【仮題】VRMMOが世界的競技になった世界 -僕のVR競技専門高校生生活-

星井扇子

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はじまりまして。

【02-03】初プレイ

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 寮に帰ってきた僕は、速足で自室に向かう。
 自室に着いた僕は、シャワーを浴びて着替える。そのままでもいいのだが、着替えた。寮にある設置型ヘッドマウントデバイスはそれぞれ専用のものがあるため僕のデバイスを他人が使うことはない。だからきれいに使うためにシャワーを浴びて着替えることにしたのだ。グラウンドも通ったからね。

 支度の終わった僕は、一階にあるVRルームに向かう。
 寮のVRルームは校舎にあった部屋よりも大きいのが二つあって、男女で分かれている。僕は迷うことなく男用のVRルームに入り、何人もの人たちがVR接続しているのを見ながら自分のデバイスを探す。
 僕のデバイスは入り口から近いところにあった。これも一期生が使っていたデバイスを使っているからだろう。
 僕は手早く生徒証を接続していつもの言葉を言った。

 「接続開始」


-------


 見慣れた真っ白な空間に浮いている。
 速やかにサーバーを選択する。選択したのはもちろん『アナザーワールド』だ。僕は意識が沈んでいくのを胸を躍らせながらも感じていた。


-------


 気づいたときに一番最初に感じたのは、風。次に匂い。運動訓練で使っていたVR空間とは段違いだ。僕は、自身の半身とも言える尻尾たちを感じて我に帰る。
 目を開いた先には、大きな噴水と広場が見えた。
 大きな噴水だ。現実《リアル》では見た事がないような大きさだ。テレビで観るラスベガスにある某ホテルの噴水より大きく感じる。一部では虹ができているほどだ。
 異世界という言葉が頭をよぎる。この世界がゲームの中だとは思えない。それぐらい圧倒されてしまった。
 
 「君は初めてかい?」

 僕は呼びかけらた声で我に返る。感動を邪魔されたようで少し不機嫌気味に答える。

 「そうです」
 「やっぱりね!初めてログインした人は大体ここで立ち止まるから」
 「そうなんですか。まあ、当然なような気もしますけど」
 「っま、そうだね。かく言う僕もその一人だったしね」
 
 声を掛けてきたのは、一人の男だった。獣人種の猫人族のように見える。声や体つきを見るに男でいいだろう。
 
 「それで、僕になにか?」
 「あ、そうそう。僕は今、チームの新人の勧誘を行っていてね」

 チームというのは、ほかのMMOでギルドだとか、FPSでクランだとか、言われてるものと同じである。
 このゲームにはギルドの下に各チームが存在していて、ギルドからチームにクエストが回されるようだ。そのため、優秀なチームになればなるほどギルドで優遇されるらしい。

 「君は見たところキメラ種だよね?僕も結構見てきたけど、初ログインでキメラ種なのに倒れてない人を初めて見たよ」

 僕は、まずいな、と思いながら話を聞く。

 「もしかして、君、VR専門高校の生徒かい?」
 
 やっぱりと思いながら、僕は何食わぬ顔で否定する。

 「違いますけど?」
 「そうか。よかった。うちはあの学校の生徒は入れちゃダメになっていてね。僕も彼らが嫌いだしね」

 どうやら僕が思っている以上にうちの高校の印象はよくないようだ。

 「すみません。僕はソロでプレイするつもりなんで」

 僕は、いち早くここを離れることを決める。僕が周囲に注目されていることに気づいたからだ。

 「そうかい。呼び止めて悪かったね」

 そういって、男は離れていった。拍子抜けな感じがするが、何か意図があったのかもしれない。ボロは出してなかったはずだから大丈夫だろうけど一応警戒しながら町を散策することにした。


-------


 僕は今、ヴィーゼの町の商業区画に来ている。
 商業区はヴィーゼの町の南側にある。
 ここには、NPC《ノンプレイヤーキャラクター》やプレイヤーが露店として店を出すことができる。他にも建物自体を購入することで店を持つこともできる。掲示板情報では、この町の商業区は他の町よりも比較的広いようで、腕のあるNPCもこの町に店を持っていたりするらしい。そのため、この町を本拠地にしているチームも多いようだ。

