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85. 国難
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正王国の代表である王子らと会った戦士の戦士たちであったが、肝心の国王は病に臥せっており、謁見は叶わないとそう言われた。 その筈だったのだが…。
「父上!!」
「陛下!」
王子を始めとして宰相も将軍も驚きの表情で、扉の向こうの男性を出迎える。 だが、それも無理からぬ事…本来ならその人物はここに居てはならず、安静にしていなければならない筈なのだ。
「父上! 動ける体では無いのに、どうしてここへ!?」
「何をしておる、どうして止めなかったのだ!」
「も、申し訳ございません…止めようとはしたのですが…」
「いや、止めようとした、では無く…」
見た目からして看護師であろうと思われる壮年の女性が平謝りしていると、男性は手を目の前にかざして宰相の言葉を遮る。
「彼女を責めるでない…今日は調子が良いのだ…。 だから、ここまで来た」
調子が良い、その言葉とは裏腹に肩で息をしているのが誰から見ても分かるのだが、入院患者が着る病衣を着ており、薄灰色の生地は艶が良く高価な布地では無いかと思われる。 また、黒いガウンを肩で羽織っており、呼吸の度に上下して揺れているのだが、これもまた、高価な物のようだ。
顔を見れば蒼白でとても息苦しそうな感じなのだが、黒く長い髪をまとめるでも無く、ざんばらに伸ばしており髭も手入れが行き届いてはいない。 目の下のクマも病状が思わしくない事を告げており、おおよそ健康な人とは言い難い状態なのだが、鼻には呼吸器を付けており杖だと思われたそれは酸素ボンベを備えている。
「う…ゴホッゴホッ…」
「陛下、早くお部屋へお戻りくださいませ」
「…大丈夫だ」
手を貸そうとする看護師をまたも手でもって制止するのだが、直ぐにその顔は私たちに向けられ、先ほどの苦しそうな表情は消え、威厳ある顔立ちになる。
「ようこそお出で下さいました、戦鳥の戦士たちよ。 私が正王国国王ナムザです…このような恰好で出迎える事をお許し頂きたい」
その言葉にひいばあと世良さんも礼でもって応えるので、私も慌てて続く。
「お初お目にかかります。 黒き死の翼の使い手、理音と申します。 かつてはラウ王国の王女としてリーネを名乗っておりました」
「初めまして、国王陛下へのお目通りが叶い嬉しく思います。 破邪の大翼の使い手、世良と申します。 この時代では戦いの神と称されているようですが、恐悦至極に存じます」
「え、えーと…山代羽音と申します。 理音のひ孫になりますので、あの…宜しくお願い致します」
…私の自己紹介だけ何か微妙な感じだが、国王は気にする様子は無く、穏やかに笑っている。
「戦鳥の戦士を二人も迎える事が出来ました。 これで我が軍もようやく…キアも良く無事で還って来てくれた…大役ご苦労…うっ…ゴホッゴホッ、ハァハァ…」
「父上!」
「陛下!」
王子と看護師が駆け寄るのだが、流石に制止する事は出来無さそうだ。 苦しそうに咳をする国王を看護師と共に王子は支え、二人に向かって後を頼むと言い放ってこの場を後にした。
「…お騒がせしてしまいました。 こちらです」
宰相の後に続いて廊下を歩いていると、ガラス越しに街並みが見えるのだが、地上を遥か下に臨むので、スザンの時よりも尚高い建物である事が判明する。 しかし、他の建物も負けず劣らずで軒並み高く一番発展している都市と言うのは疑いようが無い事実のようだ。
「羽音、こっちよ」
「あっ、ごめんなさい!」
ついつい、窓に張り付いて眺めてしまった…二人も眺めながら歩いていたと思うのだが、これを見てどう感じたのかが気になってしまう。 本当に私がイメージした異世界とは全く違う…これほどまでにかけ離れていたとは想像も付かなかったのだが、気になる部分もある。
(これだけ発展しているという事は…ここでは厄災の脅威はそれほど感じないのかな? それに…)
一見すると豊かに見える人々の暮らしぶり、戦争とも無縁のように感じるのだが、それらの疑問はこれから詳らかになるのだろうか…。
「さ、こちらえへおかけ下さい」
勧められるままに私たち三人は椅子に腰かけテーブルを挟んで、宰相らと対峙する。 この部屋は一見すると会議室のようだが、多分ここで偉い人達が国政に関する事や、軍事に関わる事を話しあっているのではと推測されるのだが、椅子の座り心地は良いとしてこの不釣り合いな大きく分厚いテーブルは一体何のだろう。
「今、飲み物と菓子をお持ちします」
程なくして、背の高いグラスが置かれるので、頂きますとだけ言って一口飲んでみる。 味はメロンのようなスカイのような味がするのだが、ウリ科特有の青臭さは感じず例によってしっかりと冷えている。
お菓子は一人一皿で羊羹のような菓子が運ばれてくるのだが、以外にも皆先に食べ始めている。 どうやら遠慮はいらないと言うか、寧ろ先に食べねば失礼に当たるのかもしれないので、砂糖をふんだんにかけたシャリシャリの羊羹もどきを頂く。
(これ…甘すぎるよ…)
食べるのに難儀してしまうのだが、二人はサクサクと食べ進めており甘さなど一向に気にする気配は無い。 そして、早々に食べ終えたひばあは、以外な言葉を口にする。
「……失礼を承知の上でお聞きします。 陛下はご重篤のようですが…回復する見込みはあるのですか?」
(ひいばあ? これまた珍しいな…)
だが、正直言って、世良さんも気になる所では無いだろうか…知っておいて損は無いと思うのだが、やがて宰相は重たい口を開く。
「陛下は肺を患っておいでです…検査で腫瘍がある事が発覚したので、急ぎ手術を行ったのですが…」
ふう、と一息つくとやや下を向き声を絞る。
「既に他の臓器にも腫瘍は転移しており、手の施しようがありませんでした。 もっと早く気付いていればこんな事には…」
くやしそうな声をにじませるので、その無念さがひしひしと伝わって来る。 聞けば多忙を極めていた国王だったが、検査は定期的に行っていたそうだ。 だが、そのタイミングを逃し検査の間隔が空いてしまったその隙に、病魔は国王の体を蝕んでいた。
「何だか、ばあばと同じだね…」
「そうね…加代子さんもそうだったわね…」
ばあばの家はガンの家系で、父親は結核だったものの、母親や姉は癌によりばあばより先にこの世を去っている。 なので、当人も私たち家族もその事を気にかけていたし、年一回は検診を行っていたのだが、たまたまその間隔が空いた時、ばあばもまたガンにその体を蝕まれてしまっていたのだ…。
「…そちらも事情は同じようですな」
「ええ…」
厳密に言えばあちらではがん治療は徐々に改善されており、根治不能のガンは少なくなってきている。 他にはこちらの最新医療は高貴な身分の者にしか受けられないのか等、気にはなるのだが…今はそんな事を話しをしている場合ではない。
「すいません、話が逸れてしまいました」
「いえ、とんでも御座いません。 …まずはこちらをご覧下さい」
「?うわっ」
突如テーブルの上に映像が映し出させるのだが、いつか見たホログラムであり、王国の地図だ。 違うのは赤色と青色で塗りつぶされている部分があるのだが、どうやらこれは二つの国の領地を表しているのではないだろうか。
「これは、ラウ王国が二分した直後の互いの領地を現したものです」
赤い色の周囲を青い色が囲っているのだが、地方の勢力は正王国側に付いたのだから、真王国は正に四面楚歌といった状態だ。 しかし、何故このような有利な状況なのに内戦は今の今まで長引いてしまっているのだろうか。
「当初、正王国の有利を疑う者はおりませんでした。 内戦は直ぐに終結すると誰もが思っていたのです」
