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第15話 魔法進化の組み合わせ
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「さてと、フェンリル先生が30枚の魔法を揃えた生徒に、次のステップを教えてあげようじゃねぇか!!」
「次のステップって、【選択領域】だけじゃないの?」
「おうよ! あれは戦闘での話だ。じつは、戦闘外でも出来るようになることがあるんだよ」
先生キャラを数十秒で放棄したロウが、テクテクと草原を歩く。
「今日、お前に教えるのは【デッキ編成】だ」
「【デッキ編成】?」
「おう。デッキってのは、簡単に言えば今、お前が使える【魔法】のことだな。どれ、ステータスを開いてみろ」
「う、うん」
魔法が30枚揃った嬉しさから、何度もステータスは開いたんだけど、出来ることはなかったんだけどな。
僕は見慣れた画面を開いた。
□■□■□■□■□■□■□■□■
【強化の矢】×4
【泡弾《フォーム・ショット》】×4
【三連火弾《トリプルファイア》】×4
【爆弾《ボム》】×4
【斬撃《スラッシュ》】×4
【斬撃波《ざんげきは》】×2
【腕力強化《小》】×3
【治癒《小》】×3
【腕力強化《中》】×2
□■□■□■□■□■□■□■□■
「開いたけど、これがどうしたの?」
「よし。じゃあ、祝いにこれをやろう……」
「あ、ちょっと、なにするのさ」
ステータス画面を眺めていた顔をベロリと舐める。だ液まみれになった顔を拭っていると、身体の内側から力が漲ってくる。
これは新しい魔法を手に入れた感覚だ。
「今、お前に魔法を渡した。ステータスを横に動かしてみろ」
「横って……」
というか、ステータスって動かせるものなのか?
試しに腕を左に振るうと、
「う、動いたぁ!!」
□■□■□■□■□■□■□■□■
【フェンリルの牙】
□■□■□■□■□■□■□■□■
動いたステータスには新たに一枚の魔法が追加されていた。
「フェンリルの牙。敵に狼の牙が齧り付き、唾液で傷を癒す魔法だ。有難く受け取れよな」
「あ、ありがとう。でも、デッキに入れられる魔法は30枚だけなんだよね?」
「そうだ。だから、30枚の中で自分が使いやすい魔法を選択してくんだよ。試しに、入れ替えて見ろ」
ステータス画面に映る【フェンリルの牙】に触れて、デッキ画面に戻る。
「で、できた!!」
は
「そういう訳だから、倒したい魔物に合わせてデッキを組み替えていくことをオススメするぜ?」
話を聞き終えた僕は新たな魔物を討伐するため、クエストを受けることにした。
今回の狙いは盾亀《シールドタートル》。その名の通り、甲羅が盾のように固いのが特徴的なモンスターだ。
「こりゃ、また、地味な奴を選んだな。折角なら派手に龍を倒しに行こうぜ!!」
「そういう訳には行かないよ。盾亀《シールドタートル》は、繁殖力が高いんだ。放っておいたら、人里に害が出るかも知れないし。ましてや、近くの村は僕がお世話になった村だから」
盾亀《シールドタートル》が目撃された池は、【占星の騎士団】に良くしてくれた村の近くにある。
僕たちが近くを通るたびに、農作物を分けてくれたんだ。
まあ、当然、僕以外のメンバーは受け取らなかったけど。
「なんだよ。折角、【魔眼】を手に入れて、魔法でウハウハできるのによ」
「ウハウハって……。とにかく、次のクエストはこれで決まりだよ」
目撃された池に付くと、すぐに標的を発見した。この池に盾亀《シールドタートル》の天敵はいないからか、優雅に甲羅を乾かしていた。
「甲羅は固いから――ちょっと工夫しないとな」
相手の属性は水。
本当は雷属性の魔法を持っていればいいんだけど、今は持っていない。故に純粋な攻撃力で相手の防御を貫かなければ……。
「僕が持ってる魔法で、一番の攻撃力は――」
【強化の矢】と【腕力強化《小》】を用いた魔法進化。
「だったら、この【腕力強化《小》】を【腕力強化《中》】に変えたらどうだろう?」
【腕力強化《中》】はオーガを倒して手に入れた魔法。使い勝手が良く、他の魔法と組み合わせるだけでも、充分な威力を発揮していたから、魔法進化を試す余裕はなかった。
でも、今回ばかりはそうは言ってられないよね。
「【強化の矢】+【腕力強化《中》】に変更!!」
引いた弦から放たれた矢は、これまで以上に強大なオーラを纏って盾亀《シールドタートル》に飛来する。
ヒュン。
ズドン!!
バスっ。
矢は甲羅を貫き泥に突き刺さった。
「やっぱり、【腕力強化《中》】でも魔法が進化した」
このことから考えるに、【腕力強化《小》】と【腕力強化《中》】のように、同じ効果を持つ魔法ならば、魔法進化が使えることになる。
「って、ことでいいんだよね? ロウ」
「おう。良く気付いたな。全然、使わないから気付いてなかったのかと思ったぜ」
「そんな余裕がなかっただけだよ」
ポワワワン。
ロウと話していると身体の内側に礼の如く力が漲ってきた。
魔法を手に入れたようだ。
盾亀《シールドタートル》は、オーガと同じ中級の魔物。魔法の入手率はそこまで低くないのだろう。
ステータス画面を開いて、手に入れた魔法をチェックする。
「次のステップって、【選択領域】だけじゃないの?」
「おうよ! あれは戦闘での話だ。じつは、戦闘外でも出来るようになることがあるんだよ」
先生キャラを数十秒で放棄したロウが、テクテクと草原を歩く。
「今日、お前に教えるのは【デッキ編成】だ」
「【デッキ編成】?」
「おう。デッキってのは、簡単に言えば今、お前が使える【魔法】のことだな。どれ、ステータスを開いてみろ」
「う、うん」
魔法が30枚揃った嬉しさから、何度もステータスは開いたんだけど、出来ることはなかったんだけどな。
僕は見慣れた画面を開いた。
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【強化の矢】×4
【泡弾《フォーム・ショット》】×4
【三連火弾《トリプルファイア》】×4
【爆弾《ボム》】×4
【斬撃《スラッシュ》】×4
【斬撃波《ざんげきは》】×2
【腕力強化《小》】×3
【治癒《小》】×3
【腕力強化《中》】×2
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「開いたけど、これがどうしたの?」
「よし。じゃあ、祝いにこれをやろう……」
「あ、ちょっと、なにするのさ」
ステータス画面を眺めていた顔をベロリと舐める。だ液まみれになった顔を拭っていると、身体の内側から力が漲ってくる。
これは新しい魔法を手に入れた感覚だ。
「今、お前に魔法を渡した。ステータスを横に動かしてみろ」
「横って……」
というか、ステータスって動かせるものなのか?
試しに腕を左に振るうと、
「う、動いたぁ!!」
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【フェンリルの牙】
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動いたステータスには新たに一枚の魔法が追加されていた。
「フェンリルの牙。敵に狼の牙が齧り付き、唾液で傷を癒す魔法だ。有難く受け取れよな」
「あ、ありがとう。でも、デッキに入れられる魔法は30枚だけなんだよね?」
「そうだ。だから、30枚の中で自分が使いやすい魔法を選択してくんだよ。試しに、入れ替えて見ろ」
ステータス画面に映る【フェンリルの牙】に触れて、デッキ画面に戻る。
「で、できた!!」
は
「そういう訳だから、倒したい魔物に合わせてデッキを組み替えていくことをオススメするぜ?」
話を聞き終えた僕は新たな魔物を討伐するため、クエストを受けることにした。
今回の狙いは盾亀《シールドタートル》。その名の通り、甲羅が盾のように固いのが特徴的なモンスターだ。
「こりゃ、また、地味な奴を選んだな。折角なら派手に龍を倒しに行こうぜ!!」
「そういう訳には行かないよ。盾亀《シールドタートル》は、繁殖力が高いんだ。放っておいたら、人里に害が出るかも知れないし。ましてや、近くの村は僕がお世話になった村だから」
盾亀《シールドタートル》が目撃された池は、【占星の騎士団】に良くしてくれた村の近くにある。
僕たちが近くを通るたびに、農作物を分けてくれたんだ。
まあ、当然、僕以外のメンバーは受け取らなかったけど。
「なんだよ。折角、【魔眼】を手に入れて、魔法でウハウハできるのによ」
「ウハウハって……。とにかく、次のクエストはこれで決まりだよ」
目撃された池に付くと、すぐに標的を発見した。この池に盾亀《シールドタートル》の天敵はいないからか、優雅に甲羅を乾かしていた。
「甲羅は固いから――ちょっと工夫しないとな」
相手の属性は水。
本当は雷属性の魔法を持っていればいいんだけど、今は持っていない。故に純粋な攻撃力で相手の防御を貫かなければ……。
「僕が持ってる魔法で、一番の攻撃力は――」
【強化の矢】と【腕力強化《小》】を用いた魔法進化。
「だったら、この【腕力強化《小》】を【腕力強化《中》】に変えたらどうだろう?」
【腕力強化《中》】はオーガを倒して手に入れた魔法。使い勝手が良く、他の魔法と組み合わせるだけでも、充分な威力を発揮していたから、魔法進化を試す余裕はなかった。
でも、今回ばかりはそうは言ってられないよね。
「【強化の矢】+【腕力強化《中》】に変更!!」
引いた弦から放たれた矢は、これまで以上に強大なオーラを纏って盾亀《シールドタートル》に飛来する。
ヒュン。
ズドン!!
バスっ。
矢は甲羅を貫き泥に突き刺さった。
「やっぱり、【腕力強化《中》】でも魔法が進化した」
このことから考えるに、【腕力強化《小》】と【腕力強化《中》】のように、同じ効果を持つ魔法ならば、魔法進化が使えることになる。
「って、ことでいいんだよね? ロウ」
「おう。良く気付いたな。全然、使わないから気付いてなかったのかと思ったぜ」
「そんな余裕がなかっただけだよ」
ポワワワン。
ロウと話していると身体の内側に礼の如く力が漲ってきた。
魔法を手に入れたようだ。
盾亀《シールドタートル》は、オーガと同じ中級の魔物。魔法の入手率はそこまで低くないのだろう。
ステータス画面を開いて、手に入れた魔法をチェックする。
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