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新学期!!
コーヒーとラーメンと
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夕食に向かう二年を押しのけ、引っ掴んでくる奴らを蹴り飛ばし、旧館を出て校舎へ向かう。
日が落ち、辺りは薄暗い。旧館を照らす蛍光灯の光が届かない通学路で、足がもつれて躓きそうになった。気持ちに体がついて行けてない感じがする。それはどうにも、ソワソワと落ち着かない感じだった。
そろそろ夕食が始まる頃だ。先輩の部屋への道を塞ぐ二年も撤収しているはず。鉢合わせたら誰であろうと蹴り飛ばせばいい、そう腹を括り、人気のない校舎へ侵入して階段を段飛ばしで駆け上がる。
ありがたい事にオレを邪魔する奴はおらず、目的の階まで難なくたどり着けた。他の階と同様に灯り一つない廊下を少し歩き、先輩の部屋へと急ぐ。
「いないか」
鍵のかかっていない扉を開け、中を確認してみたが、廊下に漏れる灯りがない時点で予想した通り、誰もいなかった。
次の場所を探そうとして、オレが探せる場所はそう多くないと気付き、部屋に足を踏み入れた。
ここで待っていても戻っては来ないだろうが、手ぶらで迎えに行くのも芸がないと思い、電気湯沸かし器を使ってインスタントのコーヒーを淹れてみた。自分の分にだけ砂糖を入れ、ゴミを片付け部屋を出る。
両手にマグカップを持ち、更に階段を上った。熱いコーヒーを零さないよう慎重に、ゆっくりと上りきると、開いたままの屋上の扉から心地良い風が流れ込んできた。
薄暗い屋上のど真ん中で、先輩は仰向けに寝転んでいた。
オレは黙ったまま近づき、先輩の頭の先に爪先が当たるか当たらないか程度の所で立ち止まり、その顔を見下ろしてやった。
目を瞑り、ただただ静かだ。暢気に寝ている訳ではないだろうに、オレにはピクリとも反応してくれない。
オレは先輩の顔を覗き込めるその場所で、胡座を掻いた。地面に先輩の分のコーヒーを置き、ズズッと自分の分を一口啜る。
「っ……にっが、間違えた」
オレも見た目だけはブラックなコーヒーを飲んでやろうとして、先輩のマグカップと間違えてしまった。一人ぼやきながら、先輩の横に置いたカップと取り替える。
砂糖三杯のブラックコーヒーで口直し。うん、正直まだ足らない。牛乳入れた方が絶対に美味しいのに、こんな苦いのを何が嬉しくて飲んでるんだ。眠気覚ましとかそういう意味なんだろうか。
「牛乳取って来ようかな。てか、あんのかな? 砂糖の追加だけで飲めるようにするには、倍以上の量が必要そうで色々と無駄な気がすんだよな」
甘いだけで美味しい訳ではないからな。やっぱり牛乳って大事だ。
「先輩も一回だけ入れて飲んでみろよ、牛乳。絶対そっちの方が美味しいからさ」
よし、ウダウダ悩んでいても埒があかない。
「…………セイシュン」
牛乳を取って来ようと、オレが立ち上がると、ずっと黙っていた先輩がようやく口を開いてくれた。
先輩の顔を見下ろす。先輩は目を瞑ったまま、何か言おうとして、また口を閉じてしまった。
口で言っても無駄だと悟ったのか、オレが立ち去るのを待とうと思ったのか、その表情からは読み取れない。オレは牛乳を潔く諦め、その場に座り直した。
「一人にしたくないから、オレもここに居る」
先輩が言おうとしたであろう事に簡潔に答えて、オレも口を閉じた。
聞きたい事も、話して欲しい事もたくさんあったが、先輩の邪魔をしたい訳じゃあない。ぼんやりとオレも空を眺めて、悩んでいる先輩の隣りに問答無用で相席する。
何も言ってくれないと不安になるが、迷惑だ鬱陶しいと思われ嫌われようと、先輩を一人にするよりはマシだと気付いてしまったから平気だ。
手持ち無沙汰で、コーヒーでも飲もうと、またぞろ先輩のブラックを飲んでしまい、あまりの苦さに吹き出しかけたが我慢した。コーヒーを顔面に降らしたら、さすがの先輩も怒るだろうしな。
砂糖入りで口直しするが、やっぱり美味しくなくて溜め息を吐きそうになった。カップを置いて、顔を埋めるよう膝を抱えると、腹が思い出したように大きく鳴る。ヤバイと思ったが、腹の虫に我慢させる事は難しく、腹を抱えて押さえ込もうとしたが間抜けな音は、無駄に大きく響いた。