宰相は続ける…有利に立った正王国は無駄に争う事をせずに真王国に降伏を促した。 しかし、真王国側は応じずに徹底抗戦の構えを見せたのだが、これにはある理由があった。
「これをご覧下さい」
テーブル上に映し出される映像を見て、驚きの声を上げる人物がいる。
「これは! …ラウ城!?」
宰相が深く頷くと照明の光を反射して頭がピカリと光るのだが、そんな事を気にしている場合では無い。
「その通りです…どうやら、かつての姿が再現されているのは間違いないようですな」
この天に向かって無数の塔が伸び連なる建造物こそが、ひいばあが若かりし時を王女として過ごし、厄災の襲撃によって焼け落ちたラウ城なのだ。 それにしても、この荘厳さと言ったらないのだが、実際に見たらもっと凄いのでは無いのだろうか。
「凄い…アスレアはラウ城を忠実に再建したのね…」
世良さんもかつて傍らで支えた英雄の功績に思いを馳せているのだろう…。 映像は他の視点も映し出すのだが、都市全体を映し出した時、真王国が強気だった理由が判明する。
「これは…。 帝都ザノール!?」
「左様です。 自らを苦しめた難攻不落の城塞の形を採用するとは…」
何とアスレア王は、仇敵であった帝国の都市を真似て王都を再建したのだ…。 しかも、この形…この五角形は私たちにとってかなり興味深い形だ。
「何だか五稜郭みたいです」
「ペンタゴンとも言えなくは無いわね…」
五角形の都市を囲む高い城壁と堀、攻め込むのは容易では無いと思わせるこの都市をかつて敵対した人々はどう思ったのだろうか…。
「戦局は有利ではあるものの、王都へ攻め込めば甚大な被害は免れません。 真王国への降伏を促す交渉は続いたのです」
勝てる戦ではあるが、ならば無駄に命は落としたくは無い…誰しもそう思うのだろうが、交渉は難航し、時間ばかりが過ぎていった。
「…皆さま、お飲み物のおかわりはいかがですか?」
「ソネイさん? あ、私頂きます」
「飲み物もだけど、トイレもかな」
「少し休憩しましょう」
話はまだ続くので、休憩を挟む。 しかし、二つに分かれた国はこの後、どうなって行くのだろうか…。
「父上!!」
「陛下!」
王子を始めとして宰相も将軍も驚きの表情で、扉の向こうの男性を出迎える。 だが、それも無理からぬ事…本来ならその人物はここに居てはならず、安静にしていなければならない筈なのだ。
「父上! 動ける体では無いのに、どうしてここへ!?」
「何をしておる、どうして止めなかったのだ!」
「も、申し訳ございません…止めようとはしたのですが…」
「いや、止めようとした、では無く…」
見た目からして看護師であろうと思われる壮年の女性が平謝りしていると、男性は手を目の前にかざして宰相の言葉を遮る。
「彼女を責めるでない…今日は調子が良いのだ…。 だから、ここまで来た」
調子が良い、その言葉とは裏腹に肩で息をしているのが誰から見ても分かるのだが、入院患者が着る病衣を着ており、薄灰色の生地は艶が良く高価な布地では無いかと思われる。 また、黒いガウンを肩で羽織っており、呼吸の度に上下して揺れているのだが、これもまた、高価な物のようだ。
顔を見れば蒼白でとても息苦しそうな感じなのだが、黒く長い髪をまとめるでも無く、ざんばらに伸ばしており髭も手入れが行き届いてはいない。 目の下のクマも病状が思わしくない事を告げており、おおよそ健康な人とは言い難い状態なのだが、鼻には呼吸器を付けており杖だと思われたそれは酸素ボンベを備えている。
「う…ゴホッゴホッ…」
「陛下、早くお部屋へお戻りくださいませ」
「…大丈夫だ」
手を貸そうとする看護師をまたも手でもって制止するのだが、直ぐにその顔は私たちに向けられ、先ほどの苦しそうな表情は消え、威厳ある顔立ちになる。
「ようこそお出で下さいました、戦鳥の戦士たちよ。 私が正王国国王ナムザです…このような恰好で出迎える事をお許し頂きたい」