 僕は、道の左右に露店が並ぶ大通りを歩いていた。露店は個人の基準で出せるため、質の悪い物もあるようなので冷やかし程度の気持ちで眺めていく。
 僕は普通に歩いているだけのつもりだが、どうも周りから注目を受けている。最初はわからなかったが、どうやら僕の尻尾たちを警戒しているようだ。
 僕は、尻尾たちを縮めるように操作する。伸縮筋の効果で尻尾たちは、現実に存在する一般的な蛇の太さと長さ程度まで縮める。隠密迷彩蛇のオンは元からそのぐらいの大きさなのであまり変わってないが、ヒュドラの頭、特にヒューは一般男性の太もも程の太さがあったのですごくかわいくなったように見える。
 僕は縮めた尻尾たちを胴や足に巻きつけて周りに迷惑をかけないようにして歩き続けた。
 結構な距離を歩いた僕だが、やっと大通りの端に着いたようだ。町の外に続く門が見えてきた。その先には荷馬車を検閲する衛兵さんと商人の人が何やら話し込んでいるのが見える。
 僕は、引き返すことにした。
 メニューを開き、生徒証に保存した地図を開こうとしてメニューの選択欄にステータスの文字があるのを見る。
 完全に忘れていた。僕は、確認しようと思ったけど、別に今しなくてもいいと思い、選択欄のVRデバイスを選択して、地図を開いた。

 僕は地図を見ながら、最初の噴水広場あたりまで戻ってきた。
 行きとは違い、地図に書き込んだ情報を見ながら歩いてきたため、質のいい店や、珍しい物が売ってる店もチェック出来た。今の僕の所持金は千マネー。最初から持っていたものだ。
 本来は冒険者ギルドに登録することで、初心者用の武器をもらえたりするのだが、僕はとりあえずは登録しない方向で決めているので無駄遣いはできない。
 僕は、物欲を治めながら噴水広場を通り西に進む。
 この町は円形で中央に噴水広場があり、そこを通るように一本の大通りが通っている。
 今僕が通ってきた大通りの南側から噴水広場の向こう側、北側には冒険者ギルドや、飲食店、冒険者が使うような店が並んでいる。僕は、そっちに行かず横に曲がる。
 この町の大通りと噴水広場で直角に交わるように伸びている大きな道がある。この通称、第二通りは大通りよりは狭く、居住区が多くなるので、この道を使わないプレイヤーもいるようだが、僕の地図を見る限り、この道沿いに隠れているイベントが思いのほか多い。それも、万人に需要のあるイベントではないものが多い。

 僕は拓郎から聞いた、もう一つの噴水のある西側に進んでいく。
 この第二通りにも露店はないが店はある。ただそれは、ほとんどが大通り沿いに店を構えられなかった店なため、質が落ちるらしくここで買うなら大通りで買う方がいいと掲示板に書いてあった。
 二つ目の噴水は、第二通りの西側から少し奥に入った場所にあるらしい、僕はただ歩くことに飽きてきたので、尻尾たちと戯れながら歩く。
 一番人懐っこいオンちゃんを撫でながら進む。
 僕は地図に書いておいた噴水に行くための道をたどり、噴水に到着した。こちらの方は公園にある大き目な噴水程度の大きさだった。一応広場になっていて周りには軽食を売っている店やカフェのようなものも見える。広場では子供が遊んでいるのが見える。ここは住民の憩いの場のようなものなのだろうか。
 
 僕は、ここで情報収集をすることにする。 最初は大通りでしようと思っていたけど、人が多く、お金もないため、店の人に聞けなかったためやめたのだ。
 僕は、噴水の周りに置かれていたベンチを見つけた。僕はそのベンチに座っているおばあさんの隣に行く。

