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18.イーオン<永遠> 後編
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総督の屋敷から、王宮広場まで、さほど遠くはなかった。
シルヴィアは、ドレスの裾をたくしあげ、石畳の街路を駆けた。
貴族の令嬢と思しき娘が、供のひとりもつれずに、息を切らせて走っている姿を見て、道行く人々が、振り返った。
けれども、これからこの先の王宮広場で開かれる、大規模な集会に向かう人々は、この娘も事情が合って、そこへ向かっているのだろうと、理解した。
時折、人にぶつかって、転びそうになりながら、シルヴィアは王宮広場へ走った。
ジェームズを、このままにしておけるはずはなかった。
総督が、軍隊を差し向ければ、死者が出るかもしれない。
ジェームズの身に、危険が及ぶかもしれない。
愛する人を、見殺しにできるはずなどなかった。
けれども、その一方で、総督の屋敷にひとり残してきたエレノーラのことを思うと、胸が痛かった。
ミグノフ総督は、私が姿を消して、怒っているだろう。
その怒りの矛先は、エレノーラに向けられているのだろうか。
そう思えば、シルヴィアの胸に、刺すような痛みが走った。
シルヴィアは、自分の生い立ちを、詳しく知っているわけではなかった。
ただ、本当の両親は、グラディウスの貴族だったこと。
十七年前、父親が、クーデターに加担して、王都を追放になったこと。
母は、生まれたばかりのシルヴィアを置いて、父を追って行ったこと。
その後、残されたシルヴィアは、国王に反逆した者の娘として、疎まれて、養女へ出されようとしたこと。
けれども、アレクセイ国王の怒りを恐れて、引き取り手が無かったこと。
そして、どこからか話を伝え聞いた、遠いイーオンに住む、子供の出来なかったエレノーラが、行き場のない乳飲み子のシルヴィアを、引き取ったということ。
それらを、以前に、エレノーラから聞かされていた。
本当なら、十七年前に、無くなっていてもおかしくない命だった。
そのシルヴィアを、本当の娘以上に、大切に育ててくれたエレノーラだった。
だから、どのようなことがあっても、エレノーラを見捨てることはできなかった。
亡くなったゴードン伯爵に、顔向けが出来なかった。
あのサファイアの首飾りを、サラに託したのは、過去と決別するためだった。
シルヴィアが、養女だということを知る人は多かったが、グラディウスのミグノフ総督の元へ嫁ぐ以上、シルヴィアの本当の出自は、誰にも知られてはならなかった。
一生、隠し通さなければならなかった。
シルヴィアが、グラディウスにクーデターを起こした将校の娘だなどということは、万が一にでもミグノフ総督に、知られるようなことがあっては、いけなかった。
シルヴィアは、未練を断ち切るために、自分と本当の両親をつなぐ、たったひとつの証であるサファイアの首飾りを、手放したのだった。
今、ジェームズさえ無事に、王宮広場から逃げ出してくれたなら、シルヴィアは、総督の屋敷へ戻るつもりだった。
そして、どのように謝罪してでも、どのような仕打ちを受けたとしても、もう一度、総督との結婚を願い出るつもりだった。
シルヴィアが、総督とさえ結婚すれば、家の借金は無くなり、エレノーラは、手厚い治療を受けることができる。
シルヴィアは、そう信じていた。
それしか方法がないと、思っていた。
王宮広場には、既に大勢の人が集結していた。
そして、人々の、熱気と興奮が渦巻いていた。
イーオンが一丸となって、動き出す時が来たのだと、グラディウスに立ち向かう日が来たのだと、今日がその日になるのだという期待と、希望で、王宮広場の集う誰もが、高揚していた。
前方には、既に壇が設えてあって、演説が始まろうとしていた。
「ちょっとごめんなさい、お願い、少し前に行かせて・・・」
人々の間を縫うように、時にはぶつかりながら、シルヴィアは、壇へと向かった。
