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結婚式
しおりを挟む「私は今、幸せです。お父様に一つだけ感謝している事があります。お父様が選んでくださった旦那様……ガルシア様に出会えましたから。」
ティナがボーメン男爵を見つめると、ボーメン男爵もティナを見つめ、2人は微笑んだ。
「あははっ。惚気られてしまったな。ボーメン男爵、ティナをよろしく頼む。」
「この命をかけてティナを生涯守り抜き、幸せに致します!」
「頼もしいな。そういえば、そなた達の結婚式はまだ挙げていなかったな。」
いきなり決まった結婚。家族が来ない結婚式を、ティナに味わせたくなかったボーメン男爵は、結婚式を挙げられずにいた。
「ボーメン男爵が結婚式を挙げられなかった理由は分かっておる。案ずるな、家族ならここにおるではないか。」
そういったデイモン王は、楽しそうに笑っていた。
追放され、この国の人間ではなくなっていたが、ティナにとってはたった一人の父。
その父が亡くなったばかりという事もあり、結婚式は一年後ということになった。
そして幸せな一年が過ぎていった。
「ティナ様……本当に……本当にお綺麗です……うぅ……」
ミルダは泣いているのか笑っているのか分からない顔で、穴が空くほどティナを見つめていた。
「ありがとう、ミルダ。もう、泣くか笑うかどっちかにしてよ。」
「嬉しくて……うぅぅぅ……ティナ様の……幸せそうなお姿が……本当に嬉しくて……うぅぅぅ」
「もう旦那様に嫁いでから、一年半も経つのよ? これから嫁ぐわけじゃないのに、どうしてそんなに泣くの?」
「言われてみれば、そうですね……うぅぅぅ……でも涙が止まらないんです……うぅぅぅぅぅ……」
ミルダ……本当にありがとう。あなたがいてくれなかったら、今の私はいない。
「ミルダ、これからもよろしくね。」
「はいッ!!!」
ミルダが元気よく返事をした所で、
「ティナ様、お時間です。」
ティナとボーメン男爵を祝うために訪れた、沢山の貴族や国民達の盛大な拍手に包まれて、ゆっくりゆっくり一歩づつ一歩づつ、愛するボーメン男爵の元へと歩いて行く。
END
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作者様に作品を読ませていただいたお礼を書く所が、アルファポリスでは分からなかったので、こちらからで失礼します。
こちらもですが、面白いお話たくさん読ませていただき、ありがとうございます。
こんなにいろんなお話書いてらっしゃるのに面白い物が多いって、凄いですよね!
読み出したばかりでまだまだ藍川みいなさんのお話全部読むまで時間掛かりそうですが、楽しみながら読ませていただきますね。
これからもお話楽しみに待ってます。
ご無理はせず、健康に気を付けながらでお願い致します。
ちょっとエラそうでしたね^^;
ありがとうございました。
初めまして♪
嬉しいお言葉ありがとうございます(つω`*)
そう言っていただけると、めちゃくちゃ励みになります。
これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。
失礼致します。作者様の作品で一番初めに読んだ作品です。
今作がお気に入りとか言っておいてまだ感想を書いておりませんでした(汗)
元家族が嫌な人間達であればあるほどボーメン男爵の誠実さがクローズアップされる作品でした。
また「旦那様が愛していたのは」のイザベルは御作には珍しく凄まじい最後でしたが、彼女に罰を与えたブライト公爵はちょうどガルシア様が闇落ちした感があります。両人とも妻には誠実なだけに。
婚約破棄ざまぁは悪役が無惨な最後を辿るのですが、御作では不思議と凄惨さが良い意味で緩和されている感があります。恐らく作者様の実力あっての事と思います。
感想ありがとうございます♪
実力不足ですが、そう言っていただけると頑張ろ!って気持ちになります。
楽しんでいただけるような話を、これからも頑張って書いていきますので、読んでいただけたら嬉しいです(*´꒳`∩)
お二人の幸せをお祈りいたします!
でも国王は加害者だから結婚式の立ち会い位じゃ合わない気がする