 「すみません。ここいいですか?」
 「構いまわんよ」
 「ありがとうございます」
 「礼儀正しい子だねぇ。ここらへんじゃ見掛けない顔だけど冒険者かい?」
 「いえ、冒険者にはならないつもりです」
 
 穏やかな声で話すおばあさんに僕は聞くことにした。

 「実は、冒険者ギルド以外にどんなギルドがあるか知らなくて。調べようと思ってたんですよ」
 「ほう。冒険者以外ねぇ」

 少し言葉が鋭くなった気がするが気にしないで話し続ける。

 「この町には、魔術師ギルドとかないようですし、どんなギルドが自分に合っているかもわからないですから」
 「立派な考えだけど、よくないギルドはやめときなさい」

 このおばあさんは心配そうに言ってきた。

 「はい。それはわかってます」

 僕も犯罪者ギルドは視野に入れていない。犯罪者ギルドは基本的に特化型のスキルが多く、特化型キャラにしか合わないスキルばかりの場合があるのだ。僕に合うギルドがあれば別だけど、ないと思っている。

 「よかったよかった。んん、どうやらおまえさんは運がいいようだね」

 おばあさんが言っていることがわからなくておばあさんを見ると、おばあさんはどこか別の場所を見ていた。僕がその視線の先を追うとそこにはピエロの顔にタキシードを来た男がゴソゴソとなにかの準備をしていた。

 「あれが、ピエロですか」

 僕の呟きにおばあさんが反応する。

 「知ってたのかい?」
 「はい。友人に面白いものが見れると言われて。今日見れるとは思いませんでした」
 「そうかい。そりゃよかったねぇ。じゃあ、私はもう行くよ」

 そう言って、席を立つおばあさん。

 「見ていかないんですか?」

 僕が聞くと、

 「奴がいると人が集まるからね。わたしは行くよ」

 と言っておばあさんは去って行った。


 
 僕は、ピエロをよく見るために近づくことにした。彼の周りには既に子供が何人か集まっていた。僕は近づきすぎない距離からピエロを見る。
 このピエロは子供たちが集まっている事に気づいたのか、おかしな動きをしながら準備を進める。

 ピエロの準備が終わったときには、僕の他にも結構な人数がピエロの周りにいた。
 ピエロは人が集まっているのを見ると、ショーを始めた。
 ピエロのショーを見た僕の感想は『手品』だ。ピエロの芸はサーカスにいるピエロのようなものではなく、マジシャンのようにトリックを使って驚かせるものが多かった。もちろん、ナイフ投げのようなものもあったのだが。

 ピエロのショーは無事終わり、ピエロはお道化ながらも頭を下げた。見ていた人たちは拍手し、中には声援を送っている者もいた。
 ピエロが片づけの準備を始めると、観客は解散していく。
 僕はピエロのショーについて考える。僕の思い描いたピエロとは違っていたが、芸のレベルは高ったと思う。ゲームの中だからというのもあるのだろうが、見てよかったと思わせえるパフォーマンスだった。

 その時の僕はなんとなくピエロの動きを追っていた。すると、ピエロは地面に落ちた道具を拾おうとして、手を伸した。そのときに、見ていた子供の一人がピエロにぶつかった。どうやらに抱き着こうとしたようだ。だが、ピエロは、子供のぶつかった衝撃でよろけてしまう。ピエロは自分と共に倒れそうになる子供を抱え、倒れないように足を出す。
 その時の動きの速度は、さっきまで見ていたピエロの動きからは想像のつかないものだった。僕のステータスでは、ブレて見えただけだった。それほどの速さだった。
 動きを捉えることができなかった僕だがもう一つ捉えることができなかったものがある。彼が出した足が地面に着く音が僕には聞こえなかったのだ。
 僕はそのことに気づき、驚いた。いや、驚いてしまった。僕は驚愕の表情をしていたのかもしれない。

 子供を支えたピエロは、素早い動きで周囲を見回し、僕を見てこう言った。
 「おまえ、見たな?」と。
 
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