〖完結〗愛人が離婚しろと乗り込んで来たのですが、私達はもう離婚していますよ?

藍川みいな

文字の大きさ
2 / 8

ライナス様も来ました

しおりを挟む

 今日も門の前が騒がしい……
 そう思っていたら、今日は愛人ではなくライナス様がやって来ました。

 「レイチェル! 中に入れてくれ! もう一度話をしよう!」

 話す事などあるわけがないじゃないですか。子が作れないと思っていたライナス様には、愛人が何人もいた。あんなに女性が好きなくせに、私の事は一度も抱かなかった。顔も見たくありません。

 執事を通して門番に、絶対にライナス様を中に入れないように指示し、裏口から邸を出てお茶会に出掛けました。

 今日のお茶会は親友マリーのお父様、グリーン侯爵が主催なので出席する事にしました。
 マリーはライナス様との事を、ずっと相談に乗ってくれていました。
 私はあまり社交的な方ではないので、友達があまりいません。人気者のマリーが、友達になりましょうと言ってくれた時、本当に嬉しかった。
 

 「レイチェル! 来てくれたのね!」

 「当たり前じゃない。マリーに会えるし、楽しみにしていたわ。」

 「みんなに紹介するから、一緒に来て!」

 マリーはレイチェルの手を引き、令嬢が集まっている所で足を止めた。

 「みんな、紹介するわね。レイチェルよ。」

 「まあ、あなたが……」
 「レイチェル様……ですか……」
 「よ、よろしくお願いします。」

 この反応は、何なのでしょう?
 この方達とは初対面なのですが、私を知っているような……しかも私、嫌われてますね。

 「みんなそんなに態度に出したらダメじゃない! レイチェルが可哀想よ!」

 この違和感は何?
 マリーの言い方、なんだかいつもと違う。

 「そうそう、レイチェルを一度も抱かなかったライナス様も、ご招待してるの!
 そろそろ来る頃だと思うんだけど……」

 これは完全に、私をバカにしてるようです。
 しかも、ライナス様を招待したですって!?
 ここに居るのは、本当にあの優しかったマリーなの!?
 わけがわからず、マリーの顔を見ると……

 「ジロジロ見ないでくれる? 気色悪い。旦那様に抱いてもらえなかった魅力ゼロの奥様。
 あ、もう奥様じゃないか! ふふふッ!」

 どうしてマリーは、こんなに豹変してしまったのでしょう? ……違う、マリーは最初から私を騙していたんだ。

 「ライナス様!! いらしてくださったんですね!」

 マリーのこの喜びようで、分かりました。マリーもライナス様の愛人だったようです。


しおりを挟む
感想 89

あなたにおすすめの小説

誰でもよいのであれば、私でなくてもよろしいですよね?

miyumeri
恋愛
「まぁ、婚約者なんてそれなりの家格と財産があればだれでもよかったんだよ。」 2か月前に婚約した彼は、そう友人たちと談笑していた。 そうですか、誰でもいいんですね。だったら、私でなくてもよいですよね? 最初、この馬鹿子息を主人公に書いていたのですが なんだか、先にこのお嬢様のお話を書いたほうが 彼の心象を表現しやすいような気がして、急遽こちらを先に 投稿いたしました。来週お馬鹿君のストーリーを投稿させていただきます。 お読みいただければ幸いです。

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?

つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。 彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。 次の婚約者は恋人であるアリス。 アリスはキャサリンの義妹。 愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。 同じ高位貴族。 少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。 八番目の教育係も辞めていく。 王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。 だが、エドワードは知らなかった事がある。 彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。 他サイトにも公開中。

【完結】「婚約者は妹のことが好きなようです。妹に婚約者を譲ったら元婚約者と妹の様子がおかしいのですが」

まほりろ
恋愛
※小説家になろうにて日間総合ランキング6位まで上がった作品です!2022/07/10 私の婚約者のエドワード様は私のことを「アリーシア」と呼び、私の妹のクラウディアのことを「ディア」と愛称で呼ぶ。 エドワード様は当家を訪ねて来るたびに私には黄色い薔薇を十五本、妹のクラウディアにはピンクの薔薇を七本渡す。 エドワード様は薔薇の花言葉が色と本数によって違うことをご存知ないのかしら? それにピンクはエドワード様の髪と瞳の色。自分の髪や瞳の色の花を異性に贈る意味をエドワード様が知らないはずがないわ。 エドワード様はクラウディアを愛しているのね。二人が愛し合っているなら私は身を引くわ。 そう思って私はエドワード様との婚約を解消した。 なのに婚約を解消したはずのエドワード様が先触れもなく当家を訪れ、私のことを「シア」と呼び迫ってきて……。 「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。 ※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。

【完結】私の小さな復讐~愛し合う幼馴染みを婚約させてあげましょう~

山葵
恋愛
突然、幼馴染みのハリーとシルビアが屋敷を訪ねて来た。 2人とは距離を取っていたから、こうして会うのは久し振りだ。 「先触れも無く、突然訪問してくるなんて、そんなに急用なの?」 相変わらずベッタリとくっ付きソファに座る2人を見ても早急な用事が有るとは思えない。 「キャロル。俺達、良い事を思い付いたんだよ!お前にも悪い話ではない事だ」 ハリーの思い付いた事で私に良かった事なんて合ったかしら? もう悪い話にしか思えないけれど、取り合えずハリーの話を聞いてみる事にした。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

義妹と一緒になり邪魔者扱いしてきた婚約者は…私の家出により、罰を受ける事になりました。

coco
恋愛
可愛い義妹と一緒になり、私を邪魔者扱いする婚約者。 耐えきれなくなった私は、ついに家出を決意するが…?

婚約を破棄して妹と結婚?実は私もう結婚してるんです。

京月
恋愛
グレーテルは平凡だ。しかし妹は本当に同じ血が流れているのかと疑いが出るほど美人で有名だった。ある日婚約者から一言「俺はお前との婚約を破棄してお前の妹と結婚する」→「ごめんなさい、実は私もう結婚しているんです」

処理中です...