人々に取り囲まれて、中々、シルヴィアの視界は広がらなかった。
それでも、少しずつでも、シルヴィアは前進した。
ジェームズは、あの壇で、人々の先頭に立って、これから演説を始めるに違いない。
グラディウスに立ち向かうために。
「イーオンの勇敢なる人々よ!」
聞き覚えのある声が、シルヴィアの頭上から響いた。
ジェームズだった。
顔を上げると、シルヴィアの前の人だかりのその先の壇上に、ジェームズの姿があった。
王宮広場に集う人々は、その声を聞きもらすまいと、誰もが熱心に耳を傾けた。
「イーオンにとってこの七年は、苦難の日々だった。グラディウスの理不尽な行いによって、罪ないイーオンの人々の命が、塵のように軽く奪われていった。 それは、あなた方の父、母、兄弟、姉妹、あるいは息子、娘であったことだろう。その悲嘆と無念は、いかばかりだろうか。私たちが、今立ち上がろうとするのは、このような苦難を、我々の子孫にまで、味わせるわけにはいかないからだ」
瞳をぬぐう人がいた。
それは、これまでの哀しみの涙だったのか、これからへの希望の涙であったのか。
「そのために、イーオンの民は、協力して戦わなければならない。グラディウスは、強大だ。イーオンの民が、貴族だ、平民だ、男だ、女だと、隔たり会っていては、グラディウスに、立ち向かうことなどできない。我々は心を一つにして国王陛下をお守りし、グラディウスに立ち向かうのだ。これからも、苦難は続くだろう。けれども、今までの虐げられるだけの苦難とは違う。未来に向かって、我々は立ち上がるのだ。我々の平和と繁栄のために!」
熱狂が、渦巻いた。
それは、イーオンの誰もが、心待ちにしていた瞬間だった。
待っていた言葉だった。
壇上のジェームズの顔が、輝いて見えた。
気付けば、シルヴィアの瞳からは、涙が伝っていた。
その時、シルヴィアからさほど遠くない場所で、悲鳴が上がった。
「グラディウスだ!グラディウスの軍隊だ!」
誰かが、大声で叫ぶのと、シルヴィアの眼に、騎乗したグラディウスの兵が飛び込んでくるのと、群衆が叫びながら、逃げ出すのは、ほぼ同時だった。
軍隊は、容赦なく、発砲し始めた。
群衆の、絶叫がこだました。
けれども、シルヴィアは逃げなかった。
ジェームズを、ジェームズを助けなければ。
逃げまどう人々に体当たりされて、シルヴィアは地面に手を着いた。
それでも、一歩でも、ジェームズに近づいた。
シルヴィアが、ジェームズの姿を間近に捕える。
ジェームズは、シルヴィアに気付いていなかった。
ジェームズは、人々に落ち着くよう訴え、誘導していた。
そうする間にも、グラディウスの兵士たちが、壇の近くにいた、指導者となるべき貴族たちの一群に銃を向け始めた。
シルヴィアは、ジェームズの後方から、庇うように飛び付いた。
振り返ったジェームズは、
「シルヴィア・・・」
シルヴィアの姿を見て、驚きを隠せなかった。
そして、シルヴィアの後方に、こちらに向けて狙いをつける、グラディウスの狙撃者が眼に入った時、既に銃弾は放たれていた。
それは、ジェームズを庇う、シルヴィアの背中に向けられた。
そして、そのシルヴィアの前には、ハリーが飛び出していた。
全て、あっと言う間の出来事だった。
腹を撃たれたハリーは、その場に崩れ落ち、地面に倒れ込んだ。
「ハリー!」
ジェームズは、すぐ、それがハリーだと気付いた。
ハリーは、仰向けのまま、空を見上げていた。
混濁する意識の中、瞳に涙を溜めたシルヴィアが、目に入った。
一途なところは・・・、ナターリアに、そっくりだ。
ああ・・・、サファイアの瞳だ。
碧い・・・、碧い、ナターリアの・・・、冬宮殿のサファイアだ・・・。
ハリーは、静かに目を閉じた。
「あんたも手を貸せよ!」
駆けつけたリックは、ジェームズにそう怒鳴ると、ハリーの首を抱えた。
ジェームズが、先ほどの狙撃兵に視線を走らせると、イーオンの民衆によって、既に、馬上から引きずり降ろされていた。
このまま、死なせるもんか!
死ぬんじゃないぞ!
これ以上、娘を哀しませるんじゃないぞ!
