オレのモノになればいいのに。

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02.行くぞ、葵唯

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::葵唯side::

「~していこうと思います。つきましては───」

今年度生徒会長の長い長い長い話。

自己紹介から始まり、校訓、今年度の生徒会目標、現在のこの高校の状況、偏差値、部活動……。

いつまで続くの?

校長センセーレベルの長さなんですけど。

学級委員会が始まって15分、ずっと話しっぱなし。

「ふあーあ」

「ちょっ、ちょっと!」

悠雅くんが無神経に大きなあくびをすること5回目。

その度に生徒会長の切れ長の目がこっちを睨む。

うぅーこわい。

悠雅くんのアクビを小声で制すこと同じく5回目。

「長すぎじゃね?」

「しょうがないじゃん。そーゆーもんなの」

生徒会長の目線が怖いのでコソコソ話す。

何回学級委員会したと思ってんの。

前年度の生徒会長もダラダラ長ったらしい話してたよ。

いつの間にか長話でも苦にならないくらい慣れちゃった。

「~していきましょう。……私の話はこの位にして、係を決めようと思います」

やっと終わった!

そう思ったのはみんな同じみたいで……。

みんな会長が係を黒板に書いてる隙にアクビしたり伸びをしたりしている。

私もつられてアクビ。

「お前だってつまんねーと思ってんだろ? 同罪だろ」

「私はアンタと違ってガマンできるぐらいオトナなのー!」

「見た目小学生じゃん」

「なっ!!」

小学生!?

バカにしすぎでしょ!!

背が小さいのは自覚してる。

小学生の頃が成長期のピークで、それから少しずつしか伸びず、今では150㌢あるかないか……。

でも、小学生だなんて!

ありえないんですけど。

初めて言われたし!

「それでは係を決めます。まず───」

これも人気なものとそうでないものに分かれる。

他クラスとカブったりするとめんどいし、残ったのでいっか……。

悠雅くんは係の仕事しなさそーだし、文句ないでしょ。

「──じゃあ、2年B組さん、残った掲示係お願いします」

「はーい」

掲示って、踊り場とかに掲示物貼るやつか。

カンタンじゃん。

「今回はここまでです。このあと掲示係はこの掲示物を踊り場のと張り替えてください」

えーーー!!!

まだ帰れないのー!?

はあ……。

ゾロゾロ帰る他クラスを横目に、教卓の上に乗ったダンボールに近づく。

うわぁ、いっぱい……。

ふと振り返ると───

やっぱり……。

悠雅くんはカバンを肩に下げ、教室の出口に向かってる。

「はあ……」

目線をダンボールにうつし、大きなため息が零れる。

この量を1人で……。

お腹すいたし早く帰りたいよぉ……。

イヤイヤながらダンボールを胸の前に抱える。

ぅぅぅ……。

重い足を動かして教室のドアに体を向けると───

え……?

「遅いんだけど」

ダルそうにドアに寄りかかってる悠雅くん。

待ってて……くれたの……?

「行くぞ、葵唯」

─ドキンっ。

そう言ってそそくさと教室を出る悠雅くん。

あ、あ、あお、い?

いま、呼んだよね……?

下の名前で……葵唯って……。

待て待て……。

なにドキドキしてんの、私。

下の名前呼び捨てされたぐらいで。

小学生じゃないんだから……。

そう思っても胸の鼓動は静まらなくて───

私は先に行った悠雅くんを追いかける。

さっきより軽くなった足取りで。

* * *

「届かない~。……アンタもサボってないで働いてよ」

「サボりじゃねーよ、もーすぐイベクエ終わっちまうんだからしょーがねーだろ」

「はあ……」

『行くぞ』……さっき、そう言ったから手伝ってくれるのかと思ったら……。

階段の近くの時計を見るなり、スマホを慌てて取り出し、階段に座ってゲームを始めた。

ほんっと、男子ってほとんどゲーム好きだよね……。

私はため息をつき、再び背伸びをする。

ポスターが大きいから掲示板の上から貼らないとおさまらない。

なのに……。

「んーー!!」

掲示板の上にはギリギリ届くものの、力が入らず、画鋲がうまく刺さらない。

「はあ……」

何度目かのため息。

しょーがない。

近くの教室からイス持ってくるか……。

そう思ってポスターを床に置こうとした時───

「葵唯ちっちゃすぎだろ」

するりと手から離れるポスター。

え?

掲示板を向いたままの私の後ろから聞こえる悠雅くんの声。

そっと私の手から画鋲を取って、ポスターと一緒に掲示板の上に位置取る。

───って。

─ドンッ。

「いったあ!!」

後ろから覆われるような体制を取られ、ドキドキしていたのも束の間。

掲示板との距離を詰める悠雅くんに押され、掲示板に激突する私。

おかげで鼻を強打。

私はジンジンする鼻を優しくさすった。

「こんなん、よゆーじゃん」

「ちょっとー! ごめんぐらい言いなさいよー! 鼻ぶつかったじゃない!」

謝らない悠雅くんを睨むと───

─ぴとっ。

悠雅くんの人差し指が私の鼻に触れた。

なに……?

掲示板と悠雅くんに挟まれ、緊張もドキドキも止まらない。

「葵唯、ぶつかるほど鼻高くねーじゃん」

「は………はあああああ!?」

なにそれー!!

ドキドキしてた私がバカみたい。

謝られたり、大丈夫?と心配されるのかと思っていたら……。

フツーにバカにされたし!!

「高いとかそーゆー問題じゃ「これ持ってろ」」

って、人の話聞きなさいよ!

私が言っている最中に割り込んで、私の手に画鋲の入った入れ物を持たせた。

悠雅くんはダンボールからポスターを取り出し、広げて、私の手元から画鋲を取り出す。

もしかして……手伝ってくれるの?

何も言わず、ポスターを貼っては次のポスター……と、手際よく貼っていく悠雅くん。

「ゲームは? イベクエ? 終わっちゃうんじゃないの?」

「べつにいーよ。スタミナもなくなったし」

悠雅くんのおかげでポスター貼りはあっという間に終わった。

「よし、帰る」

そう言って階段に置いてたカバンを手に取り、下階に降りていく悠雅くん。

「あ、あの……!」

「ん?」

下りる足を止め、振り返る悠雅くん。

わっ……。

改めてマジマジみると、ほんとにイケメン……。

「あ、ありがとう……手伝ってくれて」

「別にお礼なんかいらねーじゃん。俺も一応、学級委員なんだし」

そっか……。

よく考えたら悠雅くんの仕事でもあるじゃん!

「じゃあな」

その言葉と同時に右手をあげて、下の階に降りていった。

「うん。ばいばい……」

もう聞こえてないだろうとは思ったけど。

言いたかった。

『葵唯』

悠雅くんが私を呼ぶ声が耳に残って離れない。

何回も何回も思い出してしまう。

一度は変態だ、と幻滅したけど悪い人じゃないみたい……。

悠雅くんのことしれば知るほど……話せば話すほど、どんどん惹かれていってる気がする。

変態なのに……イジワルなのに……。

だけど、どこか魅力を感じる。

好きって気持ち……断ち切れないじゃん。

* * *

「で? 葵唯好きな人できたんでしょ?」

「ぶっ!……けほっ、けほっ」

悠雅くんと初めて話した日から数日の昼休み。

教室で凛と談笑しながらお弁当を食べていると、凛からの唐突な質問が飛び込んできて食べてたお弁当でむせてしまう私。

お茶、お茶ー!

私は急いで水筒に手を伸ばし、水分補給。

「だはあーーー」

一瞬の出来事だったけど疲れた……。

「そんなにビックリするよーなこと? 好きな人いるでしょ、って当てたこと何回もあるじゃん」

ほんとに凛は勘が鋭い。

小学生の時から好きな人がいることを何回も当てられてきた。

「そ、そーだけどさ……毎回、なんの脈略もない話してる時に言うじゃん」

その度に私は驚きっぱなし。

「で? で? だれなの?」

「そ、それは……」

言えない。

いつもすぐに言ってたけど言えないよー!

だって私が今座ってる席の真後ろにいるんだもん。

“大和悠雅”が。

「誰ってゆうか……。好きだったけどもう違うってゆうか……」

「別の人に乗り換えたとか?」

「いや……ただ好きじゃなくなろうかなあ……って」

「なんで? ってか、誰?」

ぅぅぅ……。

言えない。

どーしても言えないよー!

クラスの誰かに聞かれちゃまずいし……。

しかも本人に聞かれたらまたからかわれる!

「今は言えないかな……。それにもーすぐ好きじゃなくなるし」

「ふーん」

ちょっと納得がいかなそうな凛は野菜ジュースに口付けた。

凛のごはんは1年の時からコンビニで買ったサラダと野菜ジュース。

さすが努力を怠らない美女。

モデル顔負けのプロポーションを保ってる凛の秘訣はコレだと思う。

部活には入らず、その代わり放課後は毎日欠かさずジムに通っている。

努力を日々積み重ねるからこそ、このスタイルができるんだろーなぁ。

羨ましい……。

*  * *

放課後。

はあーあ……。

日直回ってくんの早すぎでしょ。

日直は男女1名ずつの2人。

だから15日もあれば一回りする。

ってことは1ヶ月に1、2回か……。

そーいえば誰だったけなぁ、同じ日直。

放課後の教室には私しかいない。

逃げたのかな?

教卓の上に乗った日誌の名簿を開いて確認する。

えっとー……三神依織みかみいおりくん?

─ガラガラッ!

「ごめんっ!」

!?

急にドアが開いたと思ったら、額に汗をかいた体操服姿の男子。

もしかして、この人が……?

「日直だってこと忘れて部活行ってた」

ふと足元に視線をやると、ほんとに部活してる間に来たらしく、サッカーでおなじみの長いソックスを履いている。

「ふふっ……」

「え?」

「ごめん……。だって、上履きも履いてないしビブスも着たままだから……ふふっ」

カレのマンガのような急ぎっぷりに笑ってしまう。

「ふっ……だな」

私につられたらしく、カレも笑い出した。

サッカー部の人なのかな?

「俺、三神依織。女みてーな名前だけど、ちゃんと男だから!」

「ふふっ……私は宮城葵唯。よろしくね」

「おう!」

三神くんか……。

結構カッコイイ……。

見るからに爽やかー!って感じで、変態とは無関係のとこにいる。

黒髪が素直さを象徴してるみたい。

「日直ってなにすんだっけ?」

「えっとー、日誌に書いてあるのは───」

─ポタっ。

日誌に水のようなものがこぼれた。



ナニコレ?

「わりぃ、部活してたから汗止まんなくて」

依織くんは体操服の胸元で汗を拭った。

依織くんの汗か!

「ちょっと待って!」

私はそう言って自分の机に置いてたカバンを手に取る。

まさかこんなとこで女子力を発揮するとは!

「はい!」

私はカバンから取り出したタオルを伊織くんに差し出した。

依織くんは目をまん丸にして驚く。

「いや! 俺、砂埃の中サッカーしてるから汚れてるし……」

「大丈夫だよ! 今日まだ使ってないからあんしんして」

「じゃあ……ありがとな」

そう言って依織くんはタオルを受け取って顔を拭いた。

汗は部活頑張った証拠だもんね!

汚くなんかない。

「はあ、いい匂い」

「へ?」

「あ……」

依織くんは自分の言ったことに気がついたのかタオルを顔から離して、顔を真っ赤にさせた。

「あ、いや、べつに、変な意味とかじゃなくて! ただ純粋にいい匂いだなって……。あっ」

慌てて弁解しながらも、墓穴をほったり、頭を傾げたり……。

「ふふっ」

ほんとに素直な人……。

私が笑っているのを見て頭を抱えた依織くん。



「俺めっちゃカッコわりぃ」

依織くんの顔はまだ赤いまま。

「カッコ悪くないよ。依織くんって素直な人なんだね」

「い、いおり……」

「えっ。あ、ごめん! 三神くん」

下の名前嫌だったのかな……?

「いや! 依織で! 依織のままでいい!」

「あ、うん。わかった!」

何だろこれ。

2人して慌てて……。

「ふふっ」「ははっ」

同時に笑い出す。

マンガのようなやり取りに2人ともおかしくて笑ってしまう。

「俺は? なんて呼べばいー?」

「葵唯でいいよ」

「おっけー。葵唯」

─ドキッ。

そ、そんな笑顔で名前呼ばないでよ~。

キュンキュンしちゃう。

依織くんの満面の笑みは少年みたいで、愛くるしい。

こりゃモテるわ……。

「黒板消しと日誌書くだけみたい!」

「日誌、面倒くさそーだし俺が書くよ」

なんて優しいのー!

爽やか王子様そのものだよ~!

「ありがと」

私がそう言うと、依織くんは笑顔で頷き、日誌の書くページを開く。

「あ……」

黒板消しを持とうとした時、依織くんの声が聞こえた。

「俺、部室に筆箱あるから……貸してもらえないかな……?」

なんだ、シャーペンか!

「もちろん!」

私は筆箱からお気に入りのシャーペンを取り出し、依織くんに渡した。

高1の誕生日に凛がプレゼントしてくれたシャーペン。

私の好きな水色とクマの組み合わせ。

私にとって最強に可愛いシャーペン!!

「サンキュ」

「うん!」

私は再び黒板を消し始める。

…………。

「あ……」

なんでさっき気づかなかったんだろ。

「? どうした、葵唯」

「えっと……届かない……みたい……」

黒板の一番上まで届かない。

なんでさっき役割分担の時気づかなかったのー!

しょーがない。

もう決めちゃったし、イスに乗って───

─ギシギシ。

古い教壇が軋む音。

それと同時に私の手に触れた温かい何か───

「俺が黒板するよ」

依織くん……。

黒板消しを溝に置いていた手の上に依織くんの手が重なってた……。

心臓が痛いぐらいにドキドキして、顔が火照るのがわかる。

「えっと……」

私の言わんとすることに気づいたのか、依織くんは素早く手を離した。

「ごめん!! ほんとごめん!」

「大丈夫だよ! それに、イスに乗ったら届くし!」

「ダメだよ。もし葵唯がイスからおちたら危ないじゃん。……俺にカッコつけさせて?」

優しいーー!!!

どこまで優しいのー!

性格イケメンってこのことだね!

「ありがと。じゃあ、お願いします!」

「はい!」

そう言って依織くんはそっと私の手元から黒板消しを取り、黒板を消し始めた。

現実世界にこんな優しい王子様みたいな人がいたとは……。

世の中捨てたもんじゃない!!

それから私達は各々、自分の役割を果たした。

* * *

「で、夜に依織くんから追加されたの!」

「へぇー」

『その顔、なんかあったでしょ?』そう言ってきたのは凛じゃん。

なのにそのつまんなそーな反応!

「ゆって損した感」

「私は聞いて得した感」

翌日の帰り道、昨日の出来事を凛に全部話しきった私。

なのに凛は塩対応。

ほんと言い損。

「で? 凛は誰かいないの? 気になる人」

「んー……どーだろ」

『どうだろ』

この一言、何回聞いただろう。

秘密主義でミステリアス。

自分の話はしたがらない凛は、私がなにか聞いた時の95%は『どうだろ』で返す。

「そろそろジムいかなきゃ」

ブレザーのポッケからスマホを取り出し、時間を確認する凛。

「毎日すごいよね……」

「葵唯もする?」

「遠慮します!」

「だと思った。じゃ、気をつけて帰りなよ」

そう言って颯爽とジムの方向へ歩いていく凛。

キレイに染めた銀髪が太陽の光できらめく。

後ろ姿までカッコイイとは……。

ほんっと、自慢の幼なじみ。

私は太陽が照らす道を歩き帰路につく。
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