38 / 47
第五章 メイド、専属侍女になる。
001
しおりを挟む
翌朝は実にいい天気だった。青さが色濃く広がる空に、ぽこぽこと浮かぶ雲。そしてピチチとさえずりながら飛び立つ鳥たち。
素晴らしく平和な朝だというのに、使用人部屋の一室で、ジゼルは毛布にすっぽりくるまり蓑虫よろしく丸くなっていた。
「……やっぱり夢じゃない。夢ならこんな痕つくはずないしぃいいい……!」
自分の胸元を見下ろし、ジゼルはうなり声ともうめき声ともつかない声を漏らす。
夜着の隙間から見える自分の胸元には、いったいいつの間につけられたのか……虫に刺されたような、つねられたような、ピンク色の痕がついていたのだ。
こんなところを虫に刺されるわけがないし、ぶつけたりもしていない。
しかし押し倒してきたロイドに、その周辺を唇でふれられたり、舐められたりした記憶はあるわけで……。あまりに恥ずかしすぎて、いっぱいいっぱいだったので気づかなかったが、どうやらいつの間にか肌を吸われるということまでされていたらしい。
(ゆ、夢じゃなかった。旦那様が衣装室で押し倒してきて、あんなことやらこんなことやら、いろいろと……っ)
いろいろの内容を思い出したジゼルは、あまりの羞恥に耐えきれず、つい「う、うぎゃあああああ!」と色気のかけらもない悲鳴を上げて、寝台の上をごろごろ転がる。
だがその物音と悲鳴があまりにうるさかったのか、扉が外からドンッと叩かてしまった。
「うぅるっさいわよジゼル!! あんた今日休みならせめて静かにしてなさいよ!!」
「ひぃっ、ごめんなさい!」
同僚の中でも気が荒いメイドの声に、ジゼルは蓑虫状態のまま跳び上がる。
ちょうど使用人が地下に下りていく時間だったらしく、ほかのメイドたちも扉の前を通りすがる傍ら「あんまり大声出さないでよ」と文句を言ったり、「疲れているんじゃない? よく休みなよ」と心配してくれたりした。
(うぅ、疲れているかどうかと言われれば疲れているけど、主に精神面の疲れだよね、これは)
まさか雇い主で主人であるロイドと、ランジェリーモデル以外の(以上の?)妙な仲になってしまうとは……
「おまけに今日は夜に衣装室にくるように言われているんだっけ」
そのことを思い出し、ジゼルは「はぁぁぁあ……」と体中の酸素を吐き出すほどのため息をついていた。
美術館訪問のため、古着屋でドレスを買うつもりだと話したら、ロイドは自分のドレスを着て行くようにと言い張った。古着とは言えドレスを買うには相応の金額が必要なので、単純に助かるところもあるが、それでもロイドのドレスを着るなど恐れ多いことだ。
だがロイドは非常に乗り気で「確か明日は昼間は出ているから、夜に衣装室においで。ドレスを見繕っておくよ」と言ってきたのだ。主人直々の申し出を蹴るほどジゼルは恐れ知らずではない。
「どんなドレスが用意されているんだろう……」
まさか下着のようにスケスケ……と言うことはないだろうが、ロイドが普段仕立てているのがド派手が売りの舞台衣装であることを思うと、とんでもないデザインである可能性は否定しきれず、ほんの少し気が重いところである。
……まぁとにかく、あれこれ考えていても仕方ない。人生なるようにしかならない。
二度寝できる精神状態でもなかったので、ジゼルはいつものお仕着せに着替えて、エプロンやヘッドキャップはない状態で階下へ下りていった。
ほとんどの使用人は食事を終えて、それぞれの持ち場に向かったところだ。何人かジゼルと同じく休暇の使用人もいて、ジゼルは彼らとともにゆっくり朝食を味わった。
雑談をしつつゆっくりしていると家政婦長がやってきて、ジゼルをちょいちょい手招く。
「ああジゼル、起きてきたんだね。お給金を渡すからこっちにおいで」
「うぐっ、げほ、お、お給金ですか?」
危うくパンを喉に詰まらせそうになりながら、ジゼルは確認する。家政婦長は逆になんで疑うんだという目を向けてきた。
「そうだよ。今月は里帰りする子も多いから早めに渡しているんだ。金庫室においで」
「は、はい、すぐに……!」
月々のお給金は前借りだったジゼルだが、季節ごとの特別給与は受け取ってきた。
それでも、ひと月分のお給金を受け取るのは初めての体験だ。家政婦長とともに金庫室に入ったジゼルは、自分の名前が書かれた封筒を受け取り、思わず感動で胸をジーンとさせてしまった。
「金銭の管理は個々で行ってもいいし、この金庫室にいくらか置いておいても構わないよ。あんたはどうする?」
「あ……じゃあ、必要なぶんだけ引いていっていいですか? あとはこちらに置いておいていただければ」
自分の衣服や細々としたものを買うだけのお金が手元にあれば、あとは積み立ててもらっていたほうが安心だ。いずれいい探偵を雇うためにもたくさん貯めておきたいので、結局ジゼルは八割方貯金することになった。
そんなジゼルを「欲がないねぇ」と評した家政婦長だが、満面の笑みで給金を懐にしまう彼女を見て、ついついと言った具合で苦笑していた。
「まぁとにかく、あんたにとってはかなり久々の休みだからね。一日ゆっくりしな」
「はい、ありがとうございます!」
朝ご飯を食べてお腹もほくほく、お給金を得て懐もほくほく、ということでジゼルは鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気で金庫室を出た。
そのまま四階の自室に戻り、古びた財布にお金を移す。今日は夜までどう過ごそうかと思っていたが、せっかくのいいお天気だし、外に出かけることに決めた。ここにいてはまたいらぬことばかり考えて、一人で身悶えてうるさくしそうだし。
ということで、ジゼルはいつものワンピースに古びた帽子を被り、手製のポーチを持ってリティア城を出発した。
とはいえ、ジゼルの行き先はだいたい決まっている。最初は服屋に入って、布の端切れや安い糸を買うのだ。店の主人がジゼルのことを覚えていて、顔を見ただけですぐに布を持ってきてくれた。
思ったより多くの布が手に入ったのに「今日はいい日になりそう!」と思いながら、今度はパン屋に行って自分の昼食を買う。それからお菓子屋に入って、陳列されたキャンディーや砂糖漬けを穴が空くほど見つめた。
最終的に砂糖菓子を買えるだけ買って、ジゼルは足取りも軽く、ふるさととも呼べる孤児院へ向かった。
「――あ! ジゼルお姉ちゃん!」
「ジゼルだ! おかえりなさーい!」
ジゼルが正面門から入っていくと、表で遊んでいた子供立ちがさっそく気づいて駆け寄ってきた。年長者は修道女に知らせるために奥に入っていき、小さい子は目ざとく彼女の手提げ袋を引っ張ってくる。
「ジゼルお姉ちゃん、今日はおみやげは!?」
「うわぁ、待て待て、引っ張らないの! ちゃんとあるから、みんなに配るから取っていっちゃ駄目だって!」
わぁわぁと集まってくる子供たちに苦笑しながらも、懐かしい空気に自然と肩の力が抜ける。
物心つく前から十五年以上過ごした孤児院は、紛れもなくジゼルの実家だ。自分より年上の孤児はすでに独り立ちしているので、ここにいるのは年下の子ばかり。それだけに可愛くて仕方なかった。
迎えに来た修道女に案内されて、ジゼルたちは食堂へ入る。お土産の砂糖菓子を振る舞うと、子供たちは我先にと手を伸ばしてきた。
「いつも悪いねぇ、ジゼル。顔を出すたびなにか持ってきてもらって」
「いえいえ。でもごめんなさい、ちょっと忙しい日が続いて、肌着を全然縫えなくて。寄付するぶんはゼロです。新しい布をたくさん買えたので、次にくるときは持ってきますね」
「そんなのいいのよ。ここを出たら帰ってこない子も多い中、こうして顔を見せてくれるだけでも嬉しいのだから」
修道女の優しい言葉にジゼルも自然とにっこりする。やがて菓子を食べ尽くすと、子供たちは我先に「遊んでー!」と纏わり付いてきた。
素晴らしく平和な朝だというのに、使用人部屋の一室で、ジゼルは毛布にすっぽりくるまり蓑虫よろしく丸くなっていた。
「……やっぱり夢じゃない。夢ならこんな痕つくはずないしぃいいい……!」
自分の胸元を見下ろし、ジゼルはうなり声ともうめき声ともつかない声を漏らす。
夜着の隙間から見える自分の胸元には、いったいいつの間につけられたのか……虫に刺されたような、つねられたような、ピンク色の痕がついていたのだ。
こんなところを虫に刺されるわけがないし、ぶつけたりもしていない。
しかし押し倒してきたロイドに、その周辺を唇でふれられたり、舐められたりした記憶はあるわけで……。あまりに恥ずかしすぎて、いっぱいいっぱいだったので気づかなかったが、どうやらいつの間にか肌を吸われるということまでされていたらしい。
(ゆ、夢じゃなかった。旦那様が衣装室で押し倒してきて、あんなことやらこんなことやら、いろいろと……っ)
いろいろの内容を思い出したジゼルは、あまりの羞恥に耐えきれず、つい「う、うぎゃあああああ!」と色気のかけらもない悲鳴を上げて、寝台の上をごろごろ転がる。
だがその物音と悲鳴があまりにうるさかったのか、扉が外からドンッと叩かてしまった。
「うぅるっさいわよジゼル!! あんた今日休みならせめて静かにしてなさいよ!!」
「ひぃっ、ごめんなさい!」
同僚の中でも気が荒いメイドの声に、ジゼルは蓑虫状態のまま跳び上がる。
ちょうど使用人が地下に下りていく時間だったらしく、ほかのメイドたちも扉の前を通りすがる傍ら「あんまり大声出さないでよ」と文句を言ったり、「疲れているんじゃない? よく休みなよ」と心配してくれたりした。
(うぅ、疲れているかどうかと言われれば疲れているけど、主に精神面の疲れだよね、これは)
まさか雇い主で主人であるロイドと、ランジェリーモデル以外の(以上の?)妙な仲になってしまうとは……
「おまけに今日は夜に衣装室にくるように言われているんだっけ」
そのことを思い出し、ジゼルは「はぁぁぁあ……」と体中の酸素を吐き出すほどのため息をついていた。
美術館訪問のため、古着屋でドレスを買うつもりだと話したら、ロイドは自分のドレスを着て行くようにと言い張った。古着とは言えドレスを買うには相応の金額が必要なので、単純に助かるところもあるが、それでもロイドのドレスを着るなど恐れ多いことだ。
だがロイドは非常に乗り気で「確か明日は昼間は出ているから、夜に衣装室においで。ドレスを見繕っておくよ」と言ってきたのだ。主人直々の申し出を蹴るほどジゼルは恐れ知らずではない。
「どんなドレスが用意されているんだろう……」
まさか下着のようにスケスケ……と言うことはないだろうが、ロイドが普段仕立てているのがド派手が売りの舞台衣装であることを思うと、とんでもないデザインである可能性は否定しきれず、ほんの少し気が重いところである。
……まぁとにかく、あれこれ考えていても仕方ない。人生なるようにしかならない。
二度寝できる精神状態でもなかったので、ジゼルはいつものお仕着せに着替えて、エプロンやヘッドキャップはない状態で階下へ下りていった。
ほとんどの使用人は食事を終えて、それぞれの持ち場に向かったところだ。何人かジゼルと同じく休暇の使用人もいて、ジゼルは彼らとともにゆっくり朝食を味わった。
雑談をしつつゆっくりしていると家政婦長がやってきて、ジゼルをちょいちょい手招く。
「ああジゼル、起きてきたんだね。お給金を渡すからこっちにおいで」
「うぐっ、げほ、お、お給金ですか?」
危うくパンを喉に詰まらせそうになりながら、ジゼルは確認する。家政婦長は逆になんで疑うんだという目を向けてきた。
「そうだよ。今月は里帰りする子も多いから早めに渡しているんだ。金庫室においで」
「は、はい、すぐに……!」
月々のお給金は前借りだったジゼルだが、季節ごとの特別給与は受け取ってきた。
それでも、ひと月分のお給金を受け取るのは初めての体験だ。家政婦長とともに金庫室に入ったジゼルは、自分の名前が書かれた封筒を受け取り、思わず感動で胸をジーンとさせてしまった。
「金銭の管理は個々で行ってもいいし、この金庫室にいくらか置いておいても構わないよ。あんたはどうする?」
「あ……じゃあ、必要なぶんだけ引いていっていいですか? あとはこちらに置いておいていただければ」
自分の衣服や細々としたものを買うだけのお金が手元にあれば、あとは積み立ててもらっていたほうが安心だ。いずれいい探偵を雇うためにもたくさん貯めておきたいので、結局ジゼルは八割方貯金することになった。
そんなジゼルを「欲がないねぇ」と評した家政婦長だが、満面の笑みで給金を懐にしまう彼女を見て、ついついと言った具合で苦笑していた。
「まぁとにかく、あんたにとってはかなり久々の休みだからね。一日ゆっくりしな」
「はい、ありがとうございます!」
朝ご飯を食べてお腹もほくほく、お給金を得て懐もほくほく、ということでジゼルは鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気で金庫室を出た。
そのまま四階の自室に戻り、古びた財布にお金を移す。今日は夜までどう過ごそうかと思っていたが、せっかくのいいお天気だし、外に出かけることに決めた。ここにいてはまたいらぬことばかり考えて、一人で身悶えてうるさくしそうだし。
ということで、ジゼルはいつものワンピースに古びた帽子を被り、手製のポーチを持ってリティア城を出発した。
とはいえ、ジゼルの行き先はだいたい決まっている。最初は服屋に入って、布の端切れや安い糸を買うのだ。店の主人がジゼルのことを覚えていて、顔を見ただけですぐに布を持ってきてくれた。
思ったより多くの布が手に入ったのに「今日はいい日になりそう!」と思いながら、今度はパン屋に行って自分の昼食を買う。それからお菓子屋に入って、陳列されたキャンディーや砂糖漬けを穴が空くほど見つめた。
最終的に砂糖菓子を買えるだけ買って、ジゼルは足取りも軽く、ふるさととも呼べる孤児院へ向かった。
「――あ! ジゼルお姉ちゃん!」
「ジゼルだ! おかえりなさーい!」
ジゼルが正面門から入っていくと、表で遊んでいた子供立ちがさっそく気づいて駆け寄ってきた。年長者は修道女に知らせるために奥に入っていき、小さい子は目ざとく彼女の手提げ袋を引っ張ってくる。
「ジゼルお姉ちゃん、今日はおみやげは!?」
「うわぁ、待て待て、引っ張らないの! ちゃんとあるから、みんなに配るから取っていっちゃ駄目だって!」
わぁわぁと集まってくる子供たちに苦笑しながらも、懐かしい空気に自然と肩の力が抜ける。
物心つく前から十五年以上過ごした孤児院は、紛れもなくジゼルの実家だ。自分より年上の孤児はすでに独り立ちしているので、ここにいるのは年下の子ばかり。それだけに可愛くて仕方なかった。
迎えに来た修道女に案内されて、ジゼルたちは食堂へ入る。お土産の砂糖菓子を振る舞うと、子供たちは我先にと手を伸ばしてきた。
「いつも悪いねぇ、ジゼル。顔を出すたびなにか持ってきてもらって」
「いえいえ。でもごめんなさい、ちょっと忙しい日が続いて、肌着を全然縫えなくて。寄付するぶんはゼロです。新しい布をたくさん買えたので、次にくるときは持ってきますね」
「そんなのいいのよ。ここを出たら帰ってこない子も多い中、こうして顔を見せてくれるだけでも嬉しいのだから」
修道女の優しい言葉にジゼルも自然とにっこりする。やがて菓子を食べ尽くすと、子供たちは我先に「遊んでー!」と纏わり付いてきた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる