香しきファンタジー、汝の名はなろうなり

たくみ

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衆愚の果てに

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 さて、表題の件についてなのですが今回は民主主義の話の続きでして、前回端折ったフランス革命について詳しく語っていきたいと思います。

 このフランス革命は、人によっては民主主義を民衆が勝ち取ったみたいな事を言っている人がいますが、そういう人を見ると筆者は「フランス革命について何も知らないのだな」と遠い目になってしまいますね。

 その中身はおそまつ極まりないのですが、まずはこの革命の発端からひも解いていきます。 
 
 革命が何故起こったのか? その始まりの全ては、オーストリアハプスブルク家の女帝「マリアテレジア」の外交革命にあると言えるでしょう。

 長年対立してきた宿敵、フランス王国と同盟を結んだ訳ですがその証として、女帝は自らの娘をフランス王国ルイ十六世へと嫁がせます。
 そう…皆さんご存知の悲劇の王妃「マリーアントワネット」その人です。

 彼女に対するフランス国民の感情は最悪そのものでした、何せ長年敵対してきたオーストリア(神聖ローマ帝国)から嫁いで来たのですから、歓迎しろというのが無茶な話です。
 それでもマリーがフランス国民に認めて貰おうとしたならば、結末は違ったものになっていたでしょう…しかし、残念ながら彼女は浪費家であり、その贅沢三昧に国民の不満は日に日に強くなって行きました。

 この時、夫であるルイ十六世はどうだったのでしょう? 彼は貴族や教会勢力の既得権益にメスを入れようとしていた人物であり、人民の方を向いていた国王でした。
 ですが、それ以上に愛する妻の方を向いており彼女の好き放題を許していたのです。
 
 余談ですが、マリーの母マリアは娘の浪費を諫める手紙をよこした事があるそうですが、母の忠告も結果的には無意味な物となってしまいました。

 国民は食うや食わずやの惨状の中で鬱憤を溜め込んで行く一方、四人の子供に恵まれたマリーの浪費はなりを潜めていったと言います。
 ですが、ここでフランス革命への嚆矢となる「首飾り事件」が発生してしまうのですが、一旦ここで区切ります。

 また次回お会いしましょう。
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