43 / 55
進撃の幻獣娘
しおりを挟む
「そうは問屋がおろすかこのクソスベタがぁー!」
ものすごい怒号が闇夜を貫いた。
小さな女の子の声だった。
メイド制服姿のアルラウネの幼女が、のっしのっしとこちらに向かってくる。ヘンなクスリでもやっているのか、目がバッキバキだ。
その左右には、ミノタウロスとユニコーン。炎に包まれたフェニックスも着地する。
ミノタウロスのうしろにこそこそ隠れるように、例のマンティコアもいる。
「あら、皆さんお揃いですね」
光莉の顔に動揺はない。幻獣たちが追ってくるのも折り込み済みらしい。
「坂嶋征矢をどうなさるおつもり?」
ポエニッサが全身の炎をいっそう燃え立たせる。
光莉はぺろっと舌を出す。
「そうですね、いうなれば――――ハネムーンでしょうか」
「「「「「はあ!?」」」」」
幻獣娘たちが声を揃えて叫ぶ。
「ハ、ハ、ハネムーンって、し、新婚旅行のことだなも!? どこへ行く気なんだなも!?」
ミノンがおろおろと尋ねる。
「もちろん、あなた方のふるさと、パンタゲアです。征矢さまと私で手に手を取って軽く魔王討伐、そのあとは……余勢を駆ってパンタゲア全土を武力征服する予定です。ふふ」
「なに寝言ほざいとんじゃクソスベタ。そんなマネさせるかしばき殺すぞコラ」
アルルがすごむが、光莉はどこ吹く風だ。
「あらあら、品のない。しょせん下賤の幻獣ね」
「せ、征矢さんは返してもらうんだなも!」
ミノンが叫ぶ。
「そうはいきません。彼はもう私のだもの」
「ち、力ずくでも連れて帰るんだなも!」
「まあこわい。なら、こちらもそのつもりでお相手するわ」
のん気な調子でそう言うと、光莉は右手を頭上に差し上げた。
「メゼドの永劫よ! モレクの風雲よ! 天使には贄を、我が手には雷霆を! 顕界せよアルギスアーヴ!」
光莉の手にバリバリと放電が走り、虚空に描かれた魔法円から一本の杖が出現する。長さ七十センチほど。先端には金属のリングで囲まれた青白く発光する宝玉があり、リングからは電極のような突起がV字型に伸びている。
光莉は杖を、バトントワラーのようにくるくる回す。
「いかが? 私の魔宝具、雷霆の杖アルギスアーヴ。かっこいいでしょ。パンタゲアでも屈指の強力アイテムよ。さあ電気羊ちゃんたち、パワーをあげる。こいつらを追い払って!」
杖の先端から、八方へ激しい紫電が走る。
電流は金色の羊たちへと流れ込んだ。
「メエエエエエーーーー!」
それまでモコモコ、トコトコと四本足で歩いていた羊たちが全身から火花を散らしながら、むっくりと後脚で直立する。
前脚のヒヅメは指に変形し、肩の構造も変化する。
ぴかりその電気羊たちは、二足歩行の人間型兵士に変形した。
身長はさほど高くはなく、体型もずんぐりむっくりのままだけれど、その顔つきは決して可愛くはない。
「あとはこの子たち、私の金羊毛騎士団がお相手するわ。ではみなさん、いい夜を」
光莉は芝居がかったお辞儀をすると、すたすたと家へと入っていく。数体の羊人間が倒れている征矢を抱えて後に続く。
残った羊人間たちは、メエメエと幻獣娘を取り囲んだ。
「ど、ど、どうする。敵は五十体はいるぞ」
メルシャがだらしない声を出す。
ぺっ、とツバを吐き捨て、アルルが即答する。
「全部潰してジンギスカン鍋にしたったらええじゃろがい。あんなちっこいの、何頭おっても同じじゃ」
「ですわね。彼女の行為はどう見ても拉致監禁。必要なら遠慮なく家ごと焼き払ってさしあげましょ」
ポエニッサが燃える翼を開く。
「征矢さんを助けるんだなも」
ミノンは拳と掌をバチーン! と力強く叩き合わせる。
「あーん、いくらぱっと見可愛くても、オスに触るのやだあー。あれオスでしょう?」
ユニカはそう言いながら、ツノのとがり具合を指で確かめる。
「みんな……すごいな。オレは感動した!」
メルシャは胸を押さえて叫ぶ。
「ならばオレは後方で戦況を見守ろう! 諸君、健闘を!」
調子よく自分だけすすーっとその場から離れようとするメルシャのしっぽを、アルルがつかんだ。
「おんどれが先陣切らんかい! 腐っても魔王麾下の軍人じゃろがい! 征矢が心配にならんのか!?」
「そ、それは心配だけど……助けたいけど……あの魔女はコワイのだぞ! やつに立ち向かうなど自殺行為だ」
メルシャは心のなかでせめぎ合う思いに、顔をゆがめる。
「グダグダぬかすな! 行けや!」
アルルは乱暴にメルシャのお尻を蹴って押す。
「あわわわわわわ」
つんのめり、ふらふらと前に出たメルシャの前に、一体の羊人間が立ちふさがる。
羊人間はもこもこの両手でメルシャの体を固定し、おでこの真ん中に思いきり頭を叩きつける。
「ンメッッッッ!!」
バリバリッ!
インパクトの瞬間、スパークが飛び散る。ヘッドバットに高圧電流がセットになった、恐ろしい一撃だった。
「あひっ」
メルシャは白目を剥いてぶっ倒れ、ピクピクと痙攣する。
さらに別の羊人間たちがよってたかって、気絶したメルシャの体に容赦なく殴る蹴る、さらにジャイアントスイングやキャメルクラッチをかけて痛めつける。
それを見たポエニッサが、冷静につぶやく。
「あらやだ。あの子たち見た目によらず意外に凶悪ですわ。みんな、いったん離れて体勢を立て直しますわよ」
ポエニッサは飛翔し、ユニカとミノンはそれぞれ別の方向に走り出す。
残ったのは、アルルひとりだった。
その小さな体に、電光を帯びた羊人間たちが殺到する。
「ふん、ボケが」
アルルは静かに、頭に咲いている花の茎をつかみ、ぐいと引っ張った。
アルルの唇が、大きく開く。
ものすごい怒号が闇夜を貫いた。
小さな女の子の声だった。
メイド制服姿のアルラウネの幼女が、のっしのっしとこちらに向かってくる。ヘンなクスリでもやっているのか、目がバッキバキだ。
その左右には、ミノタウロスとユニコーン。炎に包まれたフェニックスも着地する。
ミノタウロスのうしろにこそこそ隠れるように、例のマンティコアもいる。
「あら、皆さんお揃いですね」
光莉の顔に動揺はない。幻獣たちが追ってくるのも折り込み済みらしい。
「坂嶋征矢をどうなさるおつもり?」
ポエニッサが全身の炎をいっそう燃え立たせる。
光莉はぺろっと舌を出す。
「そうですね、いうなれば――――ハネムーンでしょうか」
「「「「「はあ!?」」」」」
幻獣娘たちが声を揃えて叫ぶ。
「ハ、ハ、ハネムーンって、し、新婚旅行のことだなも!? どこへ行く気なんだなも!?」
ミノンがおろおろと尋ねる。
「もちろん、あなた方のふるさと、パンタゲアです。征矢さまと私で手に手を取って軽く魔王討伐、そのあとは……余勢を駆ってパンタゲア全土を武力征服する予定です。ふふ」
「なに寝言ほざいとんじゃクソスベタ。そんなマネさせるかしばき殺すぞコラ」
アルルがすごむが、光莉はどこ吹く風だ。
「あらあら、品のない。しょせん下賤の幻獣ね」
「せ、征矢さんは返してもらうんだなも!」
ミノンが叫ぶ。
「そうはいきません。彼はもう私のだもの」
「ち、力ずくでも連れて帰るんだなも!」
「まあこわい。なら、こちらもそのつもりでお相手するわ」
のん気な調子でそう言うと、光莉は右手を頭上に差し上げた。
「メゼドの永劫よ! モレクの風雲よ! 天使には贄を、我が手には雷霆を! 顕界せよアルギスアーヴ!」
光莉の手にバリバリと放電が走り、虚空に描かれた魔法円から一本の杖が出現する。長さ七十センチほど。先端には金属のリングで囲まれた青白く発光する宝玉があり、リングからは電極のような突起がV字型に伸びている。
光莉は杖を、バトントワラーのようにくるくる回す。
「いかが? 私の魔宝具、雷霆の杖アルギスアーヴ。かっこいいでしょ。パンタゲアでも屈指の強力アイテムよ。さあ電気羊ちゃんたち、パワーをあげる。こいつらを追い払って!」
杖の先端から、八方へ激しい紫電が走る。
電流は金色の羊たちへと流れ込んだ。
「メエエエエエーーーー!」
それまでモコモコ、トコトコと四本足で歩いていた羊たちが全身から火花を散らしながら、むっくりと後脚で直立する。
前脚のヒヅメは指に変形し、肩の構造も変化する。
ぴかりその電気羊たちは、二足歩行の人間型兵士に変形した。
身長はさほど高くはなく、体型もずんぐりむっくりのままだけれど、その顔つきは決して可愛くはない。
「あとはこの子たち、私の金羊毛騎士団がお相手するわ。ではみなさん、いい夜を」
光莉は芝居がかったお辞儀をすると、すたすたと家へと入っていく。数体の羊人間が倒れている征矢を抱えて後に続く。
残った羊人間たちは、メエメエと幻獣娘を取り囲んだ。
「ど、ど、どうする。敵は五十体はいるぞ」
メルシャがだらしない声を出す。
ぺっ、とツバを吐き捨て、アルルが即答する。
「全部潰してジンギスカン鍋にしたったらええじゃろがい。あんなちっこいの、何頭おっても同じじゃ」
「ですわね。彼女の行為はどう見ても拉致監禁。必要なら遠慮なく家ごと焼き払ってさしあげましょ」
ポエニッサが燃える翼を開く。
「征矢さんを助けるんだなも」
ミノンは拳と掌をバチーン! と力強く叩き合わせる。
「あーん、いくらぱっと見可愛くても、オスに触るのやだあー。あれオスでしょう?」
ユニカはそう言いながら、ツノのとがり具合を指で確かめる。
「みんな……すごいな。オレは感動した!」
メルシャは胸を押さえて叫ぶ。
「ならばオレは後方で戦況を見守ろう! 諸君、健闘を!」
調子よく自分だけすすーっとその場から離れようとするメルシャのしっぽを、アルルがつかんだ。
「おんどれが先陣切らんかい! 腐っても魔王麾下の軍人じゃろがい! 征矢が心配にならんのか!?」
「そ、それは心配だけど……助けたいけど……あの魔女はコワイのだぞ! やつに立ち向かうなど自殺行為だ」
メルシャは心のなかでせめぎ合う思いに、顔をゆがめる。
「グダグダぬかすな! 行けや!」
アルルは乱暴にメルシャのお尻を蹴って押す。
「あわわわわわわ」
つんのめり、ふらふらと前に出たメルシャの前に、一体の羊人間が立ちふさがる。
羊人間はもこもこの両手でメルシャの体を固定し、おでこの真ん中に思いきり頭を叩きつける。
「ンメッッッッ!!」
バリバリッ!
インパクトの瞬間、スパークが飛び散る。ヘッドバットに高圧電流がセットになった、恐ろしい一撃だった。
「あひっ」
メルシャは白目を剥いてぶっ倒れ、ピクピクと痙攣する。
さらに別の羊人間たちがよってたかって、気絶したメルシャの体に容赦なく殴る蹴る、さらにジャイアントスイングやキャメルクラッチをかけて痛めつける。
それを見たポエニッサが、冷静につぶやく。
「あらやだ。あの子たち見た目によらず意外に凶悪ですわ。みんな、いったん離れて体勢を立て直しますわよ」
ポエニッサは飛翔し、ユニカとミノンはそれぞれ別の方向に走り出す。
残ったのは、アルルひとりだった。
その小さな体に、電光を帯びた羊人間たちが殺到する。
「ふん、ボケが」
アルルは静かに、頭に咲いている花の茎をつかみ、ぐいと引っ張った。
アルルの唇が、大きく開く。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる