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番外編
海辺のコテージにて 3 ★
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本項目はR-18描写を含みます。
あらかじめご了承の上、お楽しみください。
********************************************
す、とアルフレッドが手を引き、シャワーの音が遠くなる。刺激から離れたマリエンヌは、安堵のあまりずるずるとアルフレッドの胸にもたれてしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
「素直が一番だな、マリエンヌ」
ぐったりとした妻の髪をあやすように撫でて、アルフレッドはくつくつと喉の奥で笑った。
「もう、アルフ……!」
「おかげで、おれももうこんなことになっている」
「あっ」
ぐっと細腰を抱き寄せられ、下肢がぴたりと密着する。
足のあいだに感じるのは紛れもなくアルフレッドの昂ぶりだ。責め苦に耐えるマリエンヌを前に、彼も欲望を抑えられなかったらしい。
「マリエンヌ、身体を向こうに向けろ」
「……?」
マリエンヌは訝しく思いながらも、アルフレッドの手が導くまま、彼に背中を預ける形で、その長い両足のあいだに落ち着いた。
腰を浮かし気味にしていると、すかさずアルフレッドが一物を押しつけてくる。お尻のあいだに感じる熱はシャワーのお湯など比べものにならいほど熱く、マリエンヌはそれだけで甘いため息をついてしまった。
と、アルフレッドが前方に手を伸ばして、壁に取りつけられていた金の取っ手を掴んだ。
タオルかなにかをかけておくためのものだと思っていたが、アルフレッドが取っ手を引くと、キィと軽い音がして、薄い壁ごとそこがゆっくり開いていく。
そうして露わになったのは大きな鏡で、マリエンヌは明るい中照らし出される自分とアルフレッドの姿に唖然と目を見開いた。
「か、鏡が隠されていたの? やだっ……」
びしょ濡れで火照った顔をしている自分が映るのがいやで、マリエンヌは思わず顔に手をかざしてしまった。
アルフレッドは笑いながら、それとなくマリエンヌの胸に手を添える。
「金持ちの中には浴室で髭を剃ったり散髪する者もいるからな。そういった客の要望に応えて設置させたんだ」
「そ、それはいいけれど、わたしたちには必要ないでしょう……?」
普通は湯気で曇るところなのに、撥水加工が施されているのか、鏡はランプの灯りにわずかに煌めきながらも、目の前の事物を淡々と映し出している。
と、アルフレッドの手がマリエンヌの乳房を包み込むのが映し出され、マリエンヌは鋭く息を呑んでしまった。
「やっ、アルフ……!」
「たまにはこういうのもいいだろう?」
「いいだろう、って……、いやっ、だめぇ……見せないで……!」
顔を覆っていた手が外され、アルフレッドの大きな片手でひとくくりにされてしまう。
そのあいだ空いた手で胸の膨らみをやわやわと刺激され、マリエンヌは唇を噛みしめ、鏡から必死に目を反らそうとした。
「んくっ、ンん……!」
「どうした? 自分の姿を見て興奮したか?」
「ちがっ……」
不意にアルフレッドの腕が腰に巻き付き、マリエンヌはそのままひょいと引き上げられる。シャワーがコトンと浴槽の中に落ち、ふたりの足下に飛沫を撒き散らした。
「やっ、アルフ……!」
マリエンヌはとっさに抵抗するが、アルフレッドはそれを易々と押さえて、彼女の両手を鏡につかせる。そのままお尻をうしろへぐっと突き出す体勢を取られて、マリエンヌは真っ赤になった。
「い、いや、こんな恰好……っ」
「獣のようで、か? なにも初めてではないだろう?」
「いやぁ……!」
確かに初めてではないが、鏡の前というのは容認できない。
慌てて逃げ出そうとするも、アルフレッドの両手はしっかりとマリエンヌの腰を固定しており、動くに動けなかった。
「ひぅう……っ」
次の瞬間には猛りきった一物が足のあいだに差し込まれ、竿を割れ目に擦りつけるようにゆっくりと前後される。シャワーの音に紛れ、ぬちゃ、くちゅ、と粘性の水音が響き、マリエンヌは鏡についた手で拳を握った。
「ずいぶんとシャワーがお気に召したようだな。もうこれほど濡れて――」
「ん、んっ……、ふ、ぁ……っ」
アルフレッドの言うとおり、いつの間にか足のあいだを伝うのはお湯ではなく、マリエンヌの奧からあふれた透明な蜜にすり替わっている。
割れ目の入り口を丸い亀頭でコツコツとノックするようにふれられると、それだけで腰の奧が妖しく沸き立ってしまうほどだ。
「挿れてほしいか? マリエンヌ」
「んぅっ、はっ……、いや、こんな……こんな状態で、やめて……っ」
浴槽で交わったことも一度や二度ではないが、少なくてもそのときは鏡などなかった。
薄目を開ければ自分の痴態が飛び込んでくる今の状況では、とてもアルフレッドに身を任せることなどできない。彼によって感じている姿など見たら、恥ずかしさのあまりいたたまれなくなることは間違いないだろう。
「拒絶するなら、ずっとこのままだぞ?」
「あふ、ああっ……!」
肉竿を滑らせるだけでなく、ふくらんだ花芯を親指でこねるように刺激され、マリエンヌは思わず頤を反らす。
「目を開けるんだ、マリエンヌ」
耳元で囁かれて、マリエンヌはゆるゆると瞳を開けてしまう。
その瞬間、頬を赤く染め、もどかしさと快楽の狭間で目元を赤くする自分が、至近距離で見つめ返してくるのと目が合ってしまった。
「いやぁ……!」
思いがけず艶っぽい自分の表情に、マリエンヌは身悶える。恥ずかしいのに、屈辱だとすら思うべきなのに……悩ましげな自分の姿を見た途端、身体に走った疼きは間違いなく甘い愉悦を含んでいた。
「はぁ、ああ……、いや、こんなの……っ」
「いや? どこがいやなんだ? おれの愛撫ですっかりとろけきった顔も、悩ましげな目元も薔薇色の頬も、どこもかしこも美しいじゃないか……」
「いやぁ、言わないでぇ……!」
低い声で囁かれるように言われると、それだけで身体の芯が熱を持つ。ましてそんな淫らなことを言われてはよけいに恥ずかしくなるばかりだ。マリエンヌはきゅっと唇を噛みしめた。
「んぅ……っ」
「可愛い唇に傷がつくぞ」
不意にアルフレッドの手が口元に伸び、マリエンヌの口内に節くれ立った指が二本差し入れられる。
その二本が、まるで抽送するように口内を出入りしていくと、マリエンヌは自然と息を乱し背を大きくのけぞらしていた。
アルフレッドがそんな彼女の腰に手を添え、ぐっと上体を引き起こす。マリエンヌの背とアルフレッドの胸がぴたりと重なり、伝わってくる体温にマリエンヌはびくっと震え上がった。
「あ、アル……、んっ、んふぁ……っ」
なにをするつもりなのかと問おうとすれば、指を深く差し入れられる。
アルフレッドは巧みに指先を動かし、いつも舌でそうしているように、彼女の口内を優しくも淫らに蹂躙し始めた。
「うふっ……、んっ……」
頬の柔らかな部分を押され、二本の指先で舌の表面をこすられると、まるで彼の一物を頬張っているような錯覚に陥る。
そう思ったときには、マリエンヌはみずから舌先を彼の指に絡め、ちゅう、と先端を吸い上げるように頬をすぼめていた。
「淫らだな」
笑みを含む声が聞こえる。マリエンヌは真っ赤になって、慌てて舌を引っ込めようとするが、アルフレッドが空いた手で片足を持ち上げるのを感じ、思わず目を見開いた。
「なにを……、あっ、あうっ!」
止める間もなかった。マリエンヌの太腿を抱え、大きく持ち上げたアルフレッドは、蜜をこぼす割れ目に狙いを定めると、ふくらんだ亀頭で一気に貫いてきた。
「あぁぁああ……!」
強烈な刺激にマリエンヌは目眩を覚える。シャワーや愛撫でさんざんに焦らされた身体は、この刺激を今か今かと待ちわびていたのだ。
それがはっきりわかるほど、マリエンヌの火照った身体は歓喜に打ち震え、アルフレッドの半身を貪欲に呑み込もうとしていた。
「くっ……、待ち焦がれていたようだな」
「ふ、ン……っ」
満たされた事実に涙を浮かべ、マリエンヌはうっとりとした表情で目を閉じてしまう。
シャワーの音と湯気が籠もった浴槽で彼の熱棒を咥え込んでいると、それだけで茹だってしまいそうだ。
「おっと、眠ってくれるな」
「んふぅ!」
ずんっ、と力強く下から突き上げられ、マリエンヌは全身をのけぞらせた。
銀の糸を引きながらアルフレッドの指が口内から離れ、マリエンヌは肩で荒い息を繰り返す。そのあいだもゆるゆると突き上げられ、鏡に爪を立てそうになった。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!」
「鏡にすべて映っているぞ。恍惚とした表情も、悩ましげに寄せられた眉も、よだれを垂らす口元も……。いやらしくて、最高の眺めだ。こうやって突き上げると――」
「はっ、ひ! んくっ……、あ、あぁ、あぁぁっ!」
「可愛い胸が一緒に弾んで……食べたくなるな」
「あんっ、ひっ……、い、いやぁ、さわっちゃ……っ、あっ、あぁあっ、あああ!」
きつく抱き寄せられながらも、片手で乳房を、片手で剥き出しの花芯をいじられ、マリエンヌは悲鳴じみた声を響かせてしまう。
そのあいだも、アルフレッドの剛直はマリエンヌの細い身体を突き上げるように抜き差しを繰り返し、そのたびに小さな乳房が鞠のように激しく弾んだ。
「ひあっ、はぁ、あぁ、あぁぁっ!」
「よく見ろ、マリエンヌ。おれに貫かれて揺さぶられている自分の姿を。これ以上なく……扇情的だ」
「あふっ、そ、んな……むり……っ、あっ、あぁぁあっ、いやぁぁあ!」
反論は許さないとばかりに剛直を突き立てられ、マリエンヌは羞恥に顔を歪ませながらも、とうとうそっと目を開けてしまった。
「っ! いやぁぁあ……っ!」
そうして見えた光景に思わず絶句してしまう。
鏡にはすべてが映っていた。快楽にとろけた表情も、指の跡が残る白い乳房も、これ以上なく硬くなった小さな乳首も――
なにより……
「いやっ、だめ……! そ、そんなに突かないでっ。ああぁ!」
猛りきった一物が、自分の秘所を激しく出入りしている様が、はっきりと映し出されていた。
「ひぅ! あっ、いやああぁぁ……っ!」
ぐぷ、ぐちゅ、と卑猥な水音を立てながら、アルフレッドの赤黒い剛直は容赦なくマリエンヌを突き上げていく。
淡い薔薇色に染まった肉びらの合間に、太い杭のような一物が激しく出入りする様は淫靡以外のなにものでもない。
また剛直が引かれるたびに、マリエンヌの奧からあふれた蜜が足下へと飛び散り、いつの間にかふたりの足のあいだは泡だった蜜でてらてらと輝いていた。
「はっ、自分の姿を見て興奮したのか……一段とすごいな」
「んぅっ、あうっ、はっ……、あっ、ひぁぁぁああっ、だめぇぇえ……っ!」
その状態で花芯をいじられ、乳首を引っ張られてはひとたまりもない。
マリエンヌは限界まで背を反らしながら、アルフレッドの肩に後頭部を擦りつけるようにして喘いだ。
そうするとますます胸を突き出す形になり、アルフレッドの大きな手の中で自在に形を変える乳房がよけいに強調される。
アルフレッドは惜しむことなく柔らかな膨らみを揉み、張り詰めた乳首を指先でぴんっと弾いた。
「ひぅぅっ! ――ああっ、も、もう……っ、あ、アルフぅ……っ!」
「くっ……」
強い締め付けを感じてか、アルフレッドの息づかいも徐々に荒っぽくなっていく。
マリエンヌは潤む瞳をわずかに開き、鏡に映るアルフレッドを見ようとした。
(あっ……!)
そこに映った夫の苦しげな顔に、身体の奧がきゅんと疼く。夢中になって腰を打ちつけるアルフレッドは、形のよい眉をきつく寄せ、こめかみから汗を流していた。
苦しげでいて、艶っぽく光る唇がなんとも官能的で、マリエンヌの喉がこくりと鳴る。
「あ、アルフ……、んっ……!」
マリエンヌの視線に気づいてか、一度鏡を見やったアルフレッドは、乳房をいじっていた手を彼女の顎に添えた。そのまま後ろ向きに上向かせられ、噛みつくような口づけを浴びせられる。
口を塞がれると呼吸も閉じ込められて、身体の熱がどんどん上昇し渦を巻く。もう留めておくこともできなくて、マリエンヌはくぐもったうめきを漏らしながら、みずから腰を振りたくった。
「くぅ……っ、マリエンヌ……!」
「あ、あふっ、アルフ……、んやぁぁっ! だ、めっ……っ、ひぁぁぁああっ!」
飲み込みきれなかった唾液が顎を伝い、マリエンヌは鏡に映る自分自身にどくんと心臓を跳ね上げる。
興奮が羞恥心を上回り、快楽が残った理性すら追い詰めていく――
「はふっ、あん! あぁっ、んっ! ……ア、ルフ……っ!」
「もう、イきそうか? マリエンヌ……っ」
「あうっ、はっ、……も、イく……っ、アルフ、アルフ……!」
湧きあがるような絶頂の予感に、マリエンヌはついすがるようにアルフレッドの腕を掴む。
そんな彼女の頭頂に唇を押しつけ、アルフレッドも余裕がない声音で頷いた。
「おれももう限界だ……っ。マリエンヌ……!」
「ひっ、あ、あっ、もう……、あ、アルフレッド……っ、あ、あぁあ、あぁぁああ……!」
際限なく揺さぶられながら、マリエンヌは湧きあがる欲求にすべてを投げ出した。
「ひぅ、あぁぁ! ……あっ、や! やあっ、ああぁぁぁん……っ!」
「ぐぅ……!」
アルフレッドの指がマリエンヌの柔肌に食い込む。
鋭い痛みが走った瞬間、マリエンヌは快楽の高みへ押し上げられた。うねるように膣壁が蠢動し、すべてを吸い上げようとするように剛直をきつくきつく締め上げる。
締め付けを感じた男根が胎内でぶるっと震えるのを感じた瞬間、マリエンヌはさらに深いところへ落とされた。
「あ、あっ、……ああああぁぁあ――っ!!」
子宮口に押しつけられた剛直が弾け、熱く濃い精が最奥へと浴びせられる。
びゅくびゅくと震える一物と、痛いくらいに力のこもったアルフレッドの腕を感じ、マリエンヌの快楽はどこまでも果てしなく続くように思えた。
************************************************
続きは明日21時に。
あらかじめご了承の上、お楽しみください。
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す、とアルフレッドが手を引き、シャワーの音が遠くなる。刺激から離れたマリエンヌは、安堵のあまりずるずるとアルフレッドの胸にもたれてしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
「素直が一番だな、マリエンヌ」
ぐったりとした妻の髪をあやすように撫でて、アルフレッドはくつくつと喉の奥で笑った。
「もう、アルフ……!」
「おかげで、おれももうこんなことになっている」
「あっ」
ぐっと細腰を抱き寄せられ、下肢がぴたりと密着する。
足のあいだに感じるのは紛れもなくアルフレッドの昂ぶりだ。責め苦に耐えるマリエンヌを前に、彼も欲望を抑えられなかったらしい。
「マリエンヌ、身体を向こうに向けろ」
「……?」
マリエンヌは訝しく思いながらも、アルフレッドの手が導くまま、彼に背中を預ける形で、その長い両足のあいだに落ち着いた。
腰を浮かし気味にしていると、すかさずアルフレッドが一物を押しつけてくる。お尻のあいだに感じる熱はシャワーのお湯など比べものにならいほど熱く、マリエンヌはそれだけで甘いため息をついてしまった。
と、アルフレッドが前方に手を伸ばして、壁に取りつけられていた金の取っ手を掴んだ。
タオルかなにかをかけておくためのものだと思っていたが、アルフレッドが取っ手を引くと、キィと軽い音がして、薄い壁ごとそこがゆっくり開いていく。
