あなたの運命の番になれますか?

あんにん

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1章

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  気が付けばベッドに横になっていて辺りは暗かった
  あれからどれだけ時間が経ったのだろう
  まだ身体は火照っているけれどあの時程ではなくて、、、
  すると扉が開きかずさんが入ってきた
  
  「なつくん、、、目が覚めたんだね。帰ってきたら倒れていたからビックリしたよ、、、ヒートきたんだね、、、」

  その言葉に頷けば、ふと自分の身なりが綺麗になっているのに気付く
  "1人で慰めていたこともあってきっと汚れていたはずなのに、、、"
  そう思っていれば「あの状態のままだとあれかなと思って一応綺麗にしたんだ、、、」俺の気持ちを察してか、かずさんが少し言いずらそうに伝える
  「あと、ベッドに運んだ時に少しだけ意識を戻したからなつくんが持っていた抑制剤も飲ませたんだけど、、、その時の記憶はないかな....?」

  その言葉に驚いたけどマシになっている身体の様子からそうなのかと納得する
  仕事で疲れて帰ってきたはずなのにヒートで倒れた俺の世話をしてもらったお礼を伝えようと思っても近くに伝える手段がなくて、、、
  そう思っていれば近付いてきたかずさんが「気にしなくていいからね。」と微笑みながら言う
  その言葉にかずさんの目を見た後に頭を下げる
  "本当にかずさんにはお世話になりっぱなしだ...."

  「じゃあ俺はここで、、、来週あたりに戻ってくるね。」

  そう言いながら部屋を出るかずさんの言葉の意味が分からなくて首を傾げれば、すぐ後に優人さんが入ってきた

  一瞬驚くが部屋いっぱいに広がっていく優人さんの匂いに落ち着いていたと思ったはずの疼きが顔を出し始める

  "なんでここに優人さんが.....?"

  そう思いながら優人さんの顔を見つめれば

  「かずさんから連絡もらって急いできた」

  そう一言告げる優人さんに困惑する
  "どうして....ヒート中の俺の元にきてくれるの....?"
  そんな俺の考えている事が分かるかのように優人さんが続ける

  「前にも言ったけど、なつの事が好きだよ。こうやってヒートの時にはそばに居て支えたい。これから先何年何十年と一緒にいたいと思ってる。」

  その言葉に心臓がうるさいくらいに音をたてる

  嬉しい嬉しい
  優人さんの事を考える度に幸せで
  会えた日はすごく嬉しいし、頭を撫でられたりして触れられた時には早くなる鼓動
  笑顔を向けられた時、優しくしてもらった時そのすべてを独り占めしたいと思ってしまう
  優人さんと一緒にいたい
  俺も優人さんの事が好きだ、、、

  それに優人さんはアルファ、俺はオメガ
  世間一般的に言えば番になりこれから一緒に生きていく事になんの問題もないだろう
  でも自分の今までがどうしても頭によぎる
  始めて会った時俺は色んな人と肌を重ねる事をしていた
  親しくなってからも何人もの人と肌を重ねてきた
  
  その時気持ち悪いと思いながらお風呂で自分の体を痛くなるまで洗い続けた時が頭の中に流れ込んできた
  そうだ、、、俺の体は汚れてる、、、そんな自分が優人さんの隣にいたいなんてそんな事、、、あっていいわけがない、、、
  
  優人さんの匂いでクラクラする中どうしても否定してしまう自分が居て応えられない
  "ほしい....ゆうとさんが.....ほしい....."
  頭の中を占め始める優人さんが欲しいという感情に従えずにいれば、優人さんの手が俺の手をそっと包んだ

  「ねぇなつ、、、かずさんから聞いたよ。俺の服握り締めながらヒート起こしてたって。着替えさせた時もベッドに移動させた時も離すことなくずっと掴んでたって、、、今だって俺の服握りしめてさ、、、 」

  その言葉に手元を見れば優人さんのパーカーをぎゅっと握っていた

「なつ、本当の気持ち教えて。俺はもう今すぐにでもキスしてなつの全部を俺のものにしたい、ぐずぐずに甘やかしたいって思ってるよ、、、。」

  それでも応えられるずにいる俺に優人さんは縋るように『お願い、、、応えて、、、』 そう言って抱きしめた
  抱きしめられた事により優人さんの匂いに包まれた俺はもう何も考えられなくなって
  ただ本能に従おう。そう思った
  だけどこの気持ちは伝えたくて、、、

  そう思った俺は少し離れ優人さんの手を取り、手のひらに [す.き.で.す] とそう書いた

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