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人生山あり谷ありビアンあり
こんにちは、おっぱい星人
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何度でも書くが、ロキは一見話しかけがたいほどクールな見た目をしている。ショートカットに切りそろえた髪から覗く刈り上げに、きりりとした眉毛。少しつり目の美しい瞳に、完璧に整った鼻。中性的で、まるで天使である。
彼女の恋人であるというひいき目を外してもなお、どこに行っても綺麗だと褒められている完璧な恋人だ。
一見蠱惑的にも見えるが、一方で性的な要素を一切感じさせない崇高さもある。
そんなロキのペースが崩れ始めたのは付き合ってどのくらい経った頃からだっただろうか。
ふと、私は自分の胸にロキの手が当てられていることに気づいた。横に並んで寝ていて、二人とも携帯を見ているポジションで不自然に伸びる手。
いや、これは当てられているのではない、確実に揉まれている!
最初は意図的かと思ったが、ロキは一心不乱にゲームをしている。
「あの~、すみません」
「何?忙しい」
「こちらの右手なんですが」
「ん?」
「わたくしの胸におられる右手なんですが」
「!」
いわゆる軟乳である私の乳が、たいそう気に入ったようなことは以前話していた。彼女が気に入ってくれるところが少しでも多くあり嬉しかったのだが、まさか無意識に揉まれるとは思っていなかった。
そしてそれはロキも同じだったようだ。
「た、大変失礼しました」
「いえ……」
初日はそうして幕を閉じた。
しかしその後、頻繁に私は自分の胸に違和感を感じるようになった。正確に言えば触感を感じるように。
そうなのだ、ついに彼女はかの「おっぱい星人」に成り果ててしまったのだ……!おぉ、勇者よ情けない。
時折上から手を重ねて揉み促進を行うと、それに合わせてペースが上がる。面白い。悲しいかなほぼ真っ平らだが、無い乳を一生懸命寄せれば盛り上がったところをタプタプしてくる。だいたい本人は気づいていない。
頻度にして平均1日3回。多ければ四六時中。しかしそれでも気づいていない。
「あの~、すみません」
「……ん?呼んだ」
「はい、最近ですね」
「うん」
「おっぱい星人になっていらっしゃるの気づいてました?」
「!」
やはり気づいていなかったようだ。
「うちが…おっぱい星人?いやそんな……まさか」
クールな美女がおっぱいに侵食されて追い詰められている。語弊がありそうだが。
眉間にシワがぐっと寄り、しばし葛藤した後に、いやまさかといってまたスマートフォンの画面に吸い込まれていった。やはり面白いので放っておいた。
しかし、時はその10分後にやってきた。感じる胸への違和感、アイツだ……!!
呼んでいた漫画から視線を移動させれば、やはりクールな美女の美しい右手が私の胸をしっかりと掴んでいる。
「こちらをご覧ください」
「ん?……ん~?」
流石に気づいたようだった。しかしおっぱい星人になったならこれが本能なんだと言わんばかりに揉んでくる。
「何してるの本当に!」
もはや笑いが止まらない。
勘違いしている一部男性に忠告しておくが、女性は胸を揉まれた程度であっハートなんてならないのである。それはエロ漫画の読みすぎです諸君。
もうロキも笑っている、笑いながら揉み続けてくる。異様な光景だ。爆笑しながら胸をもみしだくレズビアン。映画だったらホラーシーンだろう。
「いやほんと、もうおっぱい星人で構わないわ」
そういって笑うロキの笑顔はやはり今日もキュートだ。
こうして今日も平和に1日が過ぎていくのであった。尊死。
彼女の恋人であるというひいき目を外してもなお、どこに行っても綺麗だと褒められている完璧な恋人だ。
一見蠱惑的にも見えるが、一方で性的な要素を一切感じさせない崇高さもある。
そんなロキのペースが崩れ始めたのは付き合ってどのくらい経った頃からだっただろうか。
ふと、私は自分の胸にロキの手が当てられていることに気づいた。横に並んで寝ていて、二人とも携帯を見ているポジションで不自然に伸びる手。
いや、これは当てられているのではない、確実に揉まれている!
最初は意図的かと思ったが、ロキは一心不乱にゲームをしている。
「あの~、すみません」
「何?忙しい」
「こちらの右手なんですが」
「ん?」
「わたくしの胸におられる右手なんですが」
「!」
いわゆる軟乳である私の乳が、たいそう気に入ったようなことは以前話していた。彼女が気に入ってくれるところが少しでも多くあり嬉しかったのだが、まさか無意識に揉まれるとは思っていなかった。
そしてそれはロキも同じだったようだ。
「た、大変失礼しました」
「いえ……」
初日はそうして幕を閉じた。
しかしその後、頻繁に私は自分の胸に違和感を感じるようになった。正確に言えば触感を感じるように。
そうなのだ、ついに彼女はかの「おっぱい星人」に成り果ててしまったのだ……!おぉ、勇者よ情けない。
時折上から手を重ねて揉み促進を行うと、それに合わせてペースが上がる。面白い。悲しいかなほぼ真っ平らだが、無い乳を一生懸命寄せれば盛り上がったところをタプタプしてくる。だいたい本人は気づいていない。
頻度にして平均1日3回。多ければ四六時中。しかしそれでも気づいていない。
「あの~、すみません」
「……ん?呼んだ」
「はい、最近ですね」
「うん」
「おっぱい星人になっていらっしゃるの気づいてました?」
「!」
やはり気づいていなかったようだ。
「うちが…おっぱい星人?いやそんな……まさか」
クールな美女がおっぱいに侵食されて追い詰められている。語弊がありそうだが。
眉間にシワがぐっと寄り、しばし葛藤した後に、いやまさかといってまたスマートフォンの画面に吸い込まれていった。やはり面白いので放っておいた。
しかし、時はその10分後にやってきた。感じる胸への違和感、アイツだ……!!
呼んでいた漫画から視線を移動させれば、やはりクールな美女の美しい右手が私の胸をしっかりと掴んでいる。
「こちらをご覧ください」
「ん?……ん~?」
流石に気づいたようだった。しかしおっぱい星人になったならこれが本能なんだと言わんばかりに揉んでくる。
「何してるの本当に!」
もはや笑いが止まらない。
勘違いしている一部男性に忠告しておくが、女性は胸を揉まれた程度であっハートなんてならないのである。それはエロ漫画の読みすぎです諸君。
もうロキも笑っている、笑いながら揉み続けてくる。異様な光景だ。爆笑しながら胸をもみしだくレズビアン。映画だったらホラーシーンだろう。
「いやほんと、もうおっぱい星人で構わないわ」
そういって笑うロキの笑顔はやはり今日もキュートだ。
こうして今日も平和に1日が過ぎていくのであった。尊死。
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