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あなたがここにいる理由
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征矢はますます渋面になった。
「今、裏魔法って言葉が聞こえたけど」
グノーメンダースト卿はへらへらと笑った。
「ぶっちゃけ合法ではないっすよ。おいらっちも仕事じゃなけりゃわざわざやりたい術式じゃねーっす。まあ、ちゃんとヴァースドリフトは発生させるんで、兄さんはそこで寝ててくれたらいいっすよ。ここはそのためにわざわざこしらえた祭壇なんでね」
祭壇……。
征矢の目が次第に闇に慣れてくる。
今いるところは、かなり高い石段の頂上だというのがぼんやりと見て取れるようになってきた。
この高さから逆算すると、この空間の巨大さがおおよそ推し量れる。へたな体育館より大きいはずだ。
しかしこんなでっかい空間が、ごく一般的なあの住宅の中に収まるわけもなく。
征矢の混乱を察したのか、光莉が口を開いた。
「ずいぶん祭壇が大きくてビックリしました? どうしてもこの大きさが必要らしくって、魔法で空間を歪めているんです。これでもお金かかってるんですよ。この家だってそのために買ったんだし」
「家買ったのか!? なんだそのトチ狂った経済感覚!」
光莉は肩をすくめる。
「まあ多少借金はできましたけど、それはどうでもいいことです。どのみち返す気はありませんし」
「てか君、家族は? なんにも言わないのか?」
「家族? ああ、私、とっくに別居してます。もともと家族仲がいいわけでもありませんでしたので。どうせ私たちふたりとも、次に目が覚めたらパンタゲア。もう二度とこっちには戻ってこないんですから!」
手枷をガチャガチャさせて征矢はもがいた。
「おいふざけるな! 異世界になんか行かないぞ!」
光莉が、征矢の胸にあごを乗せて甘えた声を出す。
「どうして? 楽しいですよ、異世界」
「楽しいって……」
指を折って、光莉は数え上げ始める。
「向こうではなんでもやり放題ですよ。魔王討伐でも、秘宝探索でも、モンスターハントでも。ドラゴン退治したい? できますよ。王様になってハーレム作りたい? お望みのまま。そう、力さえあればね」
征矢、あからさまなゲンナリ顔。
「どれも興味ないな」
光莉の頬がぷっとふくれる。
「どうしてわからないのかしら。征矢さまこそ予言の勇者なのですよ? 向こうの世界では最強のチート能力が約束されているのですよ? そのうえで、極限のスリルを楽しみながら冒険の毎日を過ごすのです。あの充実感! 一度味わったら病みつきですよ? 考えてみてください。予言の勇者征矢さまと、〈殲雷の魔女ぴかりそ〉がパーティを組めば、それこそ無敵。世界征服だって夢じゃありません」
「絶対負けないとわかってるゲームなんか面白いのか?」
冷静な征矢の指摘に、光莉は言い返す。
「絶対負けないなんて言ってませんよ? 私が見ただけでも、まあまあの数の勇者がヘタを打ってましたから」
「ちなみにヘタ打つとどうなるんだ?」
光莉はほがらかに即答。
「死にますよ、ふつうに」
「えっ、死ぬの!?」
「ええ、だいたいクエスト三回に一回の割合で」
「けっこうな高確率! そこそこムズゲー!」
征矢をじっと見つめる光莉の双眸は、異常な興奮にギラギラしていた。
「だからこそ、生き抜いてクエストを達成したときの超越感、達成感がすごいのです! もうネトゲなんかメじゃないですから!」
「あらためて言うけど常軌を逸しているな君は。完璧に」
「ええそうですとも。私は完全に中毒なのです、あの生きるか死ぬかのヒリヒリ感に。こっちの世界でどんなに有名人になってチヤホヤされようと、SNSに『いいね』が十万回つこうと、そんなものでは私、完全には満たされないのです。あの昂ぶりをもう一度味わうためなら私、なんだって犠牲にするつもりです」
自分の胸に手を当てて、光莉はきっぱりと言い切る。
「それはあれだ。アドレナリン中毒ってやつだ。医者に行ったほうがいいと思う」
依然として、征矢との温度差は大きい。
光莉は一転して、なだめるような口調になった。
「ねえ、だったら教えてください。征矢さまがこの世界にいなきゃいけない理由って、なんですか?」
理由……?
