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調査開始
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朝。今は6時半。
この時間にはまだトリステスさんが来ない。
トリステスさんが来て、扉が開いた時に
扉の外の様子を見よう。
…朝の7時。
扉が開く。私はすぐに扉の方へ目を向ける。
扉の向こうは、白衣を着た職員?が数人居て、
少し遠くで作業をしていた。
扉が閉まる。
トリステスさんが私の側に来て、
おはようと挨拶をした。
…何時もと同じ優しくて何処か怯えている顔で。
——嗚呼…嫌だなぁ。
朝食。食べながら私は部屋の隅から隅、
目を動かした。
……あった。やはりあった。監視カメラが。
此れで私を24時間、365日ずっと見ているんだ。
……汚らしい。
算数。
運動。
読書。
そんな事よりも調査だ。
この部屋、この場所について、だ。
秘密を…探さなければ。
1日、いや1時間、1分、1秒…
兎に角、早く。
夕飯の時。私はトリステスさんとトラオリヒさんに
愛してる?と聞いた。
そうすると二人は勿論と言った。
嘘だ。
普通そういう時は抱きしめて言うんだ。
ウソをつくな。
二人はやはり怯えた目をしている。
…愛していないんでしょう?
この、私を。
調査しながら私はとある言葉をふと思い出した。
「罪と罰はトモダチ、仲良し」
確かに。と思う。
その理論だったら私は何か罪を犯した?
幼い、9歳の罪人?
罪人であったら、処罰というのが付けられる。
私が罪人であったら何かしら覚えているはずだ。
でも、私は何も覚えていない。
…何故?
この時間にはまだトリステスさんが来ない。
トリステスさんが来て、扉が開いた時に
扉の外の様子を見よう。
…朝の7時。
扉が開く。私はすぐに扉の方へ目を向ける。
扉の向こうは、白衣を着た職員?が数人居て、
少し遠くで作業をしていた。
扉が閉まる。
トリステスさんが私の側に来て、
おはようと挨拶をした。
…何時もと同じ優しくて何処か怯えている顔で。
——嗚呼…嫌だなぁ。
朝食。食べながら私は部屋の隅から隅、
目を動かした。
……あった。やはりあった。監視カメラが。
此れで私を24時間、365日ずっと見ているんだ。
……汚らしい。
算数。
運動。
読書。
そんな事よりも調査だ。
この部屋、この場所について、だ。
秘密を…探さなければ。
1日、いや1時間、1分、1秒…
兎に角、早く。
夕飯の時。私はトリステスさんとトラオリヒさんに
愛してる?と聞いた。
そうすると二人は勿論と言った。
嘘だ。
普通そういう時は抱きしめて言うんだ。
ウソをつくな。
二人はやはり怯えた目をしている。
…愛していないんでしょう?
この、私を。
調査しながら私はとある言葉をふと思い出した。
「罪と罰はトモダチ、仲良し」
確かに。と思う。
その理論だったら私は何か罪を犯した?
幼い、9歳の罪人?
罪人であったら、処罰というのが付けられる。
私が罪人であったら何かしら覚えているはずだ。
でも、私は何も覚えていない。
…何故?
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