村八分、塩

おこめニスタ

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続編

ピーピーピー

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ミント「また同じ場所…」
さっきから同じところをぐるぐると回り続けていたミントはため息をつきます。
それから壁をみつめます。
ミント「ここらへん、かな?」
効果音s ゴゴゴゴ…
ミント「あったりー♪ミントちゃん最高っ!」
壁が動き、その奥には上へと続く階段があります。
のぼっていくと、なにやら怪しげなボタンがひとつ。
ミント「いや、押すしかないでしょ」
効果音s ビービービー
「防犯システム作動します!防犯システム作動します!」
しかしミントのまわりには何の変化もありません。
ミント「…あとは頼むぞ勇者ソルト!!私は何も知らないから!」
こういう時だけ勇者扱いですか…。


シフォン「勇者さま、意味が分かりません。」
ソルトは笑ってごまかします。
シフォン「…?
     ……!?
     勇者さま、もう大丈夫なんで、放してください!」
ここでシフォンは自分がずっとソルトに抱きとめられていたことに気づき、慌てて体を放そうとします。
しかし自分で立ち上がろうとしますが、体に力が入りません。
ソルト「本当に大丈夫か?」
シフォン「…大丈夫…じゃないです…」
ソルト「ほら。」
ソルトが手を差し出します。
そのときでした。
効果音s ビービービー
ソルト「!?何の音だ…?」
シフォン「何か巨大な力が出現しました…!玄関の方です!」


効果音s ビービービー
ガナッシュ「おわっ!なんだなんだ!?」
一階に戻って来た二人もソルトたちと同じ音を聞きます。
オリーブ「…あ、あの…」
オリーブが玄関の方を指差します。
そこに、体長5mほどの巨大おばけが出現していました。
巨大おばけ「侵入者…!殺す…!」
おばけが2人のほうを向き、
効果音s ずももも…
口から黒いものを吐き出します。
それはいくつもの黒い幽霊へと形を変えて行きます。
ソルト「ガナッシュ!」
シフォン「オリーブさん!」
ソルトがシフォンをおぶった状態で上からかけ降りて来ました。
オリーブ「2人とも無事だったんですね!」
ソルトはうなずいて、オリーブのとなりにシフォンを降ろし、
彼女をかばうように巨大おばけと対峙します。
ガナッシュも剣を持ち直しました。
ガナッシュ「オリーブ!援護頼むぞ!」
オリーブ「は、はい!」
オリーブが矢をつがえます。
黒い幽霊たちが飛んで来ます!


ミント「もう階段疲れたんだけど…」
一方、自分のせいで4人が大変だというのは知らないというか気にせず、
ミントはあまりの階段の多さにうんざりしていました。
ふと燭台に目をとめます。
その炎がゆらぎません。
燭台を回すと…
効果音s ごごご…
手前の壁が横へ動きます。
ミント「開いたっ♪」
その扉の奥にはホイップと、小さくてかわいらしい少女がいました。
ミント「え?!…ダレ?」


黒い幽霊は次から次へと出現してきます。
ソルトとガナッシュがいくら斬ってもきりがありません。
シフォン(もとを絶つしかないですね)
巨大おばけは黒いものを定期的にはきだしています。
シフォン「オリーブさん。あそこまで弓をとばせますか?」
オリーブはうなずき、おばけの口へと矢を向けます。
シフォン「!!今です!」
効果音s ぱしゅっ
ちょうどあいていた口の中に矢がささり、巨大おばけは苦しみます。
シフォン「もう一本いけますか?」
オリーブ「はい!」
シフォンに言われる前にすでに矢をつがえていたオリーブはもう一度矢を放ちます。
黒い幽霊がシフォンとオリーブの二人に危害を加えないようにソルトは剣できり倒していきます。
一方のガナッシュは小瓶で黒い幽霊を回収しています。
ソルト「ガナッシュ戦え!」
ガナッシュ「回収したらな!」
シフォン「…使えませんね」
オリーブ「し、シフォンさん…?」
シフォン「オリーブさん、次行きますよ!」
オリーブ「は、はい!」
巨大おばけに矢が次々とささります。
シフォン(しかしこれでは致命傷をあたえられません…!このままでは勇者さまの体力が…!!)
シフォンと闘った事でかなり体力を消耗し、傷ついているため、本調子でないのが見て分かります。
シフォン(私が魔法を使えれば…!)
ソルト「シフォン、」
シフォン「な、なんですか?」
ソルト「絶対魔法使っちゃだめだからな!俺なら大丈夫だから。」
シフォン「…はい。」
シフォンは小さくため息をつきました。
シフォン(どうして気づくんですか、もぅ!)
オリーブ「シフォンさん?」
シフォン「はい?」
オリーブは矢を放ち、笑いかけます。
オリーブ「こういうときになんですけど…、すごく、うれしそうですね。」
シフォン「ご、ごめんなさい!」
シフォンはあわてて顔を押さえます。
そんなシフォンをみて、オリーブは内心かわいいなぁと思いましたが、
口には出さず、次の矢を用意します。
シフォン「オリーブさん、何か武器を持っていませんか?」
オリーブ「?短剣なら…」
シフォン「貸して下さい。」
オリーブから手渡された短剣をにぎりしめ、シフォンは小さく何かをつぶやきます。
ソルト「シフォン!魔法使うなって言ったのに!!」
シフォン「勇者さま、よそ見しちゃだめですよ。」
シフォンが立ち上がり、自分の方を振り向いたソルトのとなりへと駆け寄ります。
シフォン「短剣を使うの、何年ぶりでしょうか?」
ソルト「休んでていいって…」
シフォン「嫌ですよ。勇者さまを助けるのが私の役目ですから。」
ソルト「あー、ガナッシュが戦わないから!!」
ガナッシュ「俺のせいにするなよ!」
オリーブ(でもガナッシュさんのせいだと思います…)
心の中でそうつぶやき、オリーブはまた一本、矢を放ちました。
シフォンが踏み込み、黒い幽霊を1匹、2匹と戦闘不能にしていきます。
ガナッシュがすかさず小瓶で回収します。
シフォンが目で合図し、ソルトは巨大おばけの方へと駆け出します。
ガナッシュ「あ、抜けがけか!!?」
シフォンは無言でその言葉を受け流し、オリーブの方へ向かおうとした幽霊を切り伏せます。
オリーブはもう一度、今度は目を狙って矢を放ちます。
巨大おばけが奇声をあげます。
ソルトがその巨大おばけの胴体を一閃し、
オリーブ「え!?」
シフォン「最悪です…」
巨大おばけは2匹に分裂しました。
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