5 / 27
004、治まらない欲求 【累と有理須】
しおりを挟む
そういえば、累の家に来るのは小学生のころ以来かもしれない。
幼馴染で、ずっと仲は悪くないけれど、別にお互いの家を行き来するような用事もなかった。
案内されるままに累の部屋に入る。何だか居心地が悪くて、扉のわきで固まってしまう。
両親は仕事でまだ帰ってきていないそうだ。
「お邪魔します……」
「おう、そこ座ってて。お茶持ってくるから」
ベッドに学生鞄を放ると、累はリビングへと走っていく。
「あっ、お構いなく――」
累の家は記憶のままで、でも累の部屋は、記憶よりも「男の子の部屋」って感じだった。
学習机にベッド、それにシンプルなローテーブル。本棚には漫画本と申し訳程度に辞書がいくつか並んでいる。男の子の部屋、だ。
ローテーブルのわきに腰を下ろす。
……どうしてもベッドに視線が行ってしまう。
白人先輩が変なこと言うからだ。
たしかに、一般論として、生死を賭けるような戦いのあとに、男性は子孫を残すために性的に興奮してしまう、というのは聞いたことがある。しかし、しかしだ。
累は先ほどの部室でも、帰り道でも、まったくそんな素振りを見せない。からかわれただけに決まっている。
「そんな素振り」が、どんな素振りなのかは、わからないけれど。
「ごめん麦茶しかなかったぁ」
そんなことを考えていると、麦茶の入ったコップを二つ持って累が帰ってくる。
「ああああ、おかまいなくっ!」
明らかに挙動不審になってしまった。
そんな私を気にせずに、ローテーブルに麦茶を置くと、私と向かい合うように座る。
どうしよう、変に意識してしまう。
「さっきはさ、ごめん」
「えっ?」
「部活のこと、勝手に有理須を巻き込んで」
「ああ……」
そうだ。その話をしに来たんだ。
「それは、うん。全然いいよ、とは言えないけど。でも正直、まだ何が起きてるのか全然現実味がないってのが正直なところ」
「そうだよな……」
累は麦茶の入ったコップを手に取ると、一気に飲み干す。
「この街にあんな恐ろしい化け物がいるなんて、想像したことなかった」
「……うん」
「有理須が無事で、本当に良かった。あの時、本当に怖かったんだ」
「累……」
「オレの見えないところで、知らないところで有理須が危険な目に逢うなんて耐えられない。
オレが絶対守るから、いっしょにあの部活、やってほしい」
累が私を見る視線がやけに真剣で。
今まで感じたことのない感情が胸を走る。
切なさ。ドキドキ。恥ずかしい。嬉しい。
そんないろんな感情が混ざった、不思議な感情。
「有理須」
累の声を聴くと、なんだかゾクゾクする。
「うん。マネージャー、やってみるよ」
私の言葉にほっとしたのか、累がやっと穏やかな笑みを浮かべる。いつも通りの累の表情に、私まで安心してしまう。
しかし、すぐにその表情が再び硬くなる。
「有理須」
累の声に少しだけ緊張感が走る。何かを決心したようなその声が、胸をざわつかせた。
「オレ、あの時の戦いで……」
「うん?」
累から醸し出される雰囲気が、なんだか変わった気がする。
続きの言葉を聞くのが少しだけ、こわい。
「オレ、変なんだよ」
その瞬間、心臓がドクンと大きく脈打つ。
累の頬が上気し、私を見つめる視線に熱がこもる。
「え? それって、どういう……」
「いやごめん。いい、何でもない、忘れて」
累は目を伏せる。
あの時の累の言葉、そして白人先輩の言葉、化け物との戦い、いろんなことが頭を駆け巡る。
「累。何でも話してよ。
どんなことを言われても、累を嫌いになったりしないし」
私の言葉に顔をあげる。何かを考えている様子だ。言うか言わないか、迷っているようなしぐさ。
それでも、累はゆっくりと口を開いた。
「実は、オレ、あの化け物との戦いの後から……なんかすごくムラムラしちゃって……」
彼の声は震え、赤くなった頬から熱気が漂ってくる。心臓がドクンと大きく脈打つのを感じながら、私は息を呑んだ。
「それで……」
彼は手をぎゅっと握り、膝の上に置いた手が震えている。何だか苦しそうだ。部屋の中の空気が重くなり、二人の距離がさらに近くなった気がした。
「有理須のことを思うと、もっと抑えられなくなっちゃうんだ。だから……」
その言葉が途切れた瞬間、彼の真剣な目が私に絡みつく。心の奥で熱いものが広がっていくのを感じた。
「こんな風に二人きりでいると、どうしてもその気持ちが抑えられなくなる。」
累の声には、いつもと違う緊張感が宿っていた。彼の視線は熱を帯び、私の中で何かが目覚めていく。
しかし、その空気を累自身が打ち払う。
「ごめん、変なこと言って。忘れてほしい。……ひとりにしてくれないか?」
そう言うと、私から視線を外してしまう。
「累……!」
切なそうな表情を見て、体が勝手に動いた。
私は思わず累の隣に座り直し、握ったままの手の上に自分の手を添える。
「んっ、ぁ、有理須……」
「私にできることはする、なんか、すっごく、何でもしてあげたい気分なの」
累の瞳をじっと見つめる。またすぐ、先ほどまでの熱が累の瞳に戻ってくる。
「有理須ッ!」
大きく私の名前を呼ぶと、驚くほど強い力で私の体を押し倒した。
そのまま私の首筋に顔をうずめる。
「累……」
やっぱりこうなるんだ。そんな気は、正直していた。
――初体験、か。
そんなことが頭をよぎる。初体験の緊張、怖さ、どうしてかそういうものはあまりなくて、今はただ、つらそうな累を何とかしてあげたい、そんな気持ちでいっぱいだった。
累の手が私の制服のスカートの中に入り込み、太腿を撫でる。
首筋に舌が這わされ、吸われていく。
触られている部分が、累の熱に当てられてどんどん熱くなる。
「ぁっ……」
思わず声が漏れてしまう。
私の首筋から顔上げると、累は先ほどよりも何倍も、何十倍も切羽詰まったような声を出す。「ありす、キス……していい?」
顔が真っ赤になる。
キスかあ。はじめてだ。累はどうなんだろう。彼女がいたって、聞いたことはないけど。
頭の中の一部が冷静に、いや冷静ではないのかもしれないけど、ぐるぐるとそんなことを考える。考えながら小さくうなずくと、累の唇が押し当てられる。
柔らかい、それで熱い。唇が厚いのか、吐息が熱いのか。
累の柔らかな唇から舌が差し出される。ああ、そうだ、聞いたことがある。えっちなキスは、舌でするんだ。
私も舌を差し出してみる。二人の舌が絡み合うと、感じたことのない甘い刺激に頭がジンジンする。
「ふ、ぁ、ん……♡」
夢中で舌を絡ませながら、太腿を撫でていた累の手が私の下着越しにその部分に触れる。
「んんんっ……♡」
「有理須……すごい……ここ、熱い」
累の言葉に、自分でも困惑してしまう。確かにそこは、驚くほどに熱を持ち、下着をすっかりと濡らしてしまっている。なんだか、自分の体ではないようだ。
「なんか、わたしのからだ、へんかも……」
