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第1章 旅立ち(上)
第12話 ギルド2
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「アリー、おはよう」
アリーが起きて来たのを見て挨拶した。
「おはよう、そういえばランはあれからどこで寝たの?」
「ユリアさんが『隣の部屋が空いてるからそこを使って』と、言ってくれたのでお言葉に甘えて借りた」
「そうなんだ」
「あの後、『これからどうするか』聞かれて…
俺は旅をして、いろいろ見て見ようかと思ってるんだけど、アリーはどうする?」
「もし、迷惑じゃなければ一緒に行ってもいい?」
「いいよ」
「えっ、本当に!?駄目元で聞いてみたんだけど…良かった…」
アリーは断られると思ったみたいだ。だから『いい』と言われて驚いたようだ。
「いいって言ってくれてありがとう」
「アリーは1人だったし、何かしらの事情が有るみたいだと思ったから…」
「そ、そんなに分かりやすかった?」
「うん、だから多分…『私も一緒に行く』って言うと思ってた…」
「そ、そうなの!?」
俺の言葉にビックリした様子で聞き返し
「いや、今までのアリーの状況を聞いたら、なんとなくそうなるだろうと思った感じ」
そう、素直に伝えた。
「じゃ、じゃあよろしく。これからどこに行く予定なの?」
「あ、そういえば…アリーは冒険者登録してる?」
「うん、してる。ほらEランクカード」
なんで?という表情で見つめ返してきた。
「俺はまだだから」
「あ、そうか…じゃあ冒険者ギルドに行くの?」
「うん、ユリアさんに勧められて…それと一緒に行動するなら、パーティー登録をした方がいいとも言われた」
「ランは私と一緒でもいいの?」
「うん、俺1人だと何も分からないから経験者のアリーが居てくれると嬉しい」
そんな事を言ったら、泣き出してしまった。
「えっ!俺、何か変な事言った?」
「ううん、嬉しくて…。そんな事言われた事がないから…」
そうか、アリーは…
「あ、そういえば…ユリアさんから、このネックレスを俺とアリーにって貰った。はい、アリー」
アリーがそのネックレスを見たら驚いたようだった。
「え、えぇぇ!!」
「?アリー、どうしたの?」
「こ、これって…、『野薔薇』のユリアさん…」
「あー、その『野薔薇』って何?ユリアさんが言うには二つ名って言ってたけど…」
俺がそう答えたら
「ランはギルドの事、全く知らない?」
「うん、昨日始めて聞いた」
その言葉を聞いたとたん、アリーは俺が貴族だった事を思い出したみたいだ。
「そうか…ランは平民になったばっかだからギルドの事まだ知らないのか…」
そう呟き、
「あの…ギルドと言うのは依頼を受けて、魔物討伐したり、物質を運んだり、採取したりする物。自分のランクにあったクエスト…仕事を探すの」
「始めはFランクの物しか受ける事が出来ないの?」
「そう、Fランクの仕事は薬草採取、簡単な魔物(だいたいウルフかゴブリン)討伐、掃除といった仕事をするの」
「それって、やりたがる人っていないんじゃ」
俺がそんな疑問を口にすると
「だからだよ。Fランクの仕事が出来ないと、ランクが上がらないし、高いクエストをする事が出来ないの」
「そうなんだ…。それってアリーも結構たいへんだったの?」
「ううん、仕事事態はそうでもないんだけど…時間がかかるし、ギャラ……お金が少ないから…」
と、アリーが苦い表情をしながら答えた。
「だから人気がなく、やる人が少ないんだ。でもEランクに上がるためには、ここを通過しないといけないから…」
「ふーん、まずはFランクの仕事が出来ないと次のステップにいけない感じか…」
俺がそう呟いているとアリーが
「私はランと会う少し前に登録したばっかで、やっとEランクになったの」
俺はなんとなく理解した。Fランクは誰もやりたがらない仕事なんだ…。
「あ、それから薔薇の模様に魔力を流して」
アリーは、なんだか分からない表情で頷きながら
「う、うん。流したけど、なんで?」
「ユリアさんが言うには、魔力を流して置けばアリーの物だと分かるから」
「もう1ついい?二つ名って何?」
俺はユリアさんが言ってた、二つ名と言うものがなんだか分からなく、
「二つ名と言うのは、客観的に見てその人にあった名前」
「じゃあ『野薔薇』と言うのはユリアさんに合った名前なんだ…」
「『野薔薇』は普段は優しいけど、仕事になるとう容赦ないと言われてるの…でもまさか、こんなとこにいるとは思わなかった」
俺はよく分からないけど
「じゃあユリアさん事は『野薔薇』と呼んだ方がいいの?」
「そうだね、冒険者ギルドではそう呼んだ方がいいと思う。もう関係ないと思うけど…念のため」
「そうなんだ」
「『野薔薇』の名前はみんな知ってても、どこにいて誰だか分からないから」
なんだか権力を使ってるみたいなんだけど…
「じゃあ、冒険者ギルドでは『野薔薇』と言うよ」
まぁ、郷に入れば郷に従えと言うし…
アリーが起きて来たのを見て挨拶した。
「おはよう、そういえばランはあれからどこで寝たの?」
「ユリアさんが『隣の部屋が空いてるからそこを使って』と、言ってくれたのでお言葉に甘えて借りた」
「そうなんだ」
「あの後、『これからどうするか』聞かれて…
俺は旅をして、いろいろ見て見ようかと思ってるんだけど、アリーはどうする?」
「もし、迷惑じゃなければ一緒に行ってもいい?」
「いいよ」
「えっ、本当に!?駄目元で聞いてみたんだけど…良かった…」
アリーは断られると思ったみたいだ。だから『いい』と言われて驚いたようだ。
「いいって言ってくれてありがとう」
「アリーは1人だったし、何かしらの事情が有るみたいだと思ったから…」
「そ、そんなに分かりやすかった?」
「うん、だから多分…『私も一緒に行く』って言うと思ってた…」
「そ、そうなの!?」
俺の言葉にビックリした様子で聞き返し
「いや、今までのアリーの状況を聞いたら、なんとなくそうなるだろうと思った感じ」
そう、素直に伝えた。
「じゃ、じゃあよろしく。これからどこに行く予定なの?」
「あ、そういえば…アリーは冒険者登録してる?」
「うん、してる。ほらEランクカード」
なんで?という表情で見つめ返してきた。
「俺はまだだから」
「あ、そうか…じゃあ冒険者ギルドに行くの?」
「うん、ユリアさんに勧められて…それと一緒に行動するなら、パーティー登録をした方がいいとも言われた」
「ランは私と一緒でもいいの?」
「うん、俺1人だと何も分からないから経験者のアリーが居てくれると嬉しい」
そんな事を言ったら、泣き出してしまった。
「えっ!俺、何か変な事言った?」
「ううん、嬉しくて…。そんな事言われた事がないから…」
そうか、アリーは…
「あ、そういえば…ユリアさんから、このネックレスを俺とアリーにって貰った。はい、アリー」
アリーがそのネックレスを見たら驚いたようだった。
「え、えぇぇ!!」
「?アリー、どうしたの?」
「こ、これって…、『野薔薇』のユリアさん…」
「あー、その『野薔薇』って何?ユリアさんが言うには二つ名って言ってたけど…」
俺がそう答えたら
「ランはギルドの事、全く知らない?」
「うん、昨日始めて聞いた」
その言葉を聞いたとたん、アリーは俺が貴族だった事を思い出したみたいだ。
「そうか…ランは平民になったばっかだからギルドの事まだ知らないのか…」
そう呟き、
「あの…ギルドと言うのは依頼を受けて、魔物討伐したり、物質を運んだり、採取したりする物。自分のランクにあったクエスト…仕事を探すの」
「始めはFランクの物しか受ける事が出来ないの?」
「そう、Fランクの仕事は薬草採取、簡単な魔物(だいたいウルフかゴブリン)討伐、掃除といった仕事をするの」
「それって、やりたがる人っていないんじゃ」
俺がそんな疑問を口にすると
「だからだよ。Fランクの仕事が出来ないと、ランクが上がらないし、高いクエストをする事が出来ないの」
「そうなんだ…。それってアリーも結構たいへんだったの?」
「ううん、仕事事態はそうでもないんだけど…時間がかかるし、ギャラ……お金が少ないから…」
と、アリーが苦い表情をしながら答えた。
「だから人気がなく、やる人が少ないんだ。でもEランクに上がるためには、ここを通過しないといけないから…」
「ふーん、まずはFランクの仕事が出来ないと次のステップにいけない感じか…」
俺がそう呟いているとアリーが
「私はランと会う少し前に登録したばっかで、やっとEランクになったの」
俺はなんとなく理解した。Fランクは誰もやりたがらない仕事なんだ…。
「あ、それから薔薇の模様に魔力を流して」
アリーは、なんだか分からない表情で頷きながら
「う、うん。流したけど、なんで?」
「ユリアさんが言うには、魔力を流して置けばアリーの物だと分かるから」
「もう1ついい?二つ名って何?」
俺はユリアさんが言ってた、二つ名と言うものがなんだか分からなく、
「二つ名と言うのは、客観的に見てその人にあった名前」
「じゃあ『野薔薇』と言うのはユリアさんに合った名前なんだ…」
「『野薔薇』は普段は優しいけど、仕事になるとう容赦ないと言われてるの…でもまさか、こんなとこにいるとは思わなかった」
俺はよく分からないけど
「じゃあユリアさん事は『野薔薇』と呼んだ方がいいの?」
「そうだね、冒険者ギルドではそう呼んだ方がいいと思う。もう関係ないと思うけど…念のため」
「そうなんだ」
「『野薔薇』の名前はみんな知ってても、どこにいて誰だか分からないから」
なんだか権力を使ってるみたいなんだけど…
「じゃあ、冒険者ギルドでは『野薔薇』と言うよ」
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