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第一章
1-10 幕間
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「いやあなんとか転生者にすることはできたなあ」
「そだねー! これでやっとボクらも始められる? というか終われるかな?」
「こんな面倒くさいことしなくても今までどおりアタイがバンバン壊していけばいいんじゃないのかい?」
「だめよルイナー、もう転生者の増え方に私達がついていけないの。それに女神様もそろそろ限界が近づいてるんでしょう?」
「すまないが彼女を女神と呼ぶのはやめてくれないかコネクター」
「あら、お帰りなさいリーダー。ごめんなさいね、うっかりしていたわ」
「なんだよリーダー! ママを泣かせたら殺しちまうよ!」
「いいのよルイナー。今のは私が悪かったわ。あの人の事は知っているけど本当に知っているだけだから、感情までは繋がれないの」
「まあコネクターはアンちゃん含めて俺らで殺したようなもんやからなあ。どの口で言ってるねんって感じはあるんやけど」
「ごめんねー。ボクらの事まだ怒ってる?」
「もうどれだけの時を貴方達と共に過ごしたと思っているの。 貴方達はあの時正義の為に戦っていただでしょ……ただ少し愚かだっただけで。それにルイナーに会えたのはそのおかげだし」
「そうさ! アタイとママがこうして一緒にいられるのもあそこでママが死んだからなんだ! アタイは今とても幸せなのさ!」
「私もよ。目指す場所は皆同じでしょう? あんまり謝られるとなんだかよそ者みたいで居心地が悪くなっちゃうわ」
「ごめんねー! あ! また謝っちゃった!」
「「「「「「「ハハハ!」」」」」」」
「とにかく彼を道に乗せることにはなんとか成功した」
「どんな能力持って行ったんかな」
「『全能』さ」
「……ほんまに全能なんやな。また面白そうというか可哀そうというか」
「全ては彼次第だけど、きっと何度かは殺し合いになるだろうね」
「でも結局はアンちゃんにもらった能力でしょ? ボク達と勝負になんてなるのかなー? 殺しちゃったらどうしよう!」
「大丈夫だよブレイカー。その時はまた次まで待つだけさ」
「リーダー、貴方の事は信用しているわ。でも本当に次は来るのかしら」
「彼がここに来たのが初めてだから、未来の事はさすがに繋いでも見ることはできないね。私を信じてくれとしか言いようがない。しかし私はホールダー。永遠に罪を犯し続けては贖い続ける者。この世で最も罪深き保持者だ。次は必ず来るよ」
「罪深いのは俺らも一緒やろ。こんな枯れ木みたいになるまでリーダーはよくやってるわ。誰にも文句は言わせへん。俺らで世界を救うんや」
「そだよー! あんまり一人で抱え込まないでリーダー! きっとみんなうまくいくよ!」
「アタイはママと一緒ならなんでもいいや」
「ああ、そうだね。最後の最後だけは世界が終わるその時まで、みんな一緒に居られるといいわね」
「いやあ新参の僕にはなかなか理解が及ばないところが多くてなんだか寂しいですね」
「なんやなんやどないした、サンちゃん」
「もう! そろそろ新しい名前で呼んでくださいよ!」
「いやあ前の名前でやるお仕事がある予定やからなあ」
「はいはい。それでさっき言ってた『案内人はどんな力でも与えられるけど与えない』理由って何なんです?」
「そっかー。サンちゃん元案内人だもんねー。あ! 一応今もか!」
「まあちょっと意味は違いますけどね」
「サンちゃーん、ちょっとは考えなあかんで? まあ案内人の立場じゃわかんことも多いんやけどな」
「勿体ぶらないで教えてくださいよ」
「はいはい。自分が天聖軍におると仮定してみ? めちゃくちゃに力を持った天聖者がポンポン出てきたらどうする?」
「そりゃ嬉しいんじゃないですか? 強い仲間が増えた方がやりやすいでしょ?」
「それは建前の話やな。そんじゃ自分が『超スーパーウルトラ希少なチートスキル持ち』でちやほやされまくってたとして考えてみいな。そんなすごい奴は自分だけでいいと思わんか?」
「……ああ! 嫉妬!」
「そや。SSクラスのチート冒険者が百人も千人もおったら自分の価値が下がるやろ? 自分より強い奴が後からどんどん天聖軍に入ってきたら、自分の立場も危うくなるわな」
「でもそれって天聖軍の話でしょ? 能力を直接与える案内人自体にはあんまり関係なくないですか?」
「そら平社員にはそうやけどな。上の方に行くと当然軍との関りも大きくなるわけや。軍が会社に圧力をかけるわけやな。自動で転生者送る時のコンソールにも能力の選択数上限がちゃんとついてるし、面談時の注意事項にも書いてあったやろ? 『むやみやたらに強い能力を与えるのはやめましょう』とか」
「ああ~……、ありましたね」
「まあそれでも強すぎる転生者が生まれてもうたら、だいたいは天聖する前に軍の手で殺されるわ。サンちゃんみたいにいつ反逆者が出るかわかったもんじゃないしな」
「いやいや、どの口で言ってるんですか」
「「「「「「ハハハ!」」」」」」
「それじゃお話はこれぐらにしておこう。私たちの希望である『全能のオール』君には手柄を立ててもらって、少しでも早く真実を理解してもらわないといけない。そして彼の出世の為に……」
「死ぬ順番を決めようか」
「そだねー! これでやっとボクらも始められる? というか終われるかな?」
「こんな面倒くさいことしなくても今までどおりアタイがバンバン壊していけばいいんじゃないのかい?」
「だめよルイナー、もう転生者の増え方に私達がついていけないの。それに女神様もそろそろ限界が近づいてるんでしょう?」
「すまないが彼女を女神と呼ぶのはやめてくれないかコネクター」
「あら、お帰りなさいリーダー。ごめんなさいね、うっかりしていたわ」
「なんだよリーダー! ママを泣かせたら殺しちまうよ!」
「いいのよルイナー。今のは私が悪かったわ。あの人の事は知っているけど本当に知っているだけだから、感情までは繋がれないの」
「まあコネクターはアンちゃん含めて俺らで殺したようなもんやからなあ。どの口で言ってるねんって感じはあるんやけど」
「ごめんねー。ボクらの事まだ怒ってる?」
「もうどれだけの時を貴方達と共に過ごしたと思っているの。 貴方達はあの時正義の為に戦っていただでしょ……ただ少し愚かだっただけで。それにルイナーに会えたのはそのおかげだし」
「そうさ! アタイとママがこうして一緒にいられるのもあそこでママが死んだからなんだ! アタイは今とても幸せなのさ!」
「私もよ。目指す場所は皆同じでしょう? あんまり謝られるとなんだかよそ者みたいで居心地が悪くなっちゃうわ」
「ごめんねー! あ! また謝っちゃった!」
「「「「「「「ハハハ!」」」」」」」
「とにかく彼を道に乗せることにはなんとか成功した」
「どんな能力持って行ったんかな」
「『全能』さ」
「……ほんまに全能なんやな。また面白そうというか可哀そうというか」
「全ては彼次第だけど、きっと何度かは殺し合いになるだろうね」
「でも結局はアンちゃんにもらった能力でしょ? ボク達と勝負になんてなるのかなー? 殺しちゃったらどうしよう!」
「大丈夫だよブレイカー。その時はまた次まで待つだけさ」
「リーダー、貴方の事は信用しているわ。でも本当に次は来るのかしら」
「彼がここに来たのが初めてだから、未来の事はさすがに繋いでも見ることはできないね。私を信じてくれとしか言いようがない。しかし私はホールダー。永遠に罪を犯し続けては贖い続ける者。この世で最も罪深き保持者だ。次は必ず来るよ」
「罪深いのは俺らも一緒やろ。こんな枯れ木みたいになるまでリーダーはよくやってるわ。誰にも文句は言わせへん。俺らで世界を救うんや」
「そだよー! あんまり一人で抱え込まないでリーダー! きっとみんなうまくいくよ!」
「アタイはママと一緒ならなんでもいいや」
「ああ、そうだね。最後の最後だけは世界が終わるその時まで、みんな一緒に居られるといいわね」
「いやあ新参の僕にはなかなか理解が及ばないところが多くてなんだか寂しいですね」
「なんやなんやどないした、サンちゃん」
「もう! そろそろ新しい名前で呼んでくださいよ!」
「いやあ前の名前でやるお仕事がある予定やからなあ」
「はいはい。それでさっき言ってた『案内人はどんな力でも与えられるけど与えない』理由って何なんです?」
「そっかー。サンちゃん元案内人だもんねー。あ! 一応今もか!」
「まあちょっと意味は違いますけどね」
「サンちゃーん、ちょっとは考えなあかんで? まあ案内人の立場じゃわかんことも多いんやけどな」
「勿体ぶらないで教えてくださいよ」
「はいはい。自分が天聖軍におると仮定してみ? めちゃくちゃに力を持った天聖者がポンポン出てきたらどうする?」
「そりゃ嬉しいんじゃないですか? 強い仲間が増えた方がやりやすいでしょ?」
「それは建前の話やな。そんじゃ自分が『超スーパーウルトラ希少なチートスキル持ち』でちやほやされまくってたとして考えてみいな。そんなすごい奴は自分だけでいいと思わんか?」
「……ああ! 嫉妬!」
「そや。SSクラスのチート冒険者が百人も千人もおったら自分の価値が下がるやろ? 自分より強い奴が後からどんどん天聖軍に入ってきたら、自分の立場も危うくなるわな」
「でもそれって天聖軍の話でしょ? 能力を直接与える案内人自体にはあんまり関係なくないですか?」
「そら平社員にはそうやけどな。上の方に行くと当然軍との関りも大きくなるわけや。軍が会社に圧力をかけるわけやな。自動で転生者送る時のコンソールにも能力の選択数上限がちゃんとついてるし、面談時の注意事項にも書いてあったやろ? 『むやみやたらに強い能力を与えるのはやめましょう』とか」
「ああ~……、ありましたね」
「まあそれでも強すぎる転生者が生まれてもうたら、だいたいは天聖する前に軍の手で殺されるわ。サンちゃんみたいにいつ反逆者が出るかわかったもんじゃないしな」
「いやいや、どの口で言ってるんですか」
「「「「「「ハハハ!」」」」」」
「それじゃお話はこれぐらにしておこう。私たちの希望である『全能のオール』君には手柄を立ててもらって、少しでも早く真実を理解してもらわないといけない。そして彼の出世の為に……」
「死ぬ順番を決めようか」
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