俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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左江内編

胃袋を掴まれた

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食卓に並ぶのは

俺が大好きな青椒肉絲

そして春巻きや中華風サラダ

出来たてのほっかほかご飯、お味噌汁………



琥「昨日左江内さん青椒肉絲すっごく美味しそうに食べてたので、中華が好きなのかな~って思ったんです!」

左「俺中華大好きなんです!!凄い、お店出せますよこれ…!!」

琥「えへへ…青椒肉絲は昨日と被っちゃうから迷ったんですけれど、大丈夫ですか?」

左「はい、青椒肉絲が一番好きなんです!毎日買って食べてるくらいなんで、被るとかなんも気にしないですよ…これ本当に食べていいんですか?」

琥「はい、お口に合うか分かんないですけれど…」



リュックを降ろして手も洗ってきて

食卓に着く


左「それじゃ……」

「「頂きます」」


まずは、一番大好きな青椒肉絲を口の中にぱくっと放り込む




ピーマンの甘さ、肉のジューシーな味、調味料の香りが互いを引き立て合う



左「…うっっっまい………」


思わず口から感嘆が零れた


お惣菜屋さんのも間違いなく美味い

だけど、出来たては格別だ

それに琥珀君が作ってくれたんだと考えると、数倍増して美味しい



琥「そうですか?良かったぁ…!」

左「めちゃくちゃ美味しいです…!!!今までで一番美味いですよ!」

琥「そ、そんなに褒めて貰えたの初めてです…嬉しいな」

左「…琥珀君も食べてくださいね?俺が全部食べるなんて勿体ないです」

琥「……あ、えへへ…左江内さんが美味しく食べてくれるから、満足しちゃってました」


そんな可愛い事言わないで欲しい、心臓に悪い




食べ終わる頃には、俺は完全に胃袋を掴まれていた




そのまま洗い物までしようとするものだから

ご馳走を食べさせてもらったぶん俺がやる事で何とか手を引いてもらった



後片付けも終わり、一息ついた所で


琥「……左江内さん、無理だったら断って欲しいのですが、聞いて欲しい事があります」




不安そうな、縋るような顔で琥珀君が口を開いた

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