「……飯は食ってないのか?」
押さえるのは無理だなと開き直り、盛大に腹の無視を鳴かせていると、うるさかったのか先輩が聞いてきた。
「あー、うん……あ、そう言えば昼も食ってねぇや」
そりゃあ腹も鳴るはずだ。すっかり忘れていたが、昼も食い損ねていた事を思いだして、更に腹がやかましくなる。
「ごめん、耳障りだよな。ちょっと離れてる」
恥ずかしくて、腰を上げようとすると、先輩がムクッと起き上がった。
「なんで食ってないんだ。体調でも悪かったのか?」
「先輩を捜し回ってたんだよ。飯どころじゃなかっただけだ」
心配してくれたのに、つい嫌味な事を言ってしまった。追い払われるんじゃないかと少し身構えながら先輩の顔を見ると、困ったように笑っていた。
そして先に立ち上がった先輩を見て、置いて行かれると慌てたオレは、先輩の腕を必死で掴んだ。すると、先輩はオレの手を握って立ち上がらせてくれた。
「部屋で一緒にラーメンでも食おう」
先輩の提案に一も二もなく全力で頷くと、少し固さも残っていたが、いつもの優しい先輩の顔に戻っていて、ジンと鼻の奥が痛くなった。
けれど、それも一瞬だけ。浮かんだ優しい表情は、またすぐに沈み込んでしまう。
逃がさない為に両手でしっかりと先輩の手を握り締める。いつもの先輩なら、必死なオレを見て「逃げないよ」と笑ってくれただろうが、今は黙ってされるがままだ。
部屋に戻っても先輩は心ここにあらずで、薄暗い部屋の中で、電気も点けずに備蓄食料を漁り出した。オレが遅れて電気を点けると、先輩は目を眩しそうに細目ながら「すまん」と力なく謝った。
「大した物がなくて悪いな」
インスタントを投げて寄越す先輩は、お湯を沸かすべく、部屋の隅でゴソゴソし始める。オレは受け取った物を確認して「十分ごちそう」と軽口を返しながら、焼きそばと塩ラーメン、ひと夏ですっかり定番になったメニューを持って、部屋の真ん中で座り込んだ。
「先輩どっちがいい?」
湯沸かし器をセットして戻って来た先輩に声をかけると、少し笑いながら「どちらでもいいよ」と答えてくれた。お互い半分くらい食べ終わったら交換をするので、あまり意味はないのだが、いつもの会話はほんの少しだが先輩の心を晴らしてくれるようだった。オレは嬉しくなって焼きそばを先輩に手渡し、手元に残った塩ラーメンの準備にかかる。
「あっ、先輩?」
ビニールを破り、蓋を半分ほど剥がして中のスープを取り出していると、勢いよく蓋を剥がす音が聞こえて、思わず手が止まった。
オレの声に先輩も手を止めてくれたが、焼きそばの蓋は見事に全部剥がされていた。
「どうしたんだ?」
それに気付いていないのか、先輩は不思議そうな顔でオレを見る。蓋を指先で押さえて慎重にお湯を捨てれば問題ないか、そう思い「なんでもない」と答えようとしたが、ソースの袋を破った先輩を見て「ちょっと待った!」と思わず声を荒げてしまう。
「ぼけっとしすぎだろ。後はオレがやるから、先輩は座って待ってて」
ソース味のラーメンを阻止するべく、先輩の手から焼きそばを回収して、オレは湯沸かし器に向かう。
そろそろ湧くだろうと思っていたのだが、湯沸かし器のコンセントは、さっきオレが抜いたままになっていた。別に入れたままでも大丈夫だろと思うのだが、先輩は律儀にコンセントを抜く人なのだ。
ザクッとコンセントを入れて、念の為に中身を確認する。少し水の量が不安だったので、ペットボトルから足してセットし直した。
お湯が沸くのを待つ間、先輩の様子を覗うと、ガックリと肩を落とした後ろ姿に胸が痛んだ。その背中に飛び付いて、全力で抱きしめてやりたくなったが、なんとか踏み止まってラーメンと焼きそば作りに励む。
「へい、お待ち」
一人で悪戦苦闘して作り上げた渾身の焼きそばを差し出すと、香ばしい匂いのおかげか、また少し先輩の表情が戻った。
腹が膨れれば、少しは元気になるだろうと思ったが、甘かった。目の前の焼きそばに意識を一割すら割いてくれない先輩は、オレが声をかけないと完全に箸が止まった。かと言って、傷心の男に椀子蕎麦みたく、食え食え言うのも殺生かと思い、先輩のペースに付き合い一時間近くかけて、オレは伸びた塩ラーメンを完食した。
「先輩、ちょっと待ってて」
冷蔵庫で冷やしたお茶缶(夏休みの配給をストックしておいた)を手渡し、大男を部屋の隅で椅子に座らせ、オレは寝床の準備に取りかかる。
飯で解決しない問題は、布団の上で解決するしかないのだ。
日が落ち、辺りは薄暗い。旧館を照らす蛍光灯の光が届かない通学路で、足がもつれて躓きそうになった。気持ちに体がついて行けてない感じがする。それはどうにも、ソワソワと落ち着かない感じだった。
そろそろ夕食が始まる頃だ。先輩の部屋への道を塞ぐ二年も撤収しているはず。鉢合わせたら誰であろうと蹴り飛ばせばいい、そう腹を括り、人気のない校舎へ侵入して階段を段飛ばしで駆け上がる。
ありがたい事にオレを邪魔する奴はおらず、目的の階まで難なくたどり着けた。他の階と同様に灯り一つない廊下を少し歩き、先輩の部屋へと急ぐ。
「いないか」
鍵のかかっていない扉を開け、中を確認してみたが、廊下に漏れる灯りがない時点で予想した通り、誰もいなかった。
次の場所を探そうとして、オレが探せる場所はそう多くないと気付き、部屋に足を踏み入れた。
ここで待っていても戻っては来ないだろうが、手ぶらで迎えに行くのも芸がないと思い、電気湯沸かし器を使ってインスタントのコーヒーを淹れてみた。自分の分にだけ砂糖を入れ、ゴミを片付け部屋を出る。
両手にマグカップを持ち、更に階段を上った。熱いコーヒーを零さないよう慎重に、ゆっくりと上りきると、開いたままの屋上の扉から心地良い風が流れ込んできた。
薄暗い屋上のど真ん中で、先輩は仰向けに寝転んでいた。
オレは黙ったまま近づき、先輩の頭の先に爪先が当たるか当たらないか程度の所で立ち止まり、その顔を見下ろしてやった。
目を瞑り、ただただ静かだ。暢気に寝ている訳ではないだろうに、オレにはピクリとも反応してくれない。
オレは先輩の顔を覗き込めるその場所で、胡座を掻いた。地面に先輩の分のコーヒーを置き、ズズッと自分の分を一口啜る。
「っ……にっが、間違えた」
オレも見た目だけはブラックなコーヒーを飲んでやろうとして、先輩のマグカップと間違えてしまった。一人ぼやきながら、先輩の横に置いたカップと取り替える。
砂糖三杯のブラックコーヒーで口直し。うん、正直まだ足らない。牛乳入れた方が絶対に美味しいのに、こんな苦いのを何が嬉しくて飲んでるんだ。眠気覚ましとかそういう意味なんだろうか。
「牛乳取って来ようかな。てか、あんのかな? 砂糖の追加だけで飲めるようにするには、倍以上の量が必要そうで色々と無駄な気がすんだよな」
甘いだけで美味しい訳ではないからな。やっぱり牛乳って大事だ。
「先輩も一回だけ入れて飲んでみろよ、牛乳。絶対そっちの方が美味しいからさ」
よし、ウダウダ悩んでいても埒があかない。
「…………セイシュン」
牛乳を取って来ようと、オレが立ち上がると、ずっと黙っていた先輩がようやく口を開いてくれた。
先輩の顔を見下ろす。先輩は目を瞑ったまま、何か言おうとして、また口を閉じてしまった。
口で言っても無駄だと悟ったのか、オレが立ち去るのを待とうと思ったのか、その表情からは読み取れない。オレは牛乳を潔く諦め、その場に座り直した。
「一人にしたくないから、オレもここに居る」
先輩が言おうとしたであろう事に簡潔に答えて、オレも口を閉じた。
聞きたい事も、話して欲しい事もたくさんあったが、先輩の邪魔をしたい訳じゃあない。ぼんやりとオレも空を眺めて、悩んでいる先輩の隣りに問答無用で相席する。
何も言ってくれないと不安になるが、迷惑だ鬱陶しいと思われ嫌われようと、先輩を一人にするよりはマシだと気付いてしまったから平気だ。
手持ち無沙汰で、コーヒーでも飲もうと、またぞろ先輩のブラックを飲んでしまい、あまりの苦さに吹き出しかけたが我慢した。コーヒーを顔面に降らしたら、さすがの先輩も怒るだろうしな。
砂糖入りで口直しするが、やっぱり美味しくなくて溜め息を吐きそうになった。カップを置いて、顔を埋めるよう膝を抱えると、腹が思い出したように大きく鳴る。ヤバイと思ったが、腹の虫に我慢させる事は難しく、腹を抱えて押さえ込もうとしたが間抜けな音は、無駄に大きく響いた。
「……飯は食ってないのか?」
押さえるのは無理だなと開き直り、盛大に腹の無視を鳴かせていると、うるさかったのか先輩が聞いてきた。
「あー、うん……あ、そう言えば昼も食ってねぇや」
そりゃあ腹も鳴るはずだ。すっかり忘れていたが、昼も食い損ねていた事を思いだして、更に腹がやかましくなる。
「ごめん、耳障りだよな。ちょっと離れてる」
恥ずかしくて、腰を上げようとすると、先輩がムクッと起き上がった。
「なんで食ってないんだ。体調でも悪かったのか?」
「先輩を捜し回ってたんだよ。飯どころじゃなかっただけだ」
心配してくれたのに、つい嫌味な事を言ってしまった。追い払われるんじゃないかと少し身構えながら先輩の顔を見ると、困ったように笑っていた。
そして先に立ち上がった先輩を見て、置いて行かれると慌てたオレは、先輩の腕を必死で掴んだ。すると、先輩はオレの手を握って立ち上がらせてくれた。
「部屋で一緒にラーメンでも食おう」
先輩の提案に一も二もなく全力で頷くと、少し固さも残っていたが、いつもの優しい先輩の顔に戻っていて、ジンと鼻の奥が痛くなった。
けれど、それも一瞬だけ。浮かんだ優しい表情は、またすぐに沈み込んでしまう。
逃がさない為に両手でしっかりと先輩の手を握り締める。いつもの先輩なら、必死なオレを見て「逃げないよ」と笑ってくれただろうが、今は黙ってされるがままだ。
部屋に戻っても先輩は心ここにあらずで、薄暗い部屋の中で、電気も点けずに備蓄食料を漁り出した。オレが遅れて電気を点けると、先輩は目を眩しそうに細目ながら「すまん」と力なく謝った。
「大した物がなくて悪いな」
インスタントを投げて寄越す先輩は、お湯を沸かすべく、部屋の隅でゴソゴソし始める。オレは受け取った物を確認して「十分ごちそう」と軽口を返しながら、焼きそばと塩ラーメン、ひと夏ですっかり定番になったメニューを持って、部屋の真ん中で座り込んだ。
「先輩どっちがいい?」
湯沸かし器をセットして戻って来た先輩に声をかけると、少し笑いながら「どちらでもいいよ」と答えてくれた。お互い半分くらい食べ終わったら交換をするので、あまり意味はないのだが、いつもの会話はほんの少しだが先輩の心を晴らしてくれるようだった。オレは嬉しくなって焼きそばを先輩に手渡し、手元に残った塩ラーメンの準備にかかる。
「あっ、先輩?」
ビニールを破り、蓋を半分ほど剥がして中のスープを取り出していると、勢いよく蓋を剥がす音が聞こえて、思わず手が止まった。
オレの声に先輩も手を止めてくれたが、焼きそばの蓋は見事に全部剥がされていた。
「どうしたんだ?」
それに気付いていないのか、先輩は不思議そうな顔でオレを見る。蓋を指先で押さえて慎重にお湯を捨てれば問題ないか、そう思い「なんでもない」と答えようとしたが、ソースの袋を破った先輩を見て「ちょっと待った!」と思わず声を荒げてしまう。
「ぼけっとしすぎだろ。後はオレがやるから、先輩は座って待ってて」
ソース味のラーメンを阻止するべく、先輩の手から焼きそばを回収して、オレは湯沸かし器に向かう。
そろそろ湧くだろうと思っていたのだが、湯沸かし器のコンセントは、さっきオレが抜いたままになっていた。別に入れたままでも大丈夫だろと思うのだが、先輩は律儀にコンセントを抜く人なのだ。
ザクッとコンセントを入れて、念の為に中身を確認する。少し水の量が不安だったので、ペットボトルから足してセットし直した。
お湯が沸くのを待つ間、先輩の様子を覗うと、ガックリと肩を落とした後ろ姿に胸が痛んだ。その背中に飛び付いて、全力で抱きしめてやりたくなったが、なんとか踏み止まってラーメンと焼きそば作りに励む。
「へい、お待ち」
一人で悪戦苦闘して作り上げた渾身の焼きそばを差し出すと、香ばしい匂いのおかげか、また少し先輩の表情が戻った。
腹が膨れれば、少しは元気になるだろうと思ったが、甘かった。目の前の焼きそばに意識を一割すら割いてくれない先輩は、オレが声をかけないと完全に箸が止まった。かと言って、傷心の男に椀子蕎麦みたく、食え食え言うのも殺生かと思い、先輩のペースに付き合い一時間近くかけて、オレは伸びた塩ラーメンを完食した。
「先輩、ちょっと待ってて」
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