朱の空

カランコロン

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蒼いローブの男

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「さすが青龍。私がみえるのか」


「!?」


 突然ローブの男が話しかけてきた。


「そこの少女に伝えよ。『貴様達では朱雀は守れない』と」


「朱雀?いきなり何のことだ。それに守れないって・・・」


「三笠、さっきから何言ってるの?」


 灯が不思議そうに聞く。


「いや、そこにいる男が『貴様達では朱雀は守れない』って――」


「そんなことない!!」


「!?」


「私が灯を守るの!灯、行くわよ」


「式?」


「どこの誰だか知らないけど、変なこと言わないで!」


 そう言うと式は灯の手を強引に引いて施設の建物の方に走り去って行った。


「あ、おい。式!!」


「愚かなものだな。あれが朱雀の血を引く一族のものとは、なんと嘆かわしいことか」


 走り去って行った式達を追おうと駆け出したら、丁度ローブの男が意味のわからないことを言った。


「朱雀?あんた、さっきから何わけのわかんねぇこと言ってんだよ。それに式は式で灯を守るとか言ってるし・・・」


「すべてそのうちわかるだろう、青龍よ。お主もあながち無関係ではないからな」


「はぁ?なんで俺が青龍なんだよ」


「それもそのうちわかるだろうよ。今回は朱雀に譲ってやるか」


 そう言うとローブの男は霧のように掻き消えて行った。


「あ、おい!?」


 俺は咄嗟に手を伸ばしたが、手は空気を握るだけだった。


「どうなってんだよ・・・人間が、消えた」


「キャアアアアアアアアアア」


「灯!!」


 直後に響いた灯の悲鳴。

 俺は消えた男のことなど忘れ、灯達が向かった施設の方に駆け出した。

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