胸の内でそう叫びながら、リックは、ジェームズと共にハリーを抱えて、夢中で走った。
シルヴィアは、ドレスの裾をたくしあげ、石畳の街路を駆けた。
貴族の令嬢と思しき娘が、供のひとりもつれずに、息を切らせて走っている姿を見て、道行く人々が、振り返った。
けれども、これからこの先の王宮広場で開かれる、大規模な集会に向かう人々は、この娘も事情が合って、そこへ向かっているのだろうと、理解した。
時折、人にぶつかって、転びそうになりながら、シルヴィアは王宮広場へ走った。
ジェームズを、このままにしておけるはずはなかった。
総督が、軍隊を差し向ければ、死者が出るかもしれない。
ジェームズの身に、危険が及ぶかもしれない。
愛する人を、見殺しにできるはずなどなかった。
けれども、その一方で、総督の屋敷にひとり残してきたエレノーラのことを思うと、胸が痛かった。
ミグノフ総督は、私が姿を消して、怒っているだろう。
その怒りの矛先は、エレノーラに向けられているのだろうか。
そう思えば、シルヴィアの胸に、刺すような痛みが走った。
シルヴィアは、自分の生い立ちを、詳しく知っているわけではなかった。
ただ、本当の両親は、グラディウスの貴族だったこと。
十七年前、父親が、クーデターに加担して、王都を追放になったこと。
母は、生まれたばかりのシルヴィアを置いて、父を追って行ったこと。
その後、残されたシルヴィアは、国王に反逆した者の娘として、疎まれて、養女へ出されようとしたこと。
けれども、アレクセイ国王の怒りを恐れて、引き取り手が無かったこと。
そして、どこからか話を伝え聞いた、遠いイーオンに住む、子供の出来なかったエレノーラが、行き場のない乳飲み子のシルヴィアを、引き取ったということ。
それらを、以前に、エレノーラから聞かされていた。
本当なら、十七年前に、無くなっていてもおかしくない命だった。
そのシルヴィアを、本当の娘以上に、大切に育ててくれたエレノーラだった。
だから、どのようなことがあっても、エレノーラを見捨てることはできなかった。
亡くなったゴードン伯爵に、顔向けが出来なかった。
あのサファイアの首飾りを、サラに託したのは、過去と決別するためだった。
シルヴィアが、養女だということを知る人は多かったが、グラディウスのミグノフ総督の元へ嫁ぐ以上、シルヴィアの本当の出自は、誰にも知られてはならなかった。
一生、隠し通さなければならなかった。
シルヴィアが、グラディウスにクーデターを起こした将校の娘だなどということは、万が一にでもミグノフ総督に、知られるようなことがあっては、いけなかった。
シルヴィアは、未練を断ち切るために、自分と本当の両親をつなぐ、たったひとつの証であるサファイアの首飾りを、手放したのだった。
今、ジェームズさえ無事に、王宮広場から逃げ出してくれたなら、シルヴィアは、総督の屋敷へ戻るつもりだった。
そして、どのように謝罪してでも、どのような仕打ちを受けたとしても、もう一度、総督との結婚を願い出るつもりだった。
シルヴィアが、総督とさえ結婚すれば、家の借金は無くなり、エレノーラは、手厚い治療を受けることができる。
シルヴィアは、そう信じていた。
それしか方法がないと、思っていた。
王宮広場には、既に大勢の人が集結していた。
そして、人々の、熱気と興奮が渦巻いていた。
イーオンが一丸となって、動き出す時が来たのだと、グラディウスに立ち向かう日が来たのだと、今日がその日になるのだという期待と、希望で、王宮広場の集う誰もが、高揚していた。
前方には、既に壇が設えてあって、演説が始まろうとしていた。
「ちょっとごめんなさい、お願い、少し前に行かせて・・・」
人々の間を縫うように、時にはぶつかりながら、シルヴィアは、壇へと向かった。
人々に取り囲まれて、中々、シルヴィアの視界は広がらなかった。
それでも、少しずつでも、シルヴィアは前進した。
ジェームズは、あの壇で、人々の先頭に立って、これから演説を始めるに違いない。
グラディウスに立ち向かうために。
「イーオンの勇敢なる人々よ!」
聞き覚えのある声が、シルヴィアの頭上から響いた。
ジェームズだった。
顔を上げると、シルヴィアの前の人だかりのその先の壇上に、ジェームズの姿があった。
王宮広場に集う人々は、その声を聞きもらすまいと、誰もが熱心に耳を傾けた。
「イーオンにとってこの七年は、苦難の日々だった。グラディウスの理不尽な行いによって、罪ないイーオンの人々の命が、塵のように軽く奪われていった。 それは、あなた方の父、母、兄弟、姉妹、あるいは息子、娘であったことだろう。その悲嘆と無念は、いかばかりだろうか。私たちが、今立ち上がろうとするのは、このような苦難を、我々の子孫にまで、味わせるわけにはいかないからだ」
瞳をぬぐう人がいた。
それは、これまでの哀しみの涙だったのか、これからへの希望の涙であったのか。
「そのために、イーオンの民は、協力して戦わなければならない。グラディウスは、強大だ。イーオンの民が、貴族だ、平民だ、男だ、女だと、隔たり会っていては、グラディウスに、立ち向かうことなどできない。我々は心を一つにして国王陛下をお守りし、グラディウスに立ち向かうのだ。これからも、苦難は続くだろう。けれども、今までの虐げられるだけの苦難とは違う。未来に向かって、我々は立ち上がるのだ。我々の平和と繁栄のために!」
熱狂が、渦巻いた。
それは、イーオンの誰もが、心待ちにしていた瞬間だった。
待っていた言葉だった。
壇上のジェームズの顔が、輝いて見えた。
気付けば、シルヴィアの瞳からは、涙が伝っていた。
その時、シルヴィアからさほど遠くない場所で、悲鳴が上がった。
「グラディウスだ!グラディウスの軍隊だ!」
誰かが、大声で叫ぶのと、シルヴィアの眼に、騎乗したグラディウスの兵が飛び込んでくるのと、群衆が叫びながら、逃げ出すのは、ほぼ同時だった。
軍隊は、容赦なく、発砲し始めた。
群衆の、絶叫がこだました。
けれども、シルヴィアは逃げなかった。
ジェームズを、ジェームズを助けなければ。
逃げまどう人々に体当たりされて、シルヴィアは地面に手を着いた。
それでも、一歩でも、ジェームズに近づいた。
シルヴィアが、ジェームズの姿を間近に捕える。
ジェームズは、シルヴィアに気付いていなかった。
ジェームズは、人々に落ち着くよう訴え、誘導していた。
そうする間にも、グラディウスの兵士たちが、壇の近くにいた、指導者となるべき貴族たちの一群に銃を向け始めた。
シルヴィアは、ジェームズの後方から、庇うように飛び付いた。
振り返ったジェームズは、
「シルヴィア・・・」
シルヴィアの姿を見て、驚きを隠せなかった。
そして、シルヴィアの後方に、こちらに向けて狙いをつける、グラディウスの狙撃者が眼に入った時、既に銃弾は放たれていた。
それは、ジェームズを庇う、シルヴィアの背中に向けられた。
そして、そのシルヴィアの前には、ハリーが飛び出していた。
全て、あっと言う間の出来事だった。
腹を撃たれたハリーは、その場に崩れ落ち、地面に倒れ込んだ。
「ハリー!」
ジェームズは、すぐ、それがハリーだと気付いた。
ハリーは、仰向けのまま、空を見上げていた。
混濁する意識の中、瞳に涙を溜めたシルヴィアが、目に入った。
一途なところは・・・、ナターリアに、そっくりだ。
ああ・・・、サファイアの瞳だ。
碧い・・・、碧い、ナターリアの・・・、冬宮殿のサファイアだ・・・。
ハリーは、静かに目を閉じた。
「あんたも手を貸せよ!」
駆けつけたリックは、ジェームズにそう怒鳴ると、ハリーの首を抱えた。
ジェームズが、先ほどの狙撃兵に視線を走らせると、イーオンの民衆によって、既に、馬上から引きずり降ろされていた。
このまま、死なせるもんか!
死ぬんじゃないぞ!
これ以上、娘を哀しませるんじゃないぞ!
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