ、とダストボックスをの中の"何か"に祈りを捧げる。その"何か"は、僕なんて気にしてないらしくゴミ漁りに夢中になっていた。
野良犬であっても、"奴ら"であっても、関わらないほうが身のためだ。僕はバレないようにこっそりと踵を返す。
そのとき、足元にあった石に足が当たり、カランという音が鳴る。同時に、ダンプスターからの物音が止まった。
やっち落ち着いてきていた心臓が再び勢いを取り戻す。ゴクッと生唾を飲み込むと、ダンプスターに目を向ける。
ダンプスターの上から、茶色い耳がひょこっと飛び出す。一気に体の力が抜ける。本当に驚いた。吸血鬼以前に心臓発作で死ぬところだった。
僕は地面に手をつくと、ふぅと長い息を吐き出した。耳の主が、今度はダンプスターの中からひょこっと頭をのぞかせた。
――その目は赤く光っていた。
その目が、犬の個性によるものでも、光の反射によるものでもないことを僕は一瞬で理解した。間違いない、吸血鬼だ。犬型は流石に予想外だった。
そういえばKと他の吸血鬼とでは容姿が全く異なっていた。姿も能力も個体ごとに異なる、これが吸血鬼という存在なのだろう。
犬の姿をした吸血鬼は、ゴミ箱から出ると、こちらをゆっくりと観察しながら、距離を測ってきた。この吸血鬼には他の吸血鬼にない"圧"があった。無闇に動くと殺される。そう、直感で確信した。
吸血鬼がこちらめがけて駆け寄ってくる。さっきの吸血鬼と比べても速い。なんとかギリギリのところで吸血鬼の突進を交わすと、僕は数歩引き、体勢を立て直す。後方を確認する。行き止まりだった。おそらくさっきの攻撃は僕を壁に追い込むためのものだったのだろう。完全にやられた。
もう逃げる道はない。深く息を吸い、目を瞑る。今度こそは、走馬灯を見ることができるだろうか。
ガルゥという鳴き声とともに吸血鬼がこちらに近づいてきているのを肌で感じた。
「終わったな。」
僕は路地裏に吐き捨てるように、そう呟いた。
僕が死を覚悟した時、ズゴォンという音が狭い路地裏に響き渡った。目を瞑り、視覚を封じていた分、僕の鼓膜はより繊細にその音を受信した。
「また、会ったな。」
聞き覚えのある声が僕の緊張を解く。目を開けると、感情の読めない、光のない目がこちらを見つめていた。
「元気だったか、少年?」
あぁ、やっぱりこの吸血鬼は僕のことを名前で呼ぶ気はないらしい。
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