征矢はおし黙る。
即答できなかった。
光莉の顔に、冷徹な微笑が浮かぶ。
「私にはありません。私ね、異世界へ行く前は学校に友だちなんか一人もいなかったし、家族は私をいないものとして扱っていました。娘がひきこもりなんて、世間体が悪いってね。私はパンタゲアではじめて、生きる意味を知ったのです」
光莉は畳みかけてくる。
「征矢さま、あなたには、絶対にかなえたい将来の夢ってありますか? 一生の仕事にしたい特技ってありますか? 命を懸けて守らなきゃいけない恋人や家族や親友が近くにいますか?」
征矢は言葉を失った。
ある。
と、胸を張って断言することができなかった。
かさにかかって光莉は結論づけた。
「ね? あなたはもともと異世界へ行くために生まれたのです。この世界に私たちの居場所はないの。私と一緒に行きましょう。パンタゲアで伝説の勇者として、冒険したり、いやらしいことをしたりして、毎日面白おかしく暮らしましょう。私はずっとおそばにいて、昼も夜もずうーっと征矢さまに誠心誠意お仕えします。征矢さまのしてほしいこと、なんでもしてあげます」
ぼそりと、征矢はつぶやいた。
「なるほどな。ぐうの音も出ない正論とはこのことだ」
「でしょう」
「君は、ほんとによくおれのことを調べてあげているな」
光莉は、鼻と鼻がくっきそうなほど顔を寄せてくる。
「もちろんです。私は征矢さまを世界でいちばん理解している女の子。征矢さまのことはなんだって知っていますし、もっともっと知りたいです」
「たしかにこのまま毎日バイトして、高校卒業して、就職して、ただ親父みたいなダメ人間になりたくないというだけの理由で堅実な人生を歩む人生なんて、夢も希望もないな」
征矢は考え込む。
光莉は満面の笑顔になった。
「どうですか? 一言『君と一緒に行く』と言ってくれれば、こんな鎖、すぐ外してあげますよ」
光莉と一緒に異世界へ行く――――か。
それも悪くないのかも知れないな。
征矢の唇が、わずかに開いた。
「今、裏魔法って言葉が聞こえたけど」
グノーメンダースト卿はへらへらと笑った。
「ぶっちゃけ合法ではないっすよ。おいらっちも仕事じゃなけりゃわざわざやりたい術式じゃねーっす。まあ、ちゃんとヴァースドリフトは発生させるんで、兄さんはそこで寝ててくれたらいいっすよ。ここはそのためにわざわざこしらえた祭壇なんでね」
祭壇……。
征矢の目が次第に闇に慣れてくる。
今いるところは、かなり高い石段の頂上だというのがぼんやりと見て取れるようになってきた。
この高さから逆算すると、この空間の巨大さがおおよそ推し量れる。へたな体育館より大きいはずだ。
しかしこんなでっかい空間が、ごく一般的なあの住宅の中に収まるわけもなく。
征矢の混乱を察したのか、光莉が口を開いた。
「ずいぶん祭壇が大きくてビックリしました? どうしてもこの大きさが必要らしくって、魔法で空間を歪めているんです。これでもお金かかってるんですよ。この家だってそのために買ったんだし」
「家買ったのか!? なんだそのトチ狂った経済感覚!」
光莉は肩をすくめる。
「まあ多少借金はできましたけど、それはどうでもいいことです。どのみち返す気はありませんし」
「てか君、家族は? なんにも言わないのか?」
「家族? ああ、私、とっくに別居してます。もともと家族仲がいいわけでもありませんでしたので。どうせ私たちふたりとも、次に目が覚めたらパンタゲア。もう二度とこっちには戻ってこないんですから!」
手枷をガチャガチャさせて征矢はもがいた。
「おいふざけるな! 異世界になんか行かないぞ!」
光莉が、征矢の胸にあごを乗せて甘えた声を出す。
「どうして? 楽しいですよ、異世界」
「楽しいって……」
指を折って、光莉は数え上げ始める。
「向こうではなんでもやり放題ですよ。魔王討伐でも、秘宝探索でも、モンスターハントでも。ドラゴン退治したい? できますよ。王様になってハーレム作りたい? お望みのまま。そう、力さえあればね」
征矢、あからさまなゲンナリ顔。
「どれも興味ないな」
光莉の頬がぷっとふくれる。
「どうしてわからないのかしら。征矢さまこそ予言の勇者なのですよ? 向こうの世界では最強のチート能力が約束されているのですよ? そのうえで、極限のスリルを楽しみながら冒険の毎日を過ごすのです。あの充実感! 一度味わったら病みつきですよ? 考えてみてください。予言の勇者征矢さまと、〈殲雷の魔女ぴかりそ〉がパーティを組めば、それこそ無敵。世界征服だって夢じゃありません」
「絶対負けないとわかってるゲームなんか面白いのか?」
冷静な征矢の指摘に、光莉は言い返す。
「絶対負けないなんて言ってませんよ? 私が見ただけでも、まあまあの数の勇者がヘタを打ってましたから」
「ちなみにヘタ打つとどうなるんだ?」
光莉はほがらかに即答。
「死にますよ、ふつうに」
「えっ、死ぬの!?」
「ええ、だいたいクエスト三回に一回の割合で」
「けっこうな高確率! そこそこムズゲー!」
征矢をじっと見つめる光莉の双眸は、異常な興奮にギラギラしていた。
「だからこそ、生き抜いてクエストを達成したときの超越感、達成感がすごいのです! もうネトゲなんかメじゃないですから!」
「あらためて言うけど常軌を逸しているな君は。完璧に」
「ええそうですとも。私は完全に中毒なのです、あの生きるか死ぬかのヒリヒリ感に。こっちの世界でどんなに有名人になってチヤホヤされようと、SNSに『いいね』が十万回つこうと、そんなものでは私、完全には満たされないのです。あの昂ぶりをもう一度味わうためなら私、なんだって犠牲にするつもりです」
自分の胸に手を当てて、光莉はきっぱりと言い切る。
「それはあれだ。アドレナリン中毒ってやつだ。医者に行ったほうがいいと思う」
依然として、征矢との温度差は大きい。
光莉は一転して、なだめるような口調になった。
「ねえ、だったら教えてください。征矢さまがこの世界にいなきゃいけない理由って、なんですか?」
理由……?
征矢はおし黙る。
即答できなかった。
光莉の顔に、冷徹な微笑が浮かぶ。
「私にはありません。私ね、異世界へ行く前は学校に友だちなんか一人もいなかったし、家族は私をいないものとして扱っていました。娘がひきこもりなんて、世間体が悪いってね。私はパンタゲアではじめて、生きる意味を知ったのです」
光莉は畳みかけてくる。
「征矢さま、あなたには、絶対にかなえたい将来の夢ってありますか? 一生の仕事にしたい特技ってありますか? 命を懸けて守らなきゃいけない恋人や家族や親友が近くにいますか?」
征矢は言葉を失った。
ある。
と、胸を張って断言することができなかった。
かさにかかって光莉は結論づけた。
「ね? あなたはもともと異世界へ行くために生まれたのです。この世界に私たちの居場所はないの。私と一緒に行きましょう。パンタゲアで伝説の勇者として、冒険したり、いやらしいことをしたりして、毎日面白おかしく暮らしましょう。私はずっとおそばにいて、昼も夜もずうーっと征矢さまに誠心誠意お仕えします。征矢さまのしてほしいこと、なんでもしてあげます」
ぼそりと、征矢はつぶやいた。
「なるほどな。ぐうの音も出ない正論とはこのことだ」
「でしょう」
「君は、ほんとによくおれのことを調べてあげているな」
光莉は、鼻と鼻がくっきそうなほど顔を寄せてくる。
「もちろんです。私は征矢さまを世界でいちばん理解している女の子。征矢さまのことはなんだって知っていますし、もっともっと知りたいです」
「たしかにこのまま毎日バイトして、高校卒業して、就職して、ただ親父みたいなダメ人間になりたくないというだけの理由で堅実な人生を歩む人生なんて、夢も希望もないな」
征矢は考え込む。
光莉は満面の笑顔になった。
「どうですか? 一言『君と一緒に行く』と言ってくれれば、こんな鎖、すぐ外してあげますよ」
光莉と一緒に異世界へ行く――――か。
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