その言葉にひいばあと世良さんも礼でもって応えるので、私も慌てて続く。
「お初お目にかかります。 黒き死の翼の使い手、理音と申します。 かつてはラウ王国の王女としてリーネを名乗っておりました」
「初めまして、国王陛下へのお目通りが叶い嬉しく思います。 破邪の大翼の使い手、世良と申します。 この時代では戦いの神と称されているようですが、恐悦至極に存じます」
「え、えーと…山代羽音と申します。 理音のひ孫になりますので、あの…宜しくお願い致します」
…私の自己紹介だけ何か微妙な感じだが、国王は気にする様子は無く、穏やかに笑っている。
「戦鳥の戦士を二人も迎える事が出来ました。 これで我が軍もようやく…キアも良く無事で還って来てくれた…大役ご苦労…うっ…ゴホッゴホッ、ハァハァ…」
「父上!」
「陛下!」
王子と看護師が駆け寄るのだが、流石に制止する事は出来無さそうだ。 苦しそうに咳をする国王を看護師と共に王子は支え、二人に向かって後を頼むと言い放ってこの場を後にした。
「…お騒がせしてしまいました。 こちらです」
宰相の後に続いて廊下を歩いていると、ガラス越しに街並みが見えるのだが、地上を遥か下に臨むので、スザンの時よりも尚高い建物である事が判明する。 しかし、他の建物も負けず劣らずで軒並み高く一番発展している都市と言うのは疑いようが無い事実のようだ。
「羽音、こっちよ」
「あっ、ごめんなさい!」
ついつい、窓に張り付いて眺めてしまった…二人も眺めながら歩いていたと思うのだが、これを見てどう感じたのかが気になってしまう。 本当に私がイメージした異世界とは全く違う…これほどまでにかけ離れていたとは想像も付かなかったのだが、気になる部分もある。
(これだけ発展しているという事は…ここでは厄災の脅威はそれほど感じないのかな? それに…)
一見すると豊かに見える人々の暮らしぶり、戦争とも無縁のように感じるのだが、それらの疑問はこれから詳らかになるのだろうか…。
「さ、こちらえへおかけ下さい」
勧められるままに私たち三人は椅子に腰かけテーブルを挟んで、宰相らと対峙する。 この部屋は一見すると会議室のようだが、多分ここで偉い人達が国政に関する事や、軍事に関わる事を話しあっているのではと推測されるのだが、椅子の座り心地は良いとしてこの不釣り合いな大きく分厚いテーブルは一体何のだろう。
「今、飲み物と菓子をお持ちします」
程なくして、背の高いグラスが置かれるので、頂きますとだけ言って一口飲んでみる。 味はメロンのようなスカイのような味がするのだが、ウリ科特有の青臭さは感じず例によってしっかりと冷えている。
お菓子は一人一皿で羊羹のような菓子が運ばれてくるのだが、以外にも皆先に食べ始めている。 どうやら遠慮はいらないと言うか、寧ろ先に食べねば失礼に当たるのかもしれないので、砂糖をふんだんにかけたシャリシャリの羊羹もどきを頂く。
(これ…甘すぎるよ…)
食べるのに難儀してしまうのだが、二人はサクサクと食べ進めており甘さなど一向に気にする気配は無い。 そして、早々に食べ終えたひばあは、以外な言葉を口にする。
「……失礼を承知の上でお聞きします。 陛下はご重篤のようですが…回復する見込みはあるのですか?」
(ひいばあ? これまた珍しいな…)
だが、正直言って、世良さんも気になる所では無いだろうか…知っておいて損は無いと思うのだが、やがて宰相は重たい口を開く。
「陛下は肺を患っておいでです…検査で腫瘍がある事が発覚したので、急ぎ手術を行ったのですが…」
ふう、と一息つくとやや下を向き声を絞る。
「既に他の臓器にも腫瘍は転移しており、手の施しようがありませんでした。 もっと早く気付いていればこんな事には…」
くやしそうな声をにじませるので、その無念さがひしひしと伝わって来る。 聞けば多忙を極めていた国王だったが、検査は定期的に行っていたそうだ。 だが、そのタイミングを逃し検査の間隔が空いてしまったその隙に、病魔は国王の体を蝕んでいた。
「何だか、ばあばと同じだね…」
「そうね…加代子さんもそうだったわね…」
ばあばの家はガンの家系で、父親は結核だったものの、母親や姉は癌によりばあばより先にこの世を去っている。 なので、当人も私たち家族もその事を気にかけていたし、年一回は検診を行っていたのだが、たまたまその間隔が空いた時、ばあばもまたガンにその体を蝕まれてしまっていたのだ…。
「…そちらも事情は同じようですな」
「ええ…」
厳密に言えばあちらではがん治療は徐々に改善されており、根治不能のガンは少なくなってきている。 他にはこちらの最新医療は高貴な身分の者にしか受けられないのか等、気にはなるのだが…今はそんな事を話しをしている場合ではない。
「すいません、話が逸れてしまいました」
「いえ、とんでも御座いません。 …まずはこちらをご覧下さい」
「?うわっ」
突如テーブルの上に映像が映し出させるのだが、いつか見たホログラムであり、王国の地図だ。 違うのは赤色と青色で塗りつぶされている部分があるのだが、どうやらこれは二つの国の領地を表しているのではないだろうか。
「これは、ラウ王国が二分した直後の互いの領地を現したものです」
赤い色の周囲を青い色が囲っているのだが、地方の勢力は正王国側に付いたのだから、真王国は正に四面楚歌といった状態だ。 しかし、何故このような有利な状況なのに内戦は今の今まで長引いてしまっているのだろうか。
「当初、正王国の有利を疑う者はおりませんでした。 内戦は直ぐに終結すると誰もが思っていたのです」
宰相は続ける…有利に立った正王国は無駄に争う事をせずに真王国に降伏を促した。 しかし、真王国側は応じずに徹底抗戦の構えを見せたのだが、これにはある理由があった。
「これをご覧下さい」
テーブル上に映し出される映像を見て、驚きの声を上げる人物がいる。
「これは! …ラウ城!?」
宰相が深く頷くと照明の光を反射して頭がピカリと光るのだが、そんな事を気にしている場合では無い。
「その通りです…どうやら、かつての姿が再現されているのは間違いないようですな」
この天に向かって無数の塔が伸び連なる建造物こそが、ひいばあが若かりし時を王女として過ごし、厄災の襲撃によって焼け落ちたラウ城なのだ。 それにしても、この荘厳さと言ったらないのだが、実際に見たらもっと凄いのでは無いのだろうか。
「凄い…アスレアはラウ城を忠実に再建したのね…」
世良さんもかつて傍らで支えた英雄の功績に思いを馳せているのだろう…。 映像は他の視点も映し出すのだが、都市全体を映し出した時、真王国が強気だった理由が判明する。
「これは…。 帝都ザノール!?」
「左様です。 自らを苦しめた難攻不落の城塞の形を採用するとは…」
何とアスレア王は、仇敵であった帝国の都市を真似て王都を再建したのだ…。 しかも、この形…この五角形は私たちにとってかなり興味深い形だ。
「何だか五稜郭みたいです」
「ペンタゴンとも言えなくは無いわね…」
五角形の都市を囲む高い城壁と堀、攻め込むのは容易では無いと思わせるこの都市をかつて敵対した人々はどう思ったのだろうか…。
「戦局は有利ではあるものの、王都へ攻め込めば甚大な被害は免れません。 真王国への降伏を促す交渉は続いたのです」
勝てる戦ではあるが、ならば無駄に命は落としたくは無い…誰しもそう思うのだろうが、交渉は難航し、時間ばかりが過ぎていった。
「…皆さま、お飲み物のおかわりはいかがですか?」
「ソネイさん? あ、私頂きます」
「飲み物もだけど、トイレもかな」
「少し休憩しましょう」
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