そうして露わになったのは大きな鏡で、マリエンヌは明るい中照らし出される自分とアルフレッドの姿に唖然と目を見開いた。
「か、鏡が隠されていたの? やだっ……」
びしょ濡れで火照った顔をしている自分が映るのがいやで、マリエンヌは思わず顔に手をかざしてしまった。
アルフレッドは笑いながら、それとなくマリエンヌの胸に手を添える。
「金持ちの中には浴室で髭を剃ったり散髪する者もいるからな。そういった客の要望に応えて設置させたんだ」
「そ、それはいいけれど、わたしたちには必要ないでしょう……?」
普通は湯気で曇るところなのに、撥水加工が施されているのか、鏡はランプの灯りにわずかに煌めきながらも、目の前の事物を淡々と映し出している。
と、アルフレッドの手がマリエンヌの乳房を包み込むのが映し出され、マリエンヌは鋭く息を呑んでしまった。
「やっ、アルフ……!」
「たまにはこういうのもいいだろう?」
「いいだろう、って……、いやっ、だめぇ……見せないで……!」
顔を覆っていた手が外され、アルフレッドの大きな片手でひとくくりにされてしまう。
そのあいだ空いた手で胸の膨らみをやわやわと刺激され、マリエンヌは唇を噛みしめ、鏡から必死に目を反らそうとした。
「んくっ、ンん……!」
「どうした? 自分の姿を見て興奮したか?」
「ちがっ……」
不意にアルフレッドの腕が腰に巻き付き、マリエンヌはそのままひょいと引き上げられる。シャワーがコトンと浴槽の中に落ち、ふたりの足下に飛沫を撒き散らした。
「やっ、アルフ……!」
マリエンヌはとっさに抵抗するが、アルフレッドはそれを易々と押さえて、彼女の両手を鏡につかせる。そのままお尻をうしろへぐっと突き出す体勢を取られて、マリエンヌは真っ赤になった。
「い、いや、こんな恰好……っ」
「獣のようで、か? なにも初めてではないだろう?」
「いやぁ……!」
確かに初めてではないが、鏡の前というのは容認できない。
慌てて逃げ出そうとするも、アルフレッドの両手はしっかりとマリエンヌの腰を固定しており、動くに動けなかった。
「ひぅう……っ」
次の瞬間には猛りきった一物が足のあいだに差し込まれ、竿を割れ目に擦りつけるようにゆっくりと前後される。シャワーの音に紛れ、ぬちゃ、くちゅ、と粘性の水音が響き、マリエンヌは鏡についた手で拳を握った。
「ずいぶんとシャワーがお気に召したようだな。もうこれほど濡れて――」
「ん、んっ……、ふ、ぁ……っ」
アルフレッドの言うとおり、いつの間にか足のあいだを伝うのはお湯ではなく、マリエンヌの奧からあふれた透明な蜜にすり替わっている。
割れ目の入り口を丸い亀頭でコツコツとノックするようにふれられると、それだけで腰の奧が妖しく沸き立ってしまうほどだ。
「挿れてほしいか? マリエンヌ」
「んぅっ、はっ……、いや、こんな……こんな状態で、やめて……っ」
浴槽で交わったことも一度や二度ではないが、少なくてもそのときは鏡などなかった。
薄目を開ければ自分の痴態が飛び込んでくる今の状況では、とてもアルフレッドに身を任せることなどできない。彼によって感じている姿など見たら、恥ずかしさのあまりいたたまれなくなることは間違いないだろう。
「拒絶するなら、ずっとこのままだぞ?」
「あふ、ああっ……!」
肉竿を滑らせるだけでなく、ふくらんだ花芯を親指でこねるように刺激され、マリエンヌは思わず頤を反らす。
「目を開けるんだ、マリエンヌ」
耳元で囁かれて、マリエンヌはゆるゆると瞳を開けてしまう。
その瞬間、頬を赤く染め、もどかしさと快楽の狭間で目元を赤くする自分が、至近距離で見つめ返してくるのと目が合ってしまった。
「いやぁ……!」
思いがけず艶っぽい自分の表情に、マリエンヌは身悶える。恥ずかしいのに、屈辱だとすら思うべきなのに……悩ましげな自分の姿を見た途端、身体に走った疼きは間違いなく甘い愉悦を含んでいた。
「はぁ、ああ……、いや、こんなの……っ」
「いや? どこがいやなんだ? おれの愛撫ですっかりとろけきった顔も、悩ましげな目元も薔薇色の頬も、どこもかしこも美しいじゃないか……」
「いやぁ、言わないでぇ……!」
低い声で囁かれるように言われると、それだけで身体の芯が熱を持つ。ましてそんな淫らなことを言われてはよけいに恥ずかしくなるばかりだ。マリエンヌはきゅっと唇を噛みしめた。
「んぅ……っ」
「可愛い唇に傷がつくぞ」
不意にアルフレッドの手が口元に伸び、マリエンヌの口内に節くれ立った指が二本差し入れられる。
その二本が、まるで抽送するように口内を出入りしていくと、マリエンヌは自然と息を乱し背を大きくのけぞらしていた。
アルフレッドがそんな彼女の腰に手を添え、ぐっと上体を引き起こす。マリエンヌの背とアルフレッドの胸がぴたりと重なり、伝わってくる体温にマリエンヌはびくっと震え上がった。
「あ、アル……、んっ、んふぁ……っ」
なにをするつもりなのかと問おうとすれば、指を深く差し入れられる。
アルフレッドは巧みに指先を動かし、いつも舌でそうしているように、彼女の口内を優しくも淫らに蹂躙し始めた。
「うふっ……、んっ……」
頬の柔らかな部分を押され、二本の指先で舌の表面をこすられると、まるで彼の一物を頬張っているような錯覚に陥る。
そう思ったときには、マリエンヌはみずから舌先を彼の指に絡め、ちゅう、と先端を吸い上げるように頬をすぼめていた。
「淫らだな」
笑みを含む声が聞こえる。マリエンヌは真っ赤になって、慌てて舌を引っ込めようとするが、アルフレッドが空いた手で片足を持ち上げるのを感じ、思わず目を見開いた。
「なにを……、あっ、あうっ!」
止める間もなかった。マリエンヌの太腿を抱え、大きく持ち上げたアルフレッドは、蜜をこぼす割れ目に狙いを定めると、ふくらんだ亀頭で一気に貫いてきた。
「あぁぁああ……!」
強烈な刺激にマリエンヌは目眩を覚える。シャワーや愛撫でさんざんに焦らされた身体は、この刺激を今か今かと待ちわびていたのだ。
それがはっきりわかるほど、マリエンヌの火照った身体は歓喜に打ち震え、アルフレッドの半身を貪欲に呑み込もうとしていた。
「くっ……、待ち焦がれていたようだな」
「ふ、ン……っ」
満たされた事実に涙を浮かべ、マリエンヌはうっとりとした表情で目を閉じてしまう。
シャワーの音と湯気が籠もった浴槽で彼の熱棒を咥え込んでいると、それだけで茹だってしまいそうだ。
「おっと、眠ってくれるな」
「んふぅ!」
ずんっ、と力強く下から突き上げられ、マリエンヌは全身をのけぞらせた。
銀の糸を引きながらアルフレッドの指が口内から離れ、マリエンヌは肩で荒い息を繰り返す。そのあいだもゆるゆると突き上げられ、鏡に爪を立てそうになった。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!」
「鏡にすべて映っているぞ。恍惚とした表情も、悩ましげに寄せられた眉も、よだれを垂らす口元も……。いやらしくて、最高の眺めだ。こうやって突き上げると――」
「はっ、ひ! んくっ……、あ、あぁ、あぁぁっ!」
「可愛い胸が一緒に弾んで……食べたくなるな」
「あんっ、ひっ……、い、いやぁ、さわっちゃ……っ、あっ、あぁあっ、あああ!」
きつく抱き寄せられながらも、片手で乳房を、片手で剥き出しの花芯をいじられ、マリエンヌは悲鳴じみた声を響かせてしまう。
そのあいだも、アルフレッドの剛直はマリエンヌの細い身体を突き上げるように抜き差しを繰り返し、そのたびに小さな乳房が鞠のように激しく弾んだ。
「ひあっ、はぁ、あぁ、あぁぁっ!」
「よく見ろ、マリエンヌ。おれに貫かれて揺さぶられている自分の姿を。これ以上なく……扇情的だ」
「あふっ、そ、んな……むり……っ、あっ、あぁぁあっ、いやぁぁあ!」
反論は許さないとばかりに剛直を突き立てられ、マリエンヌは羞恥に顔を歪ませながらも、とうとうそっと目を開けてしまった。
「っ! いやぁぁあ……っ!」
そうして見えた光景に思わず絶句してしまう。
鏡にはすべてが映っていた。快楽にとろけた表情も、指の跡が残る白い乳房も、これ以上なく硬くなった小さな乳首も――
なにより……
「いやっ、だめ……! そ、そんなに突かないでっ。ああぁ!」
猛りきった一物が、自分の秘所を激しく出入りしている様が、はっきりと映し出されていた。
「ひぅ! あっ、いやああぁぁ……っ!」
ぐぷ、ぐちゅ、と卑猥な水音を立てながら、アルフレッドの赤黒い剛直は容赦なくマリエンヌを突き上げていく。
淡い薔薇色に染まった肉びらの合間に、太い杭のような一物が激しく出入りする様は淫靡以外のなにものでもない。
また剛直が引かれるたびに、マリエンヌの奧からあふれた蜜が足下へと飛び散り、いつの間にかふたりの足のあいだは泡だった蜜でてらてらと輝いていた。
「はっ、自分の姿を見て興奮したのか……一段とすごいな」
「んぅっ、あうっ、はっ……、あっ、ひぁぁぁああっ、だめぇぇえ……っ!」
その状態で花芯をいじられ、乳首を引っ張られてはひとたまりもない。
マリエンヌは限界まで背を反らしながら、アルフレッドの肩に後頭部を擦りつけるようにして喘いだ。
そうするとますます胸を突き出す形になり、アルフレッドの大きな手の中で自在に形を変える乳房がよけいに強調される。
アルフレッドは惜しむことなく柔らかな膨らみを揉み、張り詰めた乳首を指先でぴんっと弾いた。
「ひぅぅっ! ――ああっ、も、もう……っ、あ、アルフぅ……っ!」
「くっ……」
強い締め付けを感じてか、アルフレッドの息づかいも徐々に荒っぽくなっていく。
マリエンヌは潤む瞳をわずかに開き、鏡に映るアルフレッドを見ようとした。
(あっ……!)
そこに映った夫の苦しげな顔に、身体の奧がきゅんと疼く。夢中になって腰を打ちつけるアルフレッドは、形のよい眉をきつく寄せ、こめかみから汗を流していた。
苦しげでいて、艶っぽく光る唇がなんとも官能的で、マリエンヌの喉がこくりと鳴る。
「あ、アルフ……、んっ……!」
マリエンヌの視線に気づいてか、一度鏡を見やったアルフレッドは、乳房をいじっていた手を彼女の顎に添えた。そのまま後ろ向きに上向かせられ、噛みつくような口づけを浴びせられる。
口を塞がれると呼吸も閉じ込められて、身体の熱がどんどん上昇し渦を巻く。もう留めておくこともできなくて、マリエンヌはくぐもったうめきを漏らしながら、みずから腰を振りたくった。
「くぅ……っ、マリエンヌ……!」
「あ、あふっ、アルフ……、んやぁぁっ! だ、めっ……っ、ひぁぁぁああっ!」
飲み込みきれなかった唾液が顎を伝い、マリエンヌは鏡に映る自分自身にどくんと心臓を跳ね上げる。
興奮が羞恥心を上回り、快楽が残った理性すら追い詰めていく――
「はふっ、あん! あぁっ、んっ! ……ア、ルフ……っ!」
「もう、イきそうか? マリエンヌ……っ」
「あうっ、はっ、……も、イく……っ、アルフ、アルフ……!」
湧きあがるような絶頂の予感に、マリエンヌはついすがるようにアルフレッドの腕を掴む。
そんな彼女の頭頂に唇を押しつけ、アルフレッドも余裕がない声音で頷いた。
「おれももう限界だ……っ。マリエンヌ……!」
「ひっ、あ、あっ、もう……、あ、アルフレッド……っ、あ、あぁあ、あぁぁああ……!」
際限なく揺さぶられながら、マリエンヌは湧きあがる欲求にすべてを投げ出した。
「ひぅ、あぁぁ! ……あっ、や! やあっ、ああぁぁぁん……っ!」
「ぐぅ……!」
アルフレッドの指がマリエンヌの柔肌に食い込む。
鋭い痛みが走った瞬間、マリエンヌは快楽の高みへ押し上げられた。うねるように膣壁が蠢動し、すべてを吸い上げようとするように剛直をきつくきつく締め上げる。
締め付けを感じた男根が胎内でぶるっと震えるのを感じた瞬間、マリエンヌはさらに深いところへ落とされた。
「あ、あっ、……ああああぁぁあ――っ!!」
子宮口に押しつけられた剛直が弾け、熱く濃い精が最奥へと浴びせられる。
びゅくびゅくと震える一物と、痛いくらいに力のこもったアルフレッドの腕を感じ、マリエンヌの快楽はどこまでも果てしなく続くように思えた。
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続きは明日21時に。
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