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ジュリアに会いに...
しおりを挟む応接間を出たロディアは、自分の部屋へと向かって歩いていた。
ジュリアに会いに行こう。
もしもあの事故がジュリアの仕業なら、どうしてエマを狙ったのか調べなくちゃ。
部屋に戻ると出かける準備をし、誰にも見つからないようにこっそり屋敷を出た。
私が出かける時は、いつもエマが一緒だった。
でも、昨日の件もあるし...また狙われたらと思うとエマは連れて行けない。
ジュリアがこの町にいるとしたら、町一番の宿泊場にいるはず。
令嬢ってこんな時不便ね。
どんなにお金がなくても、見栄をはらないといけないなんて。
もちろん宮中伯だからといって、皆が貧乏とは限らない。
だけどテイラー伯爵は、金遣いが荒いことで有名で借金がかさみ、どこにも借りられなくなっていると聞いた事がある。
この町はお父様の領地で、町の人はとても裕福な暮らしをしているため、宿泊場もかなり豪華に作られた。
宿泊費はかなり高いという事だ。
...サミュエル様もそこに宿泊しているだろうけど。
宿泊場までの道のりを歩いていると、遠くに見覚えのある人影を見た気がした。
...シェイド!?
急いでその人影を追ったが、見失ってしまった。
...シェイドがここにいるわけないか。
もしいたとしても、私の事を知らないんだ...。
正直、今ものすごく不安だ。
ジュリアの所に1人で行くなんて...無謀なのも分かってる。
だけど、巻き戻った事に理由があるとしたら、他の人を巻き込まない方がいい気がする。
シェイドにいて欲しい...そう思った私の心が、幻を見せたのかもしれない。
ロディアは気を取り直し、宿泊場へと向かった。
宿泊場へ到着し、中へ入ろうとすると、ジュリアがタイミングよく出てきた!
やっぱりジュリアはここにいた!
「ジュリア!」
思わず、何も考えずに声をかけてしまった!
ど、どうしよう...よく考えたら、ジュリアは私を知らないのに...。
名前を呼ばれたジュリアは、ゆっくりこちらを振り返る。
そしてジュリアの口から出た言葉に、ロディアは耳を疑った!
「奥様じゃないですか!?」
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