怖くなってきて、累の背中に腕を回しぎゅっと抱き着く。
その様子に累は一層興奮したのか、さらに体を密着させる。
「大丈夫、安心して。ゆっくり、する、から……」
そういうことではない。いや、わからない。どういうわけか私の体は、自分自身が思っている以上に、累のことを迎え入れる準備ができているようだ。
累の指が下着の縁から中に入り、私の秘部を指先でつつく。
「ぁっ……」
気持ちいい。とろとろと愛液が溢れ出す。
こんなことは今までなかった、ひとりでしている時も。性交とはこういうものなのだろうか。それとも……。
くちゅくちゅと音を立てながら、指が入り口近くで円を描く。その動きに合わせてビクビクと体が震えてしまう。
「あっ、あ、あ……♡」
「有理須、すごい、かわいい……」
私の頬に唇を押し付けながら、累の指がゆっくり私の中に入ってくる。
異物感。でもすんなりと、嬉しそうに、飲み込んでしまう。
ああ、これが、快感なんだ。
少しずつ、ゆっくりと指が動いていく。
「ぁあっ、累、これ……気持ちい……」
「大丈夫? 痛くない……?」
「うんっ、いたくなくて、なんか、へんなの。あ、あ、あ……からだ、へん……あああ……♡」
私の言葉は言葉にならず、ただの喘ぎ声として累の興奮を募らせてしまう。
累の部屋の中に、私のいやらしい匂いが充満する。
「はあ、はあ……有理須、ごめん。オレ、も、むり」
体をお姫様抱っこで持ち上げられると、ぽんっとベッドに投げ出される。
そのまま性急に下着をはぎ取られ、累は制服のズボンと下着を脱ぎ取る。
初めて見る累の――いや男の子の性器は、なんだかグロテスクで、同じ生き物だとは思えなかった。
それなのに、私の中心はさらに蜜をあふれさせる。
累が私の上に覆いかぶさる。頭を撫でて、唇を触れ合わせる。そして腰を私に押し付けてくる。
硬い。
熱い。
「ぁっ、累……」
「ごめんねありす、優しくしたいのに、有理須のこと大好きなのに、変なんだ。もう、我慢できなくて」
そうか、累もおかしいのだ。
ぜんぶぜんぶおかしい。
だから仕方ないんだ。
「うん、だいじょうぶ。だいじょうぶだから、入れて……」
小さくうなずくと、膣口に先端をあてがい、ぐっ、と押し込んでくる。
「あ、あ、あ……~~~~ッ!!」
指とは全然違う、強烈な異物感。自分じゃないものが、自分の意志とは全然関係なく、入ってくる。ああ、なんて、なんて幸せなんだ。
強すぎる快感と多幸感。
累の背中に腕を回し、足も回し、全身でしがみつく。
「かさねっ、かさね……どうしよ、ほんとに、はいってる」
「うん、ほんとうに、はいってる……ぁああ、、ありすのなか、あついくて、キツい……」
累の額に汗が浮かぶ。
ぴったりと、二人が一つになってしまいそうなほど、ひとつだ。
最奥まで挿入すると、しばらくそのまま動かないでいたが、徐々に腰を打ち付けてくる。
「あっ、あ、あっ♡」
性急な動きは、きっと女の子への思いやりも何もない酷い動きなのだろう。
でもそれがうれしくて、愛しくて、腰を打ち付けられるたびに甘い声をあげてしまう。
「ありす、ありす……っ」
夢中で私の名前を呼ぶ累。私から唇を押し付け、また累の舌を求める。
深く口づけあいながら、あっという間に絶頂感が募ってくる。
「ごめ、むり、あっ、……くっ、ありす、出ちゃう……」
「ん、いいよ、だして……」
ほとんど意識も飛ばしながら、私はそう口走る。
出して?
いや、だめだ。だめなのに、だめなのがだめだ。
累の精液を膣内に吐き出してもらわなければならない。
どうしてか、そういう考えで頭がいっぱいになる。
わからない。でもそれよりなにより、
気持ちいい。
「ありす、だすよ……」
「かさねっ、あ、あ、あ、あっ……~~~~~~~~~~~!!!!!」
一番奥まで腰を打ち付けられると同時に、私の中で累自身が爆発するように精液が吐き出される。
熱い、液体が、私の中にしみこんで……。
ああ、本当に、してしまった。
「はあっ、はあ……」
「はあ、はあ……」
ぐったりと二人ともベッドに倒れこむ。
終わった。ああ、本当にしてしまった。
明日からどんな顔で累に会えばいいのだ。
累はどんな顔をしているのだろうと気になって、ちらり、と累のほうを見る。
累は、累は――
全身から光を発していた。
「えっ? 累?」
私のとぼけた声に、ぐったりと目をつぶって倒れていた累は眼を開ける。
「あれ、これ……。えっ!?光ってる……。
ていうか、あの時、バグ=ベアの攻撃を受けた時と同じ、不思議な力が体から湧いて出てきてるのを感じる……」
目を丸くした累に、私はただ「どういうこと……?」と困惑することしかできなかった。
幼馴染で、ずっと仲は悪くないけれど、別にお互いの家を行き来するような用事もなかった。
案内されるままに累の部屋に入る。何だか居心地が悪くて、扉のわきで固まってしまう。
両親は仕事でまだ帰ってきていないそうだ。
「お邪魔します……」
「おう、そこ座ってて。お茶持ってくるから」
ベッドに学生鞄を放ると、累はリビングへと走っていく。
「あっ、お構いなく――」
累の家は記憶のままで、でも累の部屋は、記憶よりも「男の子の部屋」って感じだった。
学習机にベッド、それにシンプルなローテーブル。本棚には漫画本と申し訳程度に辞書がいくつか並んでいる。男の子の部屋、だ。
ローテーブルのわきに腰を下ろす。
……どうしてもベッドに視線が行ってしまう。
白人先輩が変なこと言うからだ。
たしかに、一般論として、生死を賭けるような戦いのあとに、男性は子孫を残すために性的に興奮してしまう、というのは聞いたことがある。しかし、しかしだ。
累は先ほどの部室でも、帰り道でも、まったくそんな素振りを見せない。からかわれただけに決まっている。
「そんな素振り」が、どんな素振りなのかは、わからないけれど。
「ごめん麦茶しかなかったぁ」
そんなことを考えていると、麦茶の入ったコップを二つ持って累が帰ってくる。
「ああああ、おかまいなくっ!」
明らかに挙動不審になってしまった。
そんな私を気にせずに、ローテーブルに麦茶を置くと、私と向かい合うように座る。
どうしよう、変に意識してしまう。
「さっきはさ、ごめん」
「えっ?」
「部活のこと、勝手に有理須を巻き込んで」
「ああ……」
そうだ。その話をしに来たんだ。
「それは、うん。全然いいよ、とは言えないけど。でも正直、まだ何が起きてるのか全然現実味がないってのが正直なところ」
「そうだよな……」
累は麦茶の入ったコップを手に取ると、一気に飲み干す。
「この街にあんな恐ろしい化け物がいるなんて、想像したことなかった」
「……うん」
「有理須が無事で、本当に良かった。あの時、本当に怖かったんだ」
「累……」
「オレの見えないところで、知らないところで有理須が危険な目に逢うなんて耐えられない。
オレが絶対守るから、いっしょにあの部活、やってほしい」
累が私を見る視線がやけに真剣で。
今まで感じたことのない感情が胸を走る。
切なさ。ドキドキ。恥ずかしい。嬉しい。
そんないろんな感情が混ざった、不思議な感情。
「有理須」
累の声を聴くと、なんだかゾクゾクする。
「うん。マネージャー、やってみるよ」
私の言葉にほっとしたのか、累がやっと穏やかな笑みを浮かべる。いつも通りの累の表情に、私まで安心してしまう。
しかし、すぐにその表情が再び硬くなる。
「有理須」
累の声に少しだけ緊張感が走る。何かを決心したようなその声が、胸をざわつかせた。
「オレ、あの時の戦いで……」
「うん?」
累から醸し出される雰囲気が、なんだか変わった気がする。
続きの言葉を聞くのが少しだけ、こわい。
「オレ、変なんだよ」
その瞬間、心臓がドクンと大きく脈打つ。
累の頬が上気し、私を見つめる視線に熱がこもる。
「え? それって、どういう……」
「いやごめん。いい、何でもない、忘れて」
累は目を伏せる。
あの時の累の言葉、そして白人先輩の言葉、化け物との戦い、いろんなことが頭を駆け巡る。
「累。何でも話してよ。
どんなことを言われても、累を嫌いになったりしないし」
私の言葉に顔をあげる。何かを考えている様子だ。言うか言わないか、迷っているようなしぐさ。
それでも、累はゆっくりと口を開いた。
「実は、オレ、あの化け物との戦いの後から……なんかすごくムラムラしちゃって……」
彼の声は震え、赤くなった頬から熱気が漂ってくる。心臓がドクンと大きく脈打つのを感じながら、私は息を呑んだ。
「それで……」
彼は手をぎゅっと握り、膝の上に置いた手が震えている。何だか苦しそうだ。部屋の中の空気が重くなり、二人の距離がさらに近くなった気がした。
「有理須のことを思うと、もっと抑えられなくなっちゃうんだ。だから……」
その言葉が途切れた瞬間、彼の真剣な目が私に絡みつく。心の奥で熱いものが広がっていくのを感じた。
「こんな風に二人きりでいると、どうしてもその気持ちが抑えられなくなる。」
累の声には、いつもと違う緊張感が宿っていた。彼の視線は熱を帯び、私の中で何かが目覚めていく。
しかし、その空気を累自身が打ち払う。
「ごめん、変なこと言って。忘れてほしい。……ひとりにしてくれないか?」
そう言うと、私から視線を外してしまう。
「累……!」
切なそうな表情を見て、体が勝手に動いた。
私は思わず累の隣に座り直し、握ったままの手の上に自分の手を添える。
「んっ、ぁ、有理須……」
「私にできることはする、なんか、すっごく、何でもしてあげたい気分なの」
累の瞳をじっと見つめる。またすぐ、先ほどまでの熱が累の瞳に戻ってくる。
「有理須ッ!」
大きく私の名前を呼ぶと、驚くほど強い力で私の体を押し倒した。
そのまま私の首筋に顔をうずめる。
「累……」
やっぱりこうなるんだ。そんな気は、正直していた。
――初体験、か。
そんなことが頭をよぎる。初体験の緊張、怖さ、どうしてかそういうものはあまりなくて、今はただ、つらそうな累を何とかしてあげたい、そんな気持ちでいっぱいだった。
累の手が私の制服のスカートの中に入り込み、太腿を撫でる。
首筋に舌が這わされ、吸われていく。
触られている部分が、累の熱に当てられてどんどん熱くなる。
「ぁっ……」
思わず声が漏れてしまう。
私の首筋から顔上げると、累は先ほどよりも何倍も、何十倍も切羽詰まったような声を出す。「ありす、キス……していい?」
顔が真っ赤になる。
キスかあ。はじめてだ。累はどうなんだろう。彼女がいたって、聞いたことはないけど。
頭の中の一部が冷静に、いや冷静ではないのかもしれないけど、ぐるぐるとそんなことを考える。考えながら小さくうなずくと、累の唇が押し当てられる。
柔らかい、それで熱い。唇が厚いのか、吐息が熱いのか。
累の柔らかな唇から舌が差し出される。ああ、そうだ、聞いたことがある。えっちなキスは、舌でするんだ。
私も舌を差し出してみる。二人の舌が絡み合うと、感じたことのない甘い刺激に頭がジンジンする。
「ふ、ぁ、ん……♡」
夢中で舌を絡ませながら、太腿を撫でていた累の手が私の下着越しにその部分に触れる。
「んんんっ……♡」
「有理須……すごい……ここ、熱い」
累の言葉に、自分でも困惑してしまう。確かにそこは、驚くほどに熱を持ち、下着をすっかりと濡らしてしまっている。なんだか、自分の体ではないようだ。
「なんか、わたしのからだ、へんかも……」
怖くなってきて、累の背中に腕を回しぎゅっと抱き着く。
その様子に累は一層興奮したのか、さらに体を密着させる。
「大丈夫、安心して。ゆっくり、する、から……」
そういうことではない。いや、わからない。どういうわけか私の体は、自分自身が思っている以上に、累のことを迎え入れる準備ができているようだ。
累の指が下着の縁から中に入り、私の秘部を指先でつつく。
「ぁっ……」
気持ちいい。とろとろと愛液が溢れ出す。
こんなことは今までなかった、ひとりでしている時も。性交とはこういうものなのだろうか。それとも……。
くちゅくちゅと音を立てながら、指が入り口近くで円を描く。その動きに合わせてビクビクと体が震えてしまう。
「あっ、あ、あ……♡」
「有理須、すごい、かわいい……」
私の頬に唇を押し付けながら、累の指がゆっくり私の中に入ってくる。
異物感。でもすんなりと、嬉しそうに、飲み込んでしまう。
ああ、これが、快感なんだ。
少しずつ、ゆっくりと指が動いていく。
「ぁあっ、累、これ……気持ちい……」
「大丈夫? 痛くない……?」
「うんっ、いたくなくて、なんか、へんなの。あ、あ、あ……からだ、へん……あああ……♡」
私の言葉は言葉にならず、ただの喘ぎ声として累の興奮を募らせてしまう。
累の部屋の中に、私のいやらしい匂いが充満する。
「はあ、はあ……有理須、ごめん。オレ、も、むり」
体をお姫様抱っこで持ち上げられると、ぽんっとベッドに投げ出される。
そのまま性急に下着をはぎ取られ、累は制服のズボンと下着を脱ぎ取る。
初めて見る累の――いや男の子の性器は、なんだかグロテスクで、同じ生き物だとは思えなかった。
それなのに、私の中心はさらに蜜をあふれさせる。
累が私の上に覆いかぶさる。頭を撫でて、唇を触れ合わせる。そして腰を私に押し付けてくる。
硬い。
熱い。
「ぁっ、累……」
「ごめんねありす、優しくしたいのに、有理須のこと大好きなのに、変なんだ。もう、我慢できなくて」
そうか、累もおかしいのだ。
ぜんぶぜんぶおかしい。
だから仕方ないんだ。
「うん、だいじょうぶ。だいじょうぶだから、入れて……」
小さくうなずくと、膣口に先端をあてがい、ぐっ、と押し込んでくる。
「あ、あ、あ……~~~~ッ!!」
指とは全然違う、強烈な異物感。自分じゃないものが、自分の意志とは全然関係なく、入ってくる。ああ、なんて、なんて幸せなんだ。
強すぎる快感と多幸感。
累の背中に腕を回し、足も回し、全身でしがみつく。
「かさねっ、かさね……どうしよ、ほんとに、はいってる」
「うん、ほんとうに、はいってる……ぁああ、、ありすのなか、あついくて、キツい……」
累の額に汗が浮かぶ。
ぴったりと、二人が一つになってしまいそうなほど、ひとつだ。
最奥まで挿入すると、しばらくそのまま動かないでいたが、徐々に腰を打ち付けてくる。
「あっ、あ、あっ♡」
性急な動きは、きっと女の子への思いやりも何もない酷い動きなのだろう。
でもそれがうれしくて、愛しくて、腰を打ち付けられるたびに甘い声をあげてしまう。
「ありす、ありす……っ」
夢中で私の名前を呼ぶ累。私から唇を押し付け、また累の舌を求める。
深く口づけあいながら、あっという間に絶頂感が募ってくる。
「ごめ、むり、あっ、……くっ、ありす、出ちゃう……」
「ん、いいよ、だして……」
ほとんど意識も飛ばしながら、私はそう口走る。
出して?
いや、だめだ。だめなのに、だめなのがだめだ。
累の精液を膣内に吐き出してもらわなければならない。
どうしてか、そういう考えで頭がいっぱいになる。
わからない。でもそれよりなにより、
気持ちいい。
「ありす、だすよ……」
「かさねっ、あ、あ、あ、あっ……~~~~~~~~~~~!!!!!」
一番奥まで腰を打ち付けられると同時に、私の中で累自身が爆発するように精液が吐き出される。
熱い、液体が、私の中にしみこんで……。
ああ、本当に、してしまった。
「はあっ、はあ……」
「はあ、はあ……」
ぐったりと二人ともベッドに倒れこむ。
終わった。ああ、本当にしてしまった。
明日からどんな顔で累に会えばいいのだ。
累はどんな顔をしているのだろうと気になって、ちらり、と累のほうを見る。
累は、累は――
全身から光を発していた。
「えっ? 累?」
私のとぼけた声に、ぐったりと目をつぶって倒れていた累は眼を開ける。
「あれ、これ……。えっ!?光ってる……。
ていうか、あの時、バグ=ベアの攻撃を受けた時と同じ、不思議な力が体から湧いて出てきてるのを感じる……」
目を丸くした累に、私はただ「どういうこと……?」と困惑することしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる