とある貴族転生母娘の話

のん

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娘視点

2.前世を思い出して

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私は前世を思い出して意識が飛んでいましたが従姉妹の「ちょっと私の話を聞いてるの!?」といううるさい声で意識がはっきりしました。どうやら話を聞いてなかった為顔を真っ赤にして怒っています。意識がはっきりした所で従姉妹に先程の義両親と血が繋がってない件について「それは本当の事ですか?それが本当だとして何で貴方が知っているんですか?」と聞きました。
そしたら従姉妹は怒りから一転気ニヤニヤ顔を歪めながら「本当よ!だって叔母さん(私からしたら義母)がそう言ってたもの~本当の娘は私で私が裕福に暮らせる様にわざわざ自分の姉の子供と入れ替えたんだって~ この事は叔父さんに言っても良いけどあんたが言ったって信じて貰えないわよね~」と言いました。確かに義母は双子の妹で叔母の方が高位貴族の方と結婚されました。更に妊娠した時期もほぼ同時期でした。そう考えてるともし本当ならとんでもない事だと思いました。しかし確かにこの事を義父に言っても信じて貰えない所か話さえまともに聞いて貰えないでしょう。義父は私の事などどうでも良いからです。そこまで考えて青ざめていると私の青ざめた顔を見て満足そうにしながら去っていきました。

従姉妹が去っていってこれからのことを考えているとシーラ(母と慕う使用人の名前)が顔色が悪いと心配して声をかけてくれました。 その声で少し冷静になり先程の話が周りに聞かれてないかと思い周りを軽く見回しますと幸いにも挨拶まわりが終わった後人気の少ない壁際に移動していた為周りは話という名の情報収集に精を出しているみたいで先程の従姉妹との会話は聞かれずにすみました。聞かれていては我が家だけでなく従姉妹の家名にも良くない話でしたので一安心です。今日は色々あり疲れていますしシーラが私の顔色が悪いのを心配しているのでシーラに「ちょっと人が多くて酔ったのと慣れない挨拶まわりで少し疲れただけだから大丈夫よ。でもシーラが顔色が悪いと思うのでしたら今日はこれで下がって休むわ。」とシーラに声を掛けるとシーラも「はい 今日はなれないことをなさって疲れている様なので旦那様には私から下がられて休まれる事は言っておきますのでゆっくりお休み下さい。旦那様に報告しましたら私もお嬢様の就寝のお手伝いに伺います。」と言ってくれたので私の寝室に下がりました。

言った通りに寝室に下がって少しするとシーラが就寝の手伝いに来てくれました。就寝準備をしながら今日の従姉妹の話は私一人では抱えられそうになかったのでシーラに相談しようと思いシーラに「明日シーラに相談したい事があんのだけど、都合良い時間はあるかしら?」と聞くとシーラは手を動かしながら「はい 分かりました。お昼の時間でしたら空いておりますのでお昼でよろしいでしょうか?」と答えてくれたので了承して丁度就寝準備が整ったのでシーラが退室し、その日はすぐに寝てゆっくり休みました。
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