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第4章
ミントは孤児でした
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ミントは孤児でした。その街は、外から見るととても栄えていましたが、中は貧富の差が激しく、孤児がたくさんいました。
街で一番えらい役人が変わったのは、ミントが十二の時でした。孤児に対する風当たりが強くなったのです。自分と、そして自分より年下の「弟」と「妹」と共に生きていくために、自分の身軽さを活かして盗みを働きました。いくつもの金持ちの屋敷に入り、箱に眠ったままの、あるいは壁に飾られているだけの宝石を奪いました。
勇者が街にやってきて、金持ちが我先にと家に招待していた時も、ミントは盗みを働いていました。そして、出会ったのです。
少女は、捕まえられると思いました。しかし、
「すごく身軽なんだな。」
と、ただ彼らは感心するだけでした。ミントは驚いてしまって、言葉を失ってしまったのを覚えています。
それから、次の日。彼らは大量の宝石を持って、自分の前に現れたのです。
「一緒にきませんか?」
と魔法使いは手を差し出しました。
「どういうこと?」
「ああ、この宝石類ですか。悪いものが宿っていると言ったら簡単にゆずってもらえまし
た。もちろん、そんなことはないのですけど。」
「え、嘘だったのか?」
「勇者さまは少しだまっていてくださいね。」
彼女は笑顔で、
「貴女を真剣にスカウトするなら、この位必要だと思いまして。」
と言うのです。
袋からこぼれ落ちんばかりの宝石は、一緒に生活する子供達全員が死ぬまで暮らすのに、充分すぎるほどでした。
「わかったわよ、一緒に行けばいいんでしょ。」
ミントは手を取りましたーー。
生きていくのに必要なことだったとはいえ、人から物を盗むのはいけないことだと、わかっていました。そんなミントを救ってくれた、二人は恩人なのです。
「ソルトは恩人だと思いたくないけど。」
小さくつぶやいて、目の前にぽっかり口をあける洞窟に目をやりました。
ミントは痛いのも怖いのも嫌いです。でも、悪いことをするよりはずっとずっと足取りが軽くなるのです。
「私がいないと、あの二人じゃ頼りないし。」
肩にタオルを巻いて簡単な止血をし、走り出しました。助けてもらった恩は、一生をかけて返すと決めていました。
街で一番えらい役人が変わったのは、ミントが十二の時でした。孤児に対する風当たりが強くなったのです。自分と、そして自分より年下の「弟」と「妹」と共に生きていくために、自分の身軽さを活かして盗みを働きました。いくつもの金持ちの屋敷に入り、箱に眠ったままの、あるいは壁に飾られているだけの宝石を奪いました。
勇者が街にやってきて、金持ちが我先にと家に招待していた時も、ミントは盗みを働いていました。そして、出会ったのです。
少女は、捕まえられると思いました。しかし、
「すごく身軽なんだな。」
と、ただ彼らは感心するだけでした。ミントは驚いてしまって、言葉を失ってしまったのを覚えています。
それから、次の日。彼らは大量の宝石を持って、自分の前に現れたのです。
「一緒にきませんか?」
と魔法使いは手を差し出しました。
「どういうこと?」
「ああ、この宝石類ですか。悪いものが宿っていると言ったら簡単にゆずってもらえまし
た。もちろん、そんなことはないのですけど。」
「え、嘘だったのか?」
「勇者さまは少しだまっていてくださいね。」
彼女は笑顔で、
「貴女を真剣にスカウトするなら、この位必要だと思いまして。」
と言うのです。
袋からこぼれ落ちんばかりの宝石は、一緒に生活する子供達全員が死ぬまで暮らすのに、充分すぎるほどでした。
「わかったわよ、一緒に行けばいいんでしょ。」
ミントは手を取りましたーー。
生きていくのに必要なことだったとはいえ、人から物を盗むのはいけないことだと、わかっていました。そんなミントを救ってくれた、二人は恩人なのです。
「ソルトは恩人だと思いたくないけど。」
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