『恋愛小説』

篠崎俊樹

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第5話。

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 ボク自身、同居中の父親と、疎遠になったのは、ここ一年ぐらいです。何というか、難しい認知症の症状があるようで、多分、ボクが推察するところ、レビー小体型認知症のような気がします。ボクは、もう、父親を一切、相手しません。勤め先のスーパーから帰ってきたら、自宅の自室に入り、睡眠導入剤を水で服用して、寝ます。そんな生活なのです。ボクは、もう、今の妻や、妻の家族のほうが、大事だと思えるようになりました。当然でしょう?父親は、何ら、役に立たない、足手まといで、ボクはもう投げました。ボクの生活や、今の妻の生活のほうが大事なのです。そう思っています。だから、一切、投げました。ちなみに、最後に止めを刺すように言っておきますと、うちに定期的に来る、病院の訪問看護の看護師も、ボクにとっては、単なる話し相手です。それも、ここに克明に記しておきます。
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