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ふとした疑問
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昼食。何時もと変わらない。
この部屋は白く、広く、ベッドと机と椅子しかない
殺風景な場所だ。
…昔から変わらない。
そういえば、私はこの部屋から一歩も外に
出たことがない。いや、出させてもらったことが
ない。何か理由があるのだろうか。
私はあまり物欲がない。…今此処で自分の中にある
たった1つの欲望を口にしよう。
私はコップを両手で持ち、お茶を飲んだ後、
トリステスさんとトラオリヒさんに
外に出たい。と伝えた。
そうしたら二人は何故か酷く驚いた。
いや、酷く怯えた。
其の目は目の前に居る大きな獣に恐れ慄いている
小さな生き物の目だった。
10分ぐらいして二人は震えた声で
「今日は早く寝なさい」と云った。
…如何したのだろう。
私は昼食を食べた数時間後にベッドに入った。
ベッドの中で二人は何故あのような感じの反応を
したのだろう。何か秘密があるのだろうか。
そう思った途端、この部屋とあの二人の事で
可笑しな点が数珠つなぎに出てきた。
・この部屋には重いもの、鋭利なものがない。
・食器が全てプラスチック製。
・扉の近くに来させないようにしている。
・あの戦士について書かれた本が読めないように
塗りつぶされている。
・私の家族について話そうとしない
・何時も何処か怯えたような顔をしている。
…可笑しい。
何かが可笑しい。あの二人、そしてこの部屋が
謎に包まれている。
——調べよう。
この部屋は白く、広く、ベッドと机と椅子しかない
殺風景な場所だ。
…昔から変わらない。
そういえば、私はこの部屋から一歩も外に
出たことがない。いや、出させてもらったことが
ない。何か理由があるのだろうか。
私はあまり物欲がない。…今此処で自分の中にある
たった1つの欲望を口にしよう。
私はコップを両手で持ち、お茶を飲んだ後、
トリステスさんとトラオリヒさんに
外に出たい。と伝えた。
そうしたら二人は何故か酷く驚いた。
いや、酷く怯えた。
其の目は目の前に居る大きな獣に恐れ慄いている
小さな生き物の目だった。
10分ぐらいして二人は震えた声で
「今日は早く寝なさい」と云った。
…如何したのだろう。
私は昼食を食べた数時間後にベッドに入った。
ベッドの中で二人は何故あのような感じの反応を
したのだろう。何か秘密があるのだろうか。
そう思った途端、この部屋とあの二人の事で
可笑しな点が数珠つなぎに出てきた。
・この部屋には重いもの、鋭利なものがない。
・食器が全てプラスチック製。
・扉の近くに来させないようにしている。
・あの戦士について書かれた本が読めないように
塗りつぶされている。
・私の家族について話そうとしない
・何時も何処か怯えたような顔をしている。
…可笑しい。
何かが可笑しい。あの二人、そしてこの部屋が
謎に包まれている。
——調べよう。
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