『男も子供産めるって知ってた?』いや…知らない知らない知らない!

くりてぃかるひっと

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精密検査ぁ?!

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現状…。
2020年、最近…「男にも子供は産める。限られた男性にだけ、体内に子宮を持ち、その男性は子供を産むことが可能である。」
と国と世界が発表した。実は、今まで機密に世界中で研究していたのだが、何人もの実験台を用意して研究を続け、ついに先日、上記が発覚したのだ。

そして、引き続く研究のため、まぁ実際、誰が産めるのか知るためも兼ねて、世界中で、男性のみ体の精密検査を行うことが決まった。



本日……俺達【満欠月下男子高校みちかけげっかだんしこうこう】の生徒全員が、体の精密検査をするのである。──



A「なぁなぁ聞いたか…?俺は3組に聞いたんだけどよ…、検査、ケツになんかぶっ刺されていろいろされるらしいぜ…!」

B「…!死ぬわ!いてえだろ…!ケツ?!むりぃいいい」

C「どうしよう…恥ずかしい…」

A「お前そんなこと言ってる場合じゃねえってぇー!どうしよ、トイレで慣らしてこよっかな…」

B「んだそら、セックス前の初々しい感じみたいなのやめろ」

A「おーーい、誰かローション持ってる奴いねぇ?」

B「ばっかお前いるわけねぇ」

D「あるよ!」

A「せんきゅーーー!」

B「なんでいんだよ…」


一ヶ月前からクラス…いや学年…いや学校全体が、常この話題で持ちきりだった。

実は男性職員達が、先に受けたそうだが、
「検査の部屋から、なんか喘ぎ声みてぇなの聞こえた」とか「ホモかもしれないっつった先生の検査は、後ろにすんなり入って一瞬で終わったらしい」とか
謎の噂が飛び交ってもいる。


そして、直に俺達のクラスの番になる。

「4組ーー、順番だぞー」

なう。

A「俺トイレでちゃんとやってきた」

B「アホか」

C「ねぇ先生男の人だって…余計恥ずかしいなぁ…」

B「嘘だろ!?女の先生だったら痛みも和らぐだろうとか思ってたのに。」

バタバタと階段を降り、会議室と保健室の前にたどり着いた。
と、
「いやあああああああっ」

俺「は?!」

A「うわぁ!やだぁ!痛いんだろ?絶対そうだあああ!」

B「ひっ………」

保健室前の廊下に、絶叫が何度も響く。
お…恐ろしい…。
ただ、聞いた話によると、「前立腺までいくとめちゃめちゃ気持ちぃ。目覚めるよ。」とかもあるそうだ。
気持ちよくなってしまえばこちらの勝ち…そういうことか…。

C「ねぇねぇ…気持ちよくなっちゃえばいいんでしょ?」

同じ事考えてた。

B「え?!…まぁ」

A「そっかぁ……実際にセックスの前戯だと思えば気持ちいかもね…!」

B「先生じじぃだったらどーすんだよお前」

C「あ、先生は若い男の人だって。眼鏡かけててスラッとした、冷静そうな人と、ふわふわした髪の毛の優しそうな人と、後ろ刈り上げてる、かっこいい人だってさ。どうしよう…///」

B「お前情報持ちすぎ…!てか…まぁ…それなら………ってなるかボケ!」

A「お、俺は楽しみかも…///」

B「はーーーーっ」


というわけか。Cが言う情報が正しければ…だが。


「出席番号1番……相沢!  頑張れよ…検討を祈る…」
相沢「ひっ…」

クラスの出席番号1番が呼ばれた。
ついに始まってしまったか…。

クラスメイト達は、どんどん保健室と会議室吸い込まれ、吐き出された と思うと、げっそりとしている奴もいれば、なんだか顔が赤い奴もいた。
そして…

「出席番号12  13  14!まとめて来い!  検討を祈る………」

だからなんなんだそれ。今まで全員に言ってるぞ。

出席番号12、13、14は、俺、A、Bだった。
(Cは、さっき、ビックリするぐらい赤面して、ぴくぴく震えながら保健室から出てきた。Aが声かけたら、「し…死ぬかと思った…//」と言ったそうだ。恐ろしい。)

保健室に入ると、カーテンも敷居もなく、ベッドが3台横並びになっていて、側に先生3人座っているという、シュールな光景が確認できた。

俺「えっカーテンは?!」

B「そーだよカーテン!敷居とかもあるだろ普通」

眼鏡先生「ふふふ。恥ずかしがりやさんだなぁ… 君達男の子でしょ?大丈夫大丈夫!」

Cの言ってたことは間違いではなかったようだ。どの先生も美しい顔立ちで、スラッとしていて、足も長いイケメンしかいなかった。ちょっと安心。

B「ぷっ…プライバシーとか…」
眼鏡先生「気にしなーい気にしなーい!」

(ただ、眼鏡先生に関しては、別に冷静そうには見えん。)

案内されたのは、A→刈り上げてるかっこいい先生
B→優しそうな先生 俺→眼鏡先生
であった。

ベッドに静かに寝かされると、唐突に3人とも服をひっぺがされた。

俺「ひぁ!」

眼鏡先生「お?どうした?」

俺「なっ、なんでもな…」

A「こら!喘がないの!」

俺「ちっ…違う!寒いの!」

B「今真夏だから。」


なんだかんだあって、3人は下半身だけ服を脱がされ、ケツをつきだして横向きに寝る状態になった。

A「は…はず…」

B「くっそ……」

俺「ううう…」


そして、先生達が、ローションを手に取った。本当にローション使うんだ…。
ゴムの手袋をはめ、謎の管を手に、じりじりと近寄ってくる先生は、いくらイケメンでも、恐怖でしかなかった。

と、ぱきゅっとローションのキャップを外す音が後ろで聞こえた。

俺「もっ、もうですか?!まだ心の準備が!」

眼鏡先生「もうだよ!人数多いから急ぎでね!よーしいこーう!」

俺「ひっ…!ひぁあああ!」

A「うわうわうわ!まってうわうわうわうわうわうわ」

B「おいお前うるさっ…あああああああ!」

A「おめーもうるせ、ひああああああああ!」


耳がキーーンとなる程3人は叫んでしまった…。

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