ザ・ライヤーズ・ジャーナル

yoshimax

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ラブスターミッション6

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*** *** ***
 日本人ビジネスマンは、ローマのホテル・ハイブの側に、美味しいティラミスの店を見つけていた。彼の案内で、我々もそこへ行った。我々とは、私(ジョー)と、ギャルソン&モモだ。モモはすっかり、我々の同伴者となっていた。日本人ビジネスマンは、井上といった。井上は七年前にローマに来た。日本のミツノリ・コンツェルン商社からのヨーロッパ派遣だった。ミツノリは、ヨーロッパに掘削機械や電気製品を売っていた。当時はいくつかのプロップ機で乗り継いでトーキョーからローマ迄やって来たという。香港からローマは英国系キャリアー・キャセイのプロップで移動した。戦争が終わり、日本人も海外へ出やすくなった。ローマは戦争のあともあったが、盛り返して居た。レオナルドダヴィンチ国際空港がローマの入口となるが、そこからトレインで、ローマの中央・テルミニ駅に向かう事になる。テルミニ駅は、すべての世界からローマへ訪れる者の玄関だ。



圧倒的な空気感がある。パワフルな駅だ。すりには注意だ。イタリアのモードの中心でもある。まあ、二時間程歩くのが嫌じゃなければ、ここからバチカン市国・サンピエトロ大聖堂まで散歩だってできる。



それはすばらしい散歩になる。ローマはモードの街であり、また、水の街とも呼ばれる。ローマ帝国時代につくられた水道がいたるところにあり、そこで給水できる。ローマの水は美味しく飲める水だ。



炎天下の夏ならなおさらだ。
 井上は、もう完全にローマに慣れていた。ティラミス・ショップのオープンテーブルに我々を案内する。



店の看板が席の近くにあった。イエローのアットホームな色彩の看板と、オレンジ色の照明が、私を穏やかな気分にさせた。ティラミスとカフェが運ばれてきた。ローマでカフェと言えば、基本エスプレッソだ。井上は人数分パニーニも追加した。ギャルソン&モモは、二人で一皿マルゲリータのローマピザ(うすやき)をオーダーした。




たしかにティラミスは一流だった。私はティラミスにうるさいのだ。そんな私が言うのだ。まちがいない。さすがローマ。
 井上は話し始めた、「国連軍シークレットティームのみなさま、いつもありがとうございます。実のところ、私は現在ミツノリの商社マンでありながら、国連軍の保護下にあります。あなたがたが追っ手いる『魔仮面の男』を知っているからです。簡単に言えば、彼は独裁者です。七年前に商社マンとして、この地ローマにやってきたとき、さまざまな営業をしました。その営業した先が、つまり、知らずにですが、その独裁者・テロリストであったわけです。ほんとうに、知らずにです・・・。テロリストはどこに潜んでいるか分かりません、気をつけねば。」
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