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前に進みましょう。
しおりを挟む「マリアンヌ! フリードに聞いたのだが、今朝早くにスチュワートが来たそうだな! 大丈夫だったのか?」
午後になると、いつものようにロナルド様が来てくれた。
「ご心配をおかけしてすみません。私は大丈夫です。言いたいことは言えましたし、なんだかスッキリしました。」
「そうか。それなら良かった。」
ロナルド様は、全てを知っていたから、スチュワート様と疎遠になったのですね。
「それよりも、毎日来ていて大丈夫なのですか? 」
「俺が優秀なのは知ってるだろう? やる事は全て、午前中に終わらせている。」
「そうですね。優秀ですものね。ふふふ。」
「バカにしているだろう! 」
「本当にそう思ってますよ。そういえば、モニカさんはどうなったか、ご存知ですか?」
「ああ、モニカは前の夫の所に戻ったそうだ。2人で店をやると、意気込んでいた。」
「それは良かったです。いつかお店に行ってみたいですね。」
「スチュワートだが、あれから仕事もせずに邸にこもってるようだ。……本当に君を、愛していたんだな。」
「ロナルド様は、私にスチュワート様の元へ行って欲しいのですか?」
「な!? そんなわけないだろう!! 二度と関わって欲しくない!」
「正直今はまだ、ロナルド様の事をどう思っているのか分かりません。ですが、真実を知ってもあまり辛くなかったのは、ロナルド様がいてくれたからだと思います。」
「マリアンヌ……あれ? 俺の気持ちって、もしかしてバレバレ?」
「はい!」
「そんな元気よく答えなくても……。バレバレついでに、一言だけ言わせて欲しい。俺はずっと、君を愛してる。」
「ロナルド様……」
どう思っているのか分からないって言ったけど、本当はロナルド様に惹かれ始めています。ずっと私を元気付けようと優しくしてくれて、子供の頃から私だけを見ていてくださった誠実な方。
これからも、ロナルド様に頼ってしまうことがあると思いますが、私も頼っていただけるような存在になりたいと思っています。
スチュワートはずっと引きこもっていたが、今まで離婚させた沢山の夫婦に訴えられ、慰謝料を請求されて破産寸前になっていた。
そして、2年後……愛するマリアンヌとロナルドの結婚の噂を聞き、スチュワートは旅に出たきり帰って来なかった。
契約結婚までして、手に入れた爵位も財産も、結局手放す事になったのだった。
「マリアンヌ、これからずっと一緒だ。」
「こんな私を愛してくれて、ありがとうございます。私今、本当に幸せです!」
END
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