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幻獣娘の緊急会議
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「ん。なんだよ」
らしくもなく目を伏せ、口ごもりながらメルシャが尋ねる。
「あ、あのー、ほんとうに、ぴかりその家に行く気か?」
「ああ。なんか大変らしいからな」
メルシャの声は、ますます低くなる。
「それはやめたほうが……」
「大丈夫だ。万一のときのためにいちおう武器も持ってく」
征矢は肩に担いだ細いバットケースを見せる。愛用の金属バット、アルティマスラッガーが収まっている。
「あーいや、危ないのはそっちじゃなくて……」
「なんだ。奥屋敷さんになにかあるのか?」
こくこくこく。何度もうなずくメルシャ。
思わず征矢は吹き出す。
「おまえはびびり過ぎだまんち子。ここは異世界じゃない。今のあの子はただの高校生だよ。お前にはもうなんにもしない」
メルシャはシリアスな顔つきになって声を落とす。
「いや、聞いてくれ征矢どの。実は……」
かちゃ。背後でドアノブが回る音。
メルシャの全身の血が凍る。
きいー。ドアが開く。
向こうの暗がりに、魔女ぴかりそが立っていた。
「ひいいいいいい!」
悲鳴を上げてメルシャは征矢の後へ隠れる。
ぴかりそ――――光莉は申し訳なさそうに頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。遅かったものですから、つい勝手に……」
「いや、ちょうど出るところでしたから。行きましょう」
ドアから出ようとする征矢に、光莉が言う。
「今、私の話をしていたのでしょう?」
「ええ、まあ」
あわわわわわわ。
征矢のうしろでメルシャはガタガタと震え、脚の間からは「じょわー」と盛大に毒液が吹きこぼれる。
(殺される! チクッたのバレて殺されるー!)
光莉はしおらしくうつむいた。
「あの……やっぱりご迷惑ですよね。こんなことお願いして」
「いいですよ。大したことじゃありませんから。ああ、こいつの話は気にしないでください。基本、アホなんで」
征矢はメルシャをちらっと見て、光莉に微笑んでみせる。
光莉はうるうるの瞳で、征矢を見上げた。
「ほんとうですか? 私、ご無理を言って征矢さまのこと、困らせてませんか?」
「いえ、全然。それにもし万一のことでもあったら、自分も気分悪いんで。行きましょう」
淡々と言う征矢。
「ありがとうございます」
光莉は深々と頭を垂れた。
それから征矢には見えないようにちょっとだけ顔を上げて、髪の毛の隙間からギロッとメルシャを見つめる。
殺意の眼光だった。メルシャは恐怖で失神寸前だ。
その眼光に射すくめられて、征矢と光莉が連れ立って出ていってしまうのを、メルシャは黙って見送ることしかできなかった。
「じゃあ、ちょっと行ってくる」
征矢と光莉が出ていった直後から、〈クリプティアム〉では、幻獣娘たちの緊急会議が招集されていた。
「気に入りませんわ。まったくもって気に入りませんわ。なんなんですの、あの子。なにかというと征矢さんにべたべた」
議長役であるポエニッサがいらいらと指でテーブルを叩く。
「で、でも、ぴかりそさん、かわいそうなんだなも。ヘンな男に自宅までつきまとわれたら、こわいんだなも」
ミノンが言う。ポエニッサはむくれる。
「それはそうですけど……」
「女の家まで、ってのはキケンよねえ」
ユニカが意味ありげな言い方をする。
すっかりおねむらしいアルルがあくび混じりに首をかしげる。
「なにがキケンなのです?」
「だからね、『送ってくれてどうもありがと征矢サマ。よかったら上がっていって……今夜ね、パパもママもいないの』なんて女に言われたら男なんてみんなイチコロってことよ。あとは女の思うままよ」
「思うままって、どういうことなんだなも?」
ミノンが尋ねる。そういうところ、ちょっとニブい。
「だからね、深い関係になっちゃうってことよ」
「深い関係?」
どこまでも察しの悪いミノンに、ユニカは天使のように清らかな顔でぶっちゃける。
「だからね、オスとメス、パコパコ、アンアン、まぐわい、淫行、生殖、種付け、[ピー*]しちゃうってことよ」
「…………………………ええ!? 結婚もしてないのにそんなことしちゃダメだなも!」
どえらく時間をつかって、ミノンにもようやく話が伝わる。
「家に送っていくだけなのです。ちょっと心配しすぎなのですよ」
ねむい目をこすりながらアルルが言った。
ユニカは自信満々に小鼻をふくらませる。
「性欲が皮かぶって歩いてるみたいなあの年頃の男子が、あのレベルのかわいこちゃんに誘われて断れるワケないでしょ。ちょっとパンチラでもされて誘惑されたら、確実に襲いかかっちゃうわ。少なくともわたしは襲うから!」
ポエニッサがどん、とテーブルを叩いた。
「あなたの話はどうでもいいのですわ! もっとも、そもそもの話が不自然なのはたしかですわね。ストーカーの話が事実だったとして、知り合ってまだ間もない征矢さんに相談することかしら? 親しい友だちくらいほかにもいるはずよ?」
「たしかにそうだなも……」
ミノンもうなずく。
ユニカが、メルシャに目を向けた。メルシャは同じテーブルに着いてはいるけれど、心ここにあらずでさっきから一言も発していない。
「まんち子、あなたなにか知ってるでしょ? 様子がヘンよ」
ビクッ。
「オ、オ、オレ、な、なんにも、知らないぞ」
あからさまに挙動不審である。
「完全にウソついてるわね。なんなの。教えて」
全員がメルシャに迫る。
ぴかりそは怖いが、この幻獣娘たちにも出合い頭にボコられている。メルシャが陥落するまで、ほとんど一瞬だった。
メルシャはグノーメンダースト卿のこと、ぴかりそが征矢を利用してなにか企んでいること、他言したら殺すと脅されたことを簡潔に語った。
「そういうことは、もっと早くお言いなさいな! 淫行よりもっと物騒な話じゃありませんの!」
ポエニッサが勢いよく立ち上がった。
「えっ、どうする? 尾行しちゃう? しちゃう?」
なぜか楽しそうにユニカも腰を上げる。
「と、とりあえず行くんだなも!」
ミノンも座ってはいられない。
「わかりました……ちょっとだけ、時間くださいなのです」
眠気で半目のアルルはカウンターの中で、なにか探し始める。
ユニカは座ったままのメルシャを見る。
「なにしてるの? ほら、あんたも支度して」
「オ、オレは……その……」
顔色が悪い。メルシャは動こうとしない。
突然、その背中をものすごい罵声が襲った。
「なにグズグズしとんじゃカスが! とっととケツ上げんとバラして埋めて肥料にしたるぞオラァ!」
「ひえっ!?」
たまらずメルシャは飛び上がった。
アルルだった。ガンギマリを通り越して、目がバッキバキに血走っている。手には空になった植物活性剤ノビルピンのアンプルが半ダース。全部一気飲みしたらしい。
思わずミノンが声をかける。
「アルちゃん、それ、ちょっと飲み過ぎじゃ……」
アルルは近くにあった椅子を蹴り飛ばす。
「じゃっかあしいグダグダぬかすな! オラ全員行くぞお! 潰されて堆肥になりたくなきゃとっとと動けカスども!」
らしくもなく目を伏せ、口ごもりながらメルシャが尋ねる。
「あ、あのー、ほんとうに、ぴかりその家に行く気か?」
「ああ。なんか大変らしいからな」
メルシャの声は、ますます低くなる。
「それはやめたほうが……」
「大丈夫だ。万一のときのためにいちおう武器も持ってく」
征矢は肩に担いだ細いバットケースを見せる。愛用の金属バット、アルティマスラッガーが収まっている。
「あーいや、危ないのはそっちじゃなくて……」
「なんだ。奥屋敷さんになにかあるのか?」
こくこくこく。何度もうなずくメルシャ。
思わず征矢は吹き出す。
「おまえはびびり過ぎだまんち子。ここは異世界じゃない。今のあの子はただの高校生だよ。お前にはもうなんにもしない」
メルシャはシリアスな顔つきになって声を落とす。
「いや、聞いてくれ征矢どの。実は……」
かちゃ。背後でドアノブが回る音。
メルシャの全身の血が凍る。
きいー。ドアが開く。
向こうの暗がりに、魔女ぴかりそが立っていた。
「ひいいいいいい!」
悲鳴を上げてメルシャは征矢の後へ隠れる。
ぴかりそ――――光莉は申し訳なさそうに頭を下げた。
「ご、ごめんなさい。遅かったものですから、つい勝手に……」
「いや、ちょうど出るところでしたから。行きましょう」
ドアから出ようとする征矢に、光莉が言う。
「今、私の話をしていたのでしょう?」
「ええ、まあ」
あわわわわわわ。
征矢のうしろでメルシャはガタガタと震え、脚の間からは「じょわー」と盛大に毒液が吹きこぼれる。
(殺される! チクッたのバレて殺されるー!)
光莉はしおらしくうつむいた。
「あの……やっぱりご迷惑ですよね。こんなことお願いして」
「いいですよ。大したことじゃありませんから。ああ、こいつの話は気にしないでください。基本、アホなんで」
征矢はメルシャをちらっと見て、光莉に微笑んでみせる。
光莉はうるうるの瞳で、征矢を見上げた。
「ほんとうですか? 私、ご無理を言って征矢さまのこと、困らせてませんか?」
「いえ、全然。それにもし万一のことでもあったら、自分も気分悪いんで。行きましょう」
淡々と言う征矢。
「ありがとうございます」
光莉は深々と頭を垂れた。
それから征矢には見えないようにちょっとだけ顔を上げて、髪の毛の隙間からギロッとメルシャを見つめる。
殺意の眼光だった。メルシャは恐怖で失神寸前だ。
その眼光に射すくめられて、征矢と光莉が連れ立って出ていってしまうのを、メルシャは黙って見送ることしかできなかった。
「じゃあ、ちょっと行ってくる」
征矢と光莉が出ていった直後から、〈クリプティアム〉では、幻獣娘たちの緊急会議が招集されていた。
「気に入りませんわ。まったくもって気に入りませんわ。なんなんですの、あの子。なにかというと征矢さんにべたべた」
議長役であるポエニッサがいらいらと指でテーブルを叩く。
「で、でも、ぴかりそさん、かわいそうなんだなも。ヘンな男に自宅までつきまとわれたら、こわいんだなも」
ミノンが言う。ポエニッサはむくれる。
「それはそうですけど……」
「女の家まで、ってのはキケンよねえ」
ユニカが意味ありげな言い方をする。
すっかりおねむらしいアルルがあくび混じりに首をかしげる。
「なにがキケンなのです?」
「だからね、『送ってくれてどうもありがと征矢サマ。よかったら上がっていって……今夜ね、パパもママもいないの』なんて女に言われたら男なんてみんなイチコロってことよ。あとは女の思うままよ」
「思うままって、どういうことなんだなも?」
ミノンが尋ねる。そういうところ、ちょっとニブい。
「だからね、深い関係になっちゃうってことよ」
「深い関係?」
どこまでも察しの悪いミノンに、ユニカは天使のように清らかな顔でぶっちゃける。
「だからね、オスとメス、パコパコ、アンアン、まぐわい、淫行、生殖、種付け、[ピー*]しちゃうってことよ」
「…………………………ええ!? 結婚もしてないのにそんなことしちゃダメだなも!」
どえらく時間をつかって、ミノンにもようやく話が伝わる。
「家に送っていくだけなのです。ちょっと心配しすぎなのですよ」
ねむい目をこすりながらアルルが言った。
ユニカは自信満々に小鼻をふくらませる。
「性欲が皮かぶって歩いてるみたいなあの年頃の男子が、あのレベルのかわいこちゃんに誘われて断れるワケないでしょ。ちょっとパンチラでもされて誘惑されたら、確実に襲いかかっちゃうわ。少なくともわたしは襲うから!」
ポエニッサがどん、とテーブルを叩いた。
「あなたの話はどうでもいいのですわ! もっとも、そもそもの話が不自然なのはたしかですわね。ストーカーの話が事実だったとして、知り合ってまだ間もない征矢さんに相談することかしら? 親しい友だちくらいほかにもいるはずよ?」
「たしかにそうだなも……」
ミノンもうなずく。
ユニカが、メルシャに目を向けた。メルシャは同じテーブルに着いてはいるけれど、心ここにあらずでさっきから一言も発していない。
「まんち子、あなたなにか知ってるでしょ? 様子がヘンよ」
ビクッ。
「オ、オ、オレ、な、なんにも、知らないぞ」
あからさまに挙動不審である。
「完全にウソついてるわね。なんなの。教えて」
全員がメルシャに迫る。
ぴかりそは怖いが、この幻獣娘たちにも出合い頭にボコられている。メルシャが陥落するまで、ほとんど一瞬だった。
メルシャはグノーメンダースト卿のこと、ぴかりそが征矢を利用してなにか企んでいること、他言したら殺すと脅されたことを簡潔に語った。
「そういうことは、もっと早くお言いなさいな! 淫行よりもっと物騒な話じゃありませんの!」
ポエニッサが勢いよく立ち上がった。
「えっ、どうする? 尾行しちゃう? しちゃう?」
なぜか楽しそうにユニカも腰を上げる。
「と、とりあえず行くんだなも!」
ミノンも座ってはいられない。
「わかりました……ちょっとだけ、時間くださいなのです」
眠気で半目のアルルはカウンターの中で、なにか探し始める。
ユニカは座ったままのメルシャを見る。
「なにしてるの? ほら、あんたも支度して」
「オ、オレは……その……」
顔色が悪い。メルシャは動こうとしない。
突然、その背中をものすごい罵声が襲った。
「なにグズグズしとんじゃカスが! とっととケツ上げんとバラして埋めて肥料にしたるぞオラァ!」
「ひえっ!?」
たまらずメルシャは飛び上がった。
アルルだった。ガンギマリを通り越して、目がバッキバキに血走っている。手には空になった植物活性剤ノビルピンのアンプルが半ダース。全部一気飲みしたらしい。
思わずミノンが声をかける。
「アルちゃん、それ、ちょっと飲み過ぎじゃ……」
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