不運!勇者さま!!

烏の人

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第4話 鬼と勇者

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 お、おいおい………薙刀折れたで、おい。

「き、貴様………何をした!?」

 あぁ、こういう気持ちだったんだ。アレ系の人たちって。

「ただ木の棒を構えただけだが?」

「ば、バカを言うな!!本当のことを言え!!」

「本当のこともなにも………。」

「私の薙刀………金貨12枚もしたのに。」

 待って、この棒高くね?

「どうしてくれるんだ!!」

「あの………完全に逆恨みでは?」

「何?もとはといえば―――――。」

「もとは度を超えたあのサディストが原因だろ?」

「う………。」

「人の話は最後まで聞こうよ。そうやってすぐカッとなってちゃ、本当に必要なとき誰も助けてくれないよ?」

 と、なんかそれっぽいこと言ってるな。僕らしくない。

「それは………申し訳ない。」

「でもまぁ、僕も薙刀折っちゃったからね………ごめん。弁償するよ。」

「いや、それは大丈夫だ。私は結構稼いでるからな。」

 なんだろう、どこかアレ系の主人公を彷彿とさせるそのセリフ。

「いや、でもお詫びを………。」

「それなら、パーティを組んでくれないか?ソロだとなかなか手が回らないこともあってな。」

 ソロ………ま、まぁまぁ。仲間が増えることに関しては僕も望んでいるから。

「それなら願ったり叶ったりだ!僕もパーティメンバーを探してた。」

「そうか………この鬼が仲間になってやるんだ!ありがたく思え!!」

 おう、トントン拍子で行ってくれた。有り難いことこの上ない。なんだろう、ここまで上手く行ったこと今まであったっけ?

「そう言えば、君名前は?」

「サラ、そっちは?」

「ユウキだ。」

「ユウキ………もしかして勇者の!?」

「あぁ、一応勇者やらせてもらってる。」

「あぁ!!ごめんなさい!!私色々と失礼なことを!!」

「いえいえ、もっと失礼なやつ居ましたから。」

「そ、そうか………その………私でいいのか?」

「あぁ。強いんだろ?なら大歓迎だよ。」

「あ、ありがとう!」

 そうして僕の仲間が1人増えた。頼もしい戦士だ。

「まだ仲間は探すのか?」

「そうだな。メンバーは充実させておいたほうがいいのは確かだろ?」

「そんなもんなのか?」

 そうか、今までソロでやってたからパーティがどんなものがわからないんだ。まぁ、僕もド素人だけど。

「まぁあとはヒーラーと魔法使いが妥当かな………と。」

「待ってくれ。」

「なんだ?」

「ヒーラー?」

 え?それもわからないの?いや、まぁソロで活動してたし………。

「えっと………回復役のことだよ。」

「回復………?」

「え、そこも!?き、傷の治療ってどうやってたの?」

「待ってくれ!」

 治療もわかんねぇの!?一体どんな教育を………。

「傷なんてつくことあるのか?」

 ………おい、僕よりもアレ系の主人公してるやつここにいるじゃん!!

「ふ、普通はあるんだよ。」

「そうか、勇者でも傷つくのか。案外弱いんだな。」

「やめろ?心のほうが傷ついてる。」

「まぁでもそれが人間の範疇だろうな。」

 人を超越したアレ系の主人公じゃん!!もう、それにしか見えないもん!!

「人外かよ………。」

「あれ?言ってなかったか?私は鬼だって。」

 おでこを見せながら彼女は言ってくる。そこには小さな1対の角………。

「………は?え?そういうこと!?」
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