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第二章 日本編一
川沿いのカフェ それぞれの近況
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「急に忙しくなるね。とっても楽しいし、何かこうすごい勢いがあるね。ところで美雪さんの方はどうなの?大丈夫?」
「僕が休学することは伝えた。多分一年間、会える回数は減るとも伝えた。美雪の返事はいつもと同じでクールだって」
ミーティングの後、ページとタヨは二人だけでよく川沿いのカフェに来ていた。
「タヨの方は?」
「どうだろう。あまりいい顔はしてないかな。全く違う世界のことだし、ページのこのルックスでしょう。そこそこ不安みたい」
「ま、個人的なことだし、お互いの相手には深入りはしない、今まで通りで」
「私、ページにはいつでも平気でキスできちゃうよ。あなたって、本当にきれいだもん」
「タヨこそ、完璧だ。どこから写真撮っても奇跡の一枚になるよ」
気分が高ぶっている感じの会話だが、二人の間には何も起こっていない。お互いのパートナーへのリスペクトみたいな感情で、なんとか均衡が保たれているようだ。
「それはそうと、歌詞の方どうする。出来あがってくるデモ曲にもよるけどね、僕は時間を考えると訳詞の方がいいと思う。カズさんも慣れているようだし、手伝ってもらって」
「賛成。医学用語を並べたてていいなら、二人で直ぐにでもできるけどね」
「ヴォーカルのレコーディングは心配してない。ロビーのダイレクション楽しみだね」
「うん。カズさんに聞いたけど、ロビー、何人もビッグネームのダイレクションやったらしいよ。スティング、ボブ・デュラン、ミック・ジャガー、グエン‣ステファ二ー、他にもいろいろ」
「問題は、ユニゾンのほんの少しのずれかな、僕達の」
「これは、どうしようもないね、血の違いだし。ロビーが直してくれるだろ」
スライもロビーもそんなに難しい事はやってないように見える。でも終わってみると天才肌を感じると、仕事を一緒にやった誰もがそう言うそうだ。グラミー賞2回受賞10回ノミネートも名ばかりの結果ではない。
「知ってた?レゲエのグラミーって実はアルバムが対象なんだって。で、そのアルバムを演奏したグループメンバーに対して、ノミネートのサティフィケイトとティファニー製の記念メダルが贈られるそうよ」
「このサティフィケイトはエンジニアには贈られるけど、プロデューサーには何にもなし。でもお金を払えば関係者全員がもらえるそうよ」
「僕も院長室と理事長室に飾りたいな。で、もし受賞したら、病院の受付にグラミーの展示場を作らないとね。僕は一人っ子だから、どのみち病院は継がないといけない。もしうまく行ったら、理事長に収まる。院長は叔父さんが誰か養子をまらって。でもって僕はレゲエばかり歌っている」
「医者の道は続けた方がいいと思う。少なくとも医師免許を取るまでは。せっかく一流の国立大の医学部に通っているんだし」
「ページにも私が何故看護師をやっているのか話してないし、このことは長くなるので今は話さない。でも今のところ一年後は看護師やりたいかな」
「3曲立て続けにリリース、そしてヒット、レコーディングも含め1年できっぱり引退か。それもいいかもね。今は、時の流れに身を任せ、昭和的にいきましょうかね」
「そうですわね」
「明日、スタジオでデモトラックを聴ける。楽しみにして今日は帰ろ、タヨ」
「オーケイ。じゃあ、ページ」
瞬間目が合った。アーティストとしてのパートナーなのか、男と女としてのパートナーなのか、ページは少しだけ動揺を隠しきれなかった。タヨの後ろ姿も美しかった。お互い引き留めてみようかなとの思いがあったように見えたが、何も言わずタヨは知り合いに所に、ページはホテルへと別々に帰っていった。
「僕が休学することは伝えた。多分一年間、会える回数は減るとも伝えた。美雪の返事はいつもと同じでクールだって」
ミーティングの後、ページとタヨは二人だけでよく川沿いのカフェに来ていた。
「タヨの方は?」
「どうだろう。あまりいい顔はしてないかな。全く違う世界のことだし、ページのこのルックスでしょう。そこそこ不安みたい」
「ま、個人的なことだし、お互いの相手には深入りはしない、今まで通りで」
「私、ページにはいつでも平気でキスできちゃうよ。あなたって、本当にきれいだもん」
「タヨこそ、完璧だ。どこから写真撮っても奇跡の一枚になるよ」
気分が高ぶっている感じの会話だが、二人の間には何も起こっていない。お互いのパートナーへのリスペクトみたいな感情で、なんとか均衡が保たれているようだ。
「それはそうと、歌詞の方どうする。出来あがってくるデモ曲にもよるけどね、僕は時間を考えると訳詞の方がいいと思う。カズさんも慣れているようだし、手伝ってもらって」
「賛成。医学用語を並べたてていいなら、二人で直ぐにでもできるけどね」
「ヴォーカルのレコーディングは心配してない。ロビーのダイレクション楽しみだね」
「うん。カズさんに聞いたけど、ロビー、何人もビッグネームのダイレクションやったらしいよ。スティング、ボブ・デュラン、ミック・ジャガー、グエン‣ステファ二ー、他にもいろいろ」
「問題は、ユニゾンのほんの少しのずれかな、僕達の」
「これは、どうしようもないね、血の違いだし。ロビーが直してくれるだろ」
スライもロビーもそんなに難しい事はやってないように見える。でも終わってみると天才肌を感じると、仕事を一緒にやった誰もがそう言うそうだ。グラミー賞2回受賞10回ノミネートも名ばかりの結果ではない。
「知ってた?レゲエのグラミーって実はアルバムが対象なんだって。で、そのアルバムを演奏したグループメンバーに対して、ノミネートのサティフィケイトとティファニー製の記念メダルが贈られるそうよ」
「このサティフィケイトはエンジニアには贈られるけど、プロデューサーには何にもなし。でもお金を払えば関係者全員がもらえるそうよ」
「僕も院長室と理事長室に飾りたいな。で、もし受賞したら、病院の受付にグラミーの展示場を作らないとね。僕は一人っ子だから、どのみち病院は継がないといけない。もしうまく行ったら、理事長に収まる。院長は叔父さんが誰か養子をまらって。でもって僕はレゲエばかり歌っている」
「医者の道は続けた方がいいと思う。少なくとも医師免許を取るまでは。せっかく一流の国立大の医学部に通っているんだし」
「ページにも私が何故看護師をやっているのか話してないし、このことは長くなるので今は話さない。でも今のところ一年後は看護師やりたいかな」
「3曲立て続けにリリース、そしてヒット、レコーディングも含め1年できっぱり引退か。それもいいかもね。今は、時の流れに身を任せ、昭和的にいきましょうかね」
「そうですわね」
「明日、スタジオでデモトラックを聴ける。楽しみにして今日は帰ろ、タヨ」
「オーケイ。じゃあ、ページ」
瞬間目が合った。アーティストとしてのパートナーなのか、男と女としてのパートナーなのか、ページは少しだけ動揺を隠しきれなかった。タヨの後ろ姿も美しかった。お互い引き留めてみようかなとの思いがあったように見えたが、何も言わずタヨは知り合いに所に、ページはホテルへと別々に帰っていった。
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