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37 番外編 誘惑と魔力耐性
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「ち、ちょっと……っ、ニコが起きちゃうっ」
「それは困りますね。ではショウ様、声を抑えて頂けますか?」
私はベッドの上でショウ様の胸の、色を変えた部分を舌で撫でた。無理、と悲鳴のように高い声で肩を震わせたショウ様は、私の短く切った髪を握る。ニコが引っ張るからと切った髪でしたが、ショウ様にまで引っ張られるとは思いませんでした。ふわ、といっそう甘い香りがして、私は鼻をスンスンしながらショウ様の股間に手を伸ばす。確かな膨らみがそこにはあり、私は思わず呟いた。
「ああショウ様……可愛らしい……」
「リ、リュート……恥ずかしいから……っ」
ショウ様は腕でご自分の顔を隠してしまう。淫魔なのに、これが恥ずかしいとか……堪りませんね。それとも、これも誘惑のテクニックのひとつなのでしょうか?
私はショウ様の服を全部剥ぎ取ると、自分の服も脱いだ。薄明かりの中、透けるような白い肌と、少し赤くなった桜色の胸と局部。
「綺麗ですよ、ショウ様……」
私はショウ様の大切な部分を、壊さないようにとそっと包む。それを緩やかに扱くと、ショウ様から甘い吐息が出てきた。私はぷるんとしたショウ様の唇に吸い付き、ふわふわとしたその肌に舌を這わせる。淫魔ゆえなのか、ショウ様のお身体はどこもかしこも最高の触り心地で、私が昂ぶるほど、ショウ様の誘惑の魔力が強くなっていく。
私も魔界では、そこそこ高い魔力耐性がありますが、ショウ様の魔力には全く敵いません。もう夫婦ですので、抗う必要性はないのですが。
ただ、その魔力に身を任せていると、ショウ様に酷いことをしてしまいそうになるので、それは避けねばなりません。
甘い香りと、ショウ様のふわふわの身体に私の意識も溶けそうになる。ショウ様は先程から口を一文字に結んでいる。声を我慢しているのでしょう。
そんな姿も可愛らしくて愛おしいです、ショウ様。
「ん……っ!」
「あー……。ショウ様、もう挿れていいですか? いいですよね?」
私もショウ様も既に息が上がっている。ふわふわする意識でそう呟くと、久しぶりだから解して、と無慈悲な言葉が返ってきた。ショウ様には、私の状態が分かっている筈なのに、焦らしプレイをなさるおつもりのようだ。
「ほらリュート……、ここ、解して……?」
ショウ様は大きく両足を広げ、細く長い指で自らの蕾を広げて見せてくる。私は吸い寄せられるようにそこに触れ、自分の唾液をショウ様の蕾に塗り付けていった。その間、私はショウ様の首筋に顔を埋め、甘い香りとしっとりした肌を愉しむ。
「ショウ様……」
「あっ……リュート、気持ち、い……っ」
中の粘膜を押し分けて、私の指がショウ様の中に入っていった。ショウ様の中は温かく、私の指を程よく締め付ける。何だか私の指が私の私と同化しているかのように感じて、私の怒張はより力強くなった。それと同時にまたあの香りがして、意識が飛びそうになる。……危ない、逝ってしまうところでした。
「……ショウ様、挿れたいです……」
絶えず鼻腔をくすぐるショウ様の香り。私は指でショウ様を犯しながら、ショウ様の太腿に自身を擦り付ける。それだけで背中が震えるほどの快感が身体中を走り、また、何とかイキそうなのを堪えた。
「私が限界なの、分かってらっしゃるでしょう……?」
「ぅあ! んんん……っ!」
私は指の動きを早くする。ぐちぐちと音を立てて擦られた粘膜は、私の指がちぎれるのではないか、という程締め付けてきた。……ダメです、もう限界だ!
「ああっ!」
私はショウ様から指を抜くと、私の私を遠慮なくそこへ差し込む。小さく悲鳴を上げたショウ様は、今の刺激で大きく身体を震わせて、先端から白濁したものを吐き出していた。
しかし私は構わず腰を動かした。馴染むまで、なんて悠長なことは言っていられず、欲望のまま、激しくショウ様を求める。
「……っ、リュート……! だめまた……っ!」
それでもショウ様は私を受け入れ、私を痛いほど締め付けた。大きく痙攣し、ショウ様の太腿が私の身体を力強く挟んでくる。それすらも愛おしくて、私はショウ様の硬く尖った胸の先を指で弾きながら、耳元で愛の言葉を囁いた。
「リュート……! イッてる! イッてるから……!」
ニコがいるから声量は遠慮がちだが、ショウ様は言葉通り身体も中も痙攣させ、私に訴えてくる。
「ええ……。ショウ様の中はとても気持ちいいです……」
私の意識がまたふわーっと遠のいた。次の瞬間、腰から頭へ鋭い快感が走り、私は呻いてショウ様の中へ精を爆発させてしまう。ショウ様を相手にすると、私はあまり持続力がありません。情けないですね。
「リュート……ん……」
二人とも、乱れた呼吸の中口付けを交わす。それでもショウ様の香りは無くならないので、私はまだ萎えない怒張をゆっくり動かした。ショウ様の唇が私の口から外れ、可愛らしい嬌声を上げる。
「リュート……これ僕、また妊娠しちゃうかも……っ」
「その時は、もちろん責任取りますよ」
「んっ、だ……って、やっとイチャイチャできるようになったのに……っ」
また忙しい子育てが始まると思ったら、二人の時間が惜しくなったらしいショウ様。やはりショウ様は、最高に可愛らしい私の妻です。そして、求めるものは私と同じだったことに、どうしようもなくショウ様が愛おしくなる。
「でしたら、次からは避妊具を着けてしましょう」
「いやだから、今もしないと……っ、あ!」
一体どうやったらショウ様が妊娠するのか分かりませんが、ショウ様の誘惑と、目先の快楽に夢中になっていた私は構わず腰を振った。
そしてまた、強い快楽の海へと誘われていくのだ。
──ショウ様、愛していますよ。
[完]
「それは困りますね。ではショウ様、声を抑えて頂けますか?」
私はベッドの上でショウ様の胸の、色を変えた部分を舌で撫でた。無理、と悲鳴のように高い声で肩を震わせたショウ様は、私の短く切った髪を握る。ニコが引っ張るからと切った髪でしたが、ショウ様にまで引っ張られるとは思いませんでした。ふわ、といっそう甘い香りがして、私は鼻をスンスンしながらショウ様の股間に手を伸ばす。確かな膨らみがそこにはあり、私は思わず呟いた。
「ああショウ様……可愛らしい……」
「リ、リュート……恥ずかしいから……っ」
ショウ様は腕でご自分の顔を隠してしまう。淫魔なのに、これが恥ずかしいとか……堪りませんね。それとも、これも誘惑のテクニックのひとつなのでしょうか?
私はショウ様の服を全部剥ぎ取ると、自分の服も脱いだ。薄明かりの中、透けるような白い肌と、少し赤くなった桜色の胸と局部。
「綺麗ですよ、ショウ様……」
私はショウ様の大切な部分を、壊さないようにとそっと包む。それを緩やかに扱くと、ショウ様から甘い吐息が出てきた。私はぷるんとしたショウ様の唇に吸い付き、ふわふわとしたその肌に舌を這わせる。淫魔ゆえなのか、ショウ様のお身体はどこもかしこも最高の触り心地で、私が昂ぶるほど、ショウ様の誘惑の魔力が強くなっていく。
私も魔界では、そこそこ高い魔力耐性がありますが、ショウ様の魔力には全く敵いません。もう夫婦ですので、抗う必要性はないのですが。
ただ、その魔力に身を任せていると、ショウ様に酷いことをしてしまいそうになるので、それは避けねばなりません。
甘い香りと、ショウ様のふわふわの身体に私の意識も溶けそうになる。ショウ様は先程から口を一文字に結んでいる。声を我慢しているのでしょう。
そんな姿も可愛らしくて愛おしいです、ショウ様。
「ん……っ!」
「あー……。ショウ様、もう挿れていいですか? いいですよね?」
私もショウ様も既に息が上がっている。ふわふわする意識でそう呟くと、久しぶりだから解して、と無慈悲な言葉が返ってきた。ショウ様には、私の状態が分かっている筈なのに、焦らしプレイをなさるおつもりのようだ。
「ほらリュート……、ここ、解して……?」
ショウ様は大きく両足を広げ、細く長い指で自らの蕾を広げて見せてくる。私は吸い寄せられるようにそこに触れ、自分の唾液をショウ様の蕾に塗り付けていった。その間、私はショウ様の首筋に顔を埋め、甘い香りとしっとりした肌を愉しむ。
「ショウ様……」
「あっ……リュート、気持ち、い……っ」
中の粘膜を押し分けて、私の指がショウ様の中に入っていった。ショウ様の中は温かく、私の指を程よく締め付ける。何だか私の指が私の私と同化しているかのように感じて、私の怒張はより力強くなった。それと同時にまたあの香りがして、意識が飛びそうになる。……危ない、逝ってしまうところでした。
「……ショウ様、挿れたいです……」
絶えず鼻腔をくすぐるショウ様の香り。私は指でショウ様を犯しながら、ショウ様の太腿に自身を擦り付ける。それだけで背中が震えるほどの快感が身体中を走り、また、何とかイキそうなのを堪えた。
「私が限界なの、分かってらっしゃるでしょう……?」
「ぅあ! んんん……っ!」
私は指の動きを早くする。ぐちぐちと音を立てて擦られた粘膜は、私の指がちぎれるのではないか、という程締め付けてきた。……ダメです、もう限界だ!
「ああっ!」
私はショウ様から指を抜くと、私の私を遠慮なくそこへ差し込む。小さく悲鳴を上げたショウ様は、今の刺激で大きく身体を震わせて、先端から白濁したものを吐き出していた。
しかし私は構わず腰を動かした。馴染むまで、なんて悠長なことは言っていられず、欲望のまま、激しくショウ様を求める。
「……っ、リュート……! だめまた……っ!」
それでもショウ様は私を受け入れ、私を痛いほど締め付けた。大きく痙攣し、ショウ様の太腿が私の身体を力強く挟んでくる。それすらも愛おしくて、私はショウ様の硬く尖った胸の先を指で弾きながら、耳元で愛の言葉を囁いた。
「リュート……! イッてる! イッてるから……!」
ニコがいるから声量は遠慮がちだが、ショウ様は言葉通り身体も中も痙攣させ、私に訴えてくる。
「ええ……。ショウ様の中はとても気持ちいいです……」
私の意識がまたふわーっと遠のいた。次の瞬間、腰から頭へ鋭い快感が走り、私は呻いてショウ様の中へ精を爆発させてしまう。ショウ様を相手にすると、私はあまり持続力がありません。情けないですね。
「リュート……ん……」
二人とも、乱れた呼吸の中口付けを交わす。それでもショウ様の香りは無くならないので、私はまだ萎えない怒張をゆっくり動かした。ショウ様の唇が私の口から外れ、可愛らしい嬌声を上げる。
「リュート……これ僕、また妊娠しちゃうかも……っ」
「その時は、もちろん責任取りますよ」
「んっ、だ……って、やっとイチャイチャできるようになったのに……っ」
また忙しい子育てが始まると思ったら、二人の時間が惜しくなったらしいショウ様。やはりショウ様は、最高に可愛らしい私の妻です。そして、求めるものは私と同じだったことに、どうしようもなくショウ様が愛おしくなる。
「でしたら、次からは避妊具を着けてしましょう」
「いやだから、今もしないと……っ、あ!」
一体どうやったらショウ様が妊娠するのか分かりませんが、ショウ様の誘惑と、目先の快楽に夢中になっていた私は構わず腰を振った。
そしてまた、強い快楽の海へと誘われていくのだ。
──ショウ様、愛していますよ。
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