ザ・ライヤーズ・ジャーナル

yoshimax

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ラブスターミッション4

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*** *** ***

 国連第二シークレットエリア。

 ここは、ひとつの地下街のようになっている。地表から四十四㍍程の場所にセンターストリートが建造されているようだ。地表の上海の街のことなど、ここでは何処吹く風だ。あまり人口密度は高くないが、七百人程いるという。国連軍関連職員のようだ。だが、互いにあまりプライベートは話さない。インテリア照明は、オレンジがかったライトが採用されている。そのため、ハートウォーミングな雰囲気がかもしだされている。ジャパドッグをかじりながら、道ゆく人々を見ていた。比較的せわしなく皆動いている。みんなどういう経緯でココにやってきて、どんな役割を担っているのだろう。ちょっと好奇心はある。
 ギャルソンは言う、「おどろいたかい。ここに第二地下ベースがあるって、聞いてなかっただろう? 世の中しらないことばかりさ。私だって初めて来たときビビっちゃったよ。うん、ここのドッグ、うまいね。ナチュラルな素材をつかっている。よけいな化学薬品が入ってないって味でわかるよ。う~ん、ここのカフェオレもいい。フレンチマンになった気分だ。僕は仏蘭西のアクターが好きなんだ。だが、しかし、モモ!!」
 ギャルソンは、モモがついて来たことにやはりやや当惑している。もちろん、ギャルソンが機密をしゃべってしまっていたのも良くない。モモはとぼけた顔でアイスのブラックコーヒー・コロンビア産をチューチュー飲んでいた。とぼけたカップルだぜ、しかし。
 モモは国連軍関係者ではない。彼女は、上海のローズマリーTANTANというキャバレーでダンサーをしているらしい。彼女はスパイではない。かつて、川島芳子やマタハリといった女スパイが活動していたこともあるから、もしやと考えたが、まったくそうじゃないようだ。ただ、とぼけたキャピキャピGIRLだ。
 この地下街は居心地はいい。今年の上海は異常な暑さだ。異常気象か・・・。とけてしまいそうだ。だが、しかしこの地下街は非常にナイスエアに保たれている。ギャルソンとモモの交渉は続いた。モモはローズマリーTANTANでお嬢になる前は、上海交通大学で情報処理を学んでいたらしく、さまざまな通信技術を扱えるというのだ。ひとには隠れた才能があったりする。だれしもだ。
 ギャルソンはコマンダーの一人であるから、ある程度の裁量権がある。そこで、通信アシスタントとしてモモを同行させることにした。

 出発前のミーティング:
 今回のミッションは、活動領域はトルコ領内となる。
 エネミーは『仮面の男』もしくは『魔仮面の男』。 そうだ、あの仮面だ。あの仮面が国連のシークレットストレジから盗まれ、あろうことか、テロリストの手に渡った。そのテロリストは、トルコ領内のシークレットエリアで村人を拉致、自分自身が王として君臨する国家、つまり独裁国家を建造しようとしているというのだ。
 『魔仮面の男』を阻止するのが、われわれのミッション。ある川を遡り、やつの城へ向かう。だが、しかし、そんな方法でいいのだろうか。あの『魔仮面』はこの世のものではない気がする。そもそも、国連で保管されていたあの仮面は、盗難の前にはスイス・ジュネーブで国連が管理するハイパーストレジに入っていたはず。ハイパーストレジから何かを盗み出せる者などいない! そうだ、世界最高技術の管理システムから、どうやってその男は魔仮面を盗みだしたというのか。このジャーニーはかなり難易度の高いジャーニーになりそうだ。ひとつ思い浮かぶとすれば、何かのテクノロジーによって、『魔仮面』そのものが、一種のバイオメカニカル生命体であるという可能性だ。バイオメカニカル・テクノロジーは、一説によれば古代に地球に飛来していたという宇宙人が持っていたロスト・テクノロジーで、いまの我々、人類がまだ把握できていないテクノロジーなのだ。
 『魔仮面』そのものがスーパー電脳を遥かに超えるブレインを持っていて、それがとてつもないハイパーチップに収められていて、あの『魔仮面』にしくまれているとするなら、『魔仮面』は一種の操り人形として人間をつかうことができるだろう。『魔仮面』をかぶるものは、『魔仮面』にあやつられる! 『魔仮面』を被り続けるなら『魔仮面』に支配される。やがてその者は自分を失い、『仮面』そのものとなるのだ!

 モモはなかなかの通信技術の腕前を見せる! モモはここの電脳システムをすぐに使いこなした。天才か。あるいみ、おそろしい娘だ。だが、頼みになるかもしれん・・・。国連が秘密裏にうちあげて、グローバルインフォメーションを集めているハイパーサテライトから送られる微弱な電波をモモはすぐに解析した。

 出発。

 わたし、ジョー(本名:須久麻ショーン)、そして、ギャルソン、突然仲間に加わったモモは、フライングジープに乗